三体 #5 審判の日 (相関図あり)

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難解ドラマだけど、オギーが発明したナノ繊維を使った作戦シーンは見ごたえあり
陽子コンピューター「ソフォン」について調べたことをまとめています。参考にしてください。

 

#5 審判の日 Judgment Day あらすじ

三体の機密情報を手に入れるため、ラジ海軍将校やオギーの協力で作戦を実行するトマス・ウェイド。
しかしそのせいで、三体から地球全体に不吉なメッセージが届く。

 

相関図

まとめ

ジンとオギー

隠れ家

ダー・シーによってサミット会場から救助されたジンは今、オギーと一緒にトマス・ウェイドが用意した隠れ家(郊外の一軒家)にいる。
家の周囲を10人以上の覆面警官が警備する中でもジンは命の危険を感じ、抗不安剤を飲む毎日。そんなジンにオギーは、「海軍将校のカレシが守ってくれる」と言うが、「実はラジのことを深く知らない。ヴェラ教授の母親のことも。故郷を恋しがる私によく芋炒めを作ったくれた。親戚みたいだったのに・・・」とジン。
オギーも、「ヴェラ教授の母親とは昔からの知り合いよ、敵は大昔から私たちを操ってたなんて・・」とショックを隠せない。

 

ウィル

海辺で静養するウィルの元にソールがジャックの弁護士を連れてやって来た。
ジャックは遺言書に、遺産の半分をウィルに渡すと記していたのだ。
ウィルの取り分は2000万ポンドだと言う

2000万ポンド≒38億

ソールは、「ジャックの望みはこのお金で専門医を探し治療することだ」と言うが、ウィルは、「セカンドオピニオンもダメだった。残りの時間を検査や移動で使いたくない」と言う。ソールはウィルの気持ちを受け入れる。

 

戦略諜報機関の作戦

トマス・ウェイドのオファー

ウェイドは海軍将校のラジに自分の身分を明かすと、国を守ることが任務だと言うラジに、「もっと重要な仕事がある」とオファーをかける。

ダー・シーとウェンジェ

拘束中のウェンジェに尋問するダー・シー。
1977年、三体から【応答するな】と警告されたにも関わらず、返信した理由を聞かれ、「我々の文明はもう問題を自力で解決できないから」とウェンジェ。
ウェンジェは達観した様子で、「主が私を逮捕させたなら私はもはや無価値で私の知識は無意味だ。だが大切なのは三体が来ること」と言い切る。

実はマイク・エヴァンズはウェンジェの娘ヴェラの父親だった。しかしウェンジェはそのことを、「娘は弱すぎた」と言う理由で真実を明かさず、またマイクもヴェラに会ったことすらないと言う。
そしてヴェラのものだと言ってジンに譲った”VRゲーム機”は、ヴェラのものではなく、天才物理学者のジンを組織に勧誘するために渡したと言う。
そしてダー・シーは、
電波信号は4年をかけて三体の星系に届き、返事は更に4年かかると言うが、ほんとうはもっと早く交信できるのではないかと睨んでいた。

作戦

マイク・エヴァンズと三体との交信記録は船に保管されているだろうと考えているウェイドは、それをどうにかして手に入れたいと言うが、乗船客は千人以上、子どももいて、データを破壊さずに手に入れるのは難関だった。だがダー・シーは、「来月パナマ運河を船がとおる」と言い出す。

ダー・シーのオファー

ダー・シーは隠れ家にいるオギーを訪ね、「組織は機密情報を船に隠してる。それを手に入れたいからナノ繊維の生産再開を頼む」と言い出す。当然オギーは、「マシンを起動させれば、また時限爆弾みたいにカウントダウンが始まってしまう」と強く拒否するが、「怖いのわかるが敵を止めるには協力が必要だ」とダー・シー。

マシンの再起動

ダー・シーと共に会社へとやって来たオギーは、会社の周囲を警備する警官について、「400光年先から私の網膜に数字を映す相手よ、銃なんかじゃ守れない」とナーバスになるが、勇気を振り絞りマシンを起動する・・・・カウントダウンは見えなかった。
安堵のあまりダー・シーに抱きつくオギーだったが、「数字が消えたのは三体が信者を守るのを止めたんだ」とダー・シー。

マイク・エヴァンズ

一見、いつもと変わらない日常を過ごす”審判の日”の乗船客。しかしフェリックスは、「皆、仲間が逮捕されたり失踪していることを心配してる。ガサ入れは納得できない」と訴える。マイクは、「信仰心が試されるときだ。神とは違い主は真に我々を見ている。同志の逮捕も死も主の計画の一部だ。主とは毎日話す」と説明し、フェリックスを納得させるが、実は、主が人間はウソをつくと知って以降、連絡が途絶えたままだった。
マイクは反応のないスピーカーに向かい、「主にウソはついていません。もう一度声を聞かせてください」と声をかけ続けていたー。

 

パナマ運河作戦

先鋭舞台を前にウェイドは、「諸君はラジ・ヴァルマ司令官に選出された。6日間計画を成功させろ。成功してもメダル、名声、栄光は与えられないが、人生で最も重要な任務だ。絶対にしくじるな」とハッパをかける。

クレブラカットで部下を使い、ナノ繊維を使った作戦準備をするラジ。
あと26時間で”審判の日”がここを通過する予定だった。
この作戦で多くの犠牲者が出ることを恐れるオギーは、「被害者を出したくない。せめて先導する運河庁の船と乗船客に警告したい」と言うが、ウェイドは、「この作戦は隠密でなければ意味がない。犠牲者は仕方ない」と言う。

