シーズン4になっても勢いは落ちず、ますます面白くなる「ラスト・キングダム」。
史実がベースのドラマはほんとうに面白い。
# 2 あらすじ
エドワードの妻エルフレドの王妃即位が決まり、ますます宮殿での居場所がなくなるエルスウィズは、過ちを償おうとする。
マーシア王国、強いてウェセックス王国征服を狙うクヌートは、「アイルランドに帰った」と言う情報を流す。
スコットランド人の襲撃を受け、弱体化したべバンバーグを奪還するため、息子ウートレッドにある任務を任せるウートレッド。
相関図
まとめ
父と息子
修道院から父ウートレッドに拉致され、船に乗せられた息子ウートレッドは、「ボクをおとりに使う気か?どんな企みを隠しているんですか」と責めるが、「何も隠してない。ある修道士に近づき、べバンバーグの砦に入り、海門を開けてもらいたいだけだ」とウートレッド。
息子ウートレッドとべオッカ
ウートレッドはエセルレッドが送った修道士たちを追いかけデーンロウの町グライムズビーに入るが、息子ウートレッドは船に残ると言い出す。そこでべオッカが一緒に残ることに。
息子ウートレッドは、仇討ちで叔父を殺そうとしている父の行動が理解できないと言い、「聖書に”汝殺すなかれ”の教えがある」と言うが、「確かにそうだがエルフリックは残酷な男だ。カレは領主になるために幼いウートレッドを殺そうとした。そのせいでウートレッドは、キリスト教信仰の機会を奪われ、異教徒の中で育つしかなかったんだ。だからこの仇討ちに手を貸してやれ。正義のためには手を汚さねばならぬこともある」とべオッカ。
だが息子ウートレッドは、「父が改宗し、敬虔なキリスト教徒になって欲しい」と言う。
父ウートレッドが息子に託した任務
エセルレッドの修道士を見つけたウートレッドは、「あの修道士の後を追え。砦に入るにはそれしか方法がない」と息子に任務を任せようとするが、「やりたくない」と拒否する息子。
ウートレッドは、「お前が頼みの綱だ。オレためじゃない、子孫のためにやるんだ。お前にも一族の魂が宿ってる。強さを秘めてる」と説得。父の言葉に息子は、「後を追うだけなら」と渋々承諾する。
ウートレッドは、「お前のかがり火の合図で海門に近づく。死なせはしない」と約束すると、息子を送り出す。
ウェセックス王国の現在
宮廷を牛耳るエセルヘルム
「エセルレッドが勝手にマーシア王を名乗り、イーグリスバーグから出兵した」との報告に、「出兵について何も聞いていないが、夫は今、聖オズワルドの遺品を集めている」とエセルフリーダ。
それを聞いたエルスウィズは、「エセルレッドはウェセックスから離脱する気では?」と勘ぐるが、「マーシアに加担しなければ良いだけのこと」とエセルヘルムは意に介さない。
そこへエドワードとエルフレドの息子がやって来た。
エルスウィズは孫に、「おじい様(亡きアルフレッド)のこ゚本を見せましょう」と誘うが、エセルヘルムは、「この子にラテン語は無用。剣術があれば国土を治められる」と拒絶されてしまう。
宮廷を牛耳るエセルヘルムが忌々しくてたまらないエルスウィズはピヤリグ神父に、べオッカ神父を呼んで欲しいと言うが、「カレはウィンチェスターを去りました」とピヤリグ神父。
エルスウィズは、べオッカが私たちを捨てたと怒るが、「そう仕向けたのは王妃です」と言われ、改めて神の導きでエセルヘルムの娘と結婚させたことを悔やんでいると言うが、「それは王妃の意志ではないですか」と痛いところ突かれてしまう。
エセルヘルムの考えで、エルスウィズは退位させられ、近々エルフレドが戴冠することに決まった。
自分の居場所を奪われ、必要とされない毎日に、「エセルヘルムがこれほどの野心家と知っていれば、カレの娘をエドワードの妻になどしなかった」と後悔を口にするエルスウィズは、エドワードの最初の妻エジュウィンについてヒルドに聞く。
