ほんとうに素敵なお話♪
ますますドクチュルおじいさんの人柄に惹かれて行きます
#3
ドクチュルは、友だちと揉めたり、高熱を出したりするチェロクを一生懸命フォローしようとするが、とうとう妻にバレエを始めたことがバレてしまう。
相関図
まとめ
チェロクとホボムの確執
ドクチュルがビリヤード場に入った時、チェロクはホボムに胸ぐらを掴まれていた。
暴力はダメだと仲裁に入ったドクチュル。
ホボムはそのハラボジ(おじいさん)がチェロクのマネージャーだとわかると、「だったらコイツの父親が人を殴って捕まったこと知ってるのかよ?そのせいでオレの人生は台無しになったんだ」と迫るが、「チェロクが殴ったんじゃない。非がないチェロクを責めるのは筋違いだ」とドクチュル。
ホボムはハラボジの的を得た反撃にぐうの音も出なくなるー。
しかし腹の虫が治まらないホボムは立ち去ろうとするチェロクの腕を掴むと、「代金を払って欲しいんだろ?だったらビリヤード台の上でバレエを踊れ。オレに歯向かうな!黙って従え!」とムチャクチャなことを言い出す。
その言葉にはチェロクも苛立ちつかみ合いに・・・。
収拾が付かないこの状況にドクチュルは、「踊ればいいんだろ?私がやる。だが条件がある。ビリヤードで勝負しよう。オレが負ければ踊る。でもオレが勝ったら、チェロクに謝りなさい」と言い出す。
ビリヤード対決がはじまった。
じぃさんが勝てるワケがないと言う予想に反し、ドクチュルは周りの客が注目し拍手を送るほどの腕前でホボムに勝ちきった。
代金を払ったホボム。
ドクチュルの気持ち
ふたりは中華屋に戻ろうとするが、突然ドクチュルは、「しまった、ケータイを忘れた。先に戻っててくれ」と言い、ビリヤード場へと戻って行った。
そしてホボムに向かって、「チェロクを見くびるな。カレはキミに侮辱されるような人間じゃない。カレを苦しめるな。カレは今後、大きく羽ばたく人なんだ」と宣言する。
それをドアの外で聞いていたチェロク。
知らぬ間に雨が降っていた。
チェロクはドクチュルにヘルメットを渡すと、「風邪ひくから着て」とレインコートを渡し、自ら運転して中華屋へと戻った。
しかしホボムは、(大きく羽ばたくだと?オレが阻止してやる)とより一層の恨みを募らせるのだった。
スンジュとチェロク
スンジュの思い
元妻ソリを訪ねたスンジュは、「チェロクを”セリビア国際コンクール”に出場させたいから協力して欲しい」と頼む。
ソリは、大型冷蔵庫と引き換えならと条件を出した。
ソリは有名バレエダンサーだったスンジュが、ケガで夢を諦めたが、その思いをチェロクに託していることに気づく。
ドクチュルから”中華屋の出前バイト”について報告を受けたスンジュは、「いい加減にしろ?何がスランプだ」と注意しているうちに、どんどん怒りが増し、スタジオスタッフ、ドクチュルの前にも関わらず、「この世界の厳しさをお前は分かってない。優先順位を考えろ!やるのか、やめるのか、どうする気だ!」と怒鳴り散らしてしまう。
それはかなりの剣幕で、ボム(練習生)やドクチュルが止めに入るほどだった。
スンジュはチェロクを呼ぶと、「私はハラボジの夢などどうでもいいんだ。ただ利用してるだけだ。だがお前がこれじゃ無意味だろ。逆に申し訳ない」と言うと、居残りの自主練をするよう指示した。
アルバイト先で
客の予約が取れていないミスが起きた。
実はこのミスをしたのは、ウノだった。
しかしチェロクはマネージャーに、「ボクのミスでした」と謝罪し、対処する。
