●ヘルゲ少年が、1954年に戻って来る。
●未来のクラウディアの指示で”タイムマシン”を手に入れたクラウディアは、調べ始める。
●エゴンは独自で未解決事件の謎に挑む。
#3 幽霊 Ghosts あらすじ
未来のクラウディアの指示で、庭から”タイムマシン”を手に入れたクラウディアは、ヘルゲがくれた”時間の旅”の本の存在を思い出し・・・。
1987年、ガンの末期と告げられたエゴンは、独自で未解決事件を調べ始め、精神科に入院中のウルリッヒ、ミハイルを世話してるイネスに話しを聞く。
そして未来のクラウディアは、ノアと直接対決する。
まとめ
青い子ども部屋で
ヘルゲ少年の顔面のケガも治っている。
ノアはヘルゲをタイムマシンに座らせると、「キミは神に選ばれたのだ。私たちはキミの帰る場所だ。キミに危険は及ばない。キミがどこへ行こうと私たちが守る」と言い、タイムマシンのスイッチを入れる。
未来のヨナスが洞窟でタイムマシンを稼働、トンネルを破壊しようとした時、1953年のヘルゲ少年は、1986年の”青い子ども部屋”にいたヨナスとすり替わりました。
ノアは、ヘルゲ少年を1954年の世界へと戻したのでしょう。
エリック、ヤシン、たぶんマッツもこのマシンの犠牲となって亡くなってるけど、この時点でタイムマシンは上手く稼働してたと言うことなんでしょうね。疑問は残るけど。
ティーデマン家
仕事人間のエゴンとの暮らしに淋しさと不満を募らせていたドリスは、アグネスが間借りしたことにより、変わりつつあった。
エゴンは妻とのセックスがなくなったことを悩むが、上司(ダニエル・カーンヴァルト)から、「女は子どもが出来たら変わるものだ」と諭される。
ドリスは日増しにアグネスと親密になり、レズビアンの関係に。
ある日、ふたりで睦み合っているところを娘のクラウディアに見られてしまい、ドリスは動揺するがアグネスは、「平気よ。どの家にも秘密はある」と言う。
クラウディア
クラウディアはトロンテに、ウィンデンに引っ越ししてくるまでのことを聞くと、「ママは色々ツラいことがあって、ボクは施設に居たんだ」と言う。
森の中でクラウディアは、「見せて」とトロンテに言うと、トロンテはズボンと下着を下ろす。
戻って来たヘルゲ少年
行方不明から7ヶ月経ってヘルゲは自宅へ戻った。
母グレタは、この奇跡に、「神のご加護だ」とヘルゲを抱きしめる。
警官エゴン
ヘルゲが歩いて自宅に戻ったと聞き、エゴンはヘルゲから話しを聞きたいとドップラー家へ行くが、「息子は一言も話さない。どこかおかしいの」とグレタ。
エゴンは、「クラウディアのパパのエゴンだ」とヘルゲにいくつかの質問をする。
今まで何処にいたのか。誰と一緒だったのか、何をされたのかと。
だがヘルゲは一言も話さない。
苛立ちを見せる母グレタ。
ヘルゲとノアの関係
息子が戻って来たものの、一言も話さず、様子がおかしいヘルゲ。
グレタは、「怖いんです。悪魔に取り憑かれているのかも」とノア神父を頼る。
しかしヘルゲはノアを見た瞬間、駆け寄って抱きつく。
驚くグレタ。
ノアは、「時間はキミの味方だ。お母さんを安心させてあげよう」と、聖書の一文を読むよう言うと、ヘルゲはスラスラと声を出して本を読み出した。
喜びと安堵の表情を浮かべるグレタにノアは、「時間が必要なのです。この子は奇跡の子です。それを忘れずに」と言うのだった。
エゴン
逮捕されて以降、ウルリッヒは、身元や名前を明かすことを頑なに拒み続けていた。
ダニエル・カーンヴァルトは、「家族さえ捜しに来ない。まるで幽霊だ」と言う。
エゴンは、「半年前から監獄にいる者にヘルゲを開放することはムリだ。建設現場の少年2遺体と、ヘルゲのことは無関係では?」と言うが、ダニエルは、「共犯がいるのかも?本人に話しを聞け。共犯の線で行く」と言う。
エゴンは指示どおり、ウルリッヒに会いに行く。
しかし独房にいるウルリッヒは、暴れたと言う理由で鎮静剤を打たれ、拘束帯を着けられていた。
エゴンは、「ヘルゲが戻った。どこに隠していたんだ?共犯者がいるのか?話せば悪いようにはしない」と聞くが、ウルリッヒは何も答えなかった。
アグネスの行動
山小屋の地下室へ
アグネスは周囲を気にしながら山小屋の地下室へと入る。
そこに居たのは”未来のクラウディア”。
「今日、ヘルゲが戻される。ノアも戻る」と未来のクラウディア。
アグネスは、「もう恐れない」と言う。
未来のクラウディアは、「次の周期がはじまる。あと4日よ。あなたの兄はバカだ。大勢を苦しめてきたがそれも終わる。私に渡して。今じゃない。時間はまだある」と1枚の紙を渡す。
アグネスはその紙を読むと、「今日なの?」と確認するが、未来のクラウディアは頷き、「すべてに感謝してる。母はあなたを愛してる。受け入れれば幸せになれるわ」と気持ちを伝えると、ハグし合う。
