韓国ドラマ:怪物 #7 釣る

海外ドラマ
海外ドラマ怪物

IMDb 9.3の濃厚なエピソードです。

韓国ドラマ「怪物」は、全16話配信済み。
以下のVODで視聴できます

 

#7 釣る

ミンジョンのケータイから2通目のメールが送られた。ドンシクは隠していたケータイが失くなっていることに気づく。ジョンジェはある行動に出る。
3年前、ソウル庁広域捜査隊にいたころのドンシクの過去と、ミンジョンが失踪日が詳細にわかる。

 

相関図

まとめ

過去:3年前 2017年11月21日

相棒サンヨプ

ソウル庁広域捜査隊に所属するドンシクは、相棒のイ・サンヨプと一緒に、女子大生3人を殺害した容疑で指名手配中のソン・ジオ宅を張り込みを続けていた。

膠着状態に痺れを切らしたのかサンヨプは、「兄さんはどうして警官になったんですか?」と質問する。
ドンシクは茶化した返事をするが、サンヨプが本気で聞いていると分かると、「悔しいからだ。誰にも悔しい思いをさせたくないから」と言う。
「だったら何日もここで張り込んでないでソン・ジオを捕まえるべきでしょう」と言い出すサンヨプ。
実は3人目の被害者イ・ソンアは妹の友だちでサンヨプも可愛がっていたと言う。
「あんな殺され方許せない。チームを外されたくなくて黙ってました」と言い出すサンヨプにドンシクは、「お前は外れろ!チーム全体に迷惑がかかる」と言うが、「外れません。ボクの手でアイツを捕まえる」と譲る気がないサンヨプ。
ドンシクはサンヨプを落ち着かせるために、一旦この件は保留にするが、「部屋に何か隠してるかも知れない。配達員を装って侵入して証拠を見つけ出しましょう」と言い出すサンヨプ。
ドンシクは、「違法収集証拠がバレてソン・ジオが無罪になれば、二度と罪を問えなくなるんだぞ?決定的な証拠がないんだ」と言うが、「確実な証拠をボクたちが作ったらいい。このまま張り込んでても意味がない。違法でも何としてでも捕まる。それができないなら殺します」とまで言いだすサンヨプ。
ドンシクは、「お前の家族のことを考えろ。ソン・ジオを殺せば殺人者の家族になる。そんなこともわからんのかっ」と言うが、「ヤツは生きてるよりいい」とサンヨプ。
もうムリだと判断したドンシクは、「お前に刑事の資格はない。この件からハズれろ。パートナーの命令は絶対だ」とサンヨプに言い渡すが、「先輩の指示に従います。お願いします」とサンヨプ。
ドンシクは、「しっかり監視してろ」と一旦その場を離れる。

憲法第13条1項二重処罰の禁止:無罪になったら二度と処罰できない
思わぬ展開

ドンシクはチーム長(ナム・サンベ)に電話し、サンヨプの状況を報告する。チーム長は、「撤退しろ。交代を送る。ふたりで戻れ」と指示を出すが、その時サンヨプから電話があり、「ソン・ジオのクルマを追いかけてる。必ず捕まえます」と言う。「監視だけにしろ。ひとりで接触するな、いいな!」とドンシクは念を押すが電話は切れてしまう。
ドンシクがバイクを借りて追いかけると、路上にクルマが停まっていた。
あたりを探すドンシク。
その時、廃墟ビルの2Fで銃声がしたかと思うと、窓を突き破り落下してきた人影が!
サンヨプだった。
腹を撃たれ大量出血しているサンヨプを止血しながら、救急要請するドンシク。
だがサンヨプは、「捕まえて、アイツを。隠し持ってた銃を奪い取られた・・・兄さん死にたくない・・」
その言葉を最後に息絶えてしまう。

その後ドンシクは足を撃たれながらもソン・ジオを追い詰め、頭に銃口を向けるが、「助けてください、お願いします。助けて」と懇願され、思いとどまり手錠をかけようとするー・・

だが次の瞬間、「正当防衛だ」と笑うソン・ジオを見た瞬間、何かがキレたドンシクは、地面に何度もソン・ジオの頭を打ちつけ続けたのだったー。

 