「どうして庇ったの?」と尋ねるウノにチェロクは、「ボクはアルバイトだから注意だけで済むけどあなたは違うでしょ。この間は言い過ぎました、謝ります。オレもバレエを頑張るなと言われたら腹が立つ。諦めるわけにはいかないから」と言うのだった。
そんなウノは上司から、「英文科だと聞いたから・・。できるだけ早くが助かるんだけど」と英語論文の翻訳を頼まれてしまう。
ドクチュルとチェロク
妻に秘密のドクチュル
ドクチュルは妻へナムがうたた寝している隙に風呂場でバレエ着を手洗いし、コッソリ干す日々が続いていた。
出かける時も、「友だちの仕事を手伝う」などの言い訳を使っていたが、ボチボチ他の理由も必要だった。
チェロクのために
翌朝、いつものようにモーニングコールをしたドクチュルはチェロクの異変に気づく。
高熱が出てシンドイとチェロク。
スンジュから住所を聞いたドクチュルは家を訪ねる。
同じ頃、セジョンもメールの返信がないことを心配し、様子を見にやってきた。
チェロクはふたりに、「心配しなくていいから帰って!」と言うが、そんなこと気にもせず、セジョンを連れて買いものに行き、戻ると手際よくお粥を作った。
その味は抜群に美味しく、驚くセジョン(チェロクも驚いたハズ)。
またドクチュルは、整形外科で強引にゲットした風邪薬をチェロクに飲ませた。
「ボクは眠るのでもう帰ってください」とチェロクから言われたドクチュル。
しかしチェロクが目を覚ますと、まだドクチュルがいて、部屋は掃除されていた。
「もう帰ってください!」チェロクは強引にドクチュルを家から押し出すが、「梅エキスが風邪に効く。作っておいたから飲んで!」とドクチュル。
ドクチュルが帰ったあと、ガスレンジ台には牛のお粥の鍋が。
冷蔵庫を開けるとたくさんのタッパーに料理が作られ、付箋が貼られていた。
「ボクなんかのために・・」
チェロクの心が動く。
動いたチェロクの心
翌朝、ドクチュルがスタジオに行くと、すでにチェロクが練習をしていた。
「ムリしちゃダメだ。だいじょぶなのか?」と聞くドクチュルに、「梅エキスが効いたようです」とチェロク。
ドクチュルは笑顔で、「そうだろ?」と。
ドクチュルのバーレッスンをしながらチェロクは、「おじいさん、今からじゃ手遅れって分かってるのに、なんでバレエをするんですか?舞台に立ちたいって本気ですか?どうして?」と思わず尋ねてしまう。
ドクチュルは、「死ぬ前に1度、空高く舞ってみたいんだ」と答えた。
スンジュからの提案
スンジュから、「セリビア国際コンクールに出場しないか?来年、オペラ座の舞台に立とう」と打診を受けたチェロクは、「興味がないのは知ってるでしょ?技量を競うなんてバカげてる」と言うが、「アマチュアの分際でのん気なもんね」とソリがやって来て、加勢しはじめた。
「グルなんですか?怪しいな」と言うチェロクにソリは、「自分の可能性を試そうとしないのは何で?自信がないからでしょ?あなたも4年間、何を教えて来たの?チェロクが未だにアマチュアなのはあなたのせいよ。あなたは指導をすることをなめてる」と矛先がスンジュに向かいはじめた。
やってられないとばかりにチェロクは部屋を出る。
しかしこれはソリとスンジュの作戦だった。
ドクチュル vs 妻へナム
バーレッスンで基礎の細かなところまで指導を受け、バレエらしい動作が身についてきたドクチュルが上機嫌で家に帰ると・・・「これは何?」とバレエ用のTバックを見せて立ち塞がるヘナムが!
