今回のエピソードはマーシア王国が舞台。
# 5 あらすじ
戦場で深手を負ったエセルレッド。マーシアは王位を巡る争いが勃発する。
エセルヘルムはエドワードを操り、故アルフレッド王の妻エルスウィズを追いつめる。
一方、権力に飢えるエルドウルフに思いもかけないチャンスが巡って来て・・・
相関図
まとめ
負傷したエセルレッド
戦場で頭部にケガを負ったエセルレッドがイーグリスバーグへと運び込まれるが、ケガの具合は深刻だった。
ソルトウィック(現ドロイトウィッチ)マーシア王国
エセルフリーダの屋敷
クヌート軍との戦いに勝利したエセルフリーダとウートレッドは、子どもたちの待つエセルフリーダの屋敷へと戻る。
ウートレッドの娘スティオラは賢く機転の効く少女で、クヌート軍の敗残兵の攻撃に備えていたと言い、エセルフリーダの娘エルフィン、そしてアゼルスタンの面倒までみていた。
夫、重傷の知らせ
そこへアルドヘルムがエセルレッドが戦場で深手を負ったとの知らせを持って来た。
エセルフリーダは、「世継ぎが決まっていない。エセルレッドと太守たちと会って話し合う必要がある」と言うが、マーシア太守たちは、クヌート軍の襲撃で壊滅状態となった責任はエセルレッドと援軍を出さなかったエドワード王にあるとし、揉めていた。
ウートレッドは、「太守たちがキミを認めるとは限らない。クーカムならキミを守れる。マーシアを出るべきだ」と言うが、「太守は敵ではない」とエセルフリーダ。
ウートレッドは屋敷に子どもたち、息子ウートレッドを残し、従者(フィナン、シトリック、オフファース)の見張りをつけ、エセルフリーダと共にイーグリスバーグへと向かう。
エセルレッドの責任とエルドウルフの画策
ほどなくして意識を取り戻したエセルレッドだったが、戦に勝った事もわからず、記憶喪失になっていた。
太守たちは、クヌート軍の襲撃を受け、陥落、大多数の死傷者を出したのは、国を守らず全軍でイーストアングリアを侵略しようとしたエセルレッドの強欲のせいだと言い、太守ブルグレッドは、「跡取り息子は斬首され、妻も負傷い、我々太守は裸で引き回された。エセルレッドの欲深さは裁かれるべきだ」と激怒するが、「私はすぐに戻るべきだとあらん限りの努力をしました」と平然とウソをつくエルドウルフ。
エルドウルフはエセルレッドが記憶喪失であることを利用し、イーストアングリア襲撃はエセルレッドの判断であり、自分の責任を回避するため、その責任をすべてエセルレッド押し付ける作戦に出る。
ヘステンに騙されウソ情報を掴まされエルドウルフはエセルレッドにイーストアングリア侵略を進言、出陣するが、その間にクヌートに裏をかかれマーシアを襲撃され都を陥落させられ大勢の死傷者を出した。
その事実を知ったエセルレッドは激怒、「クヌートとの戦いにあと、処分を言い渡す」と宣言していた。ココ
エセルレッドに付き添うイーディは、「エセルレッドが記憶を失くしている今、逃げるべき」と言うが、エルドウルフは、「兵士はオレの味方で太守はエセルレッドを嫌ってる。上手くいけば覇権を取り戻せる。死ぬのを待つ」と言い出す。反対するイーディ。
エセルフリーダとエセルレッド
そこへエセルフリーダやって来た。
エセルフリーダはエルドウルフを見るなり、「マーシア軍は戦に間に合っただけ」とイヤミを言うが、悪びれる様子もなく、「司令官としてエセルレッド卿の指示に従ったまで」とエルドウルフ。
エセルフリーダがやって来たことで、”死”が近いことを理解したエセルレッドは、娘の行く末を心配するエセルフリーダに、「オレも娘ではない」とした上で、娘の結婚相手を選ぶ権利をエセルフリーダに委ねることを了承する。
「あなたに虐げられていなければ、私たちは良い夫婦でいられたかも知れない」と言うエセルフリーダにエセルレッドは初めて、「優しい夫ではなかった。幼く愚かだった」と謝る。
次期後継者
次期後継者をめぐり揉めるマーシア太守たち。
