#9 囚人の島 The Island あらすじ
ライカーズ刑務所から救急搬送されてくる患者は、いつも危険なほど状態が悪かった。
カプールは、「彼女たちが劣悪な健康管理状態によることが原因」と提言。それに賛同したマックスは、仲間と共に、”1日クリニック”をするため刑務所へ向かうが・・。
ブルームは術後の痛みと闘うことに。
まとめ
救急搬送された受刑者マーサ
ライカーズ女性刑務所から搬送されてきたマーサは、タンポンが原因の膣感染による毒素性ショックを起こしていた。
マーサは9日間もタンポンを変えずに使用していたのだ。
カプールは、囚人の医療環境は劣悪、健診も受けていないために、いつも悪化して搬送されている。何とかするべきだとマックスに提言する。
マーサの背景
脳の検査をしながらカプールはマーサの息子のことを聞く。
「可愛い息子がいる。だけどずっと会ってない。子どもがいることが分かったら、受刑者につけこまれる」とマーサ。
マーサは膣感染による脳塞栓症、細菌の塊を除去するため、カテーテル治療を行うことに。
治療を成功させたカプールは監視を続けている刑務官に、「家族に治療成功を知らせたい」と言うが、「連絡はできないルール」と言われてしまう。
カプールの配慮
マーサが退院することに。
カプールは最後に1つ確認検査をすると言い、マーサを検査室へと連れて行く。
検査室には、カプールが連絡したマーサの子どもたちがいた。
マーサは子どもとの再会を喜ぶ。
ライカーズ刑務所1日クリニック活動
カプールの提言を受けマックスは、「1日クリニック」をライカーズで行うことを決定。
市長のOKを取り、マックス、シャープ、フロム、産婦人科医プロクターをはじめ、数名のスタッフで刑務所へと向かう。
ヒューズ刑務所長
「私は止めたが、市長がキミを買ってるらしい。受刑者は600人、予算はひとり5ドル/日の中で精一杯やってる。結果が出せたら素直に感謝するがな」とヒューズは最初から不信感を顕わにし、小さな小汚い仕切りのカーテンもない診察室を見せる。
食堂での診察
マックスは、診察室で600人の受刑者を診るのは不可能と判断。
食堂で1日クリニックをはじめる。
当然ヒューズは、「ルールを破った以上、もうクリニックは終わりだ」と怒るが、受刑者ジャッキー・コナーの協力もあり、無事にクリニックを続けることができた。
フロム
フロムは面会室を使って診察をすることに。
しかしフロムの目の前で、刑務官サンチェスと受刑者パールがモメて、パールの娯楽の時間が取り上げられてしまい、監房に戻される。
その最悪の関係を目の当たりにしたフロムは、パールの監房へ行く。
実はパールとサンチェスは幼なじみだったが、今は刑務官と受刑者の関係になっているとわかる。
サンチェスは、「皆と同じようにパールを扱ってる。彼女が受刑者である限り、友情は捨てるしかない」と言う。
それでも放っておけないフロムは、ふたりを呼び出して、「過去のわだかまりが、今の関係の障害になってる。それを解消する力になりたい」と言い出す。
疎遠になった原因は、パールの過去の男問題と確認しあったふたり。
フロムは、「ここでは刑務官と受刑者、友だちではいられないけど、互いに他の顔があることも少しだけ思い出して」とアドバイスする。
独房のチャーリー
デジと名乗る受刑者から、「独房に入れられた恋人を診察して欲しい。精神的に不安定で、最近太ってきた」と相談を受けたマックスとシャープ。
ふたりは独房へ診察に向かう。
チャーリーは、ふたりと目も合わさず、話そうともせず、髪を触っては抜いていた。
「診察をさせて欲しい」とマックスが手を出した瞬間チャーリーは、「触るな!下がれ!私に近づくな!私を笑いに来たんだろ?」と言い、シャープを思い切り押し出した。
シャープにケガはなかったが刑務官は治療拒否と判断、診察は終わりだと言うが、マックスはチャーリーを放っておけなかった。
刑務官の制止も聞かず独房に戻ると、「キミは視野が狭くなってる。髪が抜け、脱力感に首の痛みもあるハズだ。キミは脳腫瘍だ。だけど治療ができる」と言う。
それはまさにチャーリーが苦しんでいる症状だった。
「私はイカてれないの?」と聞くチャーリーにマックスは、「イカれてない。病気なんだ。感情コントロールができないのも脳腫瘍のせいだ」と説明する。
暴動
ナゼか食堂で暴動が起きた。
刑務官が止めるのも聞かず、マックスは倒れた4人を助け、ERへと搬送する。
最後は思わぬ暴動が起きたが、ヒューズ所長はマックスたちの”1日クリニック”活動に感謝し、また来て欲しいと依頼、刑務官も増員すると約束した。
事件が起こる予兆
ライカーズ受刑者のフランが薬物過剰摂取で搬送されて来た。
非常に危険な状況だったが、何とか意識を取り戻したフランだったが、「私は薬物はやってない!ハメられたの。私は州の証人なの。だから命を狙われてる。誰かが私を殺しに来る。ここから出して!」とパニックを起こし始める。
医師は、「ここは病院よ、守られてる」と説明するが・・・・
同じ頃ERには、ライカーズ刑務所の暴動事件でケガをした4人の女性受刑者が治療を受けていた。
その中には、マックスの協力をしたジャッキーもいた。
ジャッキーたち受刑者は互いに目配せする。
ジャッキーは、看護師のID札を盗んでいた。
隣の受刑者は、髪の毛の中に隠し持っていたカミソリの刃を出し、もうひとりは、監視する刑務官を呼んだ・・・・
(次のエピソードに続く)
ブルーム、そして薬物依存症
下肢再建術を受けたブルームの経過は順調だった。
病室に現れたリーゴンは、「少しずつリハビリが必要だ」と点滴の鎮痛剤を止める。
しばらくして激しい痛みで目が覚めたブルーム。
「痛くてたまらない。痛み止めを頂戴」と頼むが、「鎮痛剤は6時間で1錠、1日4錠だけだ。あと1時間ガマンしなければならない」とリーゴン。
ローレンは激しい痛みにもだえ苦しみながら、何とか1時間耐え抜き、鎮痛剤を飲もうとするが、容器の中にカプセルがない!
