ブレイキング・バッド シーズン5(全16話)ファイナル

ブレイキング・バッド
ブレイキング・バッド

<あらすじ>
ニューメキシコ周辺の麻薬カルテルを牛耳っていたガスを殺害し生き延びたウォルターは、ブルーメスの製造と販売を自分で牛耳ろうと、ジェシーとガスの手下だったマイクに作戦を持ちかける。しかし、DAEはガスを探るうちにマイクの存在に気づき、徐々にウォルターに近づく。妻スカイラーとはすっかり冷え切った家庭になり、ガンも再発。ウォルターは事態を打開しようとするが、すればするほど取り返しのつかない悲劇へと加速するように進んでしまう・・・

 


 

ラストシーズンです。
5に入ってから俄然面白くなりました。イヤ、面白いと書くと語弊があります。
どんどん展開していく状況に引き込まれたと言う感じです。
ずっとウォルターを観てきて、自信のない覇気のない、情けない化学教師のどこが良くてスカイラーは結婚したんだろうと思ったけれど、最高純度のブルーメスを作り、麻薬カルテルを牛耳ろうとするウォルターのはあの頃の情けないウォルターの姿は全くありません。DEA捜査官や、裏社会の人間の考えていることの裏の裏を読み、行動する。ウォルターにはそのセンスがあるし、度胸もあるのです。
貨物列車から「メタンフェタミン」を抜き取る計画は、ハラハラ、ドキドキしました。
もう十分なお金を手にし、ここで手を引けば良いものを、ウォルターが止めない理由は、カレにとってブルーメスを作ること、認められることが<生きる証>になっていたのでしょう。
そんなウォルターも、麻薬カルテルから足を洗うことにします。
これでキレイに止められたら良かったけれど、そう簡単な世界じゃないんですよね、裏社会は。
中盤は、ハンクにとうとうバレました。ハンクとウォルターが対峙するシーンは見応えがありました。
ウォルターのことは、わかるような、全く共感できないようなそんな人物でした。
家族とそれに準ずるものには果てしない愛情があり、責任感もあるクセに、今の自分(教師である自分)に満足していなくて、化学の世界で成功したかったと言う成功欲が深い人物だったと思います。
ジェシーのことをウォルターは親戚の子、もしくは息子同然のように愛していたのだと思います。
最終話。ウォルターは、心残りだったことを全部やり遂げて亡くなりました。ウォルターにとって、この事態になった以降では1番納得の幕引きだったんじゃないかと思います。
ジェシーが、あのあと逃げ切って、新たな人生を歩んでくれることを祈る気持ちになりました。
骨のある社会派海外ドラマでした。

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