ザ・クラウン # 10 栄光の女王(シーズン最終話 / 相関図)

海外ドラマ
海外ドラマザ・クラウン

送信中です

×

シーズン1最終話。

#10 栄光の女王 Cloriana あらすじ

マーガレット王女は25才の誕生日を迎えた。エリザベスは約束どおりピーターとの結婚を進めるようとするが、内閣、国教教会の反対を受け、君主として苦悩するエリザベス。
一方夫フィリップの関係は悪化していた。王太后と元秘書官トミーは、フィリップに役割を与える策を練るが、卑屈なフィリップは、OKしない。

相関図

まとめ

マーガレットの結婚問題①

新たな結婚への障害

マーガレットが25才の誕生日を迎えた。
「2年待ち約束を守った。これで王室結婚法に縛られず自由に結婚できる。今度は姉さんが約束を守る番よ」とマーガレット。

エリザベスはマイケル秘書官にブリュッセルからピーター・タウンゼント大佐を帰国させるよう指示するが、マイケル秘書官は、「もう1つ規則があり、それが障害になる」と言い出す。それは、マーガレットの結婚には内閣(両院)の了承が必要で、了承を得たあと1年を経てはじめて結婚が可能になると言うのだ。
思わず、「そんなこと誰も言わなかった」とエリザベス。
しかしマーガレットは、「1日でも早く婚約を発表したい」と言い出す。

王太后はマーガレットとピーターの結婚に反対
イーデン首相

「マーガレットの結婚について内閣の承認が必要だ」と言うエリザベスの求めにイーデンは、「承認を得られる可能性はない。宗教上の理由で反対する議員が多い」とした上で、内閣の感触を探ると約束する。

 

フィリップの問題

フィリップの葛藤

息子チャールズに厳しく接するフィリップ。フィリップはチャールズには男らしさが足らないと言う。
王太后は、「フィリップは自分の欲求不満を息子にぶつけてる。カレはまだ女王の影になることに納得していない。葛藤してる」と言い、トミー(元秘書官)が、フィリップにエリザベスの代理公務(オーストラリアで開催されるオリンピックの開会宣言)を任せてはどうかと提案していると言う。

エリザベスは公務代理を打診するが、「誰の考えだ?断る」とフィリップ。エリザベスは、「みんなあなたを喜ばせたいのよ、充実感を味わって」と言うが、「皆が望んでいるのはキミの幸せでボクを邪魔に思ってる。公務で別人になって戻って来ることを期待してるんだろ、はっきり言えよ」とフィリップ。エリザベスは、「そうよ、変わって」と言いきる。

王太后の意見

オーストラリアでの公務について王太后と話すフィリップ。
王太后は、トミー・ラッセルズの意見だとした上で、「あなたほど自由な国王の配偶者はいない。スポットライトを浴びて主役を楽しみなさい。その経験で機嫌よく娘の務めを支えられる夫になって頂戴」と言う。

マーガレットの結婚問題 ②

ピーター・タウンゼント大佐が帰国した。ピーターを追いかけ、「結婚はいつだ」と騒ぎ出すマスコミ。
マーガレットとピーターは2年ぶりに再会に燃え上がる。

内閣の見解

「法務長官と話したが、王室結婚法の適応を回避するのはむずかしい。それに加え複数名の古参閣僚が結婚に猛反対している。教会の教義に背くことは絶対にできない。陛下がどうしてもふたりを支持するなら、王族の地位放棄、すべての権利と恩恵、収入剥奪しかない」とイーデン。

姉妹の亀裂

内閣の見解を聞き、「戦略ね、そうやって追い込めば結婚を諦めると見込んでる。贅沢三昧の私は民間人になれないと思ってるんでしょ?なって見せるわよ、称号や特権がなくても私は私よ、それが条件なら私はこの国を出て行く。だけど国民は私の味方よ。新聞も私に同情的よ。国民は結婚に対してもっと寛容な未来を望んでるわ」とマーガレット。その言葉にエリザベスは、「私は反対してない」と言うが、「だったら姉さんの政府に言って」とマーガレット。

マスコミはマーガレットとピーターを追いかけ、ふたりの結婚を支持すると報道した。

内閣を説得するエリザベス
【亡き父王ジョージ6世の言葉】ヨーク公=後のジョージ6世
1936年12月10日、エドワード8世は王位放棄を決めた。ヨーク公は、「継ぐべき国よりも家族よりも弟よりも彼女に価値があるのか」と確認するが、エドワード8世の答えは「YES」だった。
ヨーク公は兄のわがままのせいで娘たちに苦労を背負わせることになると言うが、エドワード8世は黙ったまま。その場でヨーク公は、「王位を放棄するならあなたもあの女性も永久追放だ」と宣言するが、エドワード8世は、「それなりのカネをくれれば永遠に消えてやる」と答えた。
その後ヨーク公は娘(エリザベスとマーガレット)を呼び、「伯父さんは私たちを裏切り、家族より愛する人を選んだ。1つだけ約束して欲しい。これから何が起ころうと誰を愛そうとお互いのことを1番に考えてくれ。2人だけの姉妹だ。誰より大事にしろ。お互いを失望させるな」と言い聞かせた。

改めてイーデン首相に、「伯父が廃位したとき、父から言われた言葉がある。女王として離婚者との結婚を許すべきではないとわかっているけれど、でも父と妹との約束を守りたい。この国で私の窮地を救える組織は内閣しかない。内閣には4人の離婚経験者がいる。あなた(イーデン)もそのひとり。どうか指揮を執り2人の結婚を考え直して欲しい」とエリザベス。だがイーデンは、「教会の問題がある」と言う。