ヒルドから、「エドワード様を愛したばかりに不幸な人生を送ることになった」と教えられたエルスウィズは、「少しでも過ちを償いたい。エジュウィンと孫に会えるよう手配して欲しい」と頼むが、エセルヘルムに知れれば孫息子の命が危ないと秘密裏で計画を進めるよう命じる。
アゼルスタン 孫息子
エジュウィンは、息子アゼルスタンと会えるよう取り計らってくれたエルスウィズに心からの感謝を伝えるが、エルスウィズは素性を明かさず、アゼルスタンをもっと安全な場所に移すべきだと言い、「あなたには今日が今生の別れになる」と言う。
やっと息子に会えたのに、もう二度と会えないと言われエジュウィンは、「なぜこんな目に遭わされるのですか。私の望みは、愛する人と穏やかな暮らしをしたかっただけ」と言うが、「それがあなたの望みなら、そもそも王妃には向いていなかった。だからこういうことになった」とエルスウィズ。
エドワードと第一王妃エジュウィンの息子。
リナ(現キングス・リン) イーストアングリア王国
マーシアを出兵、リナで野営を張るエセルレッド軍。
エセルレッドとの駆け引き
何としてもイーディを自分の女にしたいエセルレッドは、拒み続けるイーディに、「オレを拒む理由がない」と言うが、「あなたには奥様がいる」と言われ、「つまり寡夫(妻を亡くした夫)になれば妻になっても良いと言うことか。望みを叶えてやる」と言い出す。
エセルレッドの言葉にイーディは、「カレはアルフレッド大王の娘を殺すよ、残忍な男。姫の殺害を命じられても、拒んで」と言うが、「悪い話じゃない。それに王の命令には逆らえない。お前もだ」と答えるエルドウルフ。
デーン軍
マーシア王国イーグリスバーグの近くまで行軍したクヌート、ブリーダは、マーシアを襲撃すれば、かならずエドワードが参戦してくると踏み、明朝の襲撃を決める。
だがヘステンは、戦いには参戦しないと言う。
そこでクヌートは、同行させている息子たちをヘステンに任せることに。
イーグリスバーグ(現アリスバーリー)の襲撃
翌朝、計画どおりイーグリスバーグを襲撃したデーン軍は町を破壊、すべての穀物、財宝を奪い、宮殿も占有するが、エセルレッドの姿はなかった。
そこへジャグドーが、「エセルレッドはイーストアングリアにいて、デーンの村が襲撃された。大勢が殺された」と報告する。
それを聞き、「あんたがアイルランドに戻ったと聞き、襲撃するなら今だと思ったのよ。調子に乗らせた」とブリーダ。
クヌートは、「だったらトドメを刺すまで。無防備な女、子どもを狙えばエドワードはやってくる」と徹底攻撃に出ると言う。
ウィンチェスター ウェセックス王国
エルフレドの王妃即位式が執り行われる朝、【デーン軍がマーシアを襲撃した】との報告が入る。
クヌートの騙し討ちに、エルスウィズは、「即位式を中止して派兵するべき」と進言するが、「今更手遅れだ。即位式をやる」とエセルヘルム。だがピヤリグ神父、エセルフリーダは、「マーシアを見捨てるのか」と言い、議論になる中、エドワードは、「もう十分だ!」と声を荒げると、「いつどのように対処するか決めるのは私だ」と言うと、何も指示を出さず、戴冠式に向かってしまう。
べバンバーグ(現バンボロー) ノーサンブリア王国 ①
スコットランド人の襲撃で、半分以上の兵士を失ったべバンバーグは、兵士を召集するが、集まった兵士は使えないものばかり。
追い込まれたエルフリックは、執事エイダンの進言を受け、家宝”聖オズワルドの心臓”を売る決断をする。
幸運
そこへべバンバーグへの入港を待つ1隻の船が現れた。
入港を許可されやって来たのはエルフリックの息子ウィットガーだった
