ウートレッドとブリーダの因縁が終わります。
#7 あらすじ
エフォウィックを統治することになったエドワードはエフォウィックの総督としてスティオラにエフォウィックを任せる提案をするが・・・。
ウートレッドはブリーダと決着をつける。
エセルヘルムはスコットランド王コンスタンティンに反乱のための援軍を出して欲しいと頼む。
相関図
まとめ
エルフウィン姫
逃亡の末
修道院に入るのがイヤで祖母から逃げたエルフウィンはマックスフェルド(現マックルズフィールド)の町で、”グラドウィン”と名乗る兵士から、「エルフウィン姫では?」と声をかけられる。
最初は、「人違いだ」と無視していたエルフウィンだったが、「エセルフリーダ様に仕えていた。あなたをお守するように言われて来ました」と言われ、キンラフが寄こした兵士と勘違いしたエルフウィンはついて行くが、そこにいたのはエセルヘルムの手下ブレサルだった。
だがそこに、エルフウィンを捜していたイーディスとエルスウィズが現れ、エルフウィンをブレサルから奪い返すことに成功するが、頼みの綱の衛兵が殺されてしまい、3人ともブレサルに捕らわれてしまう。
自分たちを捕らえたのがエセルヘルムだと気づいたエルスウィズは、「ブレサルとグラドウィンは、私たちが何もできないと思っている。見くびった愚かさを思い知らせましょう」と逃げる作戦を立てる。
作戦実行
トイレを理由にエルフウィンがグラドウィンと離れたのを確認したイーディスとエルスウィズは行動を開始するが、うまくいかずイーディスはブレサルに馬乗りになられ、首を締められる。
エルスウィズは隠し持っていた短剣で背後からブレサルの首を刺して殺害すると、エルフウィンを連れて戻ってきたグラドウィンに短剣を向け、「立ち去らねば殺す」と脅すが、グラドウィンはエルフウィンを奪って逃げ去ってしまう。
エフォウィック(現ヨーク)ノーサンブリア王国
シグトリグルの葬儀
デーン人が見守る中シグトリグルの葬儀が行われた。
スティオラは民の前に立ち、「シグトリグル王、ヴァルハラへ」と叫び、それに応えるデーン人たち。
たどり着いたピヤリグ神父
ブリーダに腹を刺され、出血しながらも命からがらやって来たピヤリグ神父は、「ブリーダは復讐する気だ」と伝えると意識を失ってしまう。
ウートレッドは兵士を集めブリーダを仕留める覚悟をする。
エドワード王
エフォウィックを手中に治めたエドワードにアルドヘルムは、「北へ侵攻し、ノーサンブリア統一に力を注ぐべきだ」と進言するが、エセルヘルムが南へ向かっているとの情報に、ウェセックスを占拠されることを恐れるエドワードはウィンチェスターへと戻る道を模索するためウートレッドを呼び出すと、「エセルヘルムとブリーダの問題が残ってはいるが、私はウェセックスに戻り統治したい。そのためにもエフォウィックを平和にしておきたい。スティオラに私への忠誠を誓わせ、サクソンとの戦いが終わったことを知らしめたい」と言う。
ウートレッドは、「スティオラはエセルフリーダのようにエフォウィックの民を導くでしょう。娘は陛下に反旗を翻す気はありません。だが改宗だけはしない」と言うが、エドワードは、「私を君主と認めるだけで良い。すべてはエフォウィックのためだ。見返りに私の保護下におく」と約束したため、「娘の安全が保たれることに感謝します」とスティオラを説得することに。
ウートレッドとスティオラ
夫を処刑され、「もう妻でも王妃でもない。私には何もない」と父ウートレッドに怒りをぶつけるスティオラにウートレッドは、「その悲しみを和らげ、心の安らぎを与えたい。陛下がお前をエフォウィックのレディにし、シグトリグルの代わりにエフォウィックの民を率いるよう言っている」と言うが、見返りが”エドワード王への忠誠”と知ったスティオラは、「私は王を許さない。だから誓えない」と拒否する。ウートレッドは、「言葉だけでいいんだ。示せば平穏に暮らせる。女ひとりで何ができる?これはお前を守るためだ。頼むから申し出を受け入れてくれ」と言うが、スティオラは黙ってしまう。
エドワードの幸せ
アルドヘルムからエドギフが宮廷を去ろうとしていると聞き、その理由を尋ねるエドワード。
実はエドギフは妊娠していたのだ。
これまでエドワードから、(これ以上の非摘出子を出すわけにはいかない)と言われていたエドギフは、身を引く覚悟を決めたのだった。
しかしエドワードは、結婚しようと言い出す。
早速ベネディクト神父の立会で結婚するエドワード。
だが、「もう再婚ですか?母を亡くなっていくらも経っていない」と怒りと悲しみを向けるエルフウィアド。
エドワードは子どもができたことを伝えるが、エルフウィアドは、「私も用済みですね」と去ってしまう。
エルフウィアド王子
エドワードから息子を慰めて欲しいと頼まれたベネディクト神父は、「陛下は王子を愛しておられる」と言うが、エルフウィアドは、「父はボクを後継者にする気はない。祖父のところへ行きたい。同行して欲しい」と言い出す。
ベネディクト神父は、「居場所がわからないし、行くべきではない」と言うが、「聞けばわかる。その相手も知ってる。あなたは祖父に借金がある。父上にそのことを知られたくないのなら同行してくれ」と脅す。
スティオラの反乱
スティオラをエフォウィック総督に任命する儀式を前にウートレッドは、「ここをガマンすれば穏やかに暮らせる。つらいのはわかるが恨みに囚われるな」と言い聞かせるが、スティオラは、「従うことはできない。父の願いを叶えてあげたかったけれど、夫を裏切りエフォウィックを汚すことができない。あなたを信用できない。夫は生き返られない。保護を受けるために屈したりしない。私は自由よ、自由が死に値するなら私は夫の元へ行く」と言ってしまう。
