上質なドラマです。
オトナが楽しめる銃撃戦がない推理刑事サスペンス。
コロナ渦で外出できない、Stay Home の今だからこそ、ドラマを見て欲しいな
主な登場人物
キャスト名 | 説明 |
---|---|
エドムンド・リード | 警部補 |
ベネット・ドレイク | 警部補 |
フレッド・アバーライン | 警視 |
ドナルド・アーサトン | 巡査長 |
ボビー・グレース | 巡査 |
ホーマー・ジャクソン | 大尉 アメリカ人軍医 本名はマシュー・ジャッジ |
フレッド・ベスト | スター紙の記者 |
ロング・スーザン・ハート | 売春宿の女主人 |
ローズ・アースキン | 娼婦→女優へ |
ジェーン・コブデン | 議員 |
ミミ・モートン | ブルーエット演芸場オーナーの娘 |
デイビス | ギャング |
グレゴリー・エンライト | 元信号手 |
ロナルド・キャプショー | 弁護士 スーザンの弁護士でもある |
#1 Whitehapel Terminus あらすじ
4年が経った1894年。
H署でリードは、犯罪記録の保管に没頭していた。
ドレイクはマンチェスター警察に勤務し、警部補に昇進。ジャクソンは検死医を解雇され、外科医として生計を立てている。
そんなある日、アバーラインが退職を決めたと言い出す。
アバーラインから手紙で、ドレイクは4年ぶりにホワイトチャペル行きの列車に乗るが、事故に遭ってしまう・・・
まとめ
4年後、1894年 イースト・ロンドン
リード
H管区署でホワイトチャペルの犯罪者記録保管に没頭するリードに、「辞職するつもりだ。あとをお前に任せたい」と言い出すアバーライン。
ジャクソン
スーザンと別れたジャクソンは、相変わらず女遊びにふけっていた。
検死医を解雇されたジャクソンは外科医として生計を立てている。
今朝、一夜を共にしたのは、ブルーエット演芸場のオーナーの娘ミミ・モートン。
スーザン
ダガンの財産を引き継いだスーザンは、ホワイトチャペルにクリニックを開業するとコブデン議員に伝える。
コブデンは、素晴らしい場所に生まれ変わるとよろこぶ
スーザンは、多くの学生や看護師を雇い入れる
ローズ
今や人気の女優となったローズは、結婚したらしい。
貨物列車強奪
姿を見せない首謀者
姿を見せない”ある男”が計画した【貨物列車強奪】に加担する元信号手グレゴリーは、ギャングのデイビスとその手下に会い、時間と方法を伝える。
実行
翌朝、信号所に潜んでいた3人は、やって来た信号手を殴って気絶させる。
グレゴリーの仕事は、貨物列車をデイビスが待つ地点まで誘導することだった。
8時14分、ビショップスゲート貨物線を走ってきた”ドック会社”の貨物列車は、定刻通り分岐地点を通過した。
それを確認したグレゴリーはレバーを動かし線路を切り替える。
貨物列車の運転手は予定外の線路に入ったことに驚く。
そして目の前に銃を持った男が・・・列車を止めた運転手。
2人組は、運転手の足を撃って引きずりおろし、列車を奪って逆方向へと走らせはじめる。
計画どおりの貨物列車強奪だった。
意識を取りもどした信号手は、「ビショップスゲート貨物線を乗っ取ったな。だが、月曜から工事があり、ネクロポリス線の貨物が同じ線を走ってるぞ」と言い出す。
グレゴリーはレバー番号を聞き出し、寸前で2列車の衝突を回避した。
しかしネクロポリス線の貨物列車は、レバー切替によって、旅客線路に入ってしまうー。
グレゴリーはデイビスの指示どおり、信号手を撃ち殺す。
ドレイク
その頃、マンチェスター警察にいたドレイクは、アバーラインから、(H署へ戻って来てくれ)と言う手紙を受け取り、ホワイトチャペル行きの列車に乗る。
ちょうど居合わせた女性とその息子アーサーとたわいもない話をしながら・・・
その時、旅客列車と貨物列車が正面衝突を起こす
列車事故
H署近くの線路上で事故は起きた。
リードは巡査らと共にケガ人を助ける。
事故を知ったジャクソンも駆けつけ、アーサトン巡査長にケガ人を3つにトリアージするよう頼む。
ごった返す事故現場から、「リード警部補!」と声をあげながら、女性を抱えてドレイクが現れた。
現場に「オブシディアン・クリニック」の文字が入った馬車と、大勢の看護師がやってきた。
スーザンが応援に駆けつけたのだ。
ジャクソンはスーザンと久しぶりに再会する。
ローズとドレイク
現場に駆けつけたローズは、ドレイクがいることに驚き声をかける。
「キミの舞台を見に行ったよ。素晴らしかった」とドレイク。
