#7 御目の前で Under His Eye あらすじ
ジューンはハンナを連れてギレアドから脱出するつもりがあるとマッケンジー家の女中(マルタ)に話し、ハンナの気持ちを確かめようと大胆な行動に出る。
カナダに脱出したエミリーは、スイス高官からギレアドで起こした事件について事情聴取を受けることに。
セリーナとフレッドは、ワシントンでの生活を考え始める。
まとめ & 感想
聖なる務め
「ラケルとレアセンター」前の処刑台に集められた侍女たちは、聖なる務めとして処刑を手伝う。
オブマシューは、私たちの行いは正しいとジューンに主張するが、今回の妊娠は、ツラいと本音も漏らす。
ハンナに会うために ⑴
ジューンはマッケンジー夫人から、ハンナ(アグネス)に会うことを禁止されたが、”侍女と女中(マルタ)の伝言網” を使い、店にマッケンジー家の女中マーサを呼ぶ。
オブマシューとスーパーマーケットへ来たジューンは、マーサに近づき、「ウチの司令官に頼めば皆、脱出できる」と言う。
マーサは、まだ子どものアグネスに脱出は危険過ぎると言うが、ジューンは「ハンナに気持ちを聞いて欲しい。処刑が頻繁になってる。ここは変わらない」と言う。
マーサは「ブルックラインの学校の門番をしている守護者パーカーなら力になってくれる」と教える。
ジューンとマーサが話す様子をオブマシューはずっと見ていた。
ハンナに会うために ⑵
ジューンは、ブルックラインの学校へ行っても怪しまれない方法として、ローレンス司令官の妻エレノアを利用することを思いつく。
外へ行くと夫ジョセフに怒られると言うエレノアを説得し、ジューンはエレノアを連れ出すことに成功する。
散歩の途中、ベビーカーにアンジェラを乗せたパットナム夫人と会う。
エレノアはベビーカーを覗き込み、「こんなに大きくなって。死んじゃうかと思ったのに死ななかったね。奇跡だわ。ほんとうに死ななくて良かった」と何度も繰り返して言う。
ジューンは様子のおかしい夫人を「行きましょう」と促し、パットナム夫人と別れた。
突然エレノアは、「子どもが欲しかったの。でも夫は違う意見だった。でも子どもが欲しかったの」と言う。
それを聞きたジューンは、「私、ウソをつきました。娘の学校がブルックラインに。今日を逃したら会えないかもと。ほんとうに悪いと思っています」と謝った。
エレノアは、「行きましょう。ブルックラインは近いわ。冒険したい気分」と言い、ふたりは学校へ向かう。
ブルックラインの学校で
学校は、厳重な警備が引かれており、門番のパーカーは休みだった。
エレノアが門番に、学校を見学させてもらう約束だったと言うと、守護者は案内すると言い、エレノアを学校内へと入れたが、ジューンが入ろうとすると、門が閉まり、入ることができなかった。
ジューンは、学校内が見えるところはないかと学校周囲を歩くが、高い壁に有刺鉄線が巻かれ、ハンナの姿を見ることさえ叶わない。
ジューンは、学校内から聞こえる声がハンナの声に聞こえ、涙を流す。
守護者に連れられジューンが門まで戻ると、エレノアが必死に「見学できるって聞いた。子どもたちの姿を見せて!」と訴えていた。
守護者はエレノアの様子がおかしいと言う。ジューンは「混乱しているの!不安定なの」とエレノアを守り、自宅へ戻った。
「許してオブジョセフ、頑張ったのよ」とエレノアは言うのだったー。
ジューンはローレンス司令官に、「夫人を危険にさらす気はなかった。外を歩く婦人は家の中より生き生きとしていた。見せたかった」と言う。
カナダで
エミリーはスイス高官から事情聴取を受ける。
「ギレアドはあなたを犯罪者だと主張している。あなたは犯罪と見なされる行為をしましたか?」そう問われたエミリーは、「はい」と答えるしかなかった。