国教教会の見解

宮殿に4人の大主教4人がやって来た。
カンタベリー大主教は、「結婚は聖なる儀式。英国国教会の教会法に例外はない。離婚した夫、妻が存命中の場合、再婚は認められない」と見解を述べるが、「このままでは家族が分裂してしまう」とエリザベス。だがカンタベリー大主教は、「あなたは信仰の擁護者です。戴冠式での誓いをお忘れですか」とエリザベスの決断を促すのだった。

伯父ウィンザー公の言葉

エリザベスが頼ったのはウィンザー公、伯父だった。
ウィンザー公は、「電話がいつ来るかと待っていたよ、フランス、そして愛に身をやつし同じ運命を生きている私はマーガレットの味方だが、私にはもう1つ心から大切なものがある。王冠だ。王冠は守られねばならない。今はキミはツライ立場に立たされている。姉である自分と女王である自分、2つに引き裂かれているだろう。私たちの半身は人ではない。人間と王冠と言う2つの側面は生きている限り戦い続ける。私たちは人として生きることができない。私はあなたの苦悩がわかる。だから1つ忠告する。苦悩は続く。私の半身は国王だ。国を持たぬ国王は悲劇だ。だがキミには守るべき国がある」と語った。

エリザベスの決断

宮殿に呼ばれたマーガレットは、結婚できると信じているようだった。
だがエリザベスは、「様々な人が反対してる。家族、内閣、侍従、英国国教会、そのすべて乗り越えてあなたを支えたいと思った。あなたにそう約束したから。でも女王としての選択はこれしかない。ピーターと結婚するなら家族の縁を切るしかない」と決断を伝える。

姉の決断に、「お父様の誓いも私との約束も破るのね」とマーガレット。
そうだと答えたエリザベスは、「家族より職務を優先することを許して欲しい。新しい恋をして」と言うが、「ピーターしかいない。私は見かけほど強くない。ピーターだけが私を安心させ守ってくれた。カレの前だけ私で居られた。カレじゃなきゃダメなの」とマーガレット。

別れの決断

結婚を許可されなかったことに、「姉を許さない。あなたとできないなら私は一生結婚しない。あなたしかいない」と泣くマーガレットを抱きしめることしかできないピーター。

だがマーガレットとピーターは別れを決めた。
翌朝ピーターは、「教会の教えに従う。マーガレットは敬虔なキリスト教徒であり、尊い犠牲と考え関係を解消する」と発表、ブリュッセルへと戻り、マーガレットは献身的に公務にあたり、国民は、愛より国家を選んだ若き王女に国民を心を寄せた。19日間の騒動だった。

政治問題

カイロでナセル大佐と会談したイーデン首相だが会談は不調に終わった。
イーデンは、アラビア語で挨拶したことがマズかったのかも知れない。最初からナセル大佐は挑戦的な態度だったと言い、事業援助で挽回を模索することに。

イーデンは体調が悪い様子

イーデンは事の沈静化を図ろうとナセル大佐に電話したが、ナセル大佐は通訳を用意しておらず、英語が話せないことばバレ、「恥をかかされた、侮辱だ」と憤慨、ますます関係は悪化。
ナセルは、「イギリスはアラブを嫌っている。イーデンの侮辱を許してはならない。徹底的に戦う」と公言。
イーデンは自ら注射を打つほど、心身ともに疲弊する。

エジプトはイギリスの実質的な植民地だった(1992年に独立)
イギリスはスエズ運河などの実権を握っていたが、その均衡が危うくなった時期。
1956年、ナセルはエジプトの大統領となり、スエズ危機へと発展していく。

栄光の女王エリザベス2世

正装し公務へ向かおうとするエリザベスに、「オーストラリアの公務へ行く。開会宣言のあと外遊する。5ヶ月の長旅だ。自分を見つめ優先順位を理解してやる。キミのためだけでなく国民のため、国益となるように」と言うフィリップに、「なんて言い方?あなたのためよ。文句言わず感謝して楽しんだら?」とエリザベス。だがフィリップは、「裏切りを善意にすり替えるな」と言い捨て立ち去る。だがエリザベスはフィリップを追いかけることなく、公務へと向かう。

感想

シーズン最終話でした。
マーガレット王女とタウンゼント大佐の恋は、悲恋で終わりました。
マーガレット王女は、ジョージ6世の侍従武官となったピーターを見て一目惚れだったそうです。14才のときだそうです。その後、2年もの遠距離恋愛の末、内閣と英国国教会に認められず別れるしかなかったとは本当に可哀想です。しかも理由が、ピーターが離婚経験者だから。どう考えても理不尽。
結局マーガレットの伯父(ウィンザー公)のように王室捨てることはせず、タウンゼント大佐との別れを選びました。
子どもの養育費を払う必要があったピーター。王女の王室を捨てさせる苦労をさせることはできなかったのかも知れませんね。

気になるのはフィリップ殿下。
このままじゃエリザベスが離婚の危機です。
現実は最後まで添い遂げているんですけど、ネット記事で、「フィリップ殿下の遺書は、英国女王の尊厳と地位を守るため、90年間封印されることが決まった」そうです。すごい。
まぁフィリップ殿下がどんなことを書いているかわかりませんしね。それだけ女王は守られるべき存在と言うことですね。
さてシーズン2に突入しようと思います。

送信中です

×

コメント

タイトルとURLをコピーしました