「なぜ黙って帰ったの?」と言うローズに、「その方は良いと思って。キミにはツレがいたし。幸せそうでうれしかった」とドレイク。
(ローズは結婚したらしい)
「ナゼ、ここにいるの?マンチェスターでしょ?」と聞くローズに、「それは言えない」とドレイクは言う。
ベスト
事故取材するベストは、ケガ人の中に”トム”を見つけ驚く。
トムのトリアージは「3」。
それは助からないことを意味していた。
ベストは、トムが逝くまで手を握ってやる。
リードとスーザン
あまりにも悲惨な事故に言葉を失うふたり。
スーザンは、不幸なことが起こってしまう。事故だから防ぎようがないと言うが、「何か原因があるハズだ」とリード。
捜査 1
運転手の証言
ジャクソンが瓦礫の下からネクロポリス線の運転手を見つけ出す。
大ケガを負い、痛みで苦しむ運転手にアヘンチンキを飲ませようとするジャクソンに、「待て、薬を与えるな。彼が運転していたネクロポリス線はマナーパーク行きのはずだ」とリード。
運転手の状態は、トリアージ「3」。
ドレイクは運転手に、なぜ違う線路を走ったのか?と問う。
運転手は息絶え絶えに、「貨物線が我々の線に現れ・・覆面の男たちが・・・」と言うと、息絶えた。
ドレイク
ドレイクはグレイス巡査に、「ビショップスゲート線で何が盗まれたか調べろ」と指示をだす。
それを見ていたアーサトンはジャクソンに、ドレイクがマンチェスター署で警部補に昇進したと教える。
事故で母を亡くしたアーサー少年を放っておけないドレイクは、ジャクソンに委ねる。
信号所
信号所の捜査に向かうリードとドレイク。
その道中、なぜ、あの列車に乗っていたのか?とリードは尋ねるが、ドレイクは休暇だと言い、エミリーを失ったリードにお悔やみを伝えた。
信号所では、信号手が銃殺されていた。
リードとドレイクは、
・犯人は貨物列車を盗んだ
・ひとりが信号所でレバーを操作し、仲間が車庫で盗んだのだろう
と推測。
ドレイクは、信号手の検死をするべきだ。ジャクソンと何があったか知らないが、彼ほど才能のある検死医はいないと言うが、リードは、「才能?酒に溺れ、ドブで寝ているヤツだ」と言う。
「大勢が死んだ。原因を探るにはジャクソンが適任です」と進言するドレイクに、「キミが頼め、私じゃ聞かない」とリードは言う
首謀者
真夜中、奪ったものを持ち、車庫にやってきたデイビスは、姿を見せない首謀者に向かって、「お前の指示どおり全部やり遂げたが、被害が出たぞ。子どもまで犠牲になったんだぞ!こんな罪悪感を抱えたくなかった。全部お前のせいだ。明日来る。約束どおり分け前を渡せ!」と叫ぶ。
デイビスが去ったのを確認して姿を現したのは、弁護士のキャプショー。
スーザンの弁護士だった。
スーザンと弁護士キャプショー
キャプショーが持ち帰ったカバンから、”証書” を取り出したスーザンは、「これを燃やせばあの事故も消える?私たちは罪に背を向けられる?55人の命が奪われたのよ、35万ドル相当の無記名債券と引き換えに!あなたがチャンスだと思ったばかりに」と言って、暖炉で債券を燃やしはじめる・・・
「止めろ!」スーザンを止めるキャプショーに、「命令?私に雇われていることを忘れないで!」とスーザン。
しかしキャプショーは言う、「施設の資金問題を救済する方法がなくなるぞ。ホワイトチャペルじゃ毎日人が死んでる。だがキミが、この債券を使って正しいことをすれば、命になる」と。
捜査 2
リードは車庫を捜査し、奪われた貨物列車と薬きょうを見つける。
信号所での検死
「リードに解雇された。捜査には二度と協力しない」というジャクソンを説得したドレイク。
リードとの関係は最悪で、互いにけん制し合う状況の中、ジャクソンの検死がはじまる。
・至近距離から撃たれた
・至近距離にも関わらず外しているため、手腕が不自由であるかも
・信号手の額に銃で殴られた跡(武器製造名”WRA”の文字)あり
これらの情報からドレイクは、不自由な手で信号手を銃殺しようとしたのは、顔を見られてはマズかったのでは?と推測。
そこから、【職場で障害が残るようなケガを負ったが補償されなかった元鉄道会社員】と言う線があがる。
クリーの証言
リードが過去の犯罪資料から、WRA社のショットガン5丁が盗まれた案件資料と、クリーの証言を突き合わせていく。
クリーは以前、WRA社のショットガンを盗む話を持ちかけられいたのだった。
依頼者についてリードが聞くと、「変だった。痩せてて牧師のようで、ホワイトチャペルの町に不釣り合いなピカピカの靴を履いていた」と証言するクリー。
