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#2 流浪 Exile あらすじ
アラスカで離れ離れになり消息が不明だった母ホリーと再会したジューンは穏やかな日々を過ごすが、ある日マークからルークとモイラが危険な状態だと聞かされ・・・。
一方列車から飛び降りたセリーナは女性の助けで、”約束の地カナン”と言うコミュニティへと連れて行かれる。
相関図
まとめ
セリーナ
約束の地カナン
列車から飛び降りたセリーナはノアの無事を確かめると避難先を求め歩き教会を見つけるが、あろうことか教会の扉は閉ざされていた。だが途方に暮れるセリーナに声をかける女性が。
彼女がセリーナを連れてきたのは、”約束の地カナン”だった。
代表のアビゲイルは、「心配しないで、ここはカナダよ。難民はあなただけじゃない。好きなだけ居て。女性と子どもだけの信仰に基づくコミュニティよ」と笑顔で迎える。セリーナは、「レイチェル」と名乗る。

ジューンと母
ギレアド国がアメリカを占拠した以降、行方知れずだった母ホリーとアラスカで再会したジューンは母宅に身を寄せる。
ニコールをあやす母の姿に久しぶりの安心感を感じるジューンに、「左耳の”侍女のタグ”を外すことができる。すべて忘れては」と言うが、「まだ自由でない侍女がいる」と拒否するジューン。
互いのこれまで
「ずっと捜してた。アパートに行ったら玄関のドアが開いてて本は全部破かれ、何もかも壊されていた」と言うジューンに、「マスクの連中に引きずり出され、イカサマ裁判で吊し上げられた」とホリー。
半年前、コロニーにやって来たアメリカ軍に解放されアラスカへと送られたのだった。
ホリーは、「あなたを捜そうとしたけど、ギレアドに陸の孤島にされネットもケータイも通じない。電話も週1回5分だけ。大使館、難民窓口、至るところに助けを求めたけど助けてくれる人には繋がらなかった。ここには一時的にしか居られないけれど、いつかあなたがここに来るんじゃないかって待ってた」と言う。

ホリーからハンナのことを聞かれ、「私が捕まった時、奪われた。司令官宅の娘として育てられてる。でも生きているのを見た。元気そうだった。あの子を取り戻そうと頑張った、もう少しだった、ほんとうにもう少しだったけどダメだった。最後にあの娘と会った時、ハンナは私を覚えてなかった・・・」と涙するジューンをホリーは抱きしめ、「ほんとうに強い子ね、まだ終わりじゃない」と言う。

ルーク
釈放
マークとモイラの尽力で釈放されたルークは、ジューンとニコールが無事アラスカに着いたと聞き安堵、マークに感謝するが、まだ仮釈放状態でカナダ国民への犯行に及んだ難民として厳罰が下る可能性も高く、審問まで4ヶ月を要すると言われた途端、「やってられない。ヤツらはジューンをクルマで轢いたんだぞ?戦闘機も落とされ、ハンナも救出できなかった。まだ娘はギレアドだ。結婚させられる時が迫ってるんだ。じっとしてられない。次はどうする?何をするんだ?」怒りをぶちまける。

モイラとマークから、「メーデーが動いている。戦闘機を撃墜させた司令官を特定、殺すつもりだ」と聞いたルークは、「オレも参加する」といい出す。
カナダ政府の政策
ルークとモイラが、メーデーに加わると聞き、「何をさせられるかわからない」と心配するリタは、「階下の住民がシェルターに入れられた。カナダ政府は全員を入れようとしてる。次は私かも。だから新ベツレヘムへ行こうと思ってる。妹の行方がわかるかも」と言い出す。モイラは、「ダメ、奴らを信用しちゃダメ」と言い、リタは思い留まるが・・・

ジューンからの電話
その時、モイラのケータイにジューンから電話が!
ジューンはルークが電話に出たことを喜び、ルークとモイラ、リタもジューンが元気であることによろこぶ。

