ギレアドになる前、ジューンはルークと不倫の末、結婚することに。そのエピソードも少し。
#4 愛人 Other Women あらすじ
生まれてくる子のために開かれたベビーシャワーで、オブフレッドとセリーナの関係は、更に亀裂が走る。
ジューンは過去を回想し、侍女にさせられたワケを思い出す
相関図
まとめ
守護者に捕まったジューンの運命
再び耳に赤タグを打ち込まれ、足カセをつけられ24時間監視状態のジューンの元に、侍女の服を持ってやって来たリディアは、「ウォーターフォード夫妻のお許しが出た。あなたはどちらを選びますか?ジューンはここでお産の日まで鎖に繋がれ、その後処刑される。オブフレッドにはチャンスが与えられる」と言う。

ウォーターフォード家の侍女オブフレッド
ウォーターフォードの侍女オブフレッドとして生きる道を選んだジューンはリディアおばとウォーターフォード家へと戻ってきた。
フレッドは、「おかえり」とジューンを迎えると、ギレアドを脅かすテロ集団に誘拐されツラかったろうと言い出す。【ジューンは逃げたのではなく誘拐された】と言う設定こそギレアドの威信を保ち、ウォーターフォード夫妻が赤ん坊を手にできる都合の良い言い訳だった。

だがジューンの部屋のベッドは粗末なものに変えられていた。つまりセリーナはジューンを歓迎しているわけではないのだ。そしてニックは長らく戻っていないらしかった。
セリーナの怒り
セリーナの怒りは凄まじかった。
部屋に入るなりジューンの首を締めると、「92日間よ」と責めるが、不敵な笑みを浮かべセリーナを睨み返すジューン。

部屋を出ていくセリーナに、「覚えておいて、私の子が無事でいる限り、あなたの子も無事」とジューン。そのセリフはハンナに会いたいと懇願したジューンにセリーナが言い放った言葉だった。
胎動
赤ん坊の胎動を感じ、赤ん坊への愛しい気持ちが芽生えるジューン

リタ
「これを返す」と靴下の中からギレアドで苦しむ女性たちの手紙の束を突き返すリタにジューンは、「誰かが小包を取りに来たはず」と言うが、「そんなこと関係ない。夫人にバレたら困る。あなたがいない間、大変だった」とリタ。ジューンは仕方なく手紙の束をバスタブの下へと隠すことに

リディアおば
頻繁にウォーターフォード家へやって来ては、風呂だ、食事だとジューンの世話を焼くリディア。
今朝も赤ん坊のために食事は大切とジューンをキッチンに座らせるが、そこへニックが姿を見せる。ウォーターフォード家から解雇されたかと思っていたニックとの再会に笑みがこぼれるジューン。

セリーナとリディアが見守る中、リディアが作った不味いジュースを飲まされ、嘔吐したジューン。だがリディアは平然と、「作り直す」と対応。もうジューンがどれだけ反抗しても何も変わらないのだ。
対立
ベビーシャワーパーティー
ベビーシャワーパーティーで司令官妻たちからのプレゼントに笑顔を見せるセリーナは、胎動について聞かれ、わかったかのように、「まだ先のことよ」と答えるが、すかさず、「昨日の夜、初めてお腹を蹴られた」とジューン。皆がジューンに注目する中、何も聞かされていないセリーナの顔はこわばっていた。

セリーナの苛立ち
侍女と司令官妻がギクシャクしている状況にリディアは、「多くの妻と侍女を見てきたが、みんなこの時期は苦しむ。腹が立つのは当然だ」と言うが、「彼女は強情」とセリーナ。リディアは、「何が起ころうとも今はお腹の子を第一にしてください」と言うが、セリーナは分かっていないのはオブフレッドだと言う。リディアは、「私がわからせる」と言う、セリーナの指からタバコを取り上げ、「これは止めて。赤ちゃんのためです」と忠告する。