太守ブルグレッドは血の繋がりのある次男こそが後継者にふさわしいと主張するが、太守ルデカは、「幼な過ぎる。もっと知恵のある者がふさわしい」と反論、エセルフリーダは発言権さえ与えられず、堂々巡りが続いていた。また太守の中には、「不誠実なウェセックスとの同盟は不必要」と主張する者まで現れる。
エドワード王
イーグリスバーグンにやって来たエドワード
エセルレッドを見舞ったエドワードは、もって数日と判断。エセルヘルムは早急に世継ぎを決めるべきとの助言、
エドワードは全軍をイーグリスバーグへの召集を命じると、「まずは姉と会い、その後太守ルデカと話しをする」と言う。
エセルヘルムは、母エルスウィズの罪(王命の背きウェールズのハウエル王に援軍を求めた罪)を裁こうとしないエドワードに代わり、エルスウィズを幽閉するよう兵士ケンリッチ命じる。
姉エセルフリーダとエドワード
エセルフリーダから、
●太守が揉めていて後継者は決まっていない
●襲撃されたマーシアを助けなかったウェセックスの不義理に同盟関係を破棄するべきとの意見がある
と聞かされたエドワードは、「同盟の破棄は許さない。後継者と姫エルフィンを結婚させて両国の関係を強化する」と言うと、すぐにエルフィンをイーグリスバーグに連れて来るよう言うが、エセルフリーダは、「適切な相手を考えてからでないと娘は危険にさらされる」と反対する。
ウートレッドはエドワードがイーグリスバーグに全軍を召喚、戦に備えていると忠告するが、「弟は同盟を軽んじることはしない」と疑うことをしないエセルフリーダ。
ウートレッドはエセルフリーダに、マーシアを去り、共に北へ逃げようと言うが、「そうしたい。あなたと娘と静かに暮らしたい。でも逃げたら二度と戻れない。守ってきたものを壊させるわけにはいかない」と覚悟を見せる。
エルドウルフの画策
エルドウルフは妹イーディを使いエドワード王に取り入ろうとするが、「亡き王の司令官と愛人に居場所などない。逃げるべき」とイーディ。それでも強欲なエルドウルフは妹を罵倒し、「逃げる選択肢はない」と言いきる。
世継ぎの選択肢
エドワードがウェセックスとの同盟賛成派のルデカから話しを聞いていると、町の復興に貢献する若い青年に目が止まる。青年は”エルドウルフ”だった。
エドワードはテテンホールの戦いで助けられたことについて礼を言うが、エルドウルフは、「当然のことをしたまで」と言い、マーシアの後継者について、「指導者に従うだけ。強き王に仕える」と答える。
そこへ同盟反対派の太守ブルグレッドがやってきて、「民の総代としての申し上げる。イーグリスバーグから撤退していただきたい。太守の決議がなくとも王を決める方法はある」と宣戦布告。
ルデカは、「ブルグレッドは息子を王に据える気です。エセルレッドは死の床、時間がない」と言う。
「ルデカは律儀で筋の通った男だが高齢、姉の娘とは釣り合わないし姉は反対する」と言うエドワードに、「姉上には従っていただかねば」とエセルヘルム。
だがエドワードは、エルドウルフについて調べるよう言う。
エセルヘルムの画策
太守との食事の席にエルドウルフを招いたエセルヘルムは、「マーシア兵はカレに忠実、つまりマーシアの兵力も陛下のものになる」とエドワードに世継ぎ候補になりうると進言。
「マーシアの主に従う」とエルドウルフの忠誠を確認した太守ルデカは、エセルフリーダの娘エルフィンと結婚、王となるつもりでいたが、エドワード選んだのは、あろうことかエルドウルフだった。
ルデカは、「エルドウルフは太守ではない。地位もない」と反論するが、「地位は王命で回復させられる。太守の承認があれば問題ない」と返され、エドワードとエセルヘルムにしてやられる形に。
殺しまで
降って湧いたラッキーに、「世継ぎが決まりました。エドワード王が私を姫さまの婿にとお望みです。姫との結婚でウェセックスとの同盟を強化し、マーシアを救います」とエルドウルフ。
