ムーブ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理人です #2 (相関図あり)

海外ドラマムーブ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理人

父親の突然の死、そしてやってきた叔父を名乗る男サング。
サングがやって来た理由と、父の教えどおり懸命に生きようとするグルにグッと来る2話目です。

#2

ハン・ジョンウが息子グルの後見人に弟を指名していたため、グルと同居し、ムーブ・トゥ・ヘブンの仕事を共にすることになったチョ・サング。
しかしグルはまだ父の死を受け止めきれないでいた

 

相関図

まとめ

チョ・サング

生前、病気を知ったジョンウはオ・ヒョンチャン弁護士に依頼し、【遺言書】を作成し、グルの後見人に弟チョ・サングを指名していた。

後見人:判断能力が低い人の代理で財産管理、法的手続きができる者

更正施設を出所したサング。
カレを待っていたのはオ弁護士。
「ハン・ジョンウが亡くなった。カレの息子グルの後見人に指名されている」と言う。
突然の話しにサングは、「そんなもんに興味はない」とはねつけ消えるが、サングはその後悪友から、”後見人はすべてのカネを握れる”と教えられ、態度を一変、後見人を引き受けると言い出す。

それを受けオ弁護士は、
●3ヶ月間、甥っ子グルと一緒に住み、問題なく円満に過ごすこと
●その間、”ムーブ・トゥ・ヘブン”の社員としてグルと共に働くこと
と言う条件を提示。
「カネはあるのか?」と聞くサングに、「グルが生活に不自由しない額はある。グルの母親の遺産で、すべてをグルが相続した」と話す。
実はサングは兄ジョンウと異父兄弟だった。

 

混乱の中のグル

突然現れた叔父

サングが現れ、遅れてやって来たオ弁護士は、サングを叔父だと紹介、サングは手を差し出すが、もちろんグルは握手をしない。
グルは父から、後見人の話を聞いていたと言う。
しかし生活環境や習慣が変わることが何よりもストレスとなるアスペルガー症候群のグルは、サングが父親のコップや部屋を使うことを受け入れられない。
そしてとうとうパニック(ドアに頭を打ちつけながら魚の名前を唱える)を起こしてしまい、サングは慌てる。

そこに駆けつけたナムは、「グルは慣れた環境や生活のルールが変わることをイヤがるの。ここで住むならグルに合わせて!」と言い切り、居間に張ったテントがサングの部屋になった。

グルは父親の死を受け入れきれず、いつものように同じメニューを父親の分まで作り、サングが勝手に父親の部屋に入らぬよう部屋の前に座り込んで眠る日々。

しかしとうとう大好きな水族館の大水槽の前でパニックを起こし、保護されてしまう。
ナムが駆けつけると、「イエロー(エイ)が病気だ。死んでしまう。父さんの病気に気づきませんでした。父さんみたいに死んでしまう」とグル。
グルは突然の父の死を受け止め切れていないのだ。

グルが自宅に帰ると、サングが好き放題に部屋を散らかしていた。
すると突然グルは遺品整理の防護服に着替え、完璧なまでに部屋を片づけはじめる。
そしてテントから起き出て来たサングに、生活ルール(ゴミ、洗濯のルールなど)と他人のものに触らないとルールを伝えると、「仕事が入った。今から準備する」と言う。

ナムの役目

ナムはオ弁護士に、「アイツはただのゴロツキよ、後見人としてグルを守るどころか逆にグルが危ない目に遭う」と訴えるが、オ弁護士はナムに、「グルの父からの条件をクリアしなければ後見人は解任される。彼らを見守ってて欲しい」と頼まれてしまう。

ムーブ・トゥ・ヘブンの仕事

仕事に出かけようとするグルにナムは、「お父さんがいないのに仕事をするなんてムリよ」と言うが、「仕事の方法は分かってる」とグル。
運転だけはさせられないと言うナムの言葉で、サングが運転手として仕事に同行することに。

交通違反だらけの荒い運転で現場に到着したサングにグルは、交通違反の種類を羅列し、「40分で59回の交通違反を犯しました」と指摘する。サングはそれをすべて数えていたグルに驚く。

