#8 望むままに What the Heart Wants あらすじ
シャープは、ガンの痛みに耐えきれず、ヘロインに依存する患者シェイナと向き合う。
妊娠28週のガブリエラは、肺塞栓症で救急搬送される。
しかし赤ちゃんが先天性疾患で既に胎内で死亡していることがわかり・・・
まとめ
ガブリエラ・アルバレス 妊娠28週
過酷な運命
肺塞栓症でERへ搬送されて来た妊婦のガブリエラ。
すぐさま tpA治療が施されるが、残念ながら胎児は先天性疾患により胎内で死亡していた。
赤ちゃん死亡を知らされ、自分を責めて泣き崩れるガブリエラに寄り添うマックス。
ガブリエラは亡くなった赤ちゃんを産み落とさなければならない過酷な試練があった。
ガブリエラには付き添ってくれる夫も家族もいなかった。
「付き添って欲しい」と言われ、マックスはガブリエラの出産に立ち合う。
しかし産んでも赤ちゃんの泣き声は聞こえない。
「ソフィー(赤ちゃん)の声が聞こえない」と泣くガブリエラにマックスは、「ソフィーを抱いて良いんだよ」と言うが、ガブリエラは、「できない」とそれを拒否する。
マックスはガブリエラの病室へカドルコット(冷蔵ゆりかご)を運び入れ、「赤ちゃんが亡くなっても、親子の時間は作れる。髪の毛や足形を残す人もいる。思い出はないよりあった方がいい。ソフィーとの時間を作って」と言うが、ガブリエラは、「もう少しだけ時間が欲しい」と言うー。
しかし看護師たちは、「他の妊婦のために部屋を開けて欲しい」ガブリエラの病室を移動させようとする。
マックスはそれを止め、ガブリエラに、「必要なだけ何日でもここに居ていい」と言う。
そしてマックスはガブリエラの部屋の前に座り込む。
マックスの苦しみ
産科には、誕生をよろこぶ家族の笑顔が溢れていたー。
産婦人科医からの依頼でガブリエラのカウンセリングを頼まれたフロムは、「娘に別れを告げるのに手助けが必要だ」と言うが、「まだ心の準備ができてない。さよならを告げれば娘は永遠に去ってしまう」とマックス。
フロムはマックスがガブリエラと自分を重ねていることに気づき、「ボクは味方だ。キミが心を開くまでそっとしておくべきだと仲間に忠告してる」と言うが、「心を開きたくないし立ち直りたくない。妻を手放さなきゃならないなら必要ない」と言うマックス。
ソフィーと送るために・・
苦しみ悩むガブリエラにマックスは、「実はボクも数ヶ月前、妻を失ったんだ・・・」と話し始める。
「ボクはいつも妻に話しかけてる。周りは変だと思ってるだろうし、病んでるけど、他に方法がない。妻は娘を抱く時間がなかった。だからどうにか妻を引き留めて思い出を作ってるんだ。前に進むためには必要なことなんだ。今のキミが心配だ。このままじゃソフィーと別れを言えないよ、まずはソフィーと会うべきだ」と。
夜、ガブリエラはソフィーを抱き愛しい娘との時間を作った
腫瘍科共同責任者
治験のお金を捻出するために、陽子線装置を売却しようと提案するカストロ。
「治療に使用している装置を売却などしない」とヘレンは反対するが、カストロは、「陽子線はたったの6人しか使ってない。こちらは数百人が救える治験」と主張する。
シェイナ・デイヴィス
救急搬送口にやってきたクルマが、意識もうろうとする女性を置去りにしたー。
ブルームらスタッフが駆けつけるが、女性はオーバードローズ(過剰摂取)で危険な状態だったが、私物から”ニュー・アムステルダム病院”の診察券が見つかる。
患者の名前はシエイナ。ガン治療中でシャープが担当医だとわかる。
シェイナはヘロイン使用の理由を、「全身が痛い。処方された薬じゃ全然痛みが消えなかった。だから安いヘロインを使うしかなかった」と言う。
ドルトン(中毒患者の巣窟)
ERからシェイナが消えた。
シャープはシャイナがいると思われる”ドルトン”へと向かう。
そこはドラッグ中毒者の巣窟だった。
劣悪な環境の中で、今、まさにドラッグを打とうとしているシェイナを見つけたシャープは、「あなたを助けたい」と言うが、「ムリよ、助けられない。これ以上の痛みに耐えられない」とシェイナ。
シャープは思わず、「だったらせめて安全な場所でやって。清潔は針で」とある大きな決断をする。
救いの場所
シャープはシェイナを、オマーのところへと連れて行く。
そこは違法行為(ドラッグ)を安全に行う場所だった。
オマーの指示に従いシェイナは清潔な器具で安全なドラッグを使い、やっと痛みから解放され眠りについた。
眠りから覚めたシェイナは、シャープが側にいるのに気づく。
「1年前はガンの痛みに耐えかねてもドラッグを使うなんて考えもしなかった。もっと早くあなたを頼るべきだったのに」と言うシェイラにシャープは、戻って来て欲しいと言う。
その後シエイラは病院へ戻ってきた。
逮捕
しかし警察官2名がやってきて、シャープは後ろ手に手錠をかけられてしまう。