だがエセルレッドは、「ダメだ、許さない。認めない。妻抜きには決めない」と言う。
エルドウルフは、「これまであなたに仕えました」と言うが、エセルレッドは、「イヤ、お前は違う。お前はウソまみれだ。お前などにマーシアは渡さない。下がれ、出ていけ」とエセルレッド。
エセルレッドに激しく拒否されたエルドウルフは、チャンスを逃すまいとエセルレッドの頭を締め、殺してしてしまう。それを陰から見ていたのは妹イーディ。
エセルレッド死去
エドワードとエセルヘルムとの会話を聞いたピヤリグ神父は、我慢できず、こっそり席を外すとエセルフリーダに、姫の結婚話しが進んでいると報告。
その相手がエルドウルフとわかり、エセルフリーダは夫の意見を聞くと言うが、エセルレッドは亡くなっていた。
すぐさまエドワードは、エルドウルフと姫エルフィンの婚約を行うと指示。
エセルフリーダは、「エルドウルフとの結婚など認めない」と反論するが、エドワードとルデカから、これが最善の策だと押し切られてしまう。
エセルヘルムはケンリッチにソルトウィックへ行き、姫を連れて来るよう指示。
それを見ていたピヤリグ神父は、姫を迎えにエセルヘルム卿がソルトウィックへ騎兵を向かわせたと報告。
エセルフリーダは、「弟らしくない。もう一度話しをする」と言い、ウートレッドは姫を安全な場所に匿うため、馬を走らせることに。
エルドウルフはエドワードの指示に従いエセルフリーダを軟禁する。
救世主
軟禁されているエセルフリーダの元に、「逃げてください。レディの味方が窓の外で待っています」とイーディ。エセルフリーダは、「騙されない。妾が妻を助けるワケがない」と警戒するが、イーディは、「助けたいだけです。国と兄弟に裏切られた似たもの同士です。兄は暴走している。悲劇を招くだけ」と言うと、窓を開ける。
そこには馬を用意したアルドヘルムが!
エセルフリーダはウートレッドへの伝言(聖ミルバーグの遺構で会おうと)を頼むと、アルドヘルムとマーシアを出る。
ウィンチェスター ウェセックス王国
嫁、姑
ウィンチェスターにテテンホールの戦いで戦死した兵士の遺体が運び込まれる。
エルスウィズは泣き崩れる家族に銀貨を渡し、「犠牲を決して忘れない」と声をかけ、孫で未来の王エルフウィアドを民衆の前へと連れ出すが、王妃エルフレドは、「まだ息子には早すぎる」と反対。嫁姑は増々対立する。
エセルヘルムの命令でウィンチェスターに戻ってきたケンリッチはエルフレド王妃と共に、「王に断りなく挙兵した罰で書斎に幽閉する」とエルスウィズに宣言するが、従者たちはエルフレドに従おうとしない。
その状況にエルフレドは、「私の命令に従いなさい」と言うが、「聞く必要などない。あなたに権限はない」とエルスウィズ。だが負けじとエルフレドは、「王の不在時は王妃の言葉が優先される」と言い、エルスウィズは幽閉されることに。
エルスウィズの計画
幽閉されたエルスウィズは忠実な兵士を呼ぶと、「指示にしたがって」とカネを渡す。
ソルトウィック(現ドロイトウィッチ)マーシア王国 ②
ソルトウィックにやって来た騎兵隊に気づいたスティオラは、すぐさま従者(フィナン、シトリック、オフファース)に知らせるが、「考えがある」と言い出す。
「レディ・エルフィンを迎えに来た」と言う騎兵隊にスティオラは、「ウィンチェスターに行った」と言い、納得しない兵士たちに屋敷を調べさせるが、エルフィンは見つからず、諦めて戻っていった。
スティオラはエルフィンだけじゃなく皆を隠し、守りきったのだ。
ウートレッドは従者たちと子どもたちを馬車に乗せ、北のチェアスターへと出発する
感想
史実では、エセルフリーダは夫エセルレッドの死後、”マーシアの貴婦人”と呼ばれ統治したと言われているようですが・・・このドラマの展開では違う感じですね
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