海の事故で亡くなったはずの息子の帰還に、「お前を遠ざけた天罰だと後悔していた」と懺悔し、再会をよろこぶエルフリックに、「ずっと帰還したかった。べバンバーグが攻撃されていると聞き、強くて忠誠心のある家臣を連れてて来た」とウィットガー。その思いもかけない幸運にエルフリックは、「救われた」とよろこぶ。
父からの任務
息子ウートレッドは父の指示どおり、べバンバーグへ向かうエセルレッドの修道士に声をかけると、「私は誘拐された助祭で、逃げ出したのですが、途方に暮れています。どうか同行させて欲しい」と頼む。
修道士は断るが、ひつこく食い下がる息子ウートレッドの同行を許す。
べバンバーグ(現バンボロー) ノーサンブリア王国 ②
砦に入るために
修道士(イエスティンとオスウィ)は、「エセルレッドの使者です。聖オズワルドの心臓を高値で買いたい」と交渉するが、エルフリックは、「先祖からの宝物を手放す気はない。宝が欲しいなら私と剣で戦えと伝えろ」と門前払いする。このままでは砦の中へ入れないと判断した息子ウートレッドは、「陛下」と声をかけると、「べバンバーグの砦は北部最大の素晴らしい要塞だと聞いている。ぜひ中を見せて欲しい」と交渉する。息子ウートレッドの言葉に気を良くしたエルフリックは、門を開き、宿泊を許可する。
合図
真夜中、修道士たちが眠ったのを確認した息子ウートレッドは、守兵の目を盗み、砦の上階かであがると、松明を海に投げ、約束どおり父ウートレッドに合図を送る。
守兵2名を始末すると、息子ウートレッドが海門を開けるのを待つが、息子ウートレッドがやって来ない。そこでウートレッドたちはオール(櫂)を束ねテコの原理で重い海門を持ち上げ侵入する
その頃、海門に向かっていた息子ウートレッドは、ウィットガーに見つかり拘束されていた。
ウィットガーは砦の広場に息子ウートレッド、修道士を引っ張り出すと、「本当の雇い主を言え!目的はなんだ?」と殴りつけ吐かせようとするが、息子ウートレッドが吐かないため、修道士を次々と殺害、「お前が口を割らないせいで修道士が死んだ」と脅し始める・・・
そこへ騒ぎを聞きつけエルフリックが姿を現した。
ウィットガーから修道士たちが”密偵”だったと聞き、「誰の指示だ?名を名乗れ!」と尋問された息子ウートレッドは、怯むことなく、「ボクはべバンバーグのウートレッドだ」と言い切る。
甥の名前を言われエルフリックは動揺するが、すぐに、「からかうとはいい度胸だ。殺せ!」と命じる。
そのとき、背後からエルフリックに剣を突き立てる者が・・・ウートレッドだった。
ウートレッドは、「我こそはべバンバーグの真の王だ。領地を取り戻しに来た。戦う気はない。死んでもらうのは叔父だけだ。復讐できるこの時を待っていた。オレに忠誠を誓うなら従者として迎える。エイダン、オレを覚えてるか?どっちを選ぶ」と問う。
エイダンは、「真のべバンバーグの後継者に誓う」と言うが、エイダンが真の後継者だと指さしたのは、エルフリックの息子ウィットガーだった。
ウートレッドは死んだはずの息子の登場に驚くが、それ以上に驚いたのが、ウィットガーがボーガンでエルフリックの右目を射抜き、殺したことだった。
ウィットガーは、「父を愛さない息子もいる。教訓にしろ」と言うと、「べバンバーグのウィットガーに従うか?」と声をあげる。
剣を掲げ歓声でウィットガーがべバンバーグの領主と認める兵士たち。
絶体絶命のウートレッド。
感想
ストーリー上、ウートレッドが死ぬわけがないので、ハラハラ、ドキドキ感はなかったけれど、ボーガンを下ろさないウィットガーは、どうするのか?と。
まさか父エルフリックを殺害するとはねぇ~。憎んでいたのね、父エルフリックを。それならウートレッドを受け入れるのかと思いきや、正統な後継者は自分だと言い出した。
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