●「私に渡して」と言った1枚の紙は、1987年代のクラウディアに渡してと言うことでしょうね。
●そして、「母はあなたを愛してる」と言った母はドリスのことでしょう。仕事人間の夫エゴンとの生活に孤独を感じていた母ドリスは、アグネスとの出会いで幸せになると言うことなんでしょうね。
教会へ
アグネスが教会にいると、そこへ戻って来たノア。
「何しに来た?クラウディアか?アダムはお前を許さない。背いたお前に救済はない」とノア。
しかしアグネスは、「最後のページをアダムは必死で捜してる。私は所在を知ってる。クラウディアが持ってる」と言うと、クラウディアから受け取った紙をノアに渡し、「次の周期が始まる前に私が戻れるように計らって」とアグネス。
「彼女を裏切るのか?」と言うノアにアグネスは、「血を分けた妹よ、恨むのは止めて。和解の提案だと思って」と言う。
クラウディアの行動
エゴンと会う
突然、未来のクラウディアは警察署を訪ね、父エゴンと対面するが、エゴンにとっては、知らない老女でしかない。
「ご用件は?」と尋ねたあと、エゴンは、「娘と同じ虹彩異色症(右眼:青、左眼:茶色)だ。珍しい」と言う。
その言葉を聞きながら未来のクラウディアは、「人が良すぎる。昔からね。もったいない。伝えたいことがある。すべてにごめんなさい。不公平だけど善人ほどツラい目に合う。いつか分かる。だから謝らせて。こんなことになって申し訳ないと」と言うと涙を流して伝え、立ち去る。
H.G.タンハウスと会う
未来のクラウディアは時計店へ行く。
タンハウスは、「まだ準備が出来てない。この設計図だが、理解ができない」と言うが、
未来のクラウディアは微笑みながら、「完成するにはあと33年かかる」と言い、”時間の旅”の本を手渡す。
それは未来のタンハウスが執筆する本だ。
「前にもこれを見た」とタンハウス。
未来のクラウディアは、「私はまもなく死ぬ。あなたとはまた会う。死んだ後だけど。まもなく終わりが来る。それまではこれまでどおりに」と言うと店を後にする。
タンハウスはまったく意味がわかっていない。
娘クラウディアの言葉
花束を持って自宅に帰ったエゴン。
パパが好きなクラウディアはエゴンの早い帰宅を喜ぶが、妻ドリスは留守だった。
訪ねてきた老女(未来のクラウディア)のことが頭に残っていたエゴンは、「秘密を守れるか?魔女を見たよ。謝罪された」とクラウディアに話す。
クラウディアは面白がってその話を聞いたあと、花束が母のためだと知ると、「人が良すぎるのよ、もったいない」と言う。
その言葉は、エゴンがさっき、老女から聞いた言葉と同じだったため、奇妙なものを感じるのだった。
未来のクラウディア vs ノア
クラウディアが山小屋へ戻ろうとした時、「信じたのが間違いだ。妹は裏切った。悪びれもせずにな。すべて奪われた。死んでもらう。お前の計画も終わりだ」と銃を向けるノア。
「私が負けだと?ここで会うのも、銃で撃たれるのもゲームの一部かも」と未来のクラウディア。
「もうお前の駒じゃない」ノアは言うが、「アダムの駒よ、アダムが約束した楽園など存在しない。自分は本当に自由だと思ってるのか?本当に自由なら道を選べる」と未来のクラウディア。
しかしノアはクラウディアを撃ち殺した。
未来のクラウディアがアグネスに、「私に渡して」と渡したのは新聞記事。
そこには、「身元不明の女性の遺体が森で見つかる」とあった。
ノアは未来のクラウディアが持っている、「最後のページ」を見つけ出すと、それを見る。
「そんな・・シャルロッテ?ウソだ。こんなハズはない。間違ってる」
ノアは怯えるような表情を見せる。
ウソをついたノア
ノアはアダムから、クラウディアが最後のページを持っていたか?聞かれ、首を横に振る。
アダムは、「あの女は死んで当然だ。結局はすべて因果応報だ」と言う。
クラウディア
混乱
未来のクラウディアの指示どおり、庭から”タイムマシン”を掘り出したクラウディアは、混乱の中にいた。
そしてヘルゲから「時間の旅」の本をプレゼントされたことを思い出し、入院中のヘルゲを見舞う。
クラウディアはヘルゲに本を見せ、この本を贈った理由を尋ねるが、「ボクのことキミなら理解してくれるって。カレが言ったんだ。善と悪、光と影の闘いだって。旅人は何もかも元に戻せる。ボクたちが勝てば二度と起こらないとノアが。カレのことを信じちゃイケナイ。絶対にだ!こんなの望まなかった」と言うと、小声でチクタクと言い続けるー。
H.G.タウンハウスを訪ねる
クラウディアは、「H.G.タウンハウス」の時計店に、掘り出したタイムマシンを持って訪れる。
