「レジデント」のファイナルシーズン、「6」全13話をレビュー中です。
#8 勝利のカギ The Better part of Valor あらすじ
10代の少年がOD(過剰摂取)で搬送されてきた。コンラッドはその薬物の正体と入手先を調べ、被害が広がらないよう動くが・・・。
ベルからマスコミの前で恥をかかされたベッツは、ベルを破滅させようと悪どい手を使う。
ケイドは父イアンから大きな告白を受け・・・
相関図
まとめ
未成年者のOD(過剰摂取)
13才のマリク・シェルダンがOD(過剰摂取)で搬送されて来た。
コンラッドとケイドが担当するが、どれだけ処置をしてもマリクの意識は戻らず、挿管することに。
コンラッドは付き添いの少女:タリーに、薬の種類や入手先を聞こうとするが、消えてしまう。
物品室に隠れ、「救急車を呼んだことをマリクの怒られる。親にも」と泣くタリーに、「呼ばなければマリクは死んでいた。正しいことをした」とコンラッド。タリーは、薬はマリクの兄アミルからもらったもので、鎮痛剤だと言われたと言い、薬を見せる。
コンラッドはすぐに薬を分析、非合法フェンタニルとわかる。
コンラッドは、「これ以上の被害を出さないため」とタリーを説得し、マリクの両親に連絡すると、アミルに薬を服用しないよう連絡を取ろうとするが電話に出ないアミル。コンラッドはGPSでアミルが高校にいることを突き止め、急行することに。ケイドは、「もしものときに」とナロキソン2箱を渡す。
【ナロキソンとは】オピオイド拮抗薬。過剰摂取による呼吸抑制や意識レベル低下に使用。呼吸を回復させる作用がある
新たな被害者
高校に到着したコンラッドは、意識を失い倒れている2人の生徒を発見。だがひとりはすでに亡くなっており、もうひとりは呼吸が止まっていた。コンラッドはナロキソンを使い、生徒の呼吸を再開させると、アミルを探し、階段下に倒れているアミルを発見する。
ドラッグの現実
コンラッドは応急処置をし、3人の生徒をチャスティンに搬送する。
アミルは頭部裂傷による硬膜下出血と、肋骨骨折による血胸を起こしており、すぐさまAJとビリーによって同時オペされることに。オペは困難を極めたが、アミルは何とか一命をとりとめたが、意識が戻るかはわからなかった。
コンラッドは意識が戻ったマリクに、アミルが危険な状態であること、タリーは薬を飲まずに無事であること、そして彼女のおかげでマリクの命が助かったと話す。
召喚状
ランドルフ・ベルが”生涯功労賞”を受賞。授賞会場に集まるコンラッドたち。
だがベルが壇上に上がろうとした時、ひとりの男がやって来て、ベルに召喚状を渡す。
証言録取
召喚状は、「クレア・ウィルアムズ」の死亡についてだった。
ヴォスは詳細がわかるまで証言録取を延期するべきだと言うが、「クレアは敗血症で手の施しようがなく、問題になるような事案ではない。これまでも訴訟の経験があるが、負けたことも示談になったことさえない。すべて勝ってきた。逃げる気はない」とベル。だが弁護士は、「相手弁護士コスティカンは普通の弁護士じゃない。今回は今までの訴訟とは違う。コスティカンは、探偵を雇い、元患者何人にも接触し、あらゆることを調べ上げるだろう。非公開の情報でさえ、カネとコネを使い見つけ出す。何を見つけてくるかわからない」と警戒する。
証言録取
リーラ、デヴォン、それぞれが証言録取を受けた。
コスティカンから、「多発性硬化症(MS)のベルが執刀したことが問題ではなかったのか」と質問されたデヴォンは、「ベルは症状が治まっている。全米にはMSの外科医はたくさんいて活躍している」と説明するが、追求はそれだけで終わらず、コスティカンは、「ベルには、”インチキ男”と言うあだ名があるはずだ」と言い出す。
ワナに気づいたベル
ドナルド・キリアンが証言録取を受けたと知り、ベッツの策略に気づいたベル。
そこでデヴォンとジェシカの協力で、「緊急オペ」を理由に、証言録取を途中で切り上げる。
ベルはベッツとコスティカンの策略にハマらないために手を打ったのだ。
厳しい状況
ヴォスは病院理事長ウィンスロップから、「ベルは素晴らしい外科医だが、もはや患者と医師だけの問題ではなくなってる。示談にするべきだ。カレが敗訴すれば病院も危機に晒される」と説得される。
