ラスト・キングダム　4 # ４ （相関図）

#4  あらすじ

マーシアを襲撃、壊滅状態にしたクヌート軍と戦うため、テテンホールへと向かうエセルフリーダとウートレッド。
一方ピヤリグ神父はエルスウィズの差し金でウェールズのハウエル王に援軍を打診する。
エドワードと母エルスウィズは対立する。

相関図

まとめ

デハイバース王国（現ウェールズ）

ウェールズのハウエル王に、エルスウィズの伝令【クヌート軍がマーシアを侵略、虐殺している。テテンホールでの戦いに援軍を出して欲しい】を伝えるピヤリグ神父。
だがハウエル王は、「我々は友好国ではない。興味もない」とにべものない。
それでも協力を請うピヤリグにハウエル王は、「デーン人が持っている銀をすべて戦利品として渡すなら」と条件を付け、宣誓させる。

イーグリスバーグ（現アリスバーリー）マーシア

クヌート軍に惨殺された子どもたちに祈りを捧げる中、再びデーン人が襲来する。
クヌートの手下ビヨグルフは、「王妃をよこせ」と叫ぶと、教会の扉を突き破りはじめる。

この状況にエセルフリーダは、「私が交渉する」と言うが、ウートレッドは、「姿を見せれば捕らわれてしまう」とエセルフリーダを止め、クヌートの息子たちを使い交渉することに。
ウートレッドは、「クヌートの息子がいる。今すぐ撤退しなければ喉を掻っ切る」と迫るが、「子どもたちを返せ。さもなくば皆殺しにするぞ」と一歩も引かないビヨグルフ。

ウートレッドは長男を斬首、身体を放り投げると、「失せろ！もうひとりも殺すぞ」と迫り、デーン人たちを撤退させた。

これでクヌート軍との全面戦争は避けられなくなった。
ウートレッドはクヌートの息子たちを解放すると、サクソン人のために戦う覚悟を決め、エセルフリーダ、マーシアの民兵と共にテテホールへと出兵する。

リナ（現キングズ・リン）イーストアングリア

エルドウルフは事態をエセルレッドに報告しようとするが、望みどおりイーディを自分のものにしたエセルレッドは上機嫌で、「イーストアングリア全土を征服したら名誉挽回させてやる」と約束、真実を話せないエルドウルフ。しかし、「真実を伝えるには今しかない」とイーディに説得され、エルドウルフはエセルレッドに伝令を伝える。

するとエセルレッドは、「お前を信用するべきじゃなかった。オレの評判は地に落ちたのはお前のせいだ」と激昂、「明朝までに兵を準備しろ。もうお前に用はない。戦いのあとに処分を言い渡す。お前の家系は途絶え、妹は死ぬまでオレの慰めものだ」と言い渡す。

ウィンチェスター　ウェセックス王国

エドワード王と母エルスウィズ

母エルスウィズがウェールズに伝令を送ったと知りエドワードは、「母上を絶対に許さない。あなたは王の母である自覚がない。これはクヌートが我々をおびきだす罠だ。ウェールズに助けを求めたことで、ウェセックスが弱小国だと思われた」と憤慨するが、「娘が危険だとわかっていて何もしないなどあり得ない。母親としての当然の行動をしたまで。民に敬われる王になりたいのなら、逃げ回っていればいい」と辛辣な言葉を浴びせるエルスウィズ。

父エセルヘルムと娘エルフレド

エルスウィズがエドワードの前妻と会い、落とし子との再会をお膳立てしたと言う情報はすでにエセルヘルムの耳にも入っていた。
それを聞き王妃エルフレドは、「私の息子の将来が脅かされる」と焦り、動揺するが、エセルヘルムは、「もうひとり息子を産めば有利だ」と娘エルフレドに注文をつける。

タームワースィング（現タームワース）アーシア　クヌート軍の野営地

ビヨグルフから、「イーグリスバーグにウートレッドが現れた。エセルフリーダは逃げ、ご子息ふたりが人質に取られている。ウートレッドは長男の首をハネ、次男の命を危ない」との報告を受けたクヌートは逆上、ビヨグルフを斬ると、「ウートレッドを討つ！出陣だ！」と命令を下してしまう。
ブリーダは、「ウートレッドの挑発に乗るべきじゃない。せっかく有利な戦場を選んだのよ」とクヌートを落ち着かせようとするが、聞く耳を持たないクヌート。

テテホール（現タッテンホール）　マーシア

エセルフリーダの覚悟

ウートレッドとエセルフリーダはテテンホールに到着するが、そこにはエドワードの援軍はいなかった。
それでもエセルフリーダは、「エドワードの援軍はかならず来る」と言う。

そこに姿を現したのはハウエル王のウェールズ軍だった。

「マーシアの味方か」と問うエセルフリーダに、「クヌートを倒しに来た。ピヤリグ神父が要請に来た」とハウエル王。
エセルフリーダは、「エドワードは見捨てなかった」と笑顔を見せるが、「私は王妃の使者。王ではない」とピヤリグ神父。
ウートレッドは、「戦力ではまだ劣る。今なら宣戦を撤回できる」と言うが、「いずれ誰かがクヌートを倒さねばならない。弟王に逆らってでもアルフレッド王の娘としての義務を果たす」と覚悟を決める。

