満身創痍のアルフレッド王。
クヌートの画策でエゼルウォルドの殺されたラグナル。
大きく変化しそうです。
# 5 あらすじ
エゼルウォルドがラグナルを殺害した翌朝、デーン人の野営に、「アルフレッド王死去」のニュースが舞い込む中、ラグナルの死体を見つけるブリーダ。
一方夫エセルレッドとヘステンから姫を守るため、兄ラグナルを裏切ると言う大きな代償を払ったウートレッドは、マーシア王国ソルトウィックのエセルフリーダの邸宅へ戻るが・・・
相関図
まとめ
デーン大軍の野営地
殺害されたラグナル
ラグナルを殺害したエゼルウォルドは、一睡もできぬまま朝を迎えるが、そこへ、「アルフレッド王死去」の一報が入る。色めき立つデーン人たち。そんな中、ブリーダが殺害されているラグナルを発見する。
現場の状況からクヌートは、「女(浮気相手)がラグナルを殺したんだ」と言うが、「彼女に動機がない。ラグナルが妊娠させたかった女を殺すはずがない。寝込みを襲った卑怯者は前に出ろ!」と仲間を責めはじめるブリーダ。すると、「やったのはお前じゃないのか」と言い出す血染めの髪シグード。ブリーダはシグードに斬りかかるが、それを制したクヌートは、「オレたちはこのまま進軍する。オレとシグードがリーダーだ」と宣言する。
ラグナルの遺体はロイディスの湖畔に埋葬された。
クヌートは、「デーン軍はもうお前の兵だ。一緒に統率しよう」と言うが、ブリーダは、「ラグナルが死んだ今、私たちはもう違う部族。ラグナルを殺したのはあんたか血染めの髪だ」と指摘する。
クヌートは、「殺したのは女だ。男女関係のもつれだ。受け入れられないだろうがそれが真実だ。ラグナルはお前を軽んじ過ぎた」と言う。
ブリーダは仲間を追いやり、ひとりでラグナルを埋葬すると、野営地から姿を消した・・
その夜、クヌートは、「ラグナルは偉大な戦士だった。だから最低な死に方をしたことに腹が立つ。戦で死ねないことが一番怖い。だがオレたちには神々がついている。土地を奪い、銀を奪い、サクソン人を殺すぞ!我々はひとつの軍だ!」と演説、仲間に団結させた。ほくそ笑むエゼルウォルド。
ソルトウィック(現ドロイトウィッチ)マーシア王国
エセルフリーダの愛
ウートレッドたちの護衛で邸宅に戻ったエセルフリーダは、ウートレッドへの愛を伝えるが、「私もエーリクと同じで不適切な男です。あなたを傷つけたくない」とウートレッド。
エセルフリーダは秘め事にすれば良いと言うが、「スケードに呪いをかけられている。私の大切なものが奪われる。スケードを取り戻すことが先だ」とウートレッド。
しかし従者30人ほどのウートレッドが、ベアンフリオットを襲撃しスケードを取り戻すことなど不可能だった。
エセルフリーダは、「イーグリスバーグ(エセルレッドの領地)で父とマーシアの軍が落ち合う。ヘステンが私を殺そうとしたことを父に話す。父はあなたを許す。父の軍を借りヘステンを襲撃して」と提案するが、「許しなど請わない」とウートレッド。だがエセルフリーダは、「呪いを終わらせるために父を利用するのです」と言う。
ブリーダ
ソルトウィックに馬に騎乗した女性がやって来た・・・・ブリーダだった。
「ラグナルが死んだ」とブリーダ。愕然とするウートレッドにブリーダは、「ヴァルハラに行けなかった。名誉ある死じゃない。全部あなたのせいよ、あんたが兄を見捨て王を選んだからよ」と短剣を抜くとウートレッドの首にあてがい、「殺したいけどあんたには罪悪感を持つ続けて生きてもらう」とひとり去った・・・
兄ラグナルの死を受け止めきれないウートレッドは、「スケードの呪いだ。これからも続く。アルフレッドとエセルレッドに頼みに行く」と決意する。
ウィンチェスター ウェセックス王国
アルフレッドは生きていた。
王自身が、「アルフレッド王逝去」のウワサを流し、マーシア軍と合流したのち、その姿を見せる作戦だった。
満身創痍の中アルフレッドは、「ウェセックス軍よ、行軍だ!」と声をあげ、マーシア王国イーグリスバーグへと行軍する。
イーグリスバーグ(現アリスバーリー) マーシア王国
やって来たエセルフリーダとウートレッド
エセルレッドの領地に駐留中のウェセックス軍。
そこへやって来たのはエセルフリーダを連れたウートレッドだった。