迷った末ヴォスは、「私はあなたを信じてる。だけど過度なストレスはMSに良くない」と示談にするべきだと進言。ベルはそれを受け入れることに。
だが示談はコスティカン弁護士が拒否したことで決裂した。
ベルは弁護士から、ドナルド・キリアンが証言録取で、オペ中、ベルにMSの症状があったと証言したと聞き、「断じてそれはない。MSとクレアの死は関係ない。ドナルド・キリアンは信用できない。すべてベッツの仕返しだ」と言うが、ウィンスロップは黙ってヴォスにベッツ知事のケータイ番号を渡す。
宣戦布告
ウィンスロップからメモを渡されたヴォスは、その行動の意味を”和解交渉するべき”と理解、食事中のベッツ知事を訪ねる。
「夫に変わって慈悲を乞いに来たのか?」と言うベッツにヴォスは、「交渉しに来た。望みを言ってくれれば解決できるかも知れない」と言うが、ベッツは、「私を敵に回したカレが悪い。恥をかかせた。これは見せしめだ。私の望みはベルが仕事と医師免許を失い、名声を地に落とすことだ」と言う。その言葉にヴォスは、「正しさのために闘うカレは何も恐れていない。あなたの脅しにカレは逃げない。交渉する気はない」と立ち去ろうとするが、「こっちには有力な証拠がある」とベッツ。ヴォスは、「ハッタリよ。訴えが棄却されたら楽しみにしておいて。医療費が上がっているのは、迷惑な医療過誤訴訟をするあなたのような存在のせいだとアトランタ中の医師を集め会見する」と宣戦布告する。
落ち込んで戻ってきたヴォスをベルが待っていた。
ヴォスは、「バカなことをした。知事からあなたを破滅させると言われ、頭に血が上り宣戦布告してしまった」と告白するが、ベルは笑い、「どんな攻撃にも私たちは屈しない」と言う。
イアン
薬物依存の現実
手元にベンゾジアゼピンがなくなったイアンは、ODで搬送されて来た少年たちからドラッグをくすねようとするが上手くいかず、再び手術室の廃棄ボックスからプロポフォールを盗もうとする。しかしそれを麻酔科医のリーに見られてしまう。イアンは手術室にいることを、「確認したいことがあったから」と誤魔化すが、リーから、「以前看護師が薬を盗むのを見て報告したことがある。依存症は油断できない。誰にでも起こる」と言われてしまう。
娘への告白
リーにも見つかり、このままではマズイと認識したイアンはケイドを部屋に呼ぶと、「困ってる。お前の助けが必要だ」とプロポフォールを見せる。
父イアンが使用目的で廃棄物から盗んだと知り愕然とするケイドにイアンは、小児外科医としての重圧があったとか、パドマの双子を救えたのは薬のおかげだなどと言い訳し、自分の依存症を正当化しようとするが、「それは依存症よ」とケイド。
ケイドの言葉にイアンは、「あぁ、私ももう終わりにしたい。だから助けて欲しい。お前がベンゾジアゼピンを処方してくれたら合法だ。様子を見ながら少しずつ減らしていく」と言い出す。
そのあり得ない発言にケイドは、「リハビリ施設を探そう」と言うが、「施設には行かない」とイアン。
イアンはあくまでもチャスティンに小児外科医として働きながら、依存症から脱却するつもりなのだ。だが、「お父さんの意見は聞いてない。施設に行かないなら報告する」とケイド。するとイアンは、「報告されたら私はクビになりすべてを失う。お前となら克服できる。黙っててくれ。私のために頼む」と哀願する。とうとうケイドは、「リハビリ施設に行くならこのことは誰にも言わない。コンラッドにも。お父さんのためにウソをつく」と言い、イアンの条件を飲ませた。
ケイドはコンラッドとのデートを断り、施設を探し、「怖い」と言う父親を施設へと連れて行く。
感想
今、アメリカは違法フェンタニルの蔓延で、薬物依存症が急増、大変な状況のようです。毎日全米で200人が死んでいるとかドラマの最後にも、昨年より15%も依存症患者が増えているとありました。
絶対に薬物はダメです。ほんとうに。
若い世代がラリってみたいと思う気持ちはわからなくもないけれど、ドラッグだけは1度手を出すと止まらないものと理解しておくべきですよね。
日本はアメリカのようにならないことをほんとうに望みます。
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