シーズン4、最終話。
エドワード王はウィンチェスターを奪還できるのか
#10 あらすじ
ウェセックスの都ウィンチェスターをシグトリグル率いるデーン軍に制圧されたエドワードは冷静さを失い突撃するが、奪還に手こずり膠着状態が続いていた。
ブリーダは焦れるが、シグトリグルは、何か考えがあるらしかった。
相関図
まとめ
ウィンチェスター
ウートレッドの進言も虚しく、突撃の号令をかけたエドワード
このエピソードの続き
突撃から30日後
ウィンチェスターの城門の前には無数のウェセックス兵士の遺体がー・・・
約1ヶ月、ウィンチェスター奪還のため、あらゆる攻撃を試みたが失敗、デーン軍は降伏する様子も見せず、膠着状態が続いていた。
その状態に業を煮やしたエドワードは、「唯一の策だ」と言い、火を放って逃げ出して来たところを攻めると言い出す。ウートレッドは、「燃え広がれば都は焼け野原になる」と考え直すよう説得するが、「リスクは承知だ」とエドワード。ウートレッドは、「シグトリグルと交渉するべきです。デーン軍も籠城で食糧が尽きかけているはずだ」と言うが、「交渉できる時は過ぎた」とエドワード。
そこへアルドヘルムが、「マーシア軍がエフォウィックを奪還した。今、南に進軍中」との情報をもたらす。
それを聞いたエドワードは、「弱い弟と思われては困る。領土を取り戻しデーン人を一掃する」と覚悟を決め、「降伏しないなら町に火を点ける」と使者を送るが、ブリーダはまともに話も聞かず、使者を射り殺してしまう。
ウィンチェスターの宮殿内
不協和音
シグトリグルは、アルフレッドが書き残した年代記をスティオラに朗読させる毎日を送っていたが、実のところ1ヶ月に渡る籠城で食糧は尽きかけていた。
そこへブリーダとヘステンがやって来て、「エドワードが町に火を点けると言ってる。見せしめにこの娘を殺し、情け容赦ないところを見せる。娘を殺せばウートレッドが出てくる」と言うが、シグトリグルは、「怒りに支配されてはダメだ。相手の出方を見る。利用する人質はオレが選ぶ」と言うと、ヘステンにが泥と水で屋根を濡らし、城門を守れと命じる。(納得できない様子のブリーダ)
王室の人質
食べ物どころか水も与えられない状況に、見せしめで殺される覚悟をしたエルスウィズは、「庭に咲く紫の花を溶かした水は毒になる」と教える。
そこへシグトリグルがやって来て、「王の息子をもらう」と要求する。
エルフレド王妃は我が子を守ろうと、「長男はアゼルスタン、その子を連れて行って」と言うが、「よくもそんなウソを」とエルスウィズ。
その様子にシグトリグルは、「王にとって大事なのはどっちだ」と問うが、「連れて行くならボクにして」と答えたのはアゼルスタンだった。
結局、シグトリグルは二人の王子を連れ去ってしまう。
追い詰められるエドワード
使者のケンリッチが殺されたのを見てウートレッドは、「火を放つべきじゃない。大勢の命が犠牲になる。他の方法を考えるべきだ」と説得、ピヤリグ神父も、「人質がいる」と言うが、エドワードはすでに息子、母、王妃は殺されていると考えているらしかったー。
その時、城壁から、「エドワード王!姿を見せろ。門の前に来い」とシグトリグルの呼びかけが!
エドワードは、「デーンの指図など聞かぬ」と応じないが、反応がないと見たシグトリグルは、”ふたりの王子”を連れ出し、「門まで来い。ふたりで話しをしよう」と要求する。
死んだと思っていた息子が生きていた!