【過去】2020年10月23日、カン・ミンジョン失踪当日

ジョンジェに送られ帰宅したミンジョンをジンムクは自宅で待っていた。
「ジェイの店で食事をしようと誘われてる」と言うジンムクにミンジョンは、「疲れてるから寝る」とさっさと部屋に入ってしまう。

時間 ジンムクの行動 その他の行動
19:17 ●ジフンからの電話に、「ミンジョンは帰って来た。店を片付けたら行く」と言うジンムク。  
19:30

●ミンジョンは父ジンムクに襲われ、首を締められていた

●うたた寝から覚めたドンシクはミンジョンを心配し電話をするが出ない。

 

 

 

 

 

 

 

●地下室でミンジョンを拘束。包丁を研ぐジンムク。

●ミンジョンを家まで送ったあと、ジェイの店へとやって来たジョンジェ。
●ジファは欠席だと言うドンシクを誘う
●ドンシクはミンジョンのカギを持ってマニャンスーパーへとやって来たが留守の様子なのでランニングに出かける

●ファン警部補、チョ巡査部長が店へやって来た。

20時過ぎ

 

 

 

 

 

 

 

 

●ジフンが生マッコリを買いがてらミンジョンを食事に誘おうとスーパーへやって来た。


●ミンジョンを地下に拘束しているジンムクは扉に南京錠をかける

※バタバタしたせいで、黄緑のタオルと南京錠のカギを土間に落とした

 
    ●ランニングを終えたドンシクは再びスーパーへ。ベルを押しても反応がないのでドンシクはミンジョンのカギを使って家に入る。
南京錠のカギを拾う。
●地下室からケータイのバイブ音が。ドンシクはカギで南京錠をあけて地下へ。

●机の上にミンジョンのケータイとミンジョンの指10本を発見

●ドンシクはミンジョンを家中探し回るがいないので警察(112)に通報しようとするが、ジフンからミンジョン宛のメールが何通も届く。「眠ってるの?ジンムクさんが死体みたいに寝てるから絶対に起こすなって」と言う文字を見て、通報を留まるドンシク。

21:04

●ジンムクからドンシクに「どこにいる?」と電話がかかった。
●ドンシクはミンジョンに渡すものがあってスーパーに向かってるとカマをかけるが、「行かないで。起こさないでって言われたんだ。早く来いよ、肉を焼くから」とジンムク。

    ●ドンシクは再び通報しようとするが、【遺体のない殺人は起訴できない】ことを思い出し再び留まる。
●再びミンジョンを探し回ったドンシクは、キムチツボ(ハンアリ)の中からタッパーに入ったケータイを発見。連続殺犯がジンムクだと気づく

●ドンシクは地下室の机の上の緑のタオル、ミンジョンのケータイ、指先を持ち帰る
21時過ぎ   ジェイの店へ
23:15   ジンムクと一緒に帰宅
    その後スーパーの縁台にミンジョンの指を置いた。
早朝   ジュウォンと一緒にミンジョンの指を発見する。

 

【現在】2020年11月4日

ミンジョンのケータイからジンムクに、【お父さん、私を出して】とメールしたのはドンシクだった。

ジンムクの証言

翌朝ジンムクは、ドンシクとジュウォンを自宅へ呼び、「メールが来たんだ。ミンジョンは生きてる。早く見つけてあげないと。失踪当日、ユ・ジェイが1時間ぐらい精肉店からいなかった」と証言する。

それを受け、ジェイから話を聞くドンシクとジュウォン。
「10月23日 21:50~22:50、どこで何をしていましたか?」と聞かれたジェイは、「ミンジョンが失踪した日ね?ここでマニャン派出所、ムンジュ署の人たちと食事をしてた。あ、でも少しの間、屋根裏で寝ていた。私を怪しいと言ったのはカン・ジンムクさんでしょ」と言う。「ナゼそう思うのか?」と聞くジュウォンにジェイは、「娘を失った父親だから」と言ってドンシクを見る。