オギーとラジ

その夜オギーはラジに、「被害者を出したくない。それにナノ繊維を伸ばすのも水の中で使うのも初めてで実験さえしてない、失敗するかも知れない。私は実行したくない。何人殺すかわからない作戦をボスの指示で実行することをなんとも思わないの?」と気持ちを聞くが、ラジは、「重要な任務だ」と言い切る。

作戦実行

パナマ運河にタンカー”審判の日”が入って来た。
いつもと変わらない日常を過ごしている乗客たち。
しかしタンカーが仕掛けに入っても何も起きない。ラジはオギーの細工を疑うが、「成功よ」とオギー。
次の瞬間、甲板のヘリコプターが破壊され、切断され死んでいく乗客たち・・・船上は大混乱に陥る。

騒ぎに気づいたマイクは、重要データを持ち出す。
それを見て、「襲撃ですか?」と聞いたフェリックスはマイクの目の前で切断され死んでしまう。
マイクは必死で逃げようとするが、足を負傷、動けなくなってしまう。
迫ってくる切断機(ナノ繊維)を前にマイクはひざまずき、「主よ、お許しを」と言葉を残し切断された。

船は見事なまでにナノ繊維で切断され、完全破壊。それを確認したウェイドは、「おめでとう、サラザール博士」と。
すぐに消火作業が行われ、死んでいるマイク・エヴァンズが発見された。
トマス・ウェイドと司令官ラジは、目的の重要データを手に入れる。

 

三体のファイル分析

2週間が経過した。しかし分析官らは、「20年先の量子暗号が使われている。分析できる見込みさえわからない」と言い、全く解析は進んでいなかった。
だが突然ファイルが開く。それが三体の力によるものだと気づいたダー・シー。
ファイルの中には、【ThreeBody:Sophon.cxl 100ペタ】のデータが入っていた。

100ペタ=1億ギガ

 

ウェンジェ vs トマス・ウェイド

ウェイドはウェンジェに、”重要データ”を手に入れる作戦に成功したと言い、「宇宙の友はガザ入れとキミの逮捕を許しただけでなく、船の破壊、マイク・エヴァンズの死も許したことになる。なぜだ?」と迫るが、ウェンジェはひどく悲しむことなく、「問題ない。彼らが人類を救いに来る」と言いきる。するとウェイドは、「これはエヴァンズと主の会話だ。宇宙の友の正体とキミへの評価を知れ」とボイスレコーダーを置き部屋を出る。

再生ボタンを押したウェンジェ。
聞こえて来たのはマイク・エヴァンズと主の会話で、「ウソをつく人間を信用できない。共存できない。人間は恐ろしい」とー録音されていた。顔を強張らせるウェンジェ。

この会話は”赤ずきん”を読み聞かせたあと、マイク・エヴァンズと主の最後の通信(詳細はココ

 

ジンの科学スキルに頼るトマス・ウェイド

ウェイドは隠れがいるジンを迎えに行くと、「高次元の理解が必要になった」とジンに協力を頼む。
「三体がこのファイルを見せたがってる(ThreeBody:Sophon.cxl)」と聞きジンは、「相手が見せたがっているなら話しが聞ける」と一緒にVRゲームの中へ入ることに。

VRゲーム

そこには既にゲーム案内人:女剣士が待っていて、「破壊を告げるために呼んだ」と言い、人類の近代化を止め、科学を抹殺するため”ソフォン”を使うと宣言。

三体人のほんとうの姿は人類が嫌悪する姿らしい。今は人間に似せている

女剣士は、「邪魔になる科学はぶち壊す、実験結果はカオスに、宇宙の謎は永遠に解けない。地球を幻想で包み、見せたいものを見せる。我々はどこにでもいる。常に監視していて、あらゆるウソを暴く。恐怖を思い出させてやる」と言って消えた。

【ソフォンとは】陽子コンピューターのこと
三体星系で作られたソフォンは2つ。1つは三体に、1つは地球に送られた。
人類は陽子コンピューターの製造はできない。それだけ三体の技術は発達しているが、三体は不安定な星系のため絶滅を繰り返しているが、一方地球は安定しており、着実に進化を続けている。
三体が地球に到達するのは400年後。その時人類が三体のレベルを凌駕している可能性を恐れ、三体は人類の進化を止め科学の発展を妨害すること、人類の情報をすべて把握すること、4光年の彼方にある三体星系とリアルタイムで通信するために地球に陽子コンピューター=ソフォンを送り込んだ
しかしソフォンは2次元では超巨大コンピューターになってしまう。よって、2次元展開したソフォンが地球を覆う大きな鏡となってしまった。
全世界に起こった異変

ジンとウェイドが現実に戻ると、モニターが乱れ始め、「YOU ARE BUGS(汝は虫けら)」の文字が!

ロンドン、日本、中国、あらゆる国のスマホ画面、パソコン画面、そして街角のスクリーンに、「YOU ARE BUGS(汝は虫けら)」の文字が出現。

すると空が何かに覆われ始めた。それは女剣士の言葉どおり、町を移す鏡のように全体を覆ってしまう。

サミット会場でダー・シーに撃たれ、その後姿が見えなくなっていたタチアナは、その光景を恍惚とした表情で見上げるのだったー。

 

感想

やっぱりこのドラマは難解。
SFが苦手だからそう思うのかな?「ウェスト・ワールド」も苦手だったしな

劉慈欣(りゅう・つーしん)の小説を読んだ方のレビューから、「ソフォン」とは何かについてまとめてみました。自分でまとめて少しわかった気がしています。
ぜひ、意味不明な方は参考にしていただけれたら・・と思います。

でもナノ繊維が堅牢なタンカー、ヘリ、人間などすべてを糸で切断していく映像は圧巻でした。

コメント

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