遺志を継ぐ

依頼人はイ・ヨンスン氏の息子夫婦。
死後3週間経過した遺体で発見された【イ・ヨンスン氏】の部屋は悪臭が漂い、腐敗した体液にはウジ虫が湧いていた。その光景と臭いに堪えきれず嘔吐してしまうサング。
娘夫婦は、「通帳と現金だけを先に渡して」とオーダーすると部屋に行こうともせず、クルマで待機すると言う。
グルは、「グルが故人のためにキレイにします。最後のゴミ出しだけ手伝ってください」と言うと防護服に着替え、作業に入ろうとするが、固まってしまう。

その時グルには父の言葉が聞こえた。
「落ち着いて父さんがいた時と同じようにやればいい」と。
グルは帽子を脱ぐと祈りを捧げ、「ハン・ジョンウとハン・グルがお手伝いします」と言い、いつもどおり、ドビッシー「月の光」を聞きながら、作業をはじめる。
部屋の壁には、故人の子どもたちの写真や、若かりし頃の故人の写真が飾ってあった。グルは父がしていたように黄色ボックスに故人が忍ばれるものを入れて行く。

しかし黄色ボックスを受け取った家族は、通帳だけを取り出すと、残高が少ないことをボヤキながら、「これはゴミとして捨ててくれ」とサングにボックスを渡してしまう。
サングは思わず、「これは家族の写真ですよ」と言うが、「写真なんて価値ない。現金はなかったのか?」と言い出す始末。
グルは、「部屋に現金がありました」と言うと家族を部屋まで連れて行き、絨毯の下に隠された体液でベトベトになった札を見せる。

「・・信じられない」と絶句しながらも、ゴム手袋で必死にカネを集める息子夫婦。
グルが薬液でキレイにしたあと銀行で新札に交換できると言うと、「カネは数えたから騙そうとしても無駄よ!」と言って、新札で渡すよう依頼すると、とっとと帰ってしまう。

グルは残された黄色ボックスを抱えながら、「見せたいものがあるのに」と言うと、自分のクルマに黄色ボックスを積み込んだ。

廃品回収業者パク・ジュテクがやってきた。
パクはサングに、「グルの叔父さんですね、ジョンウさんが亡くなってツラいよ、立派な人だった。グルを頼むな。これは大事な仕事だから続けてくれよ」と言う。

 

風呂に入っても消えない悪臭にウンザリするサングに、匂いの原因について科学的に説明をはじめるグル。それを聞いている内に、サングは食欲を失い吐き気をもようしてしまうのだった。

サングとナム

サングはナムはお金をもらってグルの子守りをしていると思っているらしい。
「あなたはグルの賢さに気づいてないのね。私はあなたを見張り、オ弁護士に報告を入れる」とナム。

 

グルの思わぬ行動

「故人は話せない。だから読み取るんだ。黄色ボックスを見ていると、だんだん見えてきたり、聞こえたりすることがある」と言っていた父。
グルはお札の清浄処置をしながら、故人の思いを読み取ろうとする。

グルは突然、故人の銀行出金票をすべて銀行の窓口に持ち込むと、暗唱した口座番号を言い、「イ・ヨンスン氏さんを知っていますか?」と言い出すのだったー。

 

感想

「出金伝票」を全部持ち込んだグルは、どんな感情でやってるのかなぁ@
故人の気持ちに気づいたと言うことなんでしょうね。
ちょっと想像がつきませんが、それ故に面白いですね。

誤解を恐れずに言うと、グルは父親なしでどうやって生きて行くのだろうと思ってました。
だけど、アスペルガー症候群は知能に問題がないのだから、融通は効かないし、環境の変化や突然の出来事にはパニックになる生きづらさはあるけれど、ひとりで生きていけないワケじゃない。
グルをそのように育てたのは父ジョンウの深い愛情であり、病気を知ってからは、自分の死後、グルがひとりで生きていけるよう手筈を整えていたんですね。
凄いなと思うし、切ないです。
更正施設に入っていた異父兄弟のサングにグルを任せた理由はこの先知れるのかなと思います。

さて、今回の依頼人イ・ヨンスンさんの黄色ボックスは、グルが知らない間に、廃品回収に出されてしまいました。
グルはその中に、家族に見せたいものがあったと言っていたので、それが原因でパニックになる可能性もあるかも知れませんね。
次回が楽しみです。

 

コメント

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