城門前に出てきたシグトリグルにエドワードは、「息子たちを返せ」と迫るが、「撤退すると約束するなら息子をひとり返してやる。どっちにするか選べ」とシグトリグル。
息子を選ぶことなどエドワードには出来なかったー・・・・
結局エドワードは無言のまま背を向け、立ち去ってしまう
慟哭
「どうすれば良いのだ。誰か答えろ」と苦悩、慟哭するエドワードにピヤリグ神父は、「正統な王子を選ぶのです」と進言するが、「ひとりを選ぶなどムリだ。できるわけがない」とエドワード。
そのとき、「私が身代わりになる。”デーン殺し”を仕留めれば名声が得られるしブリーダも報復を望んでる。試す価値はあります」とウートレッド。
もう他に選択肢は・・・なかった。
エドワードは、「またお前に助けられるのか。お前の栄誉を後世に語り継ぐ」と約束し、ウートレッドを送り出す。
身代わり
ひとり城門まで進んだウートレッドは、「シグトリグル!撤退はしないが提案がある。王子たちを返せ!オレが身代わりになる。オレはサクソン人最強戦士だ」とウートレッド。
ヘステンはウートレッドが生きていたことに驚き、シグトリグルに、「ヤツが生きている限りウェセックスを制圧できない。王子はまた産めるが、ウートレッドはひとりだ」と助言。シグトリグルはウートレッドの提案を受け入れることに。
ウィンチェスター、宮殿
ウートレッドが町に入ると同時にふたりの王子は解放された。
シグトリグルは人質の3人(エルスウィズ、エセルヘルム、エルフレド)を部屋から連れ出すと、「王は息子を選べなかった。その代わり最強戦士を差し出した」と言うとウートレッドを連れ出す。
怒りを募らすブリーダ
ウートレッドはブリーダが身重であることに驚くが、「クヌートの子よ、私と同じ苦しみを味わわせてやる」と言うとウートレッドを十字架に縛り付けるよう命じるブリーダ。
しかしシグトリグルは、「それは今ではない。用が済んだら引き渡す」と言うとウートレッドの剣をブリーダに渡し、連れて行ってしまう。ブリーダは、「話がちがう。剣など要らない、首が欲しい」と言うが、聞く耳を持たないシグトリグル。
エセルヘルムの画策
シグトリグルの指示で、パンと水の配給にありつけることになったエセルヘルムは、デーン兵士に指輪と交換に、庭に咲く紫の花を摘んでくるよう頼むと、「陛下は孫娘エセルウィアドを選ばなかった。今後を考え、アゼルスタンの後ろ盾を奪う」と言うと娘エルフレドに言い、水に毒を仕込んでエルスウィズを葬ろうと企てる。
シグトリグルの考え
シグトリグルは不意をついてウートレッドに斬りかかるが、それをいなしてシグトリグルを抑え込むウートレッド。その身のこなしに最強戦士と呼ばれる一端を感じたシグトリグルは、「お前の娘の尊厳は守っている。彼女からお前の話をたくさん聞いたが、何よりも興味深いのは、故郷のべバンバーグを失った話だ。オレも故郷を失った。あんたとは通じるものがある」と言い出す。
その言葉に、取引する気があると察したウートレッドは、「王と交渉するべきだ」と言うが、「王は優柔不断だ。そんなヤツに交渉はムリだ。だがあんたは難しい決断を下せる男だ。平和的に領土が欲しい。戦争は望んでいない。あんたなら説得できるだろ」と言い出す。
それを盗み聞きしていたのはヘステン。
戦いを望まないヘステンは、「シグトリグルは取引する気だ。銀と領土が手に入る。いい話だ」と言うが、「同胞への裏切りよ」とブリーダ。
ブリーダは、思い通りに行かない状況を変えるため、ウートレッドが死んだように偽装しようとウートレッドの剣を城壁外に捨てる。
エドワードの決断
ウートレッドの剣が見つかった。
(死んだ可能性)を考え落ち込むフィナンたちを見て動き出すエドワード。
フィナンたちは、「ウートレッドは決して失敗しない。ウィンチェスターの中にいる間は攻撃しないで」と懇願するが、エドワードは、「お前たち良き従者がいたからウートレッドは勝って来れたのだ。ひとりで向かったのは失敗だった。勝ち目のない戦いに敗れたのだ。もはや望みはない」と言いきる。
そこへエセルフリーダがマーシア軍を引き連れ到着した。
アルドヘルムはエセルフリーダに長期戦に持ち込むべきだと進言するが、「子どもたちが解放されたなら問題はない。ウィンチェスターは失えない。どんな決断でも援護する」とエドワードの決断を支持すると表明。エドワードは、「多くの民が犠牲になり、母上も亡くなってしまうが、それもやむなし」と攻撃を開始を決断する。
ウェセックス軍の攻撃
石灰と糞を混ぜた干し草に火をつけて門に投げはじめるウェセックス軍とマーシア軍。
デーン軍は城壁から弓矢と油で応戦する。
ウィンチェスターの町には煙が充満し、その悪臭でむせ、嘔吐する兵士が続出する中、木槌で城門を破壊しはじめるウェセックス軍。
