弁護士ドラマらしく、1話まるごと法廷エピソード
#5 まやかし Chicanery あらすじ
ジミーとキムはニューメキシコ州弁護士協会の聴聞会で、ハワード、チャックと対決する。
相関図
まとめ
ジミーとキム
州法曹協会聴聞会の準備
ジミーはマイクの紹介で獣医師に会うと、「手先の器用な人材」の紹介を頼む。
無事にメサ・ヴェルデのニューメキシコ州銀行委員会の聴聞会が終わった。
ペイジは、「期待以上だった」とキムの仕事を評価、ケヴィンもごきげんだ。
しかしキムは、「話しておくべきことがある」と、チャック・マッギルが弟ジミーが書類を改ざんしたと不当な疑いで係争を起こしたと言い、「近いうちにウワサになるかもしれないが、メサ・ヴェルデに問題が起きることはない」と説明した。
ケヴィンは、「どんな中傷があっても最高顧問弁護士を手放す気はない」と言い、キムを信頼し、契約を続ける意思を示す。
ホッと胸を撫で下ろすキム。
ニューメキシコ州法曹協会の聴聞会
ハワードの懸念
ハワードは聴聞会の証人として出廷する気のチャックに、体調を理由に出廷しなくても良いのでは?と勧めるが、「テープの内容を正確に説明できるのは私だけだ」と証言する気満々のチャック。
実はハワードが心配しているのは、チャックではなく事務所のことだった。
ハワードは、「クライアントを1つ失ってる。あなたの体調不良のせいで事務所にあるべき書類があなたの家に。そのせいでジミーの手が届くところに書類があったんだ。ジミーの行いは許しがたいが、事務所の評判を守る義務がある」と言うが、「評判を気にしてる場合じゃないだろ?これは善悪の問題だ。2年程度の業務停止では済まされん。資格を剥奪しなければ」とチャック。
聴聞会
チャックの代理人、州法曹協会のアリーはジミーの資格剥奪を求めるが、キムは、「意義は申し立てない。深く反省している。だがこの件には打算や悪意ではない兄弟と言う側面がある。兄弟関係は何年もこじれていて壊れた。カレを法曹会に残すべきだ」と主張する。
証人ハワード
アリーから事件の詳細について聞かれ、証言したハワードは、次にキムの尋問を受ける。
キムはハワードに、ジミーが郵便係で働いていたときの人となりを聞く。
「やる気があり熱心だった。独学で勉強し、ロースクールを卒業、資格を取ったのには驚いた。弁護士として雇うことも考えたが、パートナーから身内びいきとの意見が出て断念した」と言うハワードに、「どのパートナーが一番反対したの?」と問う。「チャックだった」とハワード。
加えてキムは病気で休職中の兄チャックのためにジミーが献身的に尽くしていたと付け加えた。
テープの開示
アリーによってチャックが録音したテープが流された。
証人チャック
チャックが出廷、皆の時計、ケータイ等の電子機器が集められた。
アリーから隠し録音した理由を問われたチャックは、立証のためだった。部屋中にサバイバルシートを貼り巡らせ、病気が悪化したように見せたのは芝居。ジミーから真実を聞き出す目的だった。電磁波過敏症で身体が痛み、苦しむが思考能力にはまったく問題はないと言うと、「弟を愛している。弟は悪い人間ではない。だが、法は何よりも大事だ。弟が法を軽んじることが許せず、このような行為をした」と言う。
そこへレベッカがやって来た。
チャックは動揺、休憩を要求し、15分間の休廷となった。
法廷へ来た理由を聞かれレベッカは、「なんで病気のことを話してくれなかったの?ジミーがあなたを心配してる」と言う。
病気のことを知られ、落ち込むチャックを見てレベッカは、帰ろうとするが、チャックは、「ここに居てくれ。キミはジミーに騙されている。真実を知って欲しい」と言う。
チャックはレベッカに、電気が点かない最もらしい理由を話し、一時的なものと説明。レベッカは、キャンプのようだとその状況を楽しむが、突然、レベッカのケータイに電話がかかった。当然、レベッカには電子機器持ち込み禁止を頼まなかったからだ。
チャックは電磁波に耐えきれず、話しているレベッカのケータイを奪うと、遠くへ放り投げてしまう。レベッカはその行動に驚き、「どういうこと?」と迫るが、チャックは、「食事中のマナーとしてダメだから、つい厳しくしてしまった」と適当な理由でその場を切り抜け、レベッカに病気のことを話すことはなかった。
反対尋問
反対尋問はジミーが行うことに。
ジミーは、チャックの”電磁波アレルギー”を争点にしはじめる。
チャックは、”電磁波アレルギー”は身体的病気であって心の病ではないと主張し、電磁波によって頭痛、身体の痛み、心臓が締め付けられる症状があり、苦しんでいると説明するが、ジミーはそれが妄想、つまり心の病だと立証するために、仕掛けをしていた。
「胸のポケットを確認して」とジミー。そこからモバイルバッテリーが出てきたのだ。
「傍聴席のヒューエル氏が1時間43分前にバッテリーを胸ポケットに仕込んでも、何も感じなかった」と言うジミーにアリーは、「チャックの精神疾患は争点ではない。仮に統合失調症だとしても事実は変わらない」と反論するが、それを聞いた途端、チャックは、「私は精神疾患ではない。数字を入れ替えたのはジミーの仕業だ。私のミスでは絶対にない。弟お得意のたぶらかしだ。看板設置の作業員を助けたのもジミーの仕込み。ジミーは変わらない。弟を助けようと雇ったことが間違いだった。カネをくすね、ウソをつく、そんな男が弁護士?ふざけるな。チャンスなどやらずに潰しておくべきだった。あなた方(法曹協会)が弟を潰すべきだ」と言ってしまう。
その憎悪に満ちたチャックの弁論に法曹協会委員たちは唖然とし、傍聴席のレベッカも衝撃を受ける。
我に返ったチャックは、「取り乱し失礼した」と取り繕うが、ジミーは、「尋問は以上だ」と反対尋問を終えた。
感想
チャックのジミーに対する嫉妬から来る憎悪は、ずっと不快だったから、もちろんジミーの戦略だとしても、頭脳明晰な紳士の本性が見えたシーンは、見応えありましたね。
ほんとチャックが嫌いになりそうだから(笑)それだけチャックを演じている俳優マイケル・マッキーンが凄いんだろうけど。
今回はヒューエルが登場でしたね~。
ブレイキング・バッドではジミーが用心棒としてヒューエルを雇っているけれど、カレとの出会いはこれだったんですね(^o^)
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