そこへジフンがやって来た。
ジフンはジョンジェが自首したおかげで釈放されたと言う。

自首したジョンジェ

留置所にいる息子を前に、「息子出して!出しなさい!」と半狂乱状態のト・ヘウォン。

だがジョンジェは、「ミンジョンと最後に会ったのはオレだ。だから犯人かも知れない。母さんに出来ることはない。帰ってくれ」と言う。
そこへドンシクがやって来た。
ト・ヘウォンは、「またあなたが息子を唆したのね?」とドンシクを疑ってかかるが、ジョンジェから、「母さん、帰ってくれ」と言われ、留置所をあとにする。
ドンシクはジョンジェに、「早くそこから出てこい」と言うが、「オレが犯人だったらどうするんだ?オレを信じるな」とジョンジェ。だがドンシクは、「お前は犯人じゃない。ミンジョンのケータイからジンムクにメールを送ったのはオレなんだ」と告白する。驚くジョンジェ。そこへサンベ所長から、「ミンジョンからまたメールが来た」と連絡が入った。

2通目のメール

ジンムク宅へ急行したドンシク。
2通目は、【お父さん痛いよ。私を出して】言う内容で、ムンジュ川下流の葦原から送信されたことがわかる。
サンベとジファから、「必ずミンジョンを見つける」と励まされるジンムクの様子を伺うドンシク。

失くなったミンジョンのケータイ

ドンシクはミンジョンのケータイを確認に行くが、そこにケータイはなく、代わりにシムジュ山の登山マップが入っており、シムジュ寺に印がつけてあった。

メールを送信した人物

シムジュ寺にいたのはジェイだった。
「ミンジョンを殺してドンシクさんを追い詰めたのはカン・ジンムクなの?」と聞くジェイにドンシクは躊躇したのち、「あぁ」と。

ドンシクは、妹ユヨン、ジェイの母ハン・ジョンイムもおそらくジンムクがやったのだろうと言い、「オレに任せてくれ」と言うが、ジェイは、「私も自分の手で母を見つけたい」とミンジョンのケータイを渡そうとしない。そればかりか数分前に、【お父さん、バイバイ。もう出ていくわ】と言う3通目を送信したと言う。

程なくしてジファから、3通目のメールが”シムジュ寺”から送信された聞き、「あそこか」と何かに気づいた様子を見せる。

 

マニャン精肉店の家宅捜索

1通目のメールがマニャン精肉店から送られたことが判明し、家宅捜索を受けることになったジェイ。だがこの一大事にドンシクがいないことに違和感を持つジュウォン。それに加え、ジェイもすんなり捜索を受け入れ、ますますジュウォンは違和感を持つ。
だがマニャン派出所の警官たちは、「ジェイを疑うなんてありえない」と言い、「ジェイが怪しいならドンシクも怪しい。ドンシクがマニャン精肉店に来たのは21時過ぎなんだから。最初は欠席するって言ってたのに」と言う。その言葉にジュウォンは動き出す。

ハン・ギファンとイ・チャンジン

イ・チャンジンはギファンを訪ね、「ムンジュを再開発で盛り上がってる明るいイメージにしたいのに、ムンジュ警察は生死もわからない女のメールで市内中を捜索してる。これでは困るんだ!20年前からの連続殺人犯人が今、突然逮捕されるワケがない」と怒りを爆発させるが、ギファンは、「連続殺人事件のイメージは消えないのは犯人が見つかってないからだ。犯人が見つかればいい。犯人は誰だっていい。捕まりさえすれば」と言う。

ジンムクの狂気

冷凍庫にあった肉の塊!?から何かを取り出したジンムクは、ジェイの店へ行くと、「すまないジェイ。ミンジョンの事件で店がめちゃくちゃだ。片付けを手伝おうと思って来たんだ」と言う。だがジンムクはジェイから、「あとでドンシクさんが手伝ってくれるから大丈夫」と断られ、店をあとにする。

だがジェイは、ジンムクが帰ったあと、カウンターに置かれた髪飾りとメモを見つけ、動揺する。
その髪飾りは母親が大切にしていたもので、失踪当日もつけていたものだったのだ。
そしてメモには、【ムンジュ川葦原、下流50m、石碑の横。”ジェイ、お母さんを出してあげて”】と書かれていた。

真相に迫るジュウォン

考察

ファン警部補、チョ巡査部長からミンジョン失踪当日、ドンシクがマニャン精肉店に現れたのは21時過ぎだった聞いたジュウォンは、ドンシクの行動を知るためにムンジュ署クァク係長に父親の名前を使い協力を頼み、サンベ所長が削除した動画を確認する。
サンベ所長が完全に消去した動画は、マニャン210番25-28の電柱防犯カメラ映像だった。
ジュウォンはその電柱からマニャンスーパーが映ることを確認する。