テーブルやベッドを必死で捜すが見つからなかったためナースコールを連打し、看護師を呼んだローレンは、鎮痛剤が欲しいと言うが、「規定の量しか渡せない。薬がないなら飲んだんじゃないんですか?」と看護師。
ローレンは鎮痛剤がもらえない事実と、あまりの痛みに、看護師を怒鳴り散らしてしまう。
看護師はリーゴンを呼び、「ウワサは聞いていたけど、かなりヒドイ。鎮痛剤を渡せと怒鳴り散らした」と報告するが、「彼女が飲んでないと言うなら薬がほんとうになくなったんだ」とフォローするリーゴン。
ローレンは自分を信じてくれたリーゴンに感謝するが、と、同時に、ナゼリーゴンが信じてくれたのか疑問が湧き上がる。
「私を信じる理由は1つしかない。あなたが飲んだのね?」
ローレンがその考えを口にするとリーゴンは、「依存症の特徴は、ハイになるか、自分のミスを他人のせいにする。キミは後者か?それとも両方なのか?」と言うが・・・。
マックス
朝、喉の違和感を感じたマックスはガンの再発を疑いカストロの診察を受けるが、カストロは、「治療は順調。その症状はアレルギー」と診断、念のためCTを受けることに。
その後もずっと喉の違和感を気にするマックス。
シャープはそれに気づくが、マックスが頼ろうとしないため、シャープは見て見ぬ振りをする。
しかし検査結果は問題なく、カストロから【寛解】の言葉をもらう。
それはとてもウレシイことのハズなのに、浮かない表情のマックス。
それでもマックスはシャープに、寛解したことを報告すると、シャープは心から喜ぶ。
しかしそれを見たマックスは、複雑な気持ちに・・・
マックスは病院の中のお気に入りの場所で、ジョージアと会話する。
(治療を頑張ったのはすべてキミにためだったのにキミはいない)と言うマックスにジョージアは、(良くなったのよ、待ち望んでた結果よ。私を生き返らせることはできないけど、あなたはこの世にいる。私はいないけど、ルナを見るたびに私に会えるわ」とー。
レイノルズ
イヴィーが西海岸から戻ってきた。
テンションの上がるレイノルズだが、イヴィーの様子がどこかおかしい。
イヴィーの態度が気になったレイノルズは、「キミが戻って来たことに浮かれすぎてるかも知れない」と謝るが、イーヴィーから思わぬ話しを聞くことに。
イーヴィーは、サンフランシスコ記念病院の主任法律顧問のオファーを受け、返事を保留していると言う。
「言い出せなかった」と言うイーヴィーに言葉を失うレイノルズ。
カプールとエラ
エラからアイダホの実家に帰って出産すると言われたカプールは、言葉を失う。
(アイダホはニューヨークからかなり遠い州)
処分
シャープに下された処分は、【腫瘍科共同部長と医療ディレクターの解任】。
感想
ブルームとリーゴンの話し、ちょっと怖くない?
あの感じだとリーゴンが鎮痛剤を盗んだ可能性、あるよね。
だけど、痛みにパニックを起こしブルームを、少なくともスタッフは信じない気がする。
ブルーム、ピンチな感じ
カプールは孫が生まれるのをほんとうに喜んでたけれど、エラは実家に帰るって、しかもアイダホだって。ニューヨーク⇔アイダホは遠すぎる・・・
マックスの病気寛解はほんとうにおめでとう!だ。
だけど、それをジョージアに伝えられないツラさもわかる。
彼女、妊娠中なのにマックスを支えてたもん。
今回は受刑者の話が続きものです。
ジャッキー、いいひとに見えたけど、やっぱ犯罪者って怖いなぁ@
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