犯人の目星
鉄道会社の雇用記録が届いた。
リードはリストの中から、「グレゴリー・エンライト」に注目する。
グレゴリーは、車両の連結時に左肩を潰されるケガを負うが、補償されていなかった。
グレゴリー・エンライト
リードとドレイクはグレゴリー宅へ行く。
グレゴリーの部屋には、見事なまでに精巧に作られた鉄道模型とホワイトチャペルの町が再現されていた。
感嘆したリードが「完璧だ・・」と呟いた瞬間、グレゴリーはリードに銃を向け、「失敗さ、綿密に計画したのに予期せぬことが起きた」と。
緊迫する状況の中、ドレイクはグレゴリーに共感するように話しかけ、その隙を突いて銃を奪ったリード。
すかさず、「誰に雇われたんだ?」と問い詰めるが、「知らないんだ。ボクは鉄道を担当しただけ。玄関前に手紙があった。500ポンドが手に入ると言われたから話しに乗った。他のメンバーもそれぞれの専門技術で雇われた」とグレゴリー。
リードは報酬をもらいに行くと言うグレゴリーを見張り、首謀者を捕まえる決断をする。
最悪な関係
グレイス巡査は、盗難物の通報はない。荷物はニュージャージー州ホーボーケンからのものだったと報告する。
(アメリカからの荷物)ジャクソンは微妙に反応し、リードはそれを確認する。
リードは捜査に同行しようとするジャクソンに、「これは警察の仕事だ。この先の情報は教えられない。協力に感謝するが、このあとはお好きな活動をどうぞ」とイヤミな言葉を交えて、同行に拒否を示す。
ジャクソンはグレイス巡査に、「あいつの元で働くな。お前のためだ。信じられないならドレイクに聞け」捨て台詞を残して署をあとにした。
スーザンの行動
ジャクソンが診療所へ帰ると、ドアの前にスーザンがいたー。
スーザンは仕事をするキャプショーに、警察に知られた。報酬を待っているヤツらは、あなたの顔を見ていないのかと確認する。
「もちろん」と答えるキャプショーにスーザンは、「それなら支払いはなしね。私たちは罪を逃れられる」と言うのだった。
捜査 3
報酬をもらうためにある建物へ入ったグレゴリー。
そこには既にデイビスとその仲間がいて、首謀者が現れるのを待っていた。
向かいの建物の中からその様子を伺っていたリード、ドレイク、アバーライン。
しかし全く動きがないため、アバーラインは、「彼らはもう待たないのでは?」と言うが、「首謀者は来ます」と言い切るリード。
しかし、シビレを切らしたデイビスは仲間を連れて出て来た。
アバーラインは、「強盗だろ。逮捕しろ」と言うが、「彼らを捕まえては首謀者を捕まえられない」とリード。
しかしアバーラインは、「ホワイトチャペルには犯人が必要だ!逮捕しろ!命令だ!」と言う。
結局、H管署はデイビスとその仲間、グレゴリーを逮捕した。
アバーラインの決断
「丁度良い機会だ。これからはお前と同じ位でドレイクに働いてもらう」とアバーラインはリードに告げる。
「何?相談もなかった」と言うリードにアバーラインは、出世してここを離れて行くお前にとって良い話だと言う。
リードはドレイクに何も言わなかった。
鉄道事故の葬儀
H署前で合同葬儀が行われた。
スーザンとキャブショーも参列する。
葬儀後、スーザンは、弁護士のキャプショーをリードに紹介する。
リードはキャプショーの雰囲気、身なり、そしてピカピカの靴を見てひらめく。
クリーの名を呼び監房へ行ったリードが見たのは、監房で殺されているクリーだったー。
感想
1話目にして面白い展開です。
このドラマはほんとうに上質。
オトナが楽しめる海外ドラマのひとつですね。
シーズン3の設定は、「2」から4年後。
スーザンは、ダガンの財産を引き継ぎ、クリニックを経営しはじめました。
さすが、スーザンと思ったら、列車事故に関わっていたなんて・・
55人もの人が亡くなったことへの罪悪感は消えないですよね
ジャクソンに何やら頼んだ感じがするので・・・クリーを殺したのはジャクソン
だったとしたら最悪な展開だけど。
シーズン1、2を経て、もうリードがかなり荒んだ、偏屈野郎になってしまいました
分かりますよ、娘を亡くし、妻を亡くし、不倫となってしまったコブデンとは別れさせられて、そりゃ荒ぶとは思いますが、もうハンパないし
できれば、ドレイク、ジャクソンとはこれまでのように協力して、捜査をしてほしいんだけどな
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