妻が生きていること、デーン人といるはずのウートレッド卿が一緒であることに驚き、「陛下に何を話すつもりだ?夫に言えないことか」と問いただすエセルレッドに、「父王に会って、裏切り者が謀反を企てていると伝えたい。ヘステンが修道院を襲撃し、私を殺そうとした」とエセルフリーダ。ウートレッドも、「ヘステンが陛下と結んだ同盟はまやかしだ」と言うので、エセルレッドは武器を預ける条件で受け入れることに。
エセルフリーダは、「父は夫が裏切り者だと思っていないと」と言う。
疑心暗鬼のエセルレッド
アルドヘルムは、「ウートレッドの動き(アルフレッド王の再び仕えるか、否か)を探る必要があります。我々がデーンにつくか、否かは大きな問題です」と助言するが、エセルレッドは、「妻は私が刺客を送ると知り、逃げ、ウートレッドを味方につけたのかも知れない。気づかれたんだ。全軍を準備させろ。オレの企みが王に知れた場合に備える」とアルドヘルムに指示を出す。
賢人会議
謀反人ウートレッドの話しを聞くため、会議が開かれた。
しかしアルフレッド王は欠席で、その代わりをエドワード王子が務めると言う。
「デーン軍が侵攻してくる。ヘステンが兵を連れて仲間に加わった」と言うエセルフリーダに、「だがデーン軍の侵攻を陛下に伝えたのはヘステンだ」とエドワード。エセルフリーダは、「ヘステンは私を襲いましたが、それを助けたくれたのがウートレッドです」と説明するが、「腑に落ちない。ウートレッドはどうやってキミの危機を知った?キミの居場所がどうやってわかったんだ?」と妻の目的を探ろうと必死のエセルレッド。
エセルフリーダは、「的外れな質問だわ」と交わそうとするが、エセルヘルムまでが、「ウートレッド卿はスパイでは?姫の信頼を得ればここに入れると考えた。デーン人と画策したのだ」と言い出し、話しがややこしくなりはじめた時・・・「ならば真相を聞こう」と姿を現したアルフレッド王。
ウートレッドは、「陛下とだけお話したい」と言うが、アルフレッドは、「皆で聞く」と譲らない。
ウートレッドは襲撃してきたヘステンからエセルフリーダを救助し、ここへ送り届けたのだと説明するが、「娘を連れて来たからお前を生かしているだけだ。お前の目的は何だ?何故ここに来た?」と改めて追求するアルフレッド。ウートレッドは、「一千の兵を貸していただきたい。平和をもたらします。ヘステンを倒し、クヌート、血染めの髪の戦力を削ぐ。ラグナルは死にました。ヘステンを叩けば大戦を防げる」と言うが、「我軍を分散させ、1千人もの兵士を東へ送れと言うのか?リスクが大きすぎる。本当の目的を言え!」とアルフレッド。
「仇討ちです」と本音を口にしたウートレッドにアルフレッドは、「反逆者め、立ち去れ!」とウートレッドを排除してしまう。
エドワード王子
父王はウートレッドを排除したがエドワードは、「ウートレッドの希望を叶えてやりたい。春まで世が平和であって欲しいのだ。500の兵を出す。今、デーンの大軍と戦えば負ける。でもウートレッドが言ったように、デーン軍の力を削げれば勝てる可能性がある」と言い、ウートレッドと直接話したいと言う。
広場にいるウートレッドに会ったエドワードは、詳しいことを聞きたいと言う。
ウートレッドは、ベアンフリオットの砦を包囲するには3千人の兵士でも足りないが、ヘステンを砦からおびき出せれば勝機はあると言い、フィナンも、「ヘステンの敗北を知ればデーン軍は怯むはず」と言う。
ウートレッドたちの話しを聞いたエドワードは、「兵を用意する。オレは王となる男だ。日を決めてくれたら軍を率いて森の中で待機する」と約束する。
ウートレッドはエドワード王子の言葉を信じ、イーグリスバーグを出発した
エセルレッドとエセルフリーダ
「ウィンチェルカムへいつ戻るんだ」と言うエセルレッドに、「戻るつもりはない。あなたとマーシア兵を率いて戦に出るつもりよ。ところで、あなは、ヘステンが妻を殺そうとしたと聞いても、まったく動揺しなかった。どうしてかしら?」と問いかけるエセルフリーダ。エセルレッドは、おちょけた態度を見せ、「驚いているさ」と言い返すが、「ヘステンに報復するのは夫であるあなたであるべきでは?」と言うエセルフリーダの言葉に、「陛下がいる。従うべきだ」と言い返す。
父王と息子