戦術

テテンホールの地形を偵察したウートレッドは、戦いに向けて準備すると、エセルフリーダに、「クヌートに捕まれば逃げられない。殺してくれる部下を探しておけ」と進言。エセルフリーダはその役目をアルドヘルムに任せると言う。

激突

そこへクヌート軍が現れた。その数はマーシア民兵、ウェールズ軍を遥かに凌ぐ数だった。
クヌートはサクソン軍を見るなり、突撃指令を出す。
だが突進して来た第一陣は、ウートレッドたちが準備した溝を利用した落とし穴へと落下・・・・

それを見て突撃指令を出すウートレッド。
マーシア民兵、そしてウェールズ軍は突進するが、圧倒的に不利なウートレッドたち。
その時、山の尾根からエセルレッド軍が姿を現した。
エセルレッドは突撃指令を出し、クヌート軍を背後から襲撃する。

しかしエセルフリーダが、クヌート軍兵士に取り囲まれてしまう。
絶体絶命の状況にエセルフリーダはアルドヘルムに殺すよう言うが、「できません」とアルドヘルム。
襲いかかろうとするデーン人のジャグドー・・・だがジャグドーは矢で射られて死んでしまう。
エセルフリーダを助けたのは、援軍を連れてやって来たエドワードだった。

激しい戦いの中、エドワードを庇ったステアパは殺されてしまう。
エドワード軍が加わり、劣勢となったクヌート軍の兵士たちは森の中へと逃げ込みはじめるー・・・それを追うウートレッド。
その頃、ようやく溝から抜け出したクヌートは、ウートレッドを追って森に入ると、「よくも息子を殺したな、どうしてだ！」と襲いかかるが、「ラグナルの敵討ちだ」と返すウートレッド。クヌートは、「ラグナルな弱かった。だから死んでもらったんだ」と言うが、それをクヌートを追ってきたブリーダが聞いてしまう。

「あんたがエゼルウォルドにやらせたの？」と聞くブリーダに、クヌートは、「分かってくれ。ヤツは弱かった」と言うが、ブリーダはクヌートを刺殺してしまう。

ウートレッドは、「子どもはふたりとも生きてる。だがお前はふたりの成長を見届けられない」と最期に教えてやるが、ブリーダは走って逃げてしまう。
ウートレッドがブリーダを追いかけると、ウェールズ兵士に取り囲まれていた。
ブリーダはウートレッドに、「ヴァルハラへ送って。戦場で死にたい。ラグナルの元へ行かせて」と懇願するが、ブリーダを殺すことができないウートレッド。結局ブリーダはウェールズの捕虜として連行されてしまうー・・・

クヌート軍に勝利して

エドワード王とハウエル王（ウェールズ）

見事クヌート軍に勝利したエドワードは、「あなたは全キリスト教徒の誇りです。ウェールズなしには勝てなかった」と称え、援軍に感謝するが、「報酬はたっぷりいただく。それが援軍を出す取り決めだから」とハウエル王。
エドワードはそれを認め、「我らは同盟国、団結し繁栄と平和を願いましょう」と宣言するが、近づいてきたハウエル王は、「同盟は組まん。二度と援軍は出さない。サクソンの助けなど不要」と恥をかかされてしまう。

エドワードとエセルフリーダ

エセルフリーダは弟王エドワードに援軍の礼を言うが、「仕方なく来たまで。姉上の反逆は許さない」とエドワード。エセルフリーダは、「でも大勝利を得た」と言うが、「多くの兵を失った。ステアパも死んだ。いつもオレたちに寄り添っていたカレは、姉上夫婦の野望の犠牲者だ。姉上はマーシアを選んだのだからもう南へは戻るな」と宣言、エセルヘルムもまた、「王妃はウェセックスでは歓迎されない。これが戦争の代償です」と言う。

エセルレッド

一方、陣地に戻ってきたエルドウルフにイーディは、エセルレッドの処罰を避けるため、戦死したと思わせて逃げるべきだと兄エルドウルフに進言するが、そこへ、後頭部に大怪我を負ったエセルレッドが運ばれて来る・・・

感想

クヌートを殺し、ラグナルの敵を討ったウートレッドとブリーダ。
捕虜として奴隷にされるぐらいなら、ウートレッドの手でヴァルハラに送って欲しいと願ったブリーダの気持ち、理解できる。そして、ブリーダを殺せなかったウートレッドの気持ちもわかる。

デーン人の脅威はこの先も続くのだろうけれど、これでクヌート、ブリーダのデーン軍は消滅したことになるのかな。
そしてますますエセルヘルムに取り込まれるエドワード王。
ウェセックスはどうなるのかな。

あ、エセルレッドも後頭部に大怪我を負ってしまったんだった。
亡くなっちゃうのかな。

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