2話目でグルが遺品整理をした故人イ・ヨンスン氏の思いをグルは読み取り、息子に伝えます。
#3
銀行の出資伝票から故人イ・ヨンスン氏の伝えたかった思いにたどり着こうとするグル。しかしサングによってヨンスンさんの黄色ボックスは廃棄処分されていることがわかり、パニックになるグル。
一方サングは、過去のしがらみから抜けることは簡単ではないことを思い知る
相関図
まとめ
遺品整理人の仕事
故人イ・ヨンスンさん
銀行に大量の出金票を持ち込んだグルは行員に、イ・ヨンスンさんについて聞く。
ヨンスンさんは行員の誰もが知っている客だった。
平日の毎日、14時頃に銀行にやって来て、新札で5万ウォンを引き出したあと、銀行の電話でどこかに電話し、何も話さず切っていたらしい。
行員のひとりは、同じ事を話すヨンスンさんは認知症だろうと思うと言う。
グルは銀行の電話で、記憶していた番号に電話をかけると、出て行ってしまう。
サングはグルを追いかけるが、見失ってしまう。
”遺品はかならず渡すのがルール”
ケータイに出ず、帰っても来ないグルをナムが心配しはじめた時、ようやくグルが帰って来た。
グルは戻るなり、「もう一度イ・ヨンスンさんの家族に会って渡すものがあります」と言い、黄色ボックスを探しはじめるが・・・ない!
「クルマに載せたハズなのにありません!ありません!」とパニックを起こし頭を壁や柱に打ちつけ始めるグル。
実は黄色ボックスは、遺族家族から捨てろろ言われ、サングが廃品回収トラックに捨てていたのだ。
サングはグルを落ち着かせ、黄色ボックスのことを諦めさせようとするが、「道路に落ちているかも知れない。今から探しに行きます」と言い出され、ナムからは、「グルは絶対にやり遂げるの。それがアスペルガー症候群の特徴」と言われてしまい、自分が捨てたと告白する。
ゴミ集積場でグル、ナム、サング、そして廃品回収業者ジュテクも加わり4人で黄色ボックスを探しはじめる。
「マジでイカてる!」とサングはグルの執念をまったく理解できないでいたが、とうとうサングが発見する!
「あったぞ!」とサングが黄色ボックスを掲げが、グルはありがとうも言わずそれを奪い取ると、行ってしまう。
ヨンスン氏の息子
グルは銀行前に息子パク・チョル氏を呼び出し、「ヨンスンさんは銀行で5万ウォンを2019年10/2~2020年3/30まで毎日おろしました。総計123回。床下のお金も123枚でした。そして銀行の電話で毎日この番号に電話をしていました」と言って、出資伝票とメモを渡す。
それは息子チョルの電話番号だったー。
「誰もそんなこと頼んでない。カネを渡してくれたらいいんだ」とチョル。
しかしグルは、「ダメです。お渡しするものがまだあります。息子さんのあなたと行く所があります」と譲らない。
苛ついたチョルが無理矢理封筒を奪おうとした時、グルは逃げ出す。
チョルがグルに追いついたのは、「紳士服の仕立て屋」前だった。
「いい加減にしろ、さっさとカネを渡せ!」と胸ぐらを掴むチョルに、「このお金はパクさんのスーツ代です」とグル。
その時、店から主が、「あなた、パク・チョルさん?お母さんの目に似てる」と声をかけるー。
イ・ヨンスンさんは銀行の帰りに毎日、この仕立屋に寄り、ディスプレイされたスーツを見ながら、「息子のチョルにこれをあげたい。買いに来るから売らないで。息子を連れて来ますから」と同じことを言い続けていたと言う。
店主は、「いつでも来て下さい。あなたのスーツを作ります」と言うが、「スーツなんて必要ない」とパク・チョル。
しかしグルはお金を渡す前に、黄色ボックスを差し出す。
グルのその行動にパク・チョルは、「いい加減にしろよ、捨てろって言ったろ!オレは良い息子じゃないし、何も知りたくないんだ」と言うと、ボックスを床に投げ捨て、踏みつけるはじめるー。
その時、チョルはあるものに気づく。
それはチョルが初任給で母親にプレゼントした高級肌着だった。
箱には母親の字で、【1988年12月28日、チョルの初任給】と書かれている。
「どうして・・」チョルはそれを抱きしめ、泣き崩れた。
最優秀賞
「どうしてヨンスンおばあさんが息子のスーツを買いたいって分かったの?」と聞くナムに、「おばあさんがお札に気持ちを書き留めていましたから」とグル。
グルは父親の遺影に、「ボクも故人の心が読めました。お父さん、最優秀賞をください」と話しかけるのだった。
ナムの決心
ナムは母親に、「ムーブ・トゥ・ヘブン」の仕事を手伝うと言うが、母親は大反対し、許さないと言う。
父親を説得したナムは、母親には見つからないように。3ヶ月だけと言う約束でOKをもらう。
サング
夜、ランニングに出たサングは、途中で女にDVをしていると思われる男女を見かけるが、見て見ぬフリをしてしまう。
その後、高級車から出て来た女がサングの帰りを待っていた。
女はサングをクルマに乗せると、免責同意書を渡し、「スチョルを助ければ何でもするって言ったわよね?」と言い、サングをボクシング賭博場へと連れて行き、リングにあがらせるのだった。
新しい依頼
朝帰りしたサングの顔面は傷だらけだった。
グルはサングを手当してやる。
その時、電話が鳴った。
「ムーブ・トゥ・ヘブンです」と電話に出たのはサング。
グルは驚く。
故人イ・ソニョンさん
ナムも加わり3人で現場に行く。
そこは殺人現場だった。
故人は20代のイ・ソニョン。犯人は元婚約者キムで、犯行を認めているが、正当防衛を主張、認められたと言う。
グルはいつものように祈りを捧げ、ドビッシーの月光を聞きながら作業を開始する。
感想
ほんと良質な作品ですね。
イ・ヨンスンさんの話し、切なかったな
息子が初任給で買ってくれた肌着を着ることができなかった母親の気持ち、わかる。
私にも息子がいるから余計にね。
ヨンスンさんは、当時、生活に余裕がなく、息子にスーツを買ってやれなかったことをずっと負い目に思って来たのだと思う。その気持ちもわかる。
そして、認知症となり、もうそのことだけで頭が支配されたんだろうな。
孤独死したイ・ヨンスンさんも、グルによって愛息に思いを伝えてもらえて、天国で微笑んでいるような気がしました。
グルはお父さんが居なくても、しっかりやってますね!
安心して下さいってジョンウ父さんに伝えたいな。
私も大切な愛するひとに思いを伝えられずに亡くなった場合、グルに天国へのお引っ越しを頼みたいと思う。
次は殺人現場ですか・・ハードなぁ。
どうやら正当防衛を主張してるようだけど、きっと違うよね。
それをどうやってグルが紐解いていくのか楽しみです。
サング、「ムーブ・トゥ・ヘブン」って電話に出てたし(笑)
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