勝負

ジュウォンはこの事実をドンシクに、「ミンジョンさんの指をマニャンスーパー前に置いたのはナゼですか?事件当日、失踪者自宅入口の映像をサンベ所長がナゼ消去したのか。それは誰かが映っているからだ。その人はその日、そこで何をしたんだ?」とぶつけるが、ドンシクは黙ったまま。

そこでジュウォンは、「サンベ所長を逮捕します。犯人じゃなくても構わない。上層部は犯人を必要としてる。どうしますか?」とドンシクの決断を迫る。
だがその時、ジェイから電話がかかった。
ジュウォンに頼み電話に出たドンシクにジェイは、「お母さんを探しに行く。アイツがお母さんの髪飾りを持ってウチに来た。アイツが私を殺そうとしたら必ず捕まえて」そういうと埋められている場所を言い、電話を切ってしまう。様子が一気に変わったドンシクを止めるジュウォン。

ドンシクが選んだ道

自宅の庭(キムチ保存場所)のタイルを剥がし始めたジンムク。
そこに埋められていたのはミンジョンだった。
ジンムクは、「ミンジョン、お前の望みどおりこの家から出してやる」と呟く。

その時、足音が近づいてきた。それがジュウォンとわかり驚くジンムクに、「ミンジョン拉致、および監禁等の容疑で逮捕します」と手錠を取り出すジュウォン。

そこにはドンシクの姿も。
ドンシクを見て思わず、「・・チョクショウ」と呟くジンムクにジュウォンは、「あなたの人生はこれで完全に終わりだ」と言うのだったー。

ムンジュ川の葦原で

葦原に埋められている母親を助け出そうと土を掘るジェイの元にジョンジェがやって来た。
ジョンジェはドンシクに頼まれてやって来たのだと言う。

 

感想

7話、濃厚でしたね~。
こんな内容が濃い72分、1回見ただけじゃ完全理解、むずかしい

しかもパートが3つに分かれていました。
1つめは、3年前、ドンシクがソウル庁広域捜査隊にいたころ。驚いたのが、ドンシクが属していた広域1のチーム長がナム・サンベでした~!
そう考えるともう家族同然なぐらい一緒にいますよね、ドンシクとサンベ所長は。

2つめは、ミンジョン失踪のその日のはなし。
3つめが現在のエピソードと言う形です。
よってかなり濃厚な内容になってます。こんな時、私のサイトが利用されたらうれしいな~と言う願いもこめて、まとめてみましたが、手強いエピソードでした。(どえらい時間がかかった

全16話の7話目ですから、ちょうど半分。中盤で「怪物」が誰であるか(カン・ジンムク)が判明。
ここから韓国の法律に抗うように、遺体なき殺人者を成敗するためにドンシクとジュウォンががんばるんだろうし、それによってジュウォンは知りたくなかったことを知る結果になっていくのでは?とドラマフリーカーの私は想像しています。

ドンシクは過去のツライ経験(可愛がっていた後輩サンヨプ)から、ジュウォンを巻き込みたくない、巻き込むべきじゃないと思っていたのだろうと思います。ジュウォンの洞察力、行動力、熱意、真っ直ぐな心はドンシクにサンヨプを思い出させていたのでしょう。
ドンシクは、犯人がカン・ジンムクだと分かった時、警察に通報しようとしますが、とどまります。それは、ミンジョンの遺体が見つかっていない限り、ジンムクを罪に問うことができないからでしょう。
韓国では、【遺体がない殺人は起訴できない】、【一度逮捕した容疑者は二度と罪に問えない】と言う刑法があるからです。
また、ドンシクがサンベ所長に消去を頼んだ動画は、ムンジュ署内のものでなく、警察がその存在さえ知らなかったマニャンスーパーが映る電柱の防犯カメラ映像だったようです。
サンベ所長はそれを確実に発覚させないために、「他のもので誤魔化した」ようです。

現時点で、ジンムクが犯人であることを確実に知っているのは、ドンシク、ジェイ、そしてジュウォンですね。

7話が楽しみ~。

ちなみに、キムチを一定の温度で保存するのに最適な方法がツボ(ハンアリ)にキムチを詰めて土に中に埋める方法だそうです。ジンムクはそれをやってたんですよね。
昔は当たり前の光景だったそうですが、今や、気持ちの保存場所は冷蔵庫に変わってきているそうです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました