中々良いできのドラマだと思います。
今のところ、かなり興味深く面白い
#3 湿地 The Marshes あらすじ
イングランドのケントに上陸したヴァイキングたちは、襲撃を開始するが、ハーラルはそこで思わぬ事実を聞く。
国王が亡くなり、エドマンド王子は戴冠式を急ごうとするが、反対するエマ王妃。
一方、北欧信仰の聖地ウプサラを目指していたフレイディス一行は、戦士の襲撃を受ける。
相関図
まとめ
ヴァイキング、イングランド上陸
ケントを襲撃するヴァイキング
上陸したヴァイキングはケントの町をものの1時間で制圧、勝利の酒を煽る。
そこへオラフが床下に隠れていたケント伯の妻を引きずり出してきた。
ケント伯の妻は、10日前にエセルレッド2世国王が亡くなったと言う。
オラフは、「ロンドンを陥落させるチャンスだ」と言うが、兄の敵を討つためやってきたハワードはエセルレッド2世の死を受け入れられず苛立つ。その様子にクヌート王は、「ならば取らせてやろう。ヤツの息子の首を取れ」と言うのだった。
ハーラルとレイフ
ケント襲撃はレイフにとって初めての経験だった。
「初めてにしては良く戦った」と言うハーラルに、「これが栄光なら父がしたこと(殺害)と変わらない」と納得できない様子を見せるレイフ。
ハーラルは、「栄光を手にすれば分かる。これはまだ道半ばだ」とハーラル。
ロンドン
若きエドマンド王子の焦りと傲慢
国王が亡くなった。
エマ王妃は、エドマンド王子が取り付けてきたストレイナ軍を南の湿地帯に送り、敵を背後から攻める作戦に出ると言う。
王と認められたい一心のエドマンドは、ストレイナに名誉を奪われないためにも、ストレイナ軍と共に南で戦うと言い出すが、エマ王妃とゴドウィンに真っ向から反対、却下されてしまう。
苛立ちと焦りを兵士相手の剣術で晴らし、「ヴァイキングといつでも戦える!」と雄叫びを上げるエドマンドに、「陛下、まだムリです。お父上も失敗から学ばれた」と諌めるゴドウィン。しかしエドマンドは、「敗北より勝利から学びたい」と苦言を聞こうともしない。
その様子に剣を手にしたゴドウィンは、エドマンド王子と剣を交えることに。
あっ!と言う間にゴドウィンに攻め込まれ、倒されてしまったエドマンド。
「何をする!」と言うエドマンドに、「兵士は手加減しますが私は違う。ヴァイキングはためらわず殺る。敵は私ではなく、その傲慢な心だ」とゴドウィン。
しかし恥をかかされた恥ずかしさと怒りで、「よく言えたな。お前だって傲慢だろ」とエドマンド。
ゴドウィンは、「私は自制している。優れた王になるには自制心が必要だ」と諭すが、「お前は直感に従えと助言した。その直感が早く王になれと言ってる」とエドマンド。
ゴドウィンは、「ヴァイキングの狙いは国王でした。国王亡き今、標的はあなたです。戴冠式を遅らせるのはあなたを守るためだ」と言い切り、現実を思い知らせるのだった。
ケントの町の襲撃状況が伝えられ、(数百隻の船で襲来。1時間足らずでケントを制圧)「マーシアの協力がなければロンドンを守れない。和解金を渡し、襲撃を止めさせよう」と領主たち。
しかしエマ王妃は、「これは襲撃じゃない、戦争よ。あなた方がヴァイキングを虐殺したことが原因。その復讐に来てる。戦うしか道はない」と宣言する。
実力行使のエドマンド王子
「ヴァイキングを今の場所にと留まらせる」と言い出すエマ王妃に、「何だと?」驚く領主たち。その時、スッ立ち上がったエドマンド王子は、「それが私の戦略だから。もう私から話そう」と言い出すー。
自らマーシアに出向き、ストレイナを説得。南の湿地帯で奇襲をかけるよう指示したが、マーシアに加勢させれば面倒なことが起こる可能性もある。ヴァイキングに勝利した暁には、マーシアを抑え込めるよう力を貸して欲しいと言う。
その言葉に領主たちは、エドマンドこそ王となるべき人物と認め、盃を挙げ、戴冠式を行うことを決める。
「エドマンドを即位させたことで我々全員の命が脅かされる」と不満と不安を口にするエマ王妃にゴドウィンは、「我々次第で上手く転がります。あなたが手伝うのです。カレが失敗すればあなたも多くを失う」と言う。
戴冠式でエドマンドは王となった。
湿地帯
ロンドンの南にある湿地帯へと着いたクヌートたち。
