POSE / ポーズ season2 #10 永遠のマザー 最終話(相関図付)

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シーズン最終話です。
エンディングにふさわしいエピソードでした。

#10 永遠のマザー (シーズン最終話)In My Heels あらすじ

ネイルサロンを焼失してから8ヶ月ほどが経過。逞しいブランカは、新しい一歩を踏み出していたが、体調の良くない日が続いている。
モデルとして順調だったエンジェルだったが、急に仕事が減り始める

 

相関図

まとめ

ブランカ

再会と体調不良

店舗焼失したブランカは、自宅をサロンにして開業。しかし子どものいないブランカはハウスを閉業し、ボールに参加することなく、孤独に暮らしていた。その上このところ体調も思わしくない。

そんなある日、ブランカを訪ねて来たプレイ・テル。
ふたりは久しぶりの再会にハグしあう。
互いに意地を張り、連絡を絶っていた9ヶ月。ブランカは心からテルに会いたかったのだった。

デイモンの卒業式の日、ブランカとテルは大喧嘩となり、そのまま互いに連絡を絶っていた

テルは、「子どもたちがいなくても、ボールに来ていいんだ」と言うが、「子どもなしで参加するのは余計ツラい」とブランカ。
テルはリッキーと良い関係を続けていると言う。
しかしテルは体調の悪いブランカを放っておけず、病院に連れて行く。

即入院となったブランカ。
気弱になっているブランカは、遺書まで書いていた。
闘うんだと励ますテルに、「安らぎが欲しい」とブランカ。
テルはブランカのために、子どもたちに連絡を取る。

仲間と娘

すぐに見舞いにやって来たエレクトラ、ルル、エンジェル。
マッサージを施すなど、ブランカを支える仲間たち。
そこへ遅れてやって来たパピとテル。
実は最近、ブランカだけじゃなくエレクトラもルルもボールから遠ざかっている現実に、「ボールに来て欲しい」とテル。しかしエレクトラは、「私たち女がボールを作ったのに、協議会(MC)に加われず、今や男たちが牛耳ってる。カテゴリーも3つだけで男向けばかり。ヒールを履いて歩いたこともない審査員に私たちが審査されるなんてゴメンよ」と苦情を言い、ルルも、「ボールにはウンザリよ、女が虐げられる」と言う。

現実

「回復してきてるけど、あと1週間は入院が必要」と言うジュディに、「私に残された時間はどのくらいなの?」と尋ねるブランカ。
ジュディは、「分からない。エイズは予測不能よ。でも化学薬品は身体に良くない。ネイルの仕事は辞めるべき。障害者として認定を受けられる。やりたいことより身体を優先するべき」と厳しい現実を伝える。

 

テル

協議会(MC)

2ヶ月の1度のMCの日。
テルは女性たちから不満が出ていると言い、運営方針を考えるべきだと意見する。
そこでMCたちは、「ブッチ・クィーン・初女装カテゴリー」を母の日に開催しては?と言い出す。
テルは乗り気じゃなかったが、賛成する。

ハイヒール

初女装カテゴリーのためにハイヒールで歩くレクチャーをエレクトラから受ける男性陣。
男たちは初めて履くハイヒールに四苦八苦する。
まったく歩けないテルに、「企画したのはあなたよ。努力しなさい」と厳しい言葉を投げかけるエレクトラ。
するとテルは、ハイヒールを脱ぎ捨て、「時間のムダだ。私は女じゃない!」と言い捨て出て行ってしまう。

トラウマ

「有言実行だろ?いつもあんたは、ボクにHIVを恥じるな、堂々と歩けって言ってるだろ?」
リッキーに言われテルは、「私は恥じてない」と言うが、「女らしさを出すことを恥じてる」と言い当てられてしまったテル。
テルにはトラウマがあったのだ。

テルの父は息子の女っぽさをキライ、男らしく鍛えるため厳しく、時には殴ることもあったと言う。「父は私を同性愛者にしたくなかったんだ」とテル。

テルのトラウマを知ったリッキーは寄り添い、そして、「ツラかったね。でも乗り越えなきゃ。自分のすべてを受け入れるんだ」と言うとキスをするのだった。

 

