今回も素敵なお話です。
#4 あらすじ
チェロクから、堂々とすれば良いと言われ、バレエレッスンの写真を家族グループチャットにアップしたドクチュル。しかしそれは家族を巻き込んだ大事件に。
一方コンクールに出るよう言われたチェロクは、大きな決断をする。
相関図
まとめ
ドクチュルと家族
騒動
チェロクから”強行突破だ”と背中を押され、家族チャットにバレエ練習の写真を送信したドクチュルだったが、すぐに妻ヘナムから、帰って来いと怒りの電話が。
妻の剣幕に落ち込み、肩を落とすドクチュルに、「胸を張ってください。ファイトです」と思わず励ましてしまうチェロク。
長男ソンサンからは、「20時に家族会議を開く。全員出席」のメッセージが。
家族会議
実家に集まった子どもたち。
「バレエなんてあり得ない。あんな写真を人に見られたらどうするんだ?」と真っ向から反対するソンサン。「ケガでもしたら苦労するのは母さんだから」と娘ソンスク。
しかしソングァンは、「オレは賛成だ。会議までして口出すことか?父さんもバレエが好きならひつこく言え。言い続ければそのうち皆、諦めるさ」と言い残し帰って行った。
この騒ぎにヘナムは、「あなたのせいで大変だわ」とドクチュルを責める。
しかしエランだけは、「ウノが赤ちゃんの頃、仕事を辞めて後悔し、泣いていた私をそっと見守ってくれたのを知ってます。お義父さん、諦めずにやりたいことをやってください」と応援する。
同僚はエランに、「誰も来ない部署なの。もう何年も誰も来ない」と相談ファイルを見せる。
実際、記録はゼロだった。
ドクチュルとチェロク
翌朝、スタジオにやって来たドクチュルから昨夜の家族会議やヘナムの様子を聞いたチェロクは、「男がバレエをすると言うとそうなります。ボクも経験しました。今は第2段階(怒り)。耐えて下さい」と言う。
ドクチュルはチェロクがコンクールに出ると聞き、「キミならできるよ」と喜び、メモを取り、整形外科の医者をチームドクターと持ち上げて協力を頼む。
アルバイト先
チェロクはバレエに集中するため、アルバイトを辞めることに。
たまたまそれを知ったウノは、その理由を聞くが、「ボクもキミみたいに必死になろうと思って」とチェロク。
明日はウノの面接日だった。
にも関わらず店長から、「翻訳の修正をすぐにして。実習でいい評価をするから」とメールが届く。
そう言われて断ることなどできない立場、ウノは引き受けるしかなかった。
ドクチュルの苦悩と家族、そしてチェロク
ソングァンとチェロク
ヘナムの”無言、無視攻撃”は続いていた。
そんな状況でも練習を休まないドクチュルだったが、やはりどこか上の空で集中力がなく、とうとう腰をひねってしまう。
腰を痛めたドクチュルを放って置けず、チェロクはドクチュルを自宅まで送るが、その途中で、ソングァンと偶然鉢合わせになる。
ドクチュルは、「バレエの先生だ」と言ってチェロクを紹介すると、この先はひとりで帰れると言い張るので、チェロクはソングァンとバスに乗ることに。
気まずい空気の中、「父を頼んだぞ」とソングァンはチェロクに言うのだったー。
長男ソンサンの気持ち
一方ソンサンは、「何が不満でバレエなんかやるんだ。ボクは必死に生きてるのに」と、どうしても父がバレエをすることを許せない。
とうとうソンサンはバレエスタジオを訪ね、「ずっと公務員だった父があの歳でバレエなんてあり得ない。みっともないことを続けさせられません」と偏見に満ちた持論を展開、「父を辞めさせてください」と言うが、スンジュから、「私にはそんな権利はない」と言われてしまう。
苛立ったソンサンはヘナムに電話すると、「父さんがバレエを辞めないなら2度と会わない」と宣言してしまう。
ヘナムの想い
夜、湿布を貼ろうと四苦八苦しているドクチュルを見かねたヘナム。
仕方なく手伝うヘナムにドクチュルが、「すまない」と言うと、「そう思うなら辞めて。たかがバレエよ。子どもたちを心配させないで。散々苦労をかけたけど、3人とも立派に育ってくれた。何もしてやれなかったんだからお荷物になれない。苦労をかけた子が反対してるのよ」と説得する。
郵便配達員として真面目に働くドクチュルだったが、家計は火の車だった。
ある日、長男ソンサンは、”育成会費”未払いを理由に学校に来るなと先生から追い返されてしまう。
「平気だよ。勉強はひとりでできる」と言うソンサンを不憫に思うヘナム。
ヘナムの言葉はドクチュルの胸に刺さった。
そしてドクチュルは、「辞めるよ。お前が言うとおり、たかがバレエだ」と決断する。
娘ソンスクの気持ち
ソンスク夫妻は両親に登山ウェアをプレゼントし、ふたりをハイキングへと連れて行く。
楽しそうにするヘナムと対照的に笑顔のないドクチュル。
