シーズン2も残すところ2話。
思いもかけない展開も
# 7 あらすじ
王女エセルフリーダをマーシア領主エセルレッドに嫁がせ、アルフレッド王は統一王国の夢に近づいていた。
エセルレッドとウートレッドはアルフレッド王の命でロンドンを奪取したシークフリード&エーリク兄弟から奪還しようとするが、野営地を襲撃され、エセルフリーダをさらわれてしまった。アルフレッドは娘の解放交渉をエセルレッドに託す・・・。
相関図
まとめ
襲撃された野営地
シークフリード&エーリク兄弟に乗っ取られたロンドンを奪還するため、アルフレッド王の命を受け、エセルレッドの指揮で砦内に侵入したウートレッドたちだが、そこに兵士の姿はなかった。
ウートレッドは北の兄弟があげた狼煙を見て、野営地の危険を察知、野営地に戻るが、野営地は襲撃を受けたあとで生存者はひとりもなく、テューラもエセルフリーダの姿もなかった。
「王の娘を殺すワケがない」と呆然と立ち尽くすエセルレッド。
対照的にテューラの名前を叫び、捜し続けるベオッカ。
・・・その時、森の中からテューラが走り出てきた。
再会に抱き合うふたり。テューラは、エセルフリーダと一緒に森へ逃げたが、見失ったと言う。
周辺を捜索してもエセルフリーダは見つからなかった。
ウートレッドは、「兄弟は王女をさらうためにロンドンを捨て野営を襲ったんだ」と考察する。
一行はウィンチェスターへと戻ることに。
その帰路でアルドヘルムは、アルフレッド王には、王妃にせがまれ野営地に帯同したと説明するべきだと進言、一方で、兄弟が野営地にエセルフリーダがいることを知っていたことが解せないと言う。
ウートレッドはクーカムの領地へと戻ることに。
その途中ウートレッドはシトリックに、「リパと一緒にベアムフリオットに潜入しろ。兄弟はそこにいるはずだ。王女に無事を確かめたらリパを伝令に使え。お前はそのまま偵察を続けるんだ。砦のすべてを知りたい」と頼む。
クーカムに戻ったウートレッドは、ウートレッドに仕えたいと申し出ていたアルフレッド王の落し子:オフファース修道士を迎えることに。
ウィンチェスター ウェセックス王国 ①
事実の報告
「ロンドンは奪還したがエセルフリーダを兄弟にさらわれてしまった」との報告に、アルフレッドは怒りを滲ませ、「なぜ帯同させた?生きている確証はあるのか?」と問い詰めるが、「王の娘を殺す理由がない。なぜ帯同していることを知っていたのか疑問です」とエセルレッド。アルフレッドは、「状況と言い訳は聞いた。家臣に探りを入れさせることしかできぬ」と退出してしまう。
エセルレッドはアルフレッドの背中に、「必ず奪い返します」と約束するが・・・・。
しかしオダは、「何をしたかわかっているのか?お前は尊大な上に役立たずだ。王国全体を危機にさらしたのだぞ。この愚か者め、身の程も知らずに高望みをしおって!」とエセルレッドを責め立てるが、「無礼だぞ」と言い返すアルドヘルム。オダはステアパとベオッカから詳細を聞くことに。
エゼルウォルド
「ロンドンを奪還し、ノース人を排除した?見事な言い訳だ」と茶化すエゼルウォルドにアルドヘルムは、「あなたがデーンランドに行ったこと、ウートレッドがマーシア王と呼ばれていることも陛下に話しても良いのだぞ」と脅すが、「好きにしろ。でも忘れるな。お前たちの尻拭いができるのはお前たちが嫌うウートレッドだけだ」とニヤリと笑うのだった。
王妃エルスウィズの懇願
娘エセルフリーダが心配で仕方ない王妃エルスウィズは、「あの娘はカレを信じている」とウートレッドを呼び戻すべきではないかと言うが、アルフレッドは頑なに拒否し、「信じるべきは神だ」と言うので、エルスウィズは引き下がる。
ベアムフリオット(現ベンフリート) イーストアングリア王国 ①
日増にデーン戦士が増えるベアムフリオットは、エセルフリーダをさらって戻ってきた兄弟を歓迎する。
シークフリードは、「約束どおり王女を連れて来た。神々に誓う、この戦利品を安値で手放すことはしない。ここにいる全員に富と栄光を約束する」と宣言、デーン戦士は歓喜する。
エセルフリーダとエーリク
エセルフリーダは馬小屋に入れられ、扉には見張りがつく。
エセルフリーダは食事を拒否し続けていた。
エーリクは、川で水浴びをしたいと言うエセルフリーダの希望を聞く代わりに、食事を食べるよう条件を出す。
翌朝、エセルフリーダは水浴びのために馬小屋を出された。
エーリクは、水浴びするエセルフリーダの美しさに魅了されるが、それはヘステンも同じだった。
潜入していたシトリックはエセルフリーダを確認、伝令をウートレッドに送る。
ウィンチェスター ウェセックス王国 ②
賢人会議
アルフレッドはウェセックス、マーシアの領主を集め会議を開くが、その席にクーカム領主ウートレッドの姿はなかった。
エゼルウォルドは、民兵を招集するべきと意見するが、いつもどおりアルフレッドに軽くあしらわれてしまう。
そこへウートレッドがやって来た。
アルフレッドは、ウートレッドの会議参加を渋るが、ベオッカ、オダ、