実際、エミリーはギレアドでいくつかの犯罪行為をしていた。
(政府のクルマを盗み、乱暴な運転をして守護者を轢き殺した。リディアおばの背中を背後から刺した)
エミリーはモイラと会い、事情聴取を受けたことを報告する。
モイラは今から、国境警備担当の大臣に直接抗議しに行くと言うので、エミリーも参加することに。
デモ集団は大臣に、「ギレアドとは交渉しないで!、ニコールをギレアドに返さないで!」と訴えるが、大臣が、「ニコールは母親が手放した子だ」と言うのを聞き、エミリーは、「手放したんじゃない!イカれた国から逃がそうとして私に託したのよ!」と怒りをぶつける。
デモは騒動となり、ふたりは拘束される。
留置所にいるモイラとエミリー。
エミリーは、シルヴィアと話せていない。実はコロニーにいる時、毒を盛って司令官の妻を殺した。でも悔やんでいないと告白する。
モイラも頷き、「司令官を殺した」と告白した。
ワシントンで
ワシントン滞在を続けるセリーナとフレッド。
ウィンズローの妻オリヴィアはセリーナに、ワシントンに住んではどうか?と提案し、空き家の邸宅を見せる。
そこには幸せそうな家族が住んでいた痕跡が残っていた。
フレッドはジョージ・ウィンズロー上司令官から、カナダが犯罪人引き渡しの話し合いに応じると聞き、ニコール奪還の日も近いとよろこぶ。
ジョージもフレッドの功績だと評価するが、「ニコールは今、大きな取引材料だ。しばらく戻さず交渉に使うことを考えてくれ」と言われてしまう。
セリーナとフレッドは、久しぶりにふたりでディナーを楽しみ、司令官夫妻が集うダンスパーティーに参加する。
オリヴィアはセリーナを司令官の妻たちに紹介。
ふたりはダンスを楽しむ。
衝撃
ある朝、侍女たちはまた処刑台の前に集められる。
ジューンはアルマから、「マッケンジー家が消えた。理由はわからない」と聞かされ、動揺する
処刑台に罪人が連れて来られた。
ジューンはその中に、マッケンジー家の女中(マルタ)マーサを見つけ、驚く。
マーサは子どもを危険にさらした罪だった。
ジューンは処刑の手助けをすることに抵抗するが、結局、マーサの処刑に加担したー。
深い悲しみと絶望に苛まれるジューンにオブマシューは「感謝すべきよ。誘惑の種が消えたのよ」と言う。
オブマシューはリディアから、ジューンを守るように言われ、救ったと主張する。
その瞬間、「何てことをしたのわかってるこのクソ女」
突き落としそうな勢いでオブマシューの胸ぐらをジューンは掴むのだった。
ギレアドの考え方に疑問を抱かず、抱いたとしても、「これが正しい道だ」と思える人は幸せなのかも知れないって「ハンドメイズ・テイル」を見ると思う。
反抗することは勇気、行動力、強さが求められるのよね。
少し疑問を感じても、オブマシューのように思えれば、幸せなのかも知れませんよね。
しかしジューンが起こす反乱には、必ず犠牲になる人が出て来ますよね・・・
これってツラいな。
フレッドとセリーナは、ワシントンで愛を深めてるんかな。
まぁ、そもそも仲の良い夫婦の方でしたけどね。
侍女としてジューンが登場し、フレッドがジューンに惹かれたり、ニコールが誕生して幸せだったのに、「ニコールの幸せを思うなら、ギレアドから脱出させてやって!」とジューンに言われ、セリーナの心が動いたり。
とにかく ”ジューン” に振り回されてた夫婦だったのかも。
ジューンと離れて、ウォーターフォード夫妻はワシントンで、ニコールを忘れ、新たな侍女と新しい家族を作るべきかも知れないよね。
ふたりともギレアドを信じてるんだもん
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