朗報

不動産女王フレデリカ・ノーマンが放火及び保険金不正請求で逮捕された。
やはりネイルサロンの火事は、ノーマン夫人による放火だったのだ。
ノーマンは逃亡の可能性があるとされ、保釈請求も棄却され、5年の服役に処された。

このニュースに、「これで私も思い残すことはない」と言うブランカにテルは、「キミの復帰のために特別な企画がある。母の日のボールに来て欲しい」と頼む。

 

エンジェル

突きつけられた現実

順調だったモデル活動に陰りが見え始めているエンジェル。
事務所からの連絡は何週間もなく、焦ったエンジェルは直接フォードに面会を求める。

しかしフォードから聞かされたのは、「あなたの全契約がキャンセルされた。どこも詐欺だとあなたを訴えてる」と言う現実だった。

ボールに来ていた人物が、エンジェルがトランスセクシャルであることを公表、フォードは各方面からのクレーム対応をしていたのだった。

「詐欺じゃない」とエンジェルは訴えるが、「世界は本当のあなたに追いついていない」とフォード。

パピの決断

「素性を知られた。もう仕事は来ない。終わりよ。トランスセクシャルの私がモデルとして1年もやれたのが奇跡だった。世間は私を変人だと思ってる。影に隠れてるべき存在よ。みんな嘲笑うだけ」と言うエンジェルにパピは、「キミはスターだ。キミは世界に出るべきだ。終わってない」と言い続け、ハグする。

数日後、帰宅したパピが手にしていたのは名刺。
そこには、”エスティバン・マルティネス・タレント社”と印刷されており、パピは、「キミのマネージャーになる」と言い出す。
しかし現実に叩きのめされたエンジェルは、「何をやってもムダよ」と。

パピのスカウト活動が始まった。
ピアで、ボールで、トランスセクシャルの女性たちをスカウトするパピ。
パピは、トランスセクシャルのモデルが所属する会社を作るつもりなのだ。
しかし誰も本気でとりあわず、エレクトラからは、「恋人に夢中で無謀な夢だと気づいていない。需要のあるものを売るべき」と言われてしまう。
それでもパピは諦めない。

次にパピはフォード事務所を訪ね、「エンジェルを含め3名のトランスセクシャルモデルがいる。オレの会社をあなたの会社の傘下にして欲しい。あなたが後ろ盾ならゴロツキだと思われない」と交渉する。
最初は、「素晴らしいけど幻想に過ぎない。世間は偏見に満ちてる」と否定的だったフォードだが、エンジェルから、「世界は変わらない。人が変える」と言われ、2週間、会社の名前や電話を貸す代わりに、仕事を取れば契約を検討すると約束する。

 

退院

ブランカの退院が決まった。
ジュディは、「多くの患者があなたに勇気づけられた」と感謝する。

そこに現れたのは欧州ツアーに出ていたハズのデイモン。
ブランカを見るなり抱きついたデイモンは、エンジェルから連絡を受け、心配で戻って来たと言う。

デイモンはマルコムに実力を認められ、ダンサーだけでなく振り付師としても活躍。それだけでなく、パリにハウス・エヴァンジェリスタを作り、ファーザーとなって子どもたちを世話していると言う。
HIV検査の結果も陰性だった。
デイモンの活躍とHIV陰性に心から安堵し、喜ぶブランカにデイモンは、「ボクは何もかもあなたに教わった。ハウスを閉めちゃダメだ。世界中のデイモンが救いを待ってる。役目は終わってないよ」と励ます。

 

ボール

エンジェルとパピ

パピは初の仕事をゲットした。ドイツのソーダ会社で、エンジェルを起用してのCMだと言う。
「明日ドイツに発つ」と言われエンジェルは、「でもトランスセクシャルがバレたら?」と恐れる。
しかしパピは、すべてを話してこの仕事をゲットしていた。「最先端だと喜んでくれた」と言うパピに、「諦めてた。もう隠さなくていいの?ありのままの私でいいの?」と喜ぶエンジェル。