その言葉にエドワードは、「忠誠を誓えぬならスティオラ及び従うものをエフォウィックから追放。日没までに去らなければ私の恩情もそこまでだ」と命じてしまう。
ウートレッドは、「時間をくれ、説得してみせる」と頼むが、「拒めば処刑して次を捜すだけだ」と言うと、シグトリグルの弟ログンヴァルドルを呼べと命じるエドワード。
ウートレッドは、「陛下はここをログンヴァルドルに任せる気だ。お前はそれでいいのか?民はどうなる?お前が守ってきたすべてが壊れるぞ」と必死にスティオラを説得するが、「民はログンヴァルドルを見限り私の元へ来る。私は尊厳を守っているだけ。父さんはサクソン人に従い自分を見失った。私はそんな道は歩まない」と言い切る。
ブリーダからの残酷な伝言
斥候を殺害、もうひとりに、「ロイディスで待つ、ひとりで来い」と言う伝言を託したブリーダ。
フィナンは、「罠だ。ひとりで行くべきじゃない」と止めるが、ウートレッドは、「因縁を終わらすには殺すか殺されるかだ」と言い切る。
しかしウートレッドの息子は、「ブリーダを殺しても終わらない。ブリーダを許すことでしか憎しみの連鎖は断てない。これ以上自分を責めるのはやめて。生きて償わせるんです。殺してはいけません」と説得するが、ウートレッドは、「殺すしかないんだ」とひとりで出発してしまう。
ウートレッドとブリーダの決着
ロイディス
荒れ地へとやって来たウートレッド。
そこにはかつて養父ラグナルの屋敷があり、幼いウートレッドとブリーダが出会い、愛し合い、火事で養父母、養祖父を亡くした場所だった。
過去がフラッシュバックするウートレッドの前に姿を現したブリーダは、「始まりの地で終わらせよう」と言うが、「別の道があったはずだ」とウートレッド。するとブリーダは、「笑わせるな、玉なしの息子も同じことを言った」と嘲笑、その言葉に決着をつける覚悟を決めたウートレッドはブリーダに斬りかかるが・・・
息子、娘を苦しめたブリーダへの憎しみと、愛し合った過去の記憶がフラッシュバックし、殺しきれないウートレッド。
そのまま立ち去ろうとするウートレッドに、「私を殺せ!ヴィビケの元へ行かせて」と追いかけ斬りかかるブリーダ。
だがやはりブリーダを殺せないウートレッド。
ブリーダは、「ウートレッド、早く殺って、私にはもう何もない。でないとずっと続くだけだ。お願い殺して」と言うが、「殺しはしない。あんなことをされた息子がお前を許すと言うなら許さねば。お前を殺せばオレの半分を殺すことになる。オレたちはひとつだった」とウートレッド。
ブリーダは、「もう戻れはしない。私には何も残っていない」と言うが、ウートレッドは、「オレが愛した少女がキミの中にいる。オレがキミを助ける」と手を差し伸べる。
ブリーダはその手を取り立ち上がるが、次の瞬間、ブリーダの胸を矢が貫く・・・・スティオラだった。
崩れ落ちるブリーダ。
「何をした?」と叫ぶウートレッドに、「父上ができなかったことをした」とスティオラ。
ウートレッドは死にゆくブリーダに剣を握らせると嘆きながらもヴァルハラに送ってやる。
スリブリン(現スターリング)スコティア王国
城に集められたノーサンブリアの領主たちはコンスタンティン王に忠誠を誓ったが、なぜかそのまま城に留め置きされていた。
やって来た来客
そこへエセルヘルムがやって来た。
捧げ物も持たず、意味ある伝令もなくやってきたエドワード王妃の父エセルヘルムに不快感を顕にし、「一体何を企んでいる?」と探るコンスタンティン王に、「私の反乱に手を貸していただきたい。ウェセックスの王座には私の孫エルフウィアドを。決してスコッドランドには手出しをしないと誓います」とエセルヘルム。
コンスタンティン王は、「ウェセックス人の権力争いに興味はない。何の得もない」と言うが、エセルヘルムは、「エルフウィン姫を嫁がせ、マーシア王国の財の半分をお渡しする。エドワードはイングランド統一の野望に取り憑かれている。今、手を打たねば。今がその時です」と説得。だがコンスタンティン王は、「考える時間をくれ」と即決を避ける。
思わぬ出会い
改めてエセルヘルムを呼び出したコンスタンティン王は、「お前の狙いは承知した。ウィットガーが実行を手助けする」と言うが、思わぬ役目を任され困惑するウィットガー。
エセルヘルムも困惑するが、目の前の男がべバンバーグの領主とわかった途端、「ウートレッドを打ち負かしたのはあなたですか」と言うと笑いながら城をあとにする。
感想
このドラマをシーズン1から見ていると言うことは、ウートレッドとブリーダの人生を見ているのと同じ。
幼い二人がラグナル・ラグナルソン家の奴隷として連れてこられた日のこと、幼少時代、そしてふたりが愛し合っていたときのこと、養父ラグナルの敵討ちを誓ったこと、そして別れ(ウートレッドがアルフレッド王に忠誠を誓ったことが原因)、再会・・・そういう過去をずっと見てきたからこそ、二人が戦っている合間にフラッシュのように入る過去がつらく、感慨深かったですね。
これで残り3話は、べバンバーグ奪還と、エセルヘルムを始末することにフォーカスが当たるんでしょうね。
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