ルークはジューンがアラスカで母ホリーと再会したと聞き、「ママに会えたなんて信じられない」とルーク。ホリーは、「この子たちのことは心配要らない」と伝える。

「奇跡だな」とよろこぶルークにジューンは、「列車の中にセリーナがノアを抱いて乗ってた。何があったかわからない」と報告するが、マークが最高の弁護士をつけてくれたから心配要らないと言う。
ジューンは、「週1度しか電話できないけど必ず電話する。愛してる。早く会いたい」と言うが・・・ルークはアラスカに来ると信じているジューンに、メーデーに加わるとは言えなかった。

ニック
ローレンスは元パットナム夫人ナオミと結婚、アンジェラの義父となったが、ナオミとの関係は決して良いものではない。
●追悼式での銃撃、クルマの事故、ジューンの命を狙ったのはギレアドの仕業だと考えたニックは結婚パーティーの席でローレンスを殴るが、「私の指示ではない」とローレンス。ニックはそのまま拘置所へと入れられ、釈放された。
そこへニックがやって来た。
「義父がこっちに向かってる」と伝えるニックに、「ジューンの件には関与してない。信じてくれるか?」とローレンス。ニックは表情を変えることなく、「あなたにそれほどの力はない」と対応する。

やってきたウォートン上級司令官(ニックの義父)にローレンスは、「もうニックとの揉め事は収まった」と報告、「新ベツレヘムはイカれた構想だ」と言うウォートンに、「儲けは出す。汚染されていない水と農産物を売り、クルマ、電子機器を輸入する。安全面を懸念していた強硬派もローレックスやメルセデスが買えると知って消えた」と言うが、「1つ質問がある。ウォーターフォード夫人をどう関わらせるんだ?親善大使にしたは良いが近況が聞こえて来ない。今もウィーラー家にいるのか?」と言い出すウォートン。
ローレンスは、「ウィーラー夫妻は問題があった。それに出産直後で回復に時間を要してる」とごまかすが、ウォートンは、「外交訪問がある時はウォーターフォード夫人がいるべきだ」と言う。
その時、ローレンスの机の下に隠れていたアンジェラが突然出て来た。ローレンスは驚き、会議中だと怒るが、ウォートンは、「子どものすることだ」とアンジェラを抱き上げると、「ママを捜そう」と部屋を出ていく。

「セリーナを連れ戻さねば、捜してくれ」と言い出すローレンスにニックは、「この一件に彼女を引き込む必要がありますか」と疑問を呈するが、”目”を通して居場所を突き止めると約束する。

ニックの契約
薄暗いトンネルへとひとりでやって来たニックはマークと秘密裏に会う。
マークは、「ジューンは無事にニコールとアラスカへ着いた。電話は暗号化される。取れなかった時は折り返してくれ。印をつけたエリアの警備体制を知りたい」とケータイと書類を手渡すが、「中立地帯だ。どうしてアメリカ軍がギレアドの警備体制を監視する必要がある?メーデーが何か計画してるのか?訓練も受けてない自警団だ」とニック。マークは、「自由を信じ国を取り戻すために戦ってる」と言うが、「その可能性はゼロだ。守護者に捕まり”目”に引き渡されるかその場で殺されるだけだ。犠牲者を増やすだけなのにいつまで続けるんだ」とニック。だがトゥエロは、「戦うものがいなくなるまでだ」と言う。

2ヶ月後 / ニック
ウォートンは、「ローレンスは新ベツレヘムに自分の未来とキミの未来を託してる。ウォーターフォード、ローレンス、キミは彼らに人生のガイド役を任せてきたがキミもじき父親だ。これからはすべての選択において息子の手本となり得るかを考えるんだ。息子がどう思い、助けになるか、傷つけるかをだ。息子が最優先だ。選択を誤るな。キミには期待してる」と肩を叩く。

ひとりになったニックは、考えたのち、ケータイからSIMカードを抜き取ると、暖炉で燃やした。

2ヶ月後 / セリーナ
セリーナはコミュニティ”カナン”で穏やかな日々を送っていたが、代表のアビゲイルはセリーナが来たときから、セリーナ・ジョイだと気づいていたと言い、「それでもあなたを歓迎した」と言う。セリーナは、「神の栄光にお仕えしたかった。でも思ったとおりにはいかなかった。私が間違ってた」と後悔を口にするが、アビゲイルは、「だったら正せば良い。神は見てる」と言う。

