#14 安息日 Sabbath あらすじ
理事会から24時間以内に200万ドルの予算削減を通達されたマックスは、トッドの手を借りて、200万ドル捻出のために動きはじめるが・・。
まとめ
13才のシーファスとフロム
胃のしこりで入院、検査を受けたシーファス。
しこりは良性腫瘍でオペで切除できるが、問題は、血中コルチゾール過多であること。腫瘍ができたのも、これが原因だった。
血中コルチゾールの上昇は、PTSDや大きなストレスがあると上昇するため、シャープはフロムの診察を依頼する。
原因
シーファスから話しを聞き、テストをしたフロムは、シーファスが常に社会に脅威を感じていること、人種差別を受けているストレスを抱えていると診断する。
オペを受けたシーファスだったが、4つの腫瘍が見つかる。
コルチゾールが高値のままでは、また腫瘍が出来て、最悪は悪性になる可能性があった。
シャープから状態を聞いた母親は、「私が苦しんだものから息子を守りたくて革新的な学校へも入学させ、上手くいってると思ってたのに・・」と涙する。
シャープは、「自覚のない差別は何処にでも蔓延ってる。それが現実」と気持ちを寄せる。
何が1番必要か
フロムはシーファスの病因を”人種差別による多大なストレス”としたが、それでは保険請求が通らない。
フロムは、「人種差別も十分に病因になりうる」とマックスに抗議するが、こればかりはどうすることもできない。
フロムはWHOに電話し、抗議する。
しかしシャープから、「もっと患者に寄り添うべき」と言われ自分の視点が、患者ではなく社会を変えることに向いていたと気づく。
フロムはシーファスに、人種差別は社会に染みついていること、無意識に皆が加担していること、それはシーファスの問題ではなく、社会の問題であること。そして今回、屈辱、戸惑いなどのストレスを身体が感じてしまい病気になったのだと話す。
「社会を変えられるの?」と尋ねるシーファスにフロムは、「ボクに社会を変えることは無理だけどキミのことは助けられる」と言うのだった。
経費削減の命令
マックスは理事会から、24時間以内に200万ドルの予算削減を指示される。
トッドは、【非正規移民の母親産後ケア事業】を廃止しすれば200万ドル捻出できると言うが、マックスは、「何も廃止せず、各部署少しずつ予算削減をしてもらう」と動き出す。
メキシコでオペをする
まず最初にマックスは、レイノルズのペースメーカーのオペをメキシコですると決定。
レイノルズは患者数人とメキシコ、モンテレイの聖ヨハネ心臓クリニックでオペするが、術中、患者は胃から吐血してしまう。
現地の医師ノーリンは、「対処できない救急搬送する」と言い出すが、レイノルズは、「すぐ対処しなければ危険だ。できる」と言うと、心臓用のコイルを使って見事に胃動脈塞栓をする。
「これこそ本当の医療ね!」と感動するノーリン。
決断
各科を回って削減協力を頼むが、どの科も削減できるものはないと言い、実際、その答えに納得できるマックスは、途方に暮れる。
トッドは再び、「大きな事業を1つ削除することで、すべての科の質を下げることなく200万ドル削減できる」と提案する。
マックスは、「どこの病院もやってない大切な事業なのに」と言いながら、【非正規移民の母親産後ケア事業】の削除を決断する。
落ち込むマックスにトッドは、「胸を張って」と声をかける。
マックスは、非正規移民の母親産後ケア室を見ながら、(これを潰すワケにはいかない)と決断する。
マックスはトッドを見つけると、「いい方法を思いついた。200万ドルを捻出して、予算削減はしない。
マックスはトッドに、「予算削減はしない。収入を増やすプログラムを作るんだ。ウチは専門医が揃ってる。地方の病院に彼らを派遣して収入を増やす」と伝えるが、トッドは、「予算案は既に捨てました。こうなると思ってね」と言うのだった。
思わぬ電話
マックスは、「お辞めになるレイノルズ医師の後任に立候補したい」と言うメキシコの聖ヨハネ心臓クリニック医師、ノーリン・ジョージの電話を受け、レイノルズが辞める気であることをやっと認識するのだった。
