ラスト・ツァーリ ロマノフ家の終焉 #3 無政府主義(相関図あり)

海外ドラマラスト・ツァーリ ロマノフ家の終焉

送信中です

×

ロマノフ皇帝一家の中へと入り込むラスプーチン怪僧。

#3 無政府主義 Anarchy あらすじ

反帝国主義感情が高まるロシアでストルイピン首相はニコライに、改革が必要と迫るが、情勢を理解していないニコライは首相の改革に非協力的。その一方ラスプーチンは上流階級で教祖としてその地位を固める。そしてアレクサンドラは息子を助けられる唯一の人物としてラスプーチンにのめり込みはじめるー。

相関図

まとめ

奇跡を起こせる僧侶と皇后

転倒で内出血を起こしたアレクセイは足の腫れ、痛み、出血で泣き叫び、泣き叫ぶ息子を助けられず半狂乱になる妻。ニコライはふたりを見ていられず、「奇跡を起こせる僧侶」を宮殿に呼ぶ。
ラスプーチンの力なのか偶然か、カレが部屋に入るなりアレクセイは泣き止み、出血が止まった。
それはまるで奇跡だった。

ラスプーチンは皇太子だけでなく、憔悴しきっているアレクサンドラにも、「あなたは皇太子の母上で国最大の秘密を守る方。重荷を背負っておられる。今後は私も共に背負います」と癒やすと、「皇太子を治せる」と約束。その言葉を信じ、ラスプーチンに傾倒するアレクサンドラ。

1年後(1906年)、皇太子が血友病だと知らない世間は、宮廷に足繁く通うラスプーチンについて、「王朝の存続を脅かしかねない」と悪いウワサを立て始めるが、アレクサンドラは、「アレクセイを守れるのはあなただけ」とより一層ラスプーチンに依存して行く。

反帝国主義

国内で反帝国主義が高まる中、社会情勢をわかっていないニコライは革命運動を鎮圧するため1万5千人を殺害。ユダヤ人がすべての元凶と反ユダヤ計画に多額の資金を供給しはじめる。

ストルイピン首相

このやり方に反論したストルイピン首相は、「兵士は反乱、労働者はストライキ、農民も反逆している。原因と向き合わねばこの状態が続く。ロシアには変革が必要。人民の望みに応え食糧、土地、教育を与えなければ」と主張するが、ニコライの返事は、「ラスプーチンは人民は永久に皇帝に従うと言ってる」だった。ストルイピンはニコライがラスプーチンを信用していることに驚く。

ストルイピンは革命運動を徹底的に弾圧、即決裁判で多くの人間を処刑したが、それは彼自身を危険に晒すことに。テロリストに別荘を爆破されたのだ。ストルイピンは軽症で済んだが娘は重傷を負う。ストルイピンは一層アナーキーの粛清に突き進むが、ニコライはラスプーチンの言いなりで、ストルイピンを支援することはなかった

【ピョートル・ストルイピン】ニコライ2世が任命した首相。
1905年第一次ロシア革命を経て国会(ドゥーマ)を開設、立憲君主制度へと移行したロシアだが、それは形だけで実質、ドゥーマの力は弱く、皇帝は議会の決定を無視、否認できる状況だった。1906年、ニコライ2世はストルイピンを首相に任命。ストルイピンは革命運動を厳しく弾圧する一方で農村改革に取り組むが失敗、窮地に追い込まれ、無政府主義者(アナーキー)に暗殺された。
教祖

気がつけばラスプーチンはそのカリスマ的魅力で上流社会の教祖になっていた。僧侶であるだけでなく相談者、秘密の聞き役でもあり、女性人気も高く、一種のセックスカルトの様相に。
アレクサンドラも増々ラスプーチンを頼る

ラスプーチンの追放

皇帝一家に影響力を持ち、政治力を強めるラスプーチンを危険人物と考えたストルイピンは警察に出自調査を依頼、調査結果(故郷で窃盗や神への冒涜罪、数件の性的暴行、レイプ)を報告するが、「ウソだ」と言い切るニコライ。だが、「皇后の愛人とウワサがある」と言われ、「言わせておけ!私は信じない」と声を荒げるが、ラスプーチンと話し合う頼む。