エドワードは、「ウートレッドに援護すると誓った。ベアンフリオットへと行軍する」と言うが、「お前が勝手に約束できることではない。約束を撤回すると使者を送れ」と詳しい話しを聞こうともせず却下するアルフレッド。だがエドワードは、「話しを聞いて欲しい。これは私のための作戦です。もしヘステンが血染めの髪とクヌートと合流すれば大戦になる。私にはそれを率いる準備ができていない。私はいずれ王になりますが、大戦のあと、どうやって国を治めれば良いかもわからない。ベアンフリオットを攻めるのはウートレッドのためじゃない、王国を守るためです。私が後継者としてふさわしくなるまでの時間を稼がせて欲しいのです」と本音を吐露する。
だがアルフレッドは、「真剣なのはわかる、だが未熟すぎる。お前は果たせない約束をしたのだ。それでは王にはなれん、出ていけ」と厳しい態度を見せる。
だがエドワードが去ったあと、「誇らしさと怒りが同時にこみあげることがあるのか」と父親として本音を吐露するアルフレッドにベオッカは、「立派な世継ぎになられます。王子にチャンスをあげてください」と口添えする。
アルフレッド王の行軍
結局アルフレッドはベアンフリオットに行軍を決断する。
満身創痍のアルフレッドは騎乗すると、「国王万歳!」のシュプレヒコールに剣を掲げ、エドワード王子と共に行軍する。
アルフレッド王を見たエセルレッドは、「この戦いで王も王子も死ねばいい」と言うが、「陛下には神がついておられる」とアルドヘルム。
そして、「キミは陛下と行かないのか?」とイヤミを言うエセルレッドにエセルフリーダは、「私の国はマーシアです」と切り返すのだった。
ベアンフリオット(現ベンフリート)イースト・アングリア王国
ヘステンの野望
ヘステンは、アルフレッドを裏切りデーンの大軍に加勢し、マーシアを攻め、ウェセックスを攻めると計画を話すが、何の反応も見せないスケード。
ヘステンは、「血染めの髪はお前を欲しがる」と言うが、「誰と居るかを決めるのは私だ。お前が私の身体を奪っても私の力は手に入らない。私が選ぶ男は王が死んだ後成功を治める」とスケード。
ヘステンは、「お前とやれば済むことだ」と言い返すが、「ならば実力を見せてみろ。そうすればお前を受け入れて私の力を授ける。ウートレッドは私を奪いに来る。だからヤツを殺してその座につけ」とスケード。
ウートレッドの襲撃
エドワード王子から援軍を約束されウートレッドは、ベアムフリオットに着くと、作戦どおり、「お前はいつも隠れるか逃げるかの男だ」とヘステンを煽りはじめる。ウートレッドはいきり立つヘステンに、「出てこい、1対1の決闘だ」と仕掛けるが、「そんなに死にたいなら殺してやる!」とヘステン。
だが半日待ってもヘステンは姿を現さなかった。
仕方なくウートレッドは撤退を決めるが、その時、砦とは逆方向から千の兵士を引きつれヘステンが行軍して来た。ヘステンは、「ヤツらを取り囲め!逃がすな、ひとり残らず殺せ!ウートレッド・ラグナルソン、お前の首をいただく!」と剣を掲げると、兵士たちはウートレッドたちを取り囲みはじめ・・・戦いがはじまるー。
アルフレッド王と王子エドワード
その頃、森の中で待機していたアルフレッド軍は王の指示を待つが、ウートレッドたちが危険な状況になっても、「待機する」とアルフレッド王。
ウートレッドの兵士たちが追い詰められている状況に、「このままではウートレッドたちが死んでしまう」とエドワードは言うが、アルフレッドは突撃の指示を出さない。
たまらず、「私はウートレッドに兵を約束したのです。ここで彼らが死ぬのをただ見ているわけにはいきません」と抗議するエドワードに、「ならばお前はどう出るのだ?ここで嘆くか決断を下すか?お前はどうする」とエドワードに決断を迫るアルフレッド。
感想
最後のシーンが気になる~。
兵力的にも状況的にも完敗であろう状況下で、森の中で待機しているんだから、突撃指示を出せばウートレッドたちを助けられるし、息子エドワードの誓いも果たされるのに、アルフレッドは、「まだだ」と待てを選択。
我慢しきれないエドワードに、「ならなどうする?」と迫る父王。
ん~、これは指導なのか、なんなのか・・・
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