カプールとAI診断マシン”ドーン(DAWN)”
新しい研修医が来ると聞き、待っていたカプールの前に現れたのは、「診断評価健康ネットワーク:ドーン(DAWN)」の試作機。
プログラマー曰く、医療の未来のために診察の時ドーンを携帯し、カプールのこれまでの知識を学習させて欲しいと言う。
カプールは、嫌々ながらも診察時にドーンを使うが、意外にもドーンは的確に判断し、多言語に対応、CT、MRI等の検査診断も素早く行う優れものだった。
患者ステフ・ゴードン
今日は「安息日」。
教会へ向かったステフは意識を失って倒れ、頭を打ちERへとやって来た。
しかし容体はどんどん急変、足の感覚がないと言い出す。
カプール、ブルームは麻痺が進んでいる原因がわからず、AIドーンも答えが導けない。
そうこうしているうちにステフは、腕を動かせなくなり、とうとう呼吸不全に陥ってしまった。
カプールはステフの娘シャーリーに、リサーチする。
そしてカプールは、シャーリーが食べたホットドッグが原因の、神経嚢中症と診断。抗生剤の治療をはじめる。
シャーリーは、安息日の規則を破り、内緒で食べたものが原因で母親を病気にしたと悩むが、「ちがうよ、キミが救ったんだ」とカプール。
ブルーム
装具、杖なしで歩けるようになったブルームは、「私、どこか変わったでしょ?」と言うが、看護師ケイシーもマックスも、自分のことで手一杯で、ブルームの回復に気づかない。
不満を感じるローレンは、ERの待合廊下に母親の姿を見つけるが、ずっと無視続ける。
1日の終わり、座り続ける母親に根負けし、「負けたわ。なんの用事?」とローレン。
「ディナーへ行きましょう」と母親は言うのだった。
シャープ
病棟の廊下をフラフラになりながら歩くカストロの患者ファティマを見たヘレンは、思わず手を差し伸べる。
「治験が効いてるって」とファティマはか細い声で言うが、患者を診ようとしないカストロに怒りを感じるシャープ。
マックスとアリス
ルナとボビーのために公演プレイデートを時々しているマックスとアリス。
マックスはアリスのアドバイスで、ルナを上手くあやせるようになっていた。
ある朝、「友だちにドタキャンされたわ。チケットが余ってるの。一緒にどう?」と観劇に誘われたマックスは、OKする。
劇場前で待ち合わせたふたり。
しかしマックスは、「アリス、悪いけどボクにはやっぱりムリだ・・」と言い出す。すると、「私も、ここに来ただけで罪悪感を感じてたの。私の夫は、ミュージシャンだったけど、自殺したの。せっかくの台無しにしてしまった」とアリス。
マックスは、「そんなことないよ」と言うと、アリスをハンバーガーショップに誘う。
感想
エピソード題は、安息日。ユダヤ教の安息日(Sabbath)がテーマでした。
人種差別問題は、ほんとうに意味で日本人は理解できてないんだろうと思います。もちろん海外旅行へ行くと、アジア人として見られ、見下げられた感を感じたことも。レストランで良い席に案内されない(と感じた)時などにね。
でもそれ以上の差別が蔓延ってるのがアメリカですもんね。
フロムの言うとおり、社会をすぐに変える事は難しけど、シーファスくんには幸せになってもらいたいです。
マックスはとうとう、レイノルズが辞めるつもりでいることを、全く知らない人物(メキシコの病院の心臓外科部長)から聞いてしましましたね。
すんなりレイノルズ先生はサンフランシスコへ行っちゃうのかなぁ?
マックスとアリスのエピソードが意外にも進んでいるので、(へぇ~)って気持ち。
てっきりヘレンとマックスがどうにかなるのかと思ってたから。
マックスとアリスは、友だち感覚で、バーガーショップで食事が今は1番居心地がいいのだろうと思います。
このふたり、発展するのかな?
コメント
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