ザ・クラウン 4 #9 雪崩(相関図)

海外ドラマ
海外ドラマザ・クラウン

送信中です

×

チャールズとダイアナの夫婦関係の実態・・・・

#9 雪崩 Avalanche あらすじ

崩壊寸前の夫婦生活。そんな中、チャールズがスイスのスキー場で雪崩に巻き込まれてしまう。
友人が事故死する中、チャールズは無事帰国するが、死を意識したチャールズの気持ちは大きく変化する。だがそれはダイアナもだった。

相関図

まとめ

破綻

チャールズ、37才の誕生日を祝うイベントが開催され、オペラ鑑賞へとやって来たふたり。
芝居が好きなチャールズはオペラに没頭するが、ダイアナは観劇中、「化粧室へ行く」と退席、そのまま戻って来なかった。
だが終演後、会場にビリー・ジョエルの「アップダウン・ガール」が流れるとダイアナがステージに登場、ダンスしはじめる。観客は驚き歓声があがる・・・

ダンスのあと、ボックス席のチャールズに向かい、「誕生日おめでとう」とダイアナ。それを見た観客たちは総立ちで喝采を送るが、チャールズの気持ちは冷めていく。

ガマンできなくなったチャールズはクルマに乗るなり、「何を考える?あんな見苦しい自己顕示をボクがよろこぶと思っているのか?8分間、皆がキミに喝采を送り続けた。これで明日の新聞の一面にはキミしか載らない。ボクの誕生日なのに。少しでも愛情がありボクを理解しているならあんなことはしないはずだ」と怒りを爆発させる。ダイアナは、「喜んでほしかっただけ」と言うが、最後にはハイグローブへ戻るチャールズに、「私が何をしても気に入らないんだわ。そしてまた彼女のいるハイグローブに戻るのね」と言う。

1988年3月10日 事件

スイス、クロスタースのスキー場で雪崩が発生、友人たちとスキーを楽しんでいたチャールズが雪崩に巻き込まれたと一報が入る。捜索が続く中、「男性1名の遺体発見、身元の特定を急いでいますが、最悪の事態も想定しています。その場合は、”メナイ橋”を使います」と秘書チャータリス。

王族の死亡の報告は「橋」を使ってされるのが通例。あの世とこの世を結ぶ橋が由来らしい。
因みにエリザベスはロンドン橋、フィリップはフォース橋
無事と懸念

チャールズの無事が確認された。エリザベスは胸を撫で下ろすが、チャールズの友人パーマー・トムキンソン夫人はICUで治療、ヒュー・リンゼイ少佐は亡くなってしまった。(ヒューの妻サラは報道室勤務)
だがチャータリスは、「皇太子のご無事を報道するにあたり懸念がある。旅行前、御夫婦が激しい口論をしているところ目撃されている。よって皇太子ご夫妻の関係について記事になる覚悟がいる」と言う。

チャールズ夫妻の現状

エリザベスはこれまで目を背けていたチャールズの結婚生活について知る覚悟を決めアンを訪ねる。
「ダイアナはチャールズが好きだったけどチャールズはカミラを忘れられず人妻に恋してる。そのせいで皆が不幸になってる。元々年の差もあるし趣味も友だちも違うふたりはお互いを理解できてない。ハリーが生まれて夫婦の義務も完了したからふたりは安らぎを外に求めてる。ダイアナは近衛騎兵や乗馬指導者、数人の相手がいる。チャールズはカミラと続いてる」とアン。

チャールズの気持ちの変化

チャールズはヒューに遺体と共にロンドンに戻って来たが、雪崩に巻き込まれ死を覚悟した時、心に大きな変化が起きていた。「この結婚は間違ってる。カミラと夫婦として生きていきたい。それ以外の選択肢はウソでしかない。全員を不幸にする」そう気づいたチャールズ。

エリザベス女王としての気持ち

エリザベスに呼び出されたチャールズとダイアナ。
フィリップも同席する中、「二人が難しい状況にあると聞いたから呼んだ。未来の君主の結婚は失敗が許されない。その上でもう結婚生活を続けられないと思っているのか聞きたい」とエリザベス。
チャールズは、「正直に話す、よく考えて来た・・・」と話し始めるが、「ちょっと待って。私は結婚を続けたい。心からそう思っている」と言い出すダイアナ。

チャールズは驚くが、「ではなぜ結婚の誓いを破ったの?」とエリザベスから問われ、「時々本当の気持ちを失うからです。雪崩事故を聞いて最悪のことを考えた瞬間、深い喪失感に襲われた。そして気づいた、お互い傷つけ合ってきたことを。私はあまりにも幼稚だった」とダイアナ。エリザベスは、「やり直すにはかなりの努力が必要よ、お互い敬意を払い、過ちを許容、妥協点を探り合う必要がある」と言うが、「どんな努力でもする覚悟です。この場で言わせて欲しい。私の過ちのすべてを反省してる」とダイアナ。
エリザベスは、「これで解決ね」と言うが、「待って、ボクはまだ話していない」とチャールズ。だがそれを制するかのように、「これ以上何を話すんだ?」と父フィリップ。チャールズは口をつぐむしかなくなる。

