いよいよラスト2話。 どう展開するのか
#15 ニューハンプシャー Gramite State あらすじ
人消し屋を使い逃亡したウォルター。ソウルも人消し屋を使うことに。
ジャックたちはハンクの家に侵入すると、ジェシーの供述テープを持ち出す。
相関図
まとめ
ジャックたち
証拠品の回収
ジャックたちはハンク宅に侵入、ジェシーの供述テープなど証拠品を持ち出すが、そのテープには、トッドがシャープ少年を射殺した供述まであった。
ジャックは怒り、ジェシーを始末しようとするが、「待ってくれ。メス調理にカレを利用したい」とトッド。ジャックはトッドの様子から、リディアに興味があり、彼女との取引を続けたいと気づき、トッドを立てることに。ジェシー殺害を留まる。
人消し屋
ソウルの決断
ソウルは人消し屋を使うことに。
請負人のエドは、「ネブラスカに行ってもらうが、3日ほど時間をくれ。あんたは看板や広告で顔を知られてるからな。ここの地下室待ってくれ。悪いが相部屋だ」と言う。
ウォルターの執念
地下室で身を隠していたのはウォルターだった。
ウォルターは落ち着きなく動き周り、ソウルに、「傭兵を紹介してくれ。ジャックの手下を始末する。アイツらはハンクを殺し、私のカネを奪ったんだ」と言うが、「家族が心配なら逃げるな。見捨てたと思われる」とソウル。ウォルターは、これは警察がスカイラーが共犯だとは思わないための作戦だと説明するが、ソウルは、「判決が出るまでの1年半、奥さんは警察に追われ続ける。DEA捜査官が2人死んでる。あんたが消えても警察は諦めない。資産を没収され、家を追い出される。銀行口座は凍結、彼女は犯罪者の妻として生きることになる。仕事もないだろう。それにあんたの稼いだカネを渡すことは不可能だ。警察は通信手段を見張り連絡を待ち構えてる。逃げずに残るんだ。残された時間はわずかなんだろ?堂々と出頭すればいい。伝説の男なんだから刑務所でも一目置かれる」と現実を教え説得する。
それでもウォルターは、「好きで逃げたんじゃない。たとえ離れても責任を果たす、カネは1缶じゃなくすべて子どもたちのものだ!ジャックたちを始末し、私のカネを取り戻してそれを子どもたちに渡したら終わりにする」と言いきる。
そこへ、「準備が出来たぞ」とエドがソウルを呼びに来た。しかしウォルターは、「予定変更だ。カレと私はするべきことがある。一緒に行く」と言い出す。
ソウルは、「私はもう弁護士じゃない」と言うが、ソウルを睨みつけ、「仕事は終わってない。終わりを決めるのは私だ」とウォルター。
だがウォルターは咳込み、座り込んでしまう。
ソウルは、「もう終わりだ」と言い、ウォルターを置いて出て行く。
スカイラー
夫ウォルター・ホワイトの事件について捜査官から聴取を受けるスカイラーは、ただ呆然と座っているだけだ。そんなスカイラーに捜査官は、「この状況を理解しているのか?」と問うが、「理解してます。私は窮地に立たされてる。私が夫を差し出さない限り、あらゆる手段を使い、私と子どもたちを追い込むつもりなんだと。でも私は本当に知らない。情報もない」と主張する。
脅迫
ホワイト家はずっと警察に見張られている状況だったが、スカイラーがホリーの様子を見に行くと、そこには目出し帽を被った男が3人がいた。トッドたちだ。
トッドはスカイラーに、「ダンナさんをリスペクトしてる。警察の取り調べで、洗車場で会った女性のことは何も話すな、約束できるな?」と約束させる。頷き、「誓う、何も言わない」と言うスカイラーにトッドは、「分かった」と去って行ったー。
トッド
リディアとの交渉
カフェでリディアと会うトッド。
しかしリディアは同じテーブルに座ろうとせず、背中合わせで会話するほどの慎重を期す。
そんなリディアにトッドは、「ホワイトさんの件は上手くいきました。メッセージは届けた。彼女は本気で怯えてた。大丈夫です、保証できる」と報告する。
それでもリディアは、取引を中止すると言う。
しかしトッドは、「50ポンド用意してる。純度92%のブルーメスです。ピンクマンを助手にした。警察に追われているが、オレたちが監禁しているから問題ない。一緒にやりましょう。良いチームになる」とオファーする。
ハイゼンベルクと同じ純度にブルーと言う事実に、心揺れるリディア。
脱走と見せしめ
ジェシーは倉庫からこっそり持ち帰ったアンドレアとブロックの写真のクリップを使い、手錠と足かせを外し、脱走を企てる・・・が、見つかってしまう。
追いつめられたジェシーは、「殺せ!今すぐケリをつけろ!サイコ野郎のためにメスを作るのはゴメンだ!」と叫ぶが・・・。
トッドはジェシーの友人を名乗りアンドレアの家を訪ねると、ジェシーが見ている前でアンドレアを射殺。
慟哭するジェシーにジャックは、「よく覚えておけ、まだ息子がいる」と更に脅迫するのだった。
