POSE / ポーズ season2 #1 変化の予感(相関図付)

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海外ドラマPOSE / ポーズ

シーズン2は、マドンナの「ヴォーグ」と共に始まりました
シーズン1より、社会的要素が多い気がしてます。

#1 変化の予感 Acting Up

マドンナの「ヴォーグ」がヒットチャートを駆け上がる1990年。
再び娼婦に戻ってしまったエンジェルにブランカはある挑戦をしないかと持ちかける。
これまで何人もの恋人、友人をエイズで失って来たテルは、ナースのジュディに無理矢理連れて行かれた”アクトアップ”集会で、衝撃を受ける。

 

相関図

まとめ

「ヴォーグ」と現実

NYの最果ての島”ハート島”(引き取り手のない遺体の集団墓地)にやって来たブランカとテル。
その島にはテルの元恋人キーナン・ハワードが眠っていた。

【キーナン・ハワード】
キーナンはテルの元恋人。
テルと別れたあとエイズを発症したキーナンは家族とも縁を切られ、アパートでひとり亡くなり、3週間後に発見された。

ブランカたちは集団墓地でもエイズ患者は隔離された別の場所に埋葬される事実に言葉を失う。

墓石もない集団墓地にキーナンの名を書いたハートの石を供え、「世間は何もしてくれない。こうならないように助け合うしかない」とテル。

時は1990年。
マドンナの「ヴォーグ」がリリースされ、爆発ヒットになっていた。
ブランカは、「すべてが変わる。マドンナが私たちに光を当ててる」と変化の予感を感じていた。

 

ブランカの現状

3ヶ月ごとの定期健診に訪れた病院でブランカはナースのジュディから、「CD4(T細胞)が減少している。診断をHIV感染からエイズ発症に変える」と告げられ、ショックを隠せない。

「治療法がない、私は死ぬの?」と聞くブランカにジュディは、「”AZT(ウィルス抑制剤)”がある」と勧めるが、それがAZTはとても高価過ぎる薬だった。
「コミュニティがあってタダで薬を提供している。現実から目を逸らさないで。放っておけば半年で死ぬ。いい薬ができるまで生き続けるのよ」と言い、AZTを渡した。

エンジェルの一歩

ブランカの勧め

ブランカは、スタンと別れて以降、再び娼婦をしているエンジェルに、真っ当な仕事に就いて欲しいと願っていた。
そんなある日、「モデルコンテスト」の広告を見たブランカは、「私にはムリ」と尻込みするエンジェルに、「あなたは目を惹く。輝き放つ光が内側にある。マドンナ効果で私たちが主流になる」と説得する。

エンジェルはリル・パピが撮ったポラロイド写真を持参し、オーディションを受けるが、審査員から、「プロになりたいならプロの撮った写真を持参して。新しい写真を持ってセミファイナルに来て」と言われ、カメラマンを紹介される。

 

プレイ・テルの一歩

ACT UP集会

仲間がどんどんエイズで亡くなっていく現状に虚しさを感じているテル。
ある日ナースのジュディは、「黒人の私が参加する場所じゃない」と拒否するテルを半ば無理矢理、「ACT UP(アクトアップ)」集会へと連れて行く。

「日曜日、パトリック大聖堂で抗議活動を行い、HIVとエイズについて世界に問う」と主催者。
彼らは平和的抗議として”ダイイン(die in)”をすると言う。
最初は引き気味だったテルだが、熱い想いに心を動かされ、自らも立ち上がることを決める。

カトリック教は人種差別、性差別、同性愛嫌悪のイデオロギーを掲げ、HIV、エイズの間違った情報を流し、混乱させている団体のひとつだった
ハウス・エヴァンジェリスタとしての決意

夕食の席でテルはブランカたちに「アクトアップ」の活動について話し、「ハウスとして日曜日の抗議集会に参加するべき」と言う。
ブランカは子どもたちを説得、参加を決めるが、「私はパス」とエレクトラ。
それでもブランカは、ハウスとして参加を決める。

オーナーから日曜出勤を求められ、断ったブランカは、「これは命令よ。善意で働かせてあげてる。聞けないなら辞めて」と言われてしまう。
怒りマックスになったブランカは、ネイルサロンを辞めることに。

日曜日の聖パトリック大聖堂で

多くの信者が集まる大聖堂。
牧師の説法が終わった途端、教会内で「アクトアップ」のよるダイインが始まった。

「我々を殺すな!」とシュプレヒコールが始まり、大混乱の大聖堂。
警察まで出動する事件へと発展してしまった。

 

ボールでの出来事

テル vs エレクトラ

”フランス革命”のカテゴリーに、マリー・アントワネットに扮したエレクトラは、ストーリー仕立てのボールを披露し会場の喝采を浴びる。

そんなエレクトラにガマンならなくなったテルは、「死んでいく仲間のために活動せず、こんなことのために時間を使うなんて子どもたちの良いお手本だ。持って行け!」と言うとトロフィーを投げつけ、「たった1度、このコミュニティがあんたを抗議で必要とした。でも来なかった。111人の仲間が留置場に入った。なのにあんたの関心は勝つことだけ。政府が私たちについてウソを広めて殺そうとしてる。私たちの肌が黒や褐色で、LGBTだから邪魔なんだ。だから互いに助け合うしかない。人生に向き合え、目を覚ませ!」と言うと、ボールをジャックに任せ、会場を出て行く。

 

エンジェルの告白

ボールの”ランウェイ・カテゴリー”に出場したエンジェルは、圧倒的な美しさで優勝するが、エンジェルは虚しさに苛まれる。
会場の隅で泣くエンジェルを心配するリル・パピとブランカにエンジェルは、「私はボールの外で優勝したい。でも本物のモデルはムリなの。話しがある。軽蔑しないと約束して・・・」と大きな告白をする

「カメラマンに娼婦だとバレた。撮影のお金がなくてイヤラシイ写真を撮られた。私の全部を見られ、撮られてしまったの。ポルノ雑誌に売られたどうしよう。トランスセクシャルの売春婦だと知られる」と号泣するエンジェル。

「私がそんなことをさせない」
ブランカはそう言うとリル・パピと共にカメラマンから半ば犯罪ギリギリの方法ですべての写真とネガを取り返した。

スタート

セミファイナルの選考に、カメラマンの写真を持ち込んだエンジェルは、「私の苦労はあなたには分からない。本物のチャンスが欲しい」と気持ちをぶつける。

審査員は、「文句なしに美しいわ」と言い、エンジェルは見事に合格する。

 

エレクトラの決断

ブランカのやり方にエレクトラは、「出て行く」と。
キャンディとルルのハウスへ移ることに。

 

感想

1990年代、マドンナの「ヴォーグ」。
知ってますとも、バブル世代の私(笑)
だけど、あの曲がLTBGQ由来のものとは知らなかった。
翌年、1991年11月にフレディ・マーキュリー(Queen)が亡くなっているので、(あの頃を描いたんだ)とリアルに感じています。
つまり、今の20~30代にとって歴史の中の話しでも、私はしっかり大人だったと言う事実。
その割に、インターネットもSNSもないから、全然情報は入ってなかったですけどね。

そんなワケでシーズン2は、いきなり政治色、世情が色濃く入れられたスタートでした。

 

 

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