心から喜ぶエンジェルにパピは、心からの愛を伝え、「何があってもキミを受け止める」と言い切る。
エンジェルは、「愛してるわ。あなたはピュアで揺るがない信念を持ってる。安心をくれたし愛を教えてくれた。もう失いたくない」と言うとパピの前にひざまずく。
それがプロポーズだと気づいたパピは、自分もひざまずくと、ふたりで同時に、「結婚してください」とプロポーズを。

仲間たちがふたりを祝福する。

カテゴリー

母の日のボールが始まった。
カテゴリー「ランウェイ」、「リアル」が終わり、「最優秀マザー賞」は、エレクトラが獲得。
ブランカは、「キャンディの旋律」でデイモン、エンジェル、パピのエスコートを受けながら、アメリカ国家をリップシンク(口パク)し、皆を魅了し優勝する。

次に壇上に上がったエレクトラは、「内なる女らしさを表現するために男性陣にハイヒールでウォークしてもらう。審査員は、ずっと品定めされてきた女性陣」とエンジェル、ルルを選び、「最後の審査員は最優秀マザー賞にふさわしい女性。事業を立ち上げ、悪魔と闘い、娘をファッション界に出し、息子をビジネスマンと、世界に羽ばたくダンサーで振り付け師にした。彼女を娘と呼べて誇りに思う。私のヒロイン、私の心、ブランカ!」と紹介。ブランカはエレクトラの愛を感じる。

”ブッチ・クィーン・初女装”をスタートした。
リッキーはジャネット・ジャクソンに扮し、協議会のメンバーたちはドリーム・ガールズに。
トリを飾ったのはプレイ・テル。
ハイヒールでウォークし、皆の喝采を浴びた。

再会

9ヶ月ぶりに再会したデイモンとリッキー。
デイモンの活躍を称えるリッキー。
リッキーもダンサーとして活躍していると聞き、デイモンはよろこぶ。
リッキーが気にしているのはデイモンの健康のことだった。
しかしHIVが陰性と聞き、心から安堵する。

 

新しいデイモン

ボールを終え、テルを待っていたブランカは、ホームレスらしい少年と少女を見つけ、声をかける。
少年はクインシー、14才。
少女はクリス(通称チリー)、14才で家を追い出され、ピアでクインシーと出会ったと言う。

野宿し、お腹が空いていると言うふたりにブランカとテルは、「何が食べたい?」と聞き、食事に連れて行くー。

 

感想

シーズン2が終わってしまいました。
シーズン1に比べ、よりトランスセクシャルの世界を濃厚に表現していたと思うし、社会的な内容も多かったですね。

最後は華やかなボールシーンをたっぷり見させてもらいました。
「キャンディの旋律」は口パクカテゴリーなので、アメリカ国家はブランカの歌声じゃないけれど、まるで彼女が歌ってるようでした。
情報によると、91年にホイットニー・ヒューストンがスーパー・ボウルで歌ったものらしいです。
あぁー、私、18,9才の頃、ホイットニー・ヒューストンが大好きだったんですよね~。
19才の夏を思い出す時、ホイットニーの曲は外せませんもん。
ドラマテックに歌い上げるアメリカ国歌って素晴らしい曲に感じます。

シーズン2は、1990~1991年の話しだったので、シーズン3はその続きになるのかな。
ブランカは、クインシーとチリーと言う少年少女に出会いました。きっとブランカは、テルの協力を得ながら彼らのマザーとしてやって行くのだろうと思います。

テルとリッキーも思った以上に素敵なカップルですね。
あとパピの成長ぶりって凄かったですね。
ちゃらんぽらんの男だったのに、愛するエンジェルのためにあれだけ変われるんだから素晴らしい。
幸せになって欲しいし、トランスセクシャルモデルのパイオニアとしてエンジェルが活躍することを祈ります。

あ!そういえば、エイドリアンとブランカのこと、何も語られませんでしたね
お見舞いにも来なかったから・・・上手く行かなかったのかな。
残念です。

アメリカでは今年の5月~8月にシーズン3が放送されたので、半年後ぐらいにはNetflixにお目見えするのでは?と期待し、待つことにします。

デイモンとブランカは本当の姉弟のようですね。ふたりの関係を見るのが好きでした。
だけど10話の展開を見たら、デイモンはもうパリでハウスを持ち、ファーザーをやっていると言うことだから、出演はないのかも知れませんね。

 

 

 

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