セリーナの娘ニコールへの深い愛が混乱を招く![]()
#5 不明な発信者 Unknown Caller あらすじ
ニコールがカナダのルークの元にいると知り安堵するジューン。一方セリーナはジューンにあることを頼む。
相関図
まとめ
ルークへの思い
ニコールが無事カナダのルークの元にいるとわかり、ジューンは心から安堵、ルークへの思いが募るが、同時にギレアドに名前も居場所も把握されているルークの身が不安に。そこでジューンは、「夫は危険なのか」と問うが、ローレンスの返事は、「キミが望んだことだ。危険は皆にある」だった。

ニコール奪還に動き出すギレアドとセリーナ
娘ニコールがカナダにいるとわかりギレアド政府にニコール奪還のための措置を講じるよう申し入れたフレッドは、「キミも意見する権利がある」とセリーナを尊重し会議に出席させる。

ギレアドはニコールの一件を「誘拐」と認定、カナダにニコール引き渡し要求することに。
セリーナはギレアドが手に入れた情報から、ニコールが順調に成長、歯が1本生え始めたと知り、涙を流してよろこぶが、それを見て、「キミが望んだことだ。カナダで安全に暮らしてる。何を望んでいるのか本音を言ってくれ」とフレッド。セリーナは、「感謝してる。この手で育てたいけどそれは無理。だから終わらせたい」と涙する。

2分間
突然ローレンス宅へセリーナとフレッドがやって来た。
驚き、身構えるジューンにフレッドは、「ニコールに会うためにカナダへ行く。ご主人に危害は加えない。カレに電話をしてくれ」と言い出す。もちろんジューンは拒否するが、セリーナはジューンとふたりきりになると、「私が育てられないことはわかってる。でもどうしてもあの子に会いたいの」と懇願。ジューンは拒否し続けたかったが、ギレアドのヒエラルキーにおいて侍女の気持ちが優先されるわけもなく、ジューンは、協力した見返りは、”大きな貸し” だとし、ルークに電話をすることに。
ジューンに与えられた時間は2分間だった。

ケータイにかかった「Unknown」の電話にルークは躊躇しながらも応答、それがジューンからだとわかった途端、動揺するが、「私とハンナは大丈夫。ギレアドから電話している」とジューン。ルークは何度も愛していると言い、ジューンとハンナへの後悔を口にするが、ジューンは感情を無にし、「時間がない。お願いがある。明日トロント空港でニコールと一緒にウォーターフォード夫妻と会って。ふたりはニコールにお別れを言うだけ。お願い分かったと言って」と頼む。ルークは、「会うのは女だけだ。司令官はダメだ」と条件をつけた。電話はジューンが、「愛してる」と言った途端切断された。ジューンは涙を堪え、部屋を出るので精一杯だった。
エレノア
ジューンの気持ちを思いやり、「大切なのはあなたの愛が伝わった事実。言葉にできない時もある。夫は学生時代思いを伝える手段として音楽テープをプレゼントしてくれた。今も地下室にある。あの頃のあのひとに会いたい」と言うエレノアに、「その頃のカレはまだどこかにいる。私やエミリーを救ってくれた」と伝えるジューン。

ミュージックテープ
書斎から音楽が・・・そこにはふたりで並んで音楽を聞くローレンスとエレノアが。
ジューンはうれしく思う

カナダへ
ニコールへの思い
ニコールへのペンダントを見せ、「気に入ると思う?」と聞くセリーナに、「ステキです。私からはキスを」とリタ。リタは、「昨夜届きました」と小包を手渡す。それはジューンからルークへの小包だった。セリーナはフレッドにわからぬようそれをカバンに入れた。

ニコールとの再会
ひとり輸送機でカナダに到着したセリーナを迎えたのはマーク・トゥエロだった。
セリーナは同行すると言う守護者を断り、トゥエロと2人でニコールに会うことに。
「面会は公共の場です。目立たないよう私服を用意している」とトゥエロ。

空港ラウンジでルークとニコールと対面したセリーナ。
セリーナは面会許可に感謝し、握手を求めるが、それを拒否し、「これは妻が望んだからだ」とルーク。

セリーナは、「娘に会いたかった。生物学的なことは関係ない。この子が大きくなった時に生い立ちを話して。そして父が私にくれたペンダントをニコールに渡して欲しい」と言うが、ルークは、「ニコールに伝えるのはただひとつ、勇敢な母のおかでげ助かった。それが生い立ちだ、あんたに出る幕はどこにもない」と言い切り受取りも拒否するが、それでもセリーナは、「ニコールは私の奇跡。だから手放すことを選んだ。奥さん(ジューン)も私もニコールにより良い人生を歩ませたかった。だから私じゃなく彼女の願いだと思って渡して欲しい。あなたの奥さんを守ったのは私よ」と涙ながらに訴えたため、ルークはペンダントを受け取る。
別れの時間が来た。「奥さんに伝えることは?」と聞かれ、ルークは、「ない」と答えるが、セリーナが心からニコールを愛している気持ちが伝わったルークは、セリーナにニコールを抱かせてやる。
セリーナは涙を流し、愛おしそうにニコールを抱っこした。

帰路の飛行機へ向かう途中、トゥエロは「前にした申し出はまだ有効だ」とセリーナにギレアド脱出は可能だと打診するが、セリーナは、「私の帰る所は一つ」とギレアドへ戻る。
それはセリーナにとってもツラい決断だった。
帰路の飛行機に乗り込んだセリーナは、バッグの中に、「いつでも連絡を」と言うメモとケータイ電話が入っているのに気づく。
ギレアドに戻って来たセリーナを迎えたフレッドは、「元気に育ってたわ。これで全部終わり」と言うセリーナに、「終わらせなきていい」と言う。

オブマシュー
バディとの買物中、ジューンはオブマシューの様子がおかしいことに気づく。
オブマシューは妊娠したが司令官にまだ話していないと言い、「ニコールが無事で良かった。あなたのご主人も」と。ジューンはギレアド信者と思っていたオブマシューの思わぬ言葉に驚く。
その時スーパーに守護者が現れ、ジューンは連れ去られてしまう。

ジューンから届け物
ルーク宛の小包は無事にルークに手渡されてた。小包の中身は”カセットテープ”で、再生するとジューンの声が・・・。

ジューンの告白に涙するルーク

連れて行かれた場所
ジューンを迎えたのは上機嫌なリディアおばだった。
彼女の指示で新しい侍女服に着替えさせられたジューンはテレビスタジオに連れて行かれる。
そこには正装したフレッドとセリーナが。
状況が理解できないジューンは、「これどういうこと?」と問いかけるが、セリーナは振り向かない。
すると突然、「私たち夫婦の愛する娘ニコールを返して欲しい。愛する娘は国から逃亡した危険人物に誘拐されたのです。ニコールはギレアドの子です。なんとしても連れ戻したい」とカナダ政府の全面協力を要請。そのライブ中継を、ルークとモイラはカナダで見るー・・

感想
ジューンがテープに吹き込んだルークへの独白、BGMと共にグッと来てしまいました。
セリーナはどうしたいんでしょう。ルークの手に渡ったことに納得していたのに、ニコールを抱いたことで歯止めが効かなくなったんでしょうか・・。
カナダが簡単にニコールをセリーナたちの元へ返すわけもなく、これはどのように展開するのか気になるところです。




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