やって来たローレンス
そこへ一台のクルマが・・・。コミュニティにローレンスが新妻ナオミを連れてやって来たのだ。

アビゲイルは、「ここはギレアドじゃない。不法侵入です」と牽制するが、ローレンスはセリーナと話す時間が欲しいと言う。
ローレンスの要求は、「新ベツレヘムに来て欲しい。セリーナ・ジョイが必要だ。改革の顔になって欲しい。新ベツレヘムは優しく寛大だ。女性が自立できる。シングルマザーでいることも可能だ」と言うが、ここを離れる気はないとセリーナ。すると、「”目”はここを嗅ぎつけた。ウィーラーに知られるのも時間の問題だろう」とローレンス。

ローレンスの計画。近代化された島、新ベツレヘムで亡命した者が恩赦を得て帰国。生き別れた家族、友人たちと再び関わりを持てる場所。イエス・キリストの生誕地でありキリスト教徒にとって重要な巡礼地に因んでいると思われる。
セリーナの決断
ローレンスとナオミを夕食に招いたその席でセリーナは、「行く当てもない私とノアを受け入れてくれた皆に心から感謝している。でも立ち去る時が来た。神の計画に召された私は逃げない。この世界は壊れてる。それを癒やすのが私の使命」と決意する。

2ヶ月後 / ジューン
一方ジューンはアラスカで母ホリー、娘ニコールと穏やかな日々を送っていたが、突然ルークと連絡が取れなくなってしまう。不安になりマーク・トゥエロに連絡したジューンは、ルークとモイラがメーデーに志願し、2国の間で動けなくなっていると知ってしまう。
覚悟
「アメリカ大使館の計らいでふたりを助けに行く」と言うジューンにホリーは、「あなたは戦士でもスパイじゃない」と反対するが、「アメリカに情報を流してる司令官と連絡がつかなくなったらしい。でも私となら話すから」とジューン。その言葉でその司令官がニコールの父親だと気づいたホリーは、「これはあなたとニコールを連れ戻すためのワナよ、彼らは怪物、わかっているでしょ」と言うが、「ニックは違う。ニコールを心から愛してる。信頼できる。それにルークとモイラを見捨てることなんてできない。立ち向かって行くしかない。それが母さんの教えだわ」とジューン。だがホリーは、「間違ってた。あなたとの時間を無駄にした。心から後悔してる。あなたが行くのはニックがいるから、カレに会えると浮かれてる。行きたいなら行けばいい。でもニコールは置いていきなさい」とジューンを責め、ジューンも苛立ちのあまり、「育児放棄の母親に子どもを預けろと言うの?」と言ってしまう。

改めて、「あなたを捜し続けた。やっと取り戻せたのにもう失いたくない」と言う母の言葉に、「さっきのは本心じゃない」とジューン。「助けに行きたい気持ちも私への批判もわかる。でもニコールを預けて。私のすべてを注いで面倒をみる」と言うホリーの言葉にジューンは、「長くはかからない。二人を助けて三人ですぐに戻る」と言うと、ニコールの本当の名前はお母さんと同じ”ホリー”だと言う。ホリーはニコールを抱きしめる。

行動
ニコールを母ホリーに預け、メーデーの拠点へとやって来たジューンを待っていたのはマーク。
ジューンはメーデーたちに向かい、「ふたりを助けよう」と言う。

一方セリーナはローレンスとナオミ夫妻と共に新ベツレヘムへと着く。セリーナを待っていたのはニックだった。

感想
今回のエピソードで自分の子どもが生まれると言う事実を前に、ギレアドでの地位を優先したかに見えたニック。でもジューンはニックの愛情はまだ自分とニコールにあると信じていて、ニックを頼って”メーデー”に加わる覚悟をしたわけです。
ジューンがニックの裏切りを知るのもツライなぁ。ニックの気持ちもわかるから。
シーズン5でマークに、なぜジューンと一緒に逃げなかったのかと言われ、「ジューンの世界に自分の居場所はない」的な発言をしていたのを思い出しました。
結局セリーナはギレアドで、ジューンはハンナを奪還し、家族で幸せに暮らすために最後の闘いに望むようです。



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