タンハウスはクラウディアを見るなり、クラウディアの目が虹彩異色症(右眼:青、左眼:茶色)であることを指摘し、執筆した「時間の旅」の本を見せられると、「いつかと思っていたが、ついに再会したか」と言う。
当然、初対面だとクラウディアは言うが、タウンハウスは、「私は前に会ってる。永遠の周期だ」と。
続けてタンハウスは、「キミはその装置の使い方を知りたいから来たのだろ?」と聞く。
そのとおりだったため、驚くクラウディアにタンハウスは、「いつかキミが現れ、操作方法を聞くと言った。言ったのは君自身だよ、未来のだがね」と。
娘と父
発電所に戻ったクラウディアを待っていたのは、エゴン。
「何の用なの?私は忙しいの。突然来ないでアポを取って!」と苛立ちを見せるクラウディアにエゴンは、「私は前立腺がんだ。転移してる。心配させたくなかったが、話しておくべきだと思ってな」と。
言葉を失うクラウディアにエゴンは、「知って欲しかっただけだ」と言うと帰ろうとする。
クラウディアは、「パパ」と言うと、ハグする。
エゴン
エゴンとウルリッヒ
エゴンは人生の残り時間が少ないと知り、独自で動き始める。
まず、
エゴンは、1953年にウルリッヒを逮捕した時、カレが言った言葉【目的は殺人だけ。多くを殺せば気分がいい】が、ロックバンド、クリエイター(KREATOR)の曲の歌詞だと調べ上げ、精神科に入院中のウルリッヒに再び面会する。
「あんたは1953年に、歌詞の一部を引用してた。たが、そのレコードの発売は去年だ。あんたは息子がいるとも言った。何故子どもたちを手に掛けた?」と問うが、「オレは殺していない。救おうとした」とウルリッヒ。
エゴンは、「私が死ぬとも言った。なぜガンのことを知ってる?」と尋ねるが、ウルリッヒは何も言わない。
”白い悪魔”についてもウルリッヒは知らないと言う。
「何故一度も名前を言わなかった?何者だ?」と言うエゴンに、「ウルリッヒ・ニールセン。未来から来た」と言う。
ミハエル少年のこと
次にエゴンは、1986年に突然町にやって来た”ミハエル・カーンヴァルト”のケースに引っかかりを感じる。
調書には、
・姓名不詳
・9~11才
・”ウルリッヒ・ニールセンの息子だと主張”
とあった。
エゴンはミハエルから話しを聞くためカーンヴァルト家を訪ねるが、「ミハエルは調子が悪くて眠ってる」とイネス。
それでもエゴンは、「少しだけでも話せないか?」と粘るが、イネスは首を横に振り、「あの子ももう両親のことは忘れたい。新しい生活を始めてる」と言う。
エゴンは、ミハエルが両親の名前をウルリッヒと言ってなかったか?と聞いても、「いいえ」とイネス。
エゴンはミハエルの写真を記録用に1枚もらい、何かあれば連絡をと言うが、睡眠薬があるのを見てしまい、イネスに疑いを感じる。
エゴンの推測
エゴンは三度ウルリッヒを訪ね、「子どもを手放すことが親として1番ツラいことだ」と言うと、「去年の冬、少年が突然ウィンデンに現れた。身元不明だ。その少年が奇妙なことを言った。見覚えはあるか?」とミハエル(ミッケル)の写真を見せる。
突然ウルリッヒは立ち上がり、「この子はどこだ?ここにいると知ってたのか?どこいる?この子の居場所を言え!」と言うとエゴンの胸ぐらを掴み、「息子は?オレの息子はどこだ?」とウルリッヒ。
ウルリッヒは看護師らに取り押さえられ、連れ出されながら、「ミッケルは?」と言うー。
実行
クラウディアはタイムマシンにセシウムを仕込むと、洞窟でワープする。
1987年のクラウディアが見た娘レジーナ
1987年から2000年にワープしたクラウディアは、娘レジーナがガン闘病で苦しんでいる姿を見て、涙する。
感想
まとめるのに時間を要しました。
まとめて見ると、わかってくる部分があるので、楽しいドラマでもありますね!
戸惑いながらも1987年のクラウディア(原子力発電所所長)は、タイムトラベルできることを受け入れ、その上、タンハウスまでたどり着き、見事に2000年にタイムトラベルしましたね~。
そして娘レジーナの闘病を知ったという・・・。
あと4日。
この状況で、終末を止めることができるのは、クラウディアってことですか?
ノアとシャルロッテは関係してるっぽい・・・。
違和感があるのは、2019年から1953年に66年もワープしたウルリッヒ。
カレは監獄に入れられ、その後精神病院に。
この状況下なら、本来なら2019年の未来は変わってそうなんですけど、そうでもない?
失踪と言うことで辻褄が合ってるのかなぁ?
ウルリッヒの気持ちを思えば、ミッケルと会わせてあげたいとのだけど、これも難しいのよね。
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