別人になったウォルター
タンクローリーの中に隠れ、ウォルターが連れて来られたのは、ニューハンプシャーの山奥だった。
ランバートと名前を変えたウォルターのためにエドは、山小屋に1ヶ月分の食料や生活用品を準備したと言い、「これで冬は越せる」と言うが、ネット環境も、TVも、ケータイもクルマもない状況に、「やるべきことがあるんだ」とウォルター。
しかしエドは、「あんたは全国に指名手配されている。大人しく隠れているのが身のためだ。ここを出たら確実に捕まる。大金をはたいたんだ。ゆっくり休め。本来は、二度と依頼人には会わないが、あんたの状況を鑑みて、特別にもう一度必要物品の補充をする。1ヶ月後だ」と去っていく。
エドが去ったあと、ウォルターは13キロ先の町まで出ようと支度するが、長く続く雪道と、十分でない体調を考え、気持ちが萎える。
数カ月後
待ちに待ったエドが山小屋にやって来た。
エドは、頼まれた1ヶ月分の新聞や食料などを運んできただけでなく、すっかり痩せ細ったウォルターのために栄養ドリンクまでも持参していた。
そんなエドに、「家族はどうしてる?」とウォルター。
スカイラーは旧姓を名乗り、子どもたちと一緒にユーバンクで暮らし、ホリーを託児所に預けてタクシー営業所で仕事をしている。裁判は大陪審で行われると報道されたが、日程の報道はない。国選弁護人がついているが、頼りない男。そして自宅はフェンスが張られ、競売に掛けられているが、観光地化していると話す。
エドはウォルターに点滴まで施してやる。
仕事を終え、次の日程を伝えて帰ろうとするエドにウォルターは、「あと2時間居てくれ」と引き止める。
エドは、1時間1万ドルで了承し、付き合う。
「今度ここに来た時、カネもそのままで私が死んでいたらどうする?家族に渡してくれと頼んだら渡してくれるか?」とウォルター。エドは、「オレが渡すと言ったら信じるか?」と返すのだったー。
失望と怒り
息子
身体は弱り、指輪が抜け落ちるほどに痩せたウォルターはある夜、家族にカネを送る方法を思いつくと、これまで躊躇していた町までの雪道13キロを歩きはじめるー。
その頃、高校で授業を受けていたジュニアは校長から、”マリー叔母さんから緊急の電話がかかっている”と呼び出しを受ける。しかし電話の相手はマリーではなく、父ウォルターだった。
(声が聞けて嬉しい。犯罪を犯したが理由があった。だが、こんなことになるとは思わなかった)と言う父の言葉を黙って聞くジュニア。
ウォルターは、「ルイス(ジュニアの親友)宛に小包を送るからお前が受け取れ。10万ドル入っている。母さんと妹のためだ。このことは内緒だ。警察にバレれば没収される。もっと残したかったがこれが精一杯だ。私の努力をムダにしないでくれ」と言う父の言葉を遮りジュニアは、「ハンク叔父さんを殺し、母さんにも手を挙げた。人殺しだ。ふざけんな!カネなど欲しくない。迷惑なんだ。あんたからは何も要らない。何でまだ生きてんだよ?さっさと死ね!」と捲し立てると電話を切ってしまう。
覚悟と怒り
ジュニアの言葉にウォルターはすべてを諦め、出頭を決める。
DEAアルバカーキ事務所に電話すると、「担当捜査官に話しがある。ウォルター・ホワイトだ」と名乗り、逆探知できるよう電話を切らずに放置すると、ウィスキーを飲み、そのときを待つ・・・・ウォルター。
その時、TVにエリオット&グレッチェン・シュワルツ夫妻がTVに出演しているのを見てしまう。
ふたりは故郷のためにシュワルツ基金を設立、薬物依存症者のための支援をはじめたと言うのだ。
しかし司会者から、「メタンフェタミン帝王ウォルター・ホワイトは、あなた方の会社の創立者では?」と聞かれると、エリオットは、「カレがいたのは初期であり、会社の業績、発展には事実上まったく関係がない。カレが貢献したのは会社名だけだ」と言い、グレッチェンにおいては、「ハイゼンベルクは知らない。もしカレがその人物とするなら、私たちが知ってる優しくて優秀なカレはとうの昔に消えた」と言い切る。
再びメラメラと憎しみが湧き上がるウォルター。
ほどなくして逆探知でウォルターの居場所を特定した地元警察が、パブへと乗り込んできた。
が、もうそこにウォルターの姿はなかったー。
感想
原題「Gramite State」はニューハンプシャー州のニックネームだそうです。
ウォルターの原動力は、家族と憎しみ、怒りなんでしょうね。
逮捕される覚悟までしたのに、エリオットとグレッチェンの自分への評価を見た途端、一気に様子が変わりましたもんね。
とうとう次が最終話です。
何よりも可哀想なのはアンドレア。そしてジェシー。
ジェシーの運命もほんとうに可哀想だと思います。
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