「気は確かなの?どうかしてる!私と登山や映画を楽しめばいいじゃない。バレエなんてみっともない!」と一方的な口撃に、ドクチュルが説明しよとしても、「あなたの言い分を聞く気はない」とへナム。
「そこまで怒ることか?何がイケナイんだ?」
ドクチュルは言うが、ヘナムはハサミを持ち出すとバレエウエアを切り刻み、「子どもたちに迷惑をかけないで。静かに過ごしてよ!」と言うのだった。
父と息子
母の誕生日に花束を買ったチェロクがお墓参りに行くと、そこにいたのは父親だった。
無言のまま食事するふたり。
「元気だったか?」と聞く父にチェロクは、「少しはボクの心配をしてるんだ。でも本当に心配なら電話1本でテチョン(大川)へ行ったりはしない。この顔が元気そうに見える?他人でもオレが苦しんでることはわかるのに、家族なのにわからない?」と思いの丈をぶちまけレストランを飛び出す。
バレエと向き合うこと
夜、チェロクが自主練のためにスタジオへ行くと、そこにいたのは長椅子に座るドクチュルだった。
「行く当てがなくてな」と言うドクチュルをチェロクは屋上に誘う。
「妻に猛反対されたよ。こっそりやるしかない。この歳になって分かったよ。人生は1度きりだ。9才で父親に、今は妻に反対されているけど怖くない。本当に怖いのは、やりたくてもできない状況や、やりたいことを思い出せなくなることだ。やれる時にやりたい。もう迷ってる暇はないんだ」と自分に言い聞かせるように話すドクチュルの言葉はチェロクの心も動かした
2つの決断
翌朝、チェロクは、「コンクールに出場します。入賞すれば海外バレエ団への入団も有利になるし、ボクもオペラ座の舞台に立ちたい」と決意を伝える。
それを願っていたものの、チェロクの決断に驚きと喜びを隠せないスンジュ。
そしてチェロクは、「先生は興味がないと言ったけど、ボクはおじいさんの夢に興味があります」と言う。
しかしスタジオにいたのは、スポーツウェアとTシャツ姿のドクチュルだった。
1枚しかないレオタードを妻にハサミで切られ、今朝もコッソリ出て来たと聞きチェロクは、「強行突破だ。ケータイ貸して!」と言うと、バーレッスンするドクチュルの写真を数枚撮り、「ここにアップして!」と家族のグループチャットに送信するよう言う。
「家族が心配しないかな。驚くだろう」と躊躇を見せるドクチュルに、「自分のことだけ考えて。迷ってる暇はないんでしょう?」とチェロク。
その言葉にドクチュルも、「強行突破だ」と言うと送信ボタンを押した。
しかしそれが家族を巻き込んでの騒動を引き起こすことに・・・、
ドクチュルの家族のこと
●長男ソンサンの妻エランはソンサンの会社の”社内相談室”の面接に合格、来週から働くことに。
「働くことは許可するが、今までどおり妻と母親の役割は怠るなよ?」と言うソンサンに、「あなたの許可がいるわけ?」とエラン。
ソンサンは、「互いに譲るもんだろ」と言うがエランは、「私は20年前に1度譲ってるわ」と言い切った。
●選挙に落選した長女ソンスクの夫ピョン・ヨンイルの解団式に出たヘナム。
ヘナムは娘に送金したお金を兄ソンサンにすぐ返すよう言う。
一方ヨンイルは、「大学に行こうと思ってる。落選するのは高卒だからだと思う。問題は学費だ。義兄(ソンサン)に頼めるかな?」と惚けたことを言い出す。
ヘナムは娘が不憫になるのだった。
感想
ドクチュルさんが素晴らしい
人柄がほんとうに素敵で見ているこっちまで幸せな気持ちになる。
そしてドクチュルと関わることで、少しずつチェロクがが変化していく(良い方向に)見ていて楽しくなる。
ここまでで明らかになったチェロクの過去。
そりゃ、傷ついたろうし、人を信用できなくなってると思う。
そうして人に傷ついた心は、人でなければ癒やせないし、信じることができないのだと思う。
チェロクは気づいていないけど、スンジュやソリはチェロクの才能を認め、大切に思い、そばにいる人。
そこに愛情深いドクチュルが加わった。
お母さんは亡くなり、お父さんは自分のことで必死だけど、チェロク、あなたは皆から愛されてることに気づいて!と思う私なのだ。
コメント
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