侍女に与えられた罰
隙を見てアルマに話しかけるジューン。アルマは、「あと一歩だったのに残念だったわね。みんなすごく動揺してた。メーデーとは連絡が途絶えた。もう侍女を助けてはもらえない。オブグレンはジャニーンの処刑を拒んで舌を切られた。私も火傷を負わされたけど自分で拒んだこと、あなたのせいじゃない」と言うが、ジャニーンの処刑を拒んで罰を受けていないのは自分だけだと言うことに負い目を感じるジューン。

祈りの儀式
司令官妻と侍女の儀式はジューンにとって屈辱でしかなかった。
皆が子どものために祈りを捧げる中、ジューンは祈りの言葉を唱えなかった

たくさんのプレゼントに幸せを感じるセリーナ。だがそれはジューンの、「ハンナのパーティーの時もプレゼントが多くて人にあげた」と言うつぶやきで壊されてしまう。リタはセリーナを気遣うが、セリーナはリタを打つ。ジューンを叩けない怒りがリタに向いたのだ。
怒り
「オブフレッドをこの家から追い出す。子どもはセンターで産めばいい、そのあとどうなろうと知ったことじゃない」と怒り心頭のセリーナにフレッドは、「ほんとうにそれがキミの望みなのか?キミは強い。侍女に母としての経験を1つも奪わせるな。キミのものだ。キミは素晴らしい母親になる。子どもが一番だ。侍女じゃない」と説得する。

誰のせいなのか
リディアはジューンを川沿いの処刑の壁へと連れて行くと、「パンを配達していたこの男を知っているか」と言う。吊るされていたのはオマールだった。

ショックのあまり膝から崩れ落ちるジューンにリディアは、「カレの妻は罪を償うために侍女にされた。カレの子どもは二度と親に会えなくなった。彼らの人生を変えたのはあなたの身勝手な行動のせいです。あなたがカレを殺した。あなたのせいです。神はジューンを懲らしめるためにやったのです。ジューンのせい、ジューンが逃げ出しテロリストと共謀した。オブフレッドは誘拐された。オブフレッドに罪はない」と言う。

ジューンの謝罪
ジャニーンの処刑を拒否したことで侍女仲間に罰を与えられ、逃亡を助けてくれた人たちは、殺害され、家族バラバラにされた事実に完全に戦意喪失したジューンは、フレッド、セリーナ、リタ、ニックの前で、「どうか私をこの家に置いてください。生き直すチャンスを与えてください」と懇願した。

突然ジューンの部屋へとやって来たセリーナは、ジューンのお腹に触れながら、「すべてうまくいく。ママが愛している」と囁く。

ニック
ニックは買い出しに出るジューンに、「悪かった。助けようとしたんだ」と言うが、それをスルーするジューン。

ジューンを訪ねてきたルークの妻アニーは、「身を引いてほしい」と言い、「私はまだ夫を愛してる。神の前で私たちは誓った。カレは善良な人よ、道を誤らせないで。人の人生を壊して涼しい顔をしてるなんて許せない。カレは遊んでるだけ、私のところに帰って来る」と言い、アバズレと罵声を浴びせた。

実はルークはジューンと出会ってから別居をしたのだった。「別居は私のせいだ」と言うジューンにルークは、「自分を責めないでくれ。オレはキミを愛してる。オレたちは結婚するんだ」と言う。
その後結婚、ハンナを生んだジューンは憎む目で見つめるアニーを見てしまう。
感想
ギレアド脱出寸前、守護者に阻止され「ラケルとレアセンター」へと連れ戻されたジューン。
足かせをつけられ24時間の監視生活、選択肢がなくウォーターフォード家の侍女に戻ったもののジューンの闘志は衰えなかったけれど、ジャニーンを処刑しなかった罰を侍女たちが受けさせられ、逃亡を助けてくれた親切なオマールは処刑、その妻は侍女にされたと聞けば、そりゃ自分を責めるし、心も壊れて当然だと思います。そしてその懺悔は過去の悪行(既婚者のルークと恋愛し、妻アニーを深く傷つけたこと)が原因だと思っても仕方ないかと。どうやって立ち直って行くのか。
胎動を感じ、ニックとの子どもへの愛着も湧きはじめているようだし、これからが大変ですよね。




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