チャールズはその足でカミラを訪ねると、「悪夢だ。準備していたのにダイアナに計画を潰された。でもボクは諦めない。護衛官にダイアナを見張るよう頼んだ。彼女が少しでも過ちを犯したら報告が来る」と言う・・・

ダイアナの覚悟

ヒューイット少佐に別れを告げたダイアナは、側近らに今後一切ヒューイットからの電話は取り次がないよう言い含めると、「もう火遊びは止めた。私は変わった。この結婚生活を続けたいと本気で思っている」とセラピストに話す。

チャールズ

一方チャールズは忙しい公務の中、時間をやりくりしてカミラと過ごす時間を捻出しようとするが、秘書エドワード・アデーンから、「皇太子妃から結婚記念日にはハイグローブにいて欲しいと言われています。何か計画があるそうです」と言われ、憂鬱になる。

7回目の結婚記念日

使用人たちは屋敷からカミラの痕跡を排除、ダイアナが好きな花を飾る。
子どもたちを連れてやって来たダイアナは、飾られた花に笑顔を見せると、プールで子どもたちと時間を過ごす。
夜、ふたりでディナーを楽しむふたり。
チャールズはダイアナが生まれ育ったオールソープ邸の初版本年代記をプレゼント、ダイアナのプレゼントは”ビデオテープ”だった。
「あなたの誕生日では観客の前でダンスしてあなたを怒らせた。でも私はやっぱりパフォーマンスが好きなの。今回はあなたにだけよ」と言うとビデオテープを再生する。
ビデオの中身は、ウエストエンドを貸し切り、衣装を着てクリスティーヌに扮し”オペラ座の怪人”の楽曲を独唱するダイアナが映っていた。ダイアナは画面に映る自分を見て満足そうな表情を浮かべるが・・・

それを見てどんどん気持ちが冷めていくチャールズ。

アン王女の厳しい言葉

「醜悪だった。誕生日の夜を超える悪夢だ。本物の舞台で衣装を着て役者も揃え、ダイアナが”オペラ座の怪人”を歌い上げるビデオを見せられた。見るのも聞くのもツラくて愛想笑いするのさえ苦痛だ。早く悪夢を終わらせたい」と不満をぶちまけるが、「誰も兄さんの離婚を望んでない、ダイアナ、子どもたち、王族の全員、あなたの友人、そしてあなたの愛する女性すらね」とアン。チャールズは、「ウソだ、カミラは浮気男のせいで不幸だ」と言うが、「ふたりは上手くはいってないけど続いているしそれなりに幸せなのよ、カミラの兄さんへの気持ちは本物だろうけどロミオとジュリエットじゃない。それが真実よ」とアン。
だがチャールズは、「なんて残酷なことを言うんだ、妹の慰めが欲しくてここに来たのに、家族のひとりぐらいボクを思いやってくれてもいいだろ」と怒りをぶちまける。

確かめあった気持ち

アンの話しを聞き、たまらずカミラを呼び出したチャールズは、「まだアンドリューが好きなのか?愛しているのか?キミの最愛の人はボクじゃないのか」とストレートな気持ちをぶつけるが、「夫はあなたほど私を愛してくれないし必要ともしてくれない」とカミラ。でも、「その時が来たらボクはこの地獄のような結婚から逃げ出す。キミもそうしてくれるか聞きたい」と言われ、「望んでもできないこともある。現実を見て生きなきゃ。でも本当にあなたを愛してる」と言うとキスするカミラ。

破滅に向かって

カミラの気持ちを聞いて以降、チャールズはダイアナの電話をすべて拒否する。
クルマの電話も、ハイグローブにかけても不在と言われ無視され続けたダイアナは孤独に耐えきれず、とうとう別れたはずのジェームズ・ヒューイットを呼び出しケンジントンで甘い時を過ごしてしまう。

その事実は早速ハイグローブにいるチャールズに伝えられた。

感想

事実は別としてこのドラマだけでチャールズとダイアナについて意見を述べるとしたら、そもそも合わなかったふたりが結婚したことにより悲劇に向かうしかなかっただと思う。

エリザベスから、「君主の結婚は失敗は許されない」と言われた上で、やり直したいと発言したダイアナ。本来ならそれでチャールズもダイアナに向き合えればよかったけど、ダイアナがチャールズのためにやるパフォーマンスがチャールズにとっておぞましい悪夢である以上、もう修復は無理よね。
ダイアナのパフォーマンスを、「可愛い、キレイだ」と思える人じゃないと、もうこの結婚は成立しない。
自分が一番認めて欲しいと思うところを可愛いと思ってもらえないダイアナもそれはそれで不幸。強いては愛情のない夫婦の子どもたちも不幸だ。
「君主の結婚は失敗は許されない」と言う無茶苦茶なルールで彼らを縛った結果、ダイアナが事故死することになったと思うと、どうにかならなかったのかと思います。

ちなみにダイアナが浮名を流した男性は共に自動車事故で亡くなったドディ・アルファード氏を含め7人らしい。
その中でもジェームズ・ヒューイット少佐はカレが湾岸戦争出征するまで関係が続いたとか。

送信中です

×

コメント

タイトルとURLをコピーしました