ヘナムは、食欲がなく上の空のドクチュルに気づく。
ドクチュルとヘナム、そして長男
母ヘナムから父親がバレエを諦めたと聞いたソンサンは仕事帰りに実家へ寄るが、ソンサンが見たのは、鏡の前でバレエウェアを着ている父の姿だった。
頭に血が上り、「いい加減にしてくれ!辞めるって言ったんだろ!」と大声をあげるソンサンに、「最後に1回着ただけだ」とドクチュルは説明するが、怒り心頭のソンサンは、「イヤなんだ。ボクはやりたいことを妹と弟のためにガマンして来た。子どもなのに家計を心配してたんだぞ?父さんのせいだろ。バレエを辞めるのがそんなにイヤなのか?子どもたちよりバレエが大事なのか?今までボクに全部を背負わせたようにこれからも楽に生きればいいんだよ」と感情のままぶちまけるー。
買物から帰って来たヘナムは、息子ソンサンのあまりに酷い言葉を聞き、カバンを投げつけると、「父さんが楽に生きたって?バカ言わないで!子どもたちのために必死で働いて来たのよ。そうやって働いても私たちは貧しかった。こんな親で申し訳ないっていつも思ってた。それなのに子どもが偉くなったら親は子どもに遠慮すべきなの?どうして父さんがお前の顔色を伺うのよ?」と泣き崩れたー。
翌朝ヘナムは、「やりたいのならバレエをやってもいい」とドクチュルに気持ちを伝える。
チェロク vs ホボム
練習を休んだドクチュルを心配するチェロク。スンジュやボムたちも、ドクチュルがいないことを淋しく思う。
夕方、心配になったチェロクはドクチュルの家を訪ねるが、家族と楽しそうに話している姿を見て、会わずに帰る。
偶然町で鉢合わせしたチェロクとホボム。
相変わらず高圧的な態度のホボムにチェロクは、「いい加減にしろよ。オレはお前が何と言おうともう相手にしない。ボクはコンクールで優勝して海外のバレエ団に入る。お前は何ができる?」と言う。
思わぬチェロクの反撃に、胸ぐらを掴むと、「誰のせいでこうなったと思ってんだ?」と言うが、「あぁ親父のせいで廃部になったさ。だがお前に実力があったのか?諦めずに努力すれば2部リーグには入れたろ?だがお前は何もしなかった。ボクはバレエを選び、セジョンは大学に入ぅた。お前だけがまだ4年前のサッカー場にいるのが分からないのか?」とチェロク。
確信を突かれ、「黙れ!」と殴りかかろうとするホボムに、「殴るだけかよ?」とチェロクは毅然とした態度を見せた。
カムバック
スタジオに戻ったドクチュルをスンジュやボムたちは喜んで迎える。
そしてチェロクも「おめでとう」と。
そんなチェロクにドクチュルは、「1つ頼みがある」と言い出す。
ドクチュルは、長年乗り続けてきた愛車を孫の就職祝いにプレゼントすることを決め、孫を呼び出すから、そこまでクルマを運転して来て欲しいと言うのだ。
「免許はあるけど乗ったことない」と拒否するチェロクを強引に巻き込んだドクチュル。
何とかミッションをクリアしたチェロクが見たのは、ウノ。
ウノこそドクチュルの孫だったのだ。
「不思議な縁ね」とウノは言い、「素敵だわ。おじいちゃんもあなたも。おじいちゃんのことお願いね」と頼むのだった。
衝撃の事実
ウノの面接は上手くいった。
ウノは祖父にクルマのお礼をするため、ドクチュルをレストランに招くが、レストランでは騒動が起こっていた。
実はウノは店長から評価Cを付けられ面接に落ちたのだ。
「私の評価はCですか?何故私が落ちるんです?私は良い評価を欲しいとは頼んでいません」と言うウノに店長は、「評価を決めるのは私よ」と。
納得できないウノ。
ドクチュルはそれを見てしまう。
感想
毎回ジーンって来るのよね
韓国も日本同様に1960年代前ぐらいは貧しかったんだろうね。
公務員(郵便配達員)と言う堅い仕事をしていても、子どもを育てるには金銭的にもかなり苦労したらしいドクチュル夫妻。
バレエをする夫を絶対に受け入れられなかったヘナムだけど、バレエを辞めると言ったあとの元気のない夫と、リスペクトのない長男ソンサンの言葉に、キレたところは、ジーンとしたな。
ギャーギャー口うるさくて、失礼ながら典型的な韓国のおばあちゃんかと思ったけど、ドクチュルとヘナムの夫婦愛を感じるシーンでした。
そしてドクチュルが来ないバレエスタジオは明るさが消えましたよね。
ほんの1ヶ月ぐらいでドクチュルはスンジュのバレエスタジオを変えてしまったんですね~。
ところで、ウノが面接に落ちたのには裏がある気がする。
たぶん、一緒に研修を受けたミンジェが、コネかなんか裏の手を使った気がする。
それで評価の良かったウノが落とされたんじゃないかな。
韓国はこんな風に常にコネが影響してる気がするなー。
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