ラスプーチンは、真実を突きつけられてもすべてを否定し、「私はただの聖職者」と言い切るが、ストルイピンは、「ロシアのために皇后一家から離れてもらう。48時間以内に町を出ろ。さもなくば逮捕する」とラスプーチン追放書面にサインしてしまう。それでもラスプーチンは、「真の力を知るものは神のみ。あなたは死神との旅路だ」との言葉を残し動じなかった。

アレクサンドラの激怒

アレクサンドラはラスプーチン追放に怒り、ストルイピン首相を解雇し命令を取り消せとニコライに要求するが、「ストルイピンは有能で、必要」と却下。だがアレクサンドラは、「息子にはラスプーチンが必要だ」と言い切る。

暗殺

その直後、ストルイピン首相はオペラ観劇中、「無政府(アナーキー)万歳」と叫んだ無政府主義者に暗殺されてしまう。(1911年9月1日)

【アナーキーとは】「無政府状態」や「無秩序」を意味する言葉。
スキャンダル

皇帝がラスプーチンを寵愛する現状を打破するため、ラスプーチンを呼び出したエルモゲン主教とイロドル修道士は皇帝一家への行き過ぎた行動と宮廷への影響力を批判、正式な聖職者でないことを理由に失脚を迫るが、ラスプーチンは2人を殴り去る。だがカバンを置き忘れてしまう
まもなくアレクサンドラ皇后がラスプーチンに宛てた手紙が流出し、「愛しい師」「救世主」などラスプーチンへの深い愛を綴った内容はスキャンダルとなる。
皇太后(ニコライの母)は、「皇后は王朝を滅ぼす気か」と激怒するが、「すべて湾曲されている。カレしかアレクセイを助けられない。カレはロシアのために留まるべき」とアレクサンドラ。だがニコライは、「人民はこのスキャンダルを忘れない。屈辱を受けた。カレはロシアのために去るのだ」とラスプーチン追放を決断する。ラスプーチンは故郷シベリアへと戻って行った・・・

ラスプーチンの力

1912年9月。遊んでいたアレクセイがケガしてしまう。激しい痛み、止まらない出血に高熱でアレクセイは衰弱していく。ニコライは人民に向けて皇太子重体を発表する準備をするが、そんな夫にアレクサンドラは、「今するべきは息子を救えるただひとりの人物を呼ぶこと」とニコライの許可なくどんな方法を使ってでもラスプーチンを宮廷へ呼ぶよう命じる。

シベリアの自宅で、「皇太子の病状悪化。至急サンクトペテルブルクへ」と言う手紙を受け取ったラスプーチンは使いに手紙を託す。

奇しくもアレクセイの出血が止まり容態が回復したのはラスプーチンの手紙がアレクサンドラに手渡されたときだった。「あなたの涙と祈りは神に届いた。医者に触らせるな。坊やは死なない」と書かれた手紙に、ラスプーチンの力を信じてしまうニコライとアレクサンドラ。こうしてラスプーチンは宮廷へと戻ってきた。

感想

興味深い。歴史をドラマにするために脚色がされてるとしても、1900年代初頭の皇室の話として公にされていることがすべて真実であるわけがないので、ただただ興味深い。
なんせ理性的でしっかり状況を把握できているものの意見を聞こうとしないニコライ2世と妻アレクサンドラ。300年続いたロマノフ朝の終焉も納得できる。世襲制度の怖さって、まったく向いていない長子がその大役を継いでいくと言うことですよね。

ラスプーチンは運が良いと言うか、なぜか歯車が良いように回る
そもそも血友病を魔術や祈祷で治せるわけがないので、ほんとうに運命なんだろーなぁ
ちなみに長年皇后アレクサンドラとラスプーチンは性的関係があったと言われていたが、実際は関係はなかったとの見解もあるそうです。

送信中です

×

コメント

タイトルとURLをコピーしました