11話目です。
強盗事件、王立造幣局立てこもりから57時間経過中。
相関図
#11 あらすじ
ラケルとアンヘルは、互いを信頼できなくなり衝突してしまう。
モニカは自分に優しくしてくれるデンバーに特別な気持ちを抱いてしまう。
ラケルが仕込んだマイクロSDカードの動画を見たリオは、人質のスマホでラケルに連絡を取ってしまう。
まとめ
王立造幣局
脱出口
ナイロビは人質を鼓舞して紙幣の印刷を続け、4億ユーロを超えた。
第3金庫の床を掘削するモスクワは、ようやく土まで到達した。(金庫の床は厚く硬い金属で覆われており、掘削は簡単ではない)
それを知った仲間は、脱出口の完了が近づき、歓喜する。
リオ、ラケルと交渉する
捜査本部に、人質”コン・リー”のケータイから着信があった。
電話の相手がアニバル・コルテス(リオ)と分かると、捜査本部に緊張が走る。
ラケルは、「協力して欲しい。協力すれば給付金が出るし、刑期は2年にできる」と交渉をはじめる。
その条件は、リオの心を動かすものだったが、実は彼らは犯行前の講習で、【警察からの甘い誘惑は必ずある】と講義を受けていた。
リオは講義どおりに、「大統領の恩赦を求める。TVで国民に宣言してくれ」と要求する。
「言うとおりにするわ。その代わり、誠意を見せて。教授の名前と中にいる仲間の数を教えて」とラケル。
しかしリオは、「教えるワケがないだろ!」と叫び電話を切ってしまう。
教授の計画では、交渉を続けなければならなかったのに。
トーキョーは、リオがほんとうは取引したかったと気づいていた。
迷うリオを納得させるかのように、「私は教授を信じてついていく」と言うが、「ここから出られたとしてどんな生活があるんだろう」とリオ。
その言葉にトーキョーは、「取引するなら姿を消して。私が撃ち殺してしまうから」と言うのだった。
ベルリンとアリアドナ
アリアドナはベルリンに身体を差し出した効果を感じる。
ベルリンはアリアドナを側に置き、秘書の役割を任せ始めたからだ。
ナイロビはふたりの関係に気づく。
ベルリンは逃げて隠れたアリソンを事務所に呼ぶ。
しかしアリソンは、「あなたなんか怖くない。私を傷つけることはないから。私は大切な人質だからよ」と強気だ。
しかしベルリンはアリソンの家族の写真を出し、「殺し屋を雇うこともできる。家族の命はキミにかかってる」と脅迫する。
アルトゥーロの脱出計画
トイレで洗面をするアルトゥーロ。
そこにやって来たのは、警備員のハシント。
【人質を脱出させたい】と考えているアルトゥーロは、腹痛を理由に個室トイレに入ると、間仕切りの下からハシントに話しかける。
ハシントは、11人の警備員、4人の警官とでボイラー室で縛られ繋がれていると言う。
アルトゥーロは、左から2番目の個室トイレに武器を隠しておくから2時間後に取りに戻ってくれと言い出す。
次にアルトゥーロはボイラー室の掘削作業を続けているパブロに、「武器になる道具を手に入れて戻って来い」と言い出す。
パブロはアルトゥーロの無理難題に閉口するが、「全員を助ける」とアルトゥーロ。
しばらくして作業を終えて戻って来たパブロは、「言われたとおりした」と4つの工具を隠し持って帰って来た。
アルトゥーロは、それらを奥から2番目のトイレの便器の蓋の裏にテープで貼り付けろと指示する。
指示ばかりで自分の手を汚そうとしないアルトゥーロに納得できないパブロだったが、指示どおり動く。
約束の2時間後、トイレへ戻ってきたハシントは、約束の個室トイレに入ると、フタの裏に4つの武器が貼り付けてあり、手紙があった。
と書かれていた。
ハシントは指示どおり身体にテープで武器を貼り付け、ボイラー室へと向かう。
モニカ
第2金庫にいるモニカは、冷静になった今、アルトゥーロから言われたいくつかの言葉(オレの子どもではない / 妻とは別れない)を思い返していた。
そこへ食べ物を持ってやって来たデンバー。
モニカを思って優しく接するデンバーの思わずキスをしてしまうモニカ。
ふたりはそのまま愛し合う。
捜査本部
警察は、造幣局のすべての入口に太陽電池を使用したプラスチック爆弾がセットされていることを確認していた。
造幣局の地下監視隊が振動を感知した。
ラケルはその位置を調べるよう指示する。
決裂
捜査本部に戻ってきたアンヘルにラケルは、「あなたを信用できない。捜査から外す」と宣言する。
しかし納得できないアンヘルは、「トレドの話しを知っているのはキミとオレだけだ。オレはスパイじゃない。じゃあ誰がスパイだ?怪しいのはオレよりカフェで出会ったサルバドルだろ?カレのビルは捜査本部の隣で、市販のジュースを自家製と言う胡散臭さだ。店はゴミだらけで、いろんなものをカバーで隠している。ヤツこそ怪しい人物なのに私が容疑者なのか?」と反論する。
ラケルはアンヘルを逮捕してくれと言い、ふたりは決裂する。
ラケルとサルバドルのデート
ディナーデートの準備をしてる教授のケータイが鳴った。
ラケルからだ。
「すっぽかされるんじゃないかって不安で・・」と可愛いところを見せるラケル。
いつもの店でディナーを楽しむふたり。
しかしラケルはテーブルの下でサルバドルに銃口を向け、「ジュースの店に何かを隠してるの?」と迫る。
その頃、アンヘルはラケルの留守電に、「考え直してくれないか。興奮して一線を越えてしまった。だがオレは裏切っていなしスパイじゃない。オレの人生を台無しにしないでくれ」と残す
感想
ラケルはアンヘルに怒りを感じながらも、どこかで信用しているから、サルバドルに視点を移したのか。
それとも、盗聴されていることを前提に、それがサルバドルと睨み、アンヘルと決裂したところを見せてハメたのか。
どっちでしょうか。
デートの30分前に、早く会いたいわ~的にサルバドルに電話したラケルにすっかり私も騙されましたが、この時は既に、サルバドルを怪しいと思っていたんでしょう。
さて教授はどう対処するのか見物です。
あのビルにラケルを連れて行けば、あそこが強盗団の外のアジトだって1発でわかるでしょうしね。
こんなややこしい状況になったのは、教授がラケルに近づきすぎたせい。
危険を冒してまで近づく意味ってあったんだろうか?
両親の説得ビデオで涙したリオ。
きっと投降と犯罪の継続で苦しむんだろうと思いきや、教授の事前の講習会で、しっかり、「甘い誘いが警察から必ずあるが、それに乗るな」と講義を受けていたんですねー。
さすがです。
教授は元警部か何かかな?
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