戦いたくないヘステンは、屋根裏に隠していたイーディスを連れて逃亡しようとするが、「私はここに残る」と言われ、おいて逃亡する。
とうとう城門が破られた。
町にはウェセックス兵とマーシア兵がなだれ込み、激しい戦いが始まっていた。
ウートレッドは、陛下と話をさせて欲しいと言い、戦いの中に突っ込むと、「陛下!兵を引いてくれ下げて!シグトリグルと話しをつけた。戦いをやめるんだ。アイツも戦いを望んでいない」と必死に説得するが、「手遅れだ」とエドワード。
ウートレッドはシグトリグルにも、「兵を引いてくれ。早く命令するんだ。望みがあるんだろ」と叫ぶ。
シグトリグルは迷った末、「盾の壁だ!」と号令。
エドワードもそれに応じ、「盾の壁」を命令、戦いが止まる。
ウートレッドは、改めてシグトリグルが取引を申し出ていると言い、エドワードとエセルフリーダは、人質の安全を確認するのが条件だと言う。
シグトリグルとの交渉
エルスウィズの安否を確認したエドワードとエセルフリーダはシグトリグルと交渉に入るが、シグトリグルは、エセルフリーダ率いるマーシア軍が奪還したばかりの”エフォウィック”が欲しいと言い、「それ以外の選択肢はないと。ダメならウィンチェスターに残るだけだ」と言う。
ブリーダとの別れ
スティオラを探し宮中を歩くウートレッドに、「この時を待ってたんだ」と襲いかかるブリーダ。
ウートレッドは腹を刺されながらも、「もう戦いは終わった」と説得するが、「お前のせいで私の人生は破滅した」と戦いをやめないブリーダ。
ウートレッドはブリーダの猛攻を凌ぐと、喉元に剣先を突きつけ、「いずれサクソン王かシグトリグルに殺されるぞ」と言うが、「ヴァルハラを信じてるんだ、死など怖くない。殺せ、殺せ!でないと復讐が続く。やりな、じゃないといつかあんたを殺す」とブリーダ。
だがウートレッドはブリーダを殺すことができない。
ウートレッドは、「行け!子どもを生むんだ。今なら逃げられる」とブリーダを逃がした。
ウェセックス王、マーシア王との交渉
苦慮の末、サクソンの領土(ウェセックス、マーシア、イーストアングリア)には立ち入らないと言う約束を取り付け、エフォウィックを引き渡すことで合意したエドワードとエセルフリーダ。
だがこの合意には、人質としてスティオラを連れて行くと言う約束も含まれていた。
ウートレッドは、「もちろん断ったんだよな?子どもを取引に使うべきじゃない」と怒りをぶつけるが、「スティオラはもう子どもじゃない。だから断れなかった」とエセルフリーダ。
父と娘
ウートレッドはスティオラの同行を拒び、娘と再会を果たすが、スティオラから、「私が行きたいの」と言われ驚く。スティオラは、「神が私を導いてるんだと思う。サクソン人のために行かせて。デーン人としての自分を確かめたい」と言い、シグトリグルに惹かれていると言う。
その言葉にウートレッドは言葉を失うが、スティオラは、「突き進む強さは父さん譲りよ。父さんのように生きたい。先が見えなくても、運命の導くままに生きてみたい。行かせて欲しい」と言う。
フィナン
町中で倒れているイーディスを見つけたフィナンは、イーディスを助け出した。
フィナンはケガを負ったイーディスを手当しながら、「キミは真の戦士だ」とその勇気を称えるが、「一族の名誉を挽回できたかな。もう褒めてくれる人もいないけれど」とイーディス。
サクソンとデーンの和解
エドワードの統治時代にサクソンとデーンは和解したが、エルスウィズは死の淵をさまよう。
(エセルヘルムにトリカブト毒を飲まされたため)
託された息子
エドワードは、「母はアゼルスタンを育てられない。だがあの子を宮中に入れれば必ず跡目争いが起きる。あの子を真の戦士に育て上げ、デーンについて、特にノーサンブリアについて教えてやって欲しい」と言い出す。
ウートレッドは、「戦いはしない取り決めだ」と言うが、「戦わずとも領土を奪える方法があることをシグトリグルから教わった。ノーサンブリアは4王国のひとつだ。その国なしではイングランド統一は実現しない」と言い、アゼルスタンとノーサンブリア奪還をウートレッドに託す。
巣立ち
スティオラはシグトリグルとエフォウィックへと旅立ち、息子ウートレッドは神の道へと戻って行った。
そしてブリーダはひとり出産する
感想
「ラスト・キングダム」を見始めたのが8月。3ヶ月余りでシーズン4まで鑑賞。
残すところシーズン5、10話を残すだけになりました。
ほんとうに見応えがあります。
世界史をちゃんと学んで来なかった私にとっては、大河ドラマでも、それはそれで興味深いです。
こういう歴史が今に続くんですもんね。
さて、最終シーズンでウートレッドはべバンバーグを取り戻せるのかな。
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