カストロは、理事長ブラントリーとシャープ釈放に動く。
シャープの逮捕理由は、オマーの店に出入りしている写真を撮られたことによるものだった。
釈放されたシャープは、「あそこは避難所です。それに患者が病院へ戻って来たから謝罪はしません」と言うが、「追訴も報道もされないように対処したけど、報いは覚悟しておいて」とブラントリー。
カストロは、「ブラントリーは味方だと思ったのに、ごめんなさい」と言うのだが・・・。
タワン・ヘッドランド
突然成績が落ち、落ち着きがなくなり、筋肉の痙攣があると言うタワン少年。
タワンの両親から、強く診断を求められ、Dr.カオは、多発性硬化症を疑っていると言うが、検査の結果、その疑いは消える。
カプールは自信満々に、「シルダー病」だと言うが、タワンに幻覚が現れ、暴れていると呼び出しされる。
カプールは、確定診断のために脳生検をすることに。
しかしカプールはフロムとの会話がヒントになり、脳生検を直前で中止にする。
カプールはタワンがタイからの養子であったことから、麻疹ウィルスによる脳炎(SSPE)と気づく。
それは両親に厳しい現実=亡くなる事実を伝えることに。
しかし諦め切れないカプールとカオは、文献を探し、新しい治療法を見つけ、治療を開始する。
ブルーム
今日はブルームのオペの日だった。
ギリギリまでERで仕事をするブルームを気遣うマックス。
レイノルズも手術室までブルームを送ると言うが、「母が来てくれる」とレイノルズの付き添いを断るローレン。
しかし母親は来なかったー。
オペは順調に進む。
レイノルズはブルームを心配し、見学室からブルームを見守る。
オペ後、目覚めたローレンはひとりだったー。
涙するローレン。
様子を見に来たレイノルズにローレンは思わず、「応援の風船がない私は、誰からも心配されてないように見える。実際、誰も私を心配してない。むしろいなくてホッとしてる」と気持ちを吐露する。
レイノルズは、「オレがキミを心配してないのなら、コレを持ってくることはない」と言うと、幼い頃の思い出の店のデリバリーを差し入れする。
「前に話したことを覚えててくれたの?」ローレンはそう言うと、ステーキにかぶりつくのだった。
フロム
朝から養子縁組担当者から、”赤ちゃんの養子”が見つかったと電話があり、24時間以内にテキサス州に来るようにと言う。
しかしフロムはまだ、マーティンに養子縁組について話しをしていなかったー。
その日の夕方、フロムが部屋に戻るとマーティンが!
マーティンは担当者からの電話で、養子縁組の話しがあることを知ったのだった。
「今夜話そうと思っていた」と言うフロムにマーティンは、「今夜は帰って来るな。顔も見たくない」と怒りを見せるのだった。
カプール
エラがフロムと話しているのを見たカプールは、その話しの内容が気になって仕方がない。
カプールは探りを入れるがフロムは、「守秘義務がある」と口を割らない。
その日の夕方、エラはカプールの部屋を訪ね、「赤ちゃんを産む決心をした」と伝える。
カプールはエラをハグし、「ありがとう、ありがとう」と気持ちを伝えた。
マックスの決断
自宅に帰ったマックスは、ジョージアと決別する時が近づいていることを実感する。
感想
【逝ってしまった事実とどう向き合うか】がテーマでした。
マックスは完全にガブリエラに感情移入してた。
だけどそれで自分を客観視できたのかも知れません。
愛する人の死を乗り越えることってほんとうに”時間”が必要だと思う。
時が経たなければ、越えられない、わからないことがたくさん。
マックスも、ガブリエラのような人との出会いで、少しずつ現実を受け入れてくのかなと思う。
しかしお腹の中で死んでしまった赤ちゃんを自分で産むって、こんな過酷なことない(涙)
ガブリエラはよくひとりで耐え、立派だったと思う。
腫瘍科の共同責任者カストロは、クセもんだ。
確かに今回のことはヘレンの優しさ、患者シェイナへの思いが若干いきすぎた結果ではあるけど、カストロは、理事長ブラントリーを巻き込んで腫瘍科部長の座を奪うつもりだと思う。
実際、そうなりそうな流れ。
ヘレンはツラい立場に立たされるようです。
フロムのパートナーのマーティン、怒ってましたね~。
そりゃそうよね、家のこと、子どもの世話、主軸でやってるのはマーティンのようだし。
赤ちゃんって存在がどれだけ世話がかかる存在だか、考えず、フロムは、(欲しい、欲しい)の欲求だけで行動してるようにしか見えないものね。
カプールは、エラが産むと決意してくれたこと、心から喜んでた。
既に気持ちはおじいちゃんみたい(笑)
エラに恋愛感情があったのにね?まぁエエか。
新しい命が誕生することは、ほんとうに素晴らしいことだもん。
コメント
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