「レジデント」のファイナルシーズン、「6」全13話をレビュー中です。
#7 キメラ The Chimera あらすじ
無実の罪で収監中の弟、死刑囚ボビーを助けて欲しいとジャナヤから依頼を受けたAJは、コンラッドと共にジョージア州立刑務所へと向かう。
ヴォスはジョージア州新知事と面会、公言している公立病院チャスティンの予算削減を思いとどめてもらおうとするが状況は好転するどころか思わぬ方向へと進みはじめる
相関図
まとめ
ジャナヤの弟、ボビー・パーセル
ジャナヤの依頼
ホスピス看護師ジャナヤの依頼で、コンラッドと一緒にジョージア州立刑務所へとやって来たAJ。
囚人ボビー・パーセルはジャナヤの弟で、ジャナヤと面会中、激痛を訴えたが医師の診察許可が出なかったため、AJに依頼してきたのだ。ジャナヤは、「弟は無実の罪で死刑囚監房にいる」と言う。
ボビーの急変
AJとコンラッドに与えられた診察時間は10分間だった。
刑務医師は、「診断は”刑務所から出たい病だ”」とまともに診察していない様子。
だがボビーは突然、ケイレン発作を起こしてしまう。
診断と治療
チャスティンに搬送されたボビーに片麻痺の症状が出ていたため、ビリーはTIAを疑うが、コンラッドが首の雑音を確認、MRI検査をすることに。
だが検査の結果、ボビーは頸動脈小体腫瘍と判明、リンパ節転移があり、大きくなった腫瘍が血管や脳神経を圧迫していた。首の血管にまでガンが浸潤している病状にケイドは、「危険なオペをして、その後ツラいケモ(化学療法)。残された時間が台無しになる」と言うが、ビリーは、「難手術だけど、しないと1年持たない」と言い、コンラッドは、「決めるのはボビーだ」と言う。
ボビーは、「何も治療をしなければ数ヶ月だがオペとケモで治療できる・・・」と言う説明を制し、「感謝してるが、もういい。刑が覆ることはない。諦めている。ある意味、これで救われる」と言い出す。
キメラ
AJとコンラッドは、叔父もボビーと同じ病気だったと知り、ジャナヤとボビーのガン遺伝子を調べることに。
その検査が功を奏し、ボビーは国内でまだ10例しか存在しない”キメラ体”と判明する。
白血病だったボビーは10才で、骨髄移植を受けており、それがきっかけでキメラ体になったらしい。
「幼馴染のマーティンがドナーになってくれた」と言うボビーに、「犯人はそのカレだろう」とコンラッド。
現在マーティンは武装強盗で逮捕され刑務所にいると言う。
「再審請求してあなたの人生を取り戻す」と言うジャナヤにボビーは頷き、オペを受ける決断をする。
難手術
ビリーとAJが執刀するが、腫瘍が血管や頭蓋内にまで浸潤しておりオペは難航する。
ビリーはコンラッド、ケイドからの内科的アドバイスも取り入れ、頸動脈再建術を成功させた。
新知事マーク・ベッツとの面会
ヴォスはベルはジョージア州新知事ベッツと面会することに。
面会は非公式だと思っていたが、指定された場所にはすでにマスコミが集まっており、冒頭からベッツに一泡吹かされたふたり。
ヴォスは友好的に会見を進めようとするが、「あなたの訛りはジョージア出身じゃない」などと、牽制球を投げつけ、「私は減税を公約した。チャスティンは公的資金に頼らず、予算内で経営してくれ」と言い出す。ヴォスは、「チャスティンは公立病院なので公的資金が必要。前知事はそこを理解してくれた」と言うが、「もっと緊急的なこと、犯罪が増えている街の治安を守るために警官を増員に使う」と言い出す。
たまらずベルは、「人命を救うために数億ドルを取り上げれば、チャスティンは基本的な医療を提供できなくなる」と反論するが、「メディケア、メディケイドがあるだろう」と言い出すベッツ。実はベッツは大きな病院グループで財を成した人物だった。
我慢ならなくなったベルは、ベッツがやったメディケア詐欺や、あくどい病院経営を挙げ、「納税者から10億ドルをだまし取っただけでなく、逮捕されたスタッフもいるのに、あなたは3億円の退職金まで得て、それを選挙資金に使った」と言い切る。
マスコミが知事にコメントを求める中、ベッツは、「すべてウソだ」と言うと、会場を出て行ってしまうが、「ベル医師の弱みを見つけてこい。破滅させてやる」と怒りと恨みをベルに向けるベッツ。
ベッツ知事の執念
ベッツはチャスティン記念病院で働く看護師ドナルド・キリアンを呼び出すと、「ベルの能力を疑うような報告が欲しい。協力次第でキミの不祥事を消そう」と持ちかける。
ドナルドはオペ室看護師のジェシカに頼み込み、クレアの緊急オペに手術室看護師として加わるが、クレアは亡くなってしまう。だがベルはスタッフを責めることなく、「私がもっと早くに気づくべきだった」と言う。
夫アジズとクルマ旅行中のクレアが、腹部の激痛でERへとやって来た。痛みはかなり前からだったが、アメリカの医療費が高額過ぎるため、かなり我慢していたらしい。
検査の結果、腎結石とわかりクレアは、ベル、リーラによって結石砕石術を受ける。
経過は順調と思われたが、クレアは急変、急性腹症で開腹手術をするが、虚血性大腸炎を起こしており、かなりの範囲で結腸が壊死、敗血症を起こしていた。しかしベルたちの必死の処置の甲斐なく、クレアは亡くなってしまった。
ドナルドはクレア死亡事例を報告し、「裁判に使えると思う」と言うがベッツは、「もっと調べてくるんだ」とドナルドに指示する。
コンラッド、ケイド、ビリー
ケイドは出席できなかったヴォスとベルの結婚式写真をアーヴィングから見せてもらうが、その中の1枚、コンラッドとビリーがダンスする写真を見て、ショックを受ける。
「あの写真は特別な関係に見えた」と言うケイドにコンラッドは、「仲の良い友だちだ。ビリーとはニック失ったもの同士の感覚がある」と説明するが、実はビリーとコンラッドも昨夜のダンスで、”何か”を感じていた。「ケイドとは順調よね?幸せよね?」と確認するビリーにコンラッドは頷き、「キミも幸せになってくれ」と言う。
その後、ビリーは新任のインターベンション血管外科医師ジェームズ・ヤマダからデートに誘われる。迷った末、デートをOKするビリー。
感想
コンラッドの友人たちは、コンラッドとビリーの関係を見ているから、ふたりが付き合うものだと思っているワケだけど、コンラッドはどうしてもビリーが、ニックの親友であることに引っかかって、先に進めなくなってるんだと思います。わかる気はするけど、ほんとうに失いたくない人にはちゃんと自分の気持ちを伝えないとね。これから先、何か変わりそうな予感はするけど。
新知事ベッツのせいで、幸せなベルとヴォスが嵐に巻き込まれそうです。
過去のことを掘られるのはマジで可哀想。
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