オラフの作戦は、湿地を渡り南ロンドンを襲撃することだったがクヌートは思わずオラフに問う。「どうやってこの湿地帯を渡る?」と。
オラフは、「湿地の中に道がある。向こう側に橋があり、そこがロンドンの南口。今夜偵察隊を送って現状を調べる」と言う。
オラフはレイフを偵察隊に任命。レイフは、フレイディスの借りがあると承諾。仲間も同行することに。
ハーラルも参加する。
偵察
夜。ハーラル、レイフを先頭に、湿地の中へと足を踏み入れた偵察隊。
途中で、同胞の地元民の案内人と合流するが、案内人はハーラルたちに松明を手渡し、「霧が出る道を照らす必要がある」と言う。
松明を灯しながら湿地を進むハーラルたち。
「もう少し橋だ。急ごう」と案内人。
しかしレイフは水の音に気づき、ハーラルを止める。
次の瞬間、弓矢で案内人が射られた。
「伏せろ!待ち伏せされた。松明を捨てろ!」とハーラル。
イングランド軍はボートから松明の明かりを目印に矢を放っているのだ。
レイフの仲間ウルフが射られ、倒れた。
レイフはボートに乗っている兵士に体当たりし、攻撃を止めようとし、「退去だ!」と叫ぶ。
ハーラルも偵察隊に退去を命じ、何とか野営地にたどり着くが、レイフの姿はなかった。
偵察隊の帰還に、「どうだった?」とクヌート。
「奇襲を受けた」と言うハーラルにオラフは呑気に笑いながら、「警備兵に出くわしたか」と言うが、「あれは警備兵じゃない。敵は待ち伏せしてた。成果はなしだ。分かったことは敵は一枚上ってことだ」とハーラル。
その時、ラッパが鳴り響いた。
ヴァイキングの野営地までやって来たひとりのイングランド兵士は、国王の旗を立てて戻って行く。
「これは挑戦状だ」とクヌート王。
ハーラルとレイフ
レイフは戻って来なかった。
レイフを探しに行くと言う仲間に、「生きていれば戻ってくる。死んでいるなら命を危険に晒してまで探すことはない。アイツも望まない」とハーラル。
レイフが死んだならここにいる意味はないと言う仲間たちにハーラルは、「好きにすればいい。フレイディスの借りはオレが返す」と言う。
しかしハーラルはレイフを探し、助け出した。
レイフは生きていた。はっきりしない意識の中でレイフは、少女がレイフの十字架を握らせ、神に祈る姿を見る
ハーラルはレイフをボートに乗せると、「クヌートは敵はワザと南を狙わせていると言う。その答えを見つけよう」とレイフを連れてロンドンへと入る。
スウェーデン
襲撃を受ける
ウプサラへの道中、川辺で休憩していたフレイディスたちは、馬に乗って現れたひとりの戦士の襲撃を受ける。
次々と仲間が殺される中、フレイディスは紐で男の首を締め殺すが、イルサは腹を切られ重傷に。他のメンバーは全員殺されてしまった。
男の首には十字架が。
治療師のはなし
フレイディスはイルサを馬に乗せ、近くの村の治療師に助けを求める。
フレイディスは治療師から、「あなたたちを狙ったのってもしかして額に傷のある戦士?」と聞かれ、「そう。ウプサラに行く途中で襲われた。反撃して男は殺した」と言うが、それを聞いた途端、顔色を変えた治療師は、「男は巡礼者を狙う戦士よ。今すぐウプサラに行って。司祭が助けてくれる。馬は残し険しい道を進んで。大きな道は安全じゃない。私を信じて行くのよ。あなたの仲間は私が世話をする」と言い出す。
フレイディスはひとり森を抜け、ウプサラへと着いたー。
異教徒を絶滅させようとする者たち
その頃、川辺では死んだ男を見つけた仲間の男(ヤール・カレ)が、「殺したヤツを探し出せ!」と指示していた。
感想
大きく分けて話は2つを軸に進むようですね。
1つはイングランドの上陸したヴァイキング vs イングランドの話。
もうひとつは、オーディン信仰とキリスト教徒の話。こちらの主人公はフレイディス。
毎回この手の宗教問題はよくわからないと言ってしまうけど、意識を取り戻し、ハーラルに助けてもらったレイフは、少女から手渡された十字架、少女の祈りで、キリスト教に何かを感じたんだろうなと思います。
オラフは信用に値する男なんでしょうかね?
湿地帯を案内した人物も、間違いなくイングランド側の人間だったろうし、湿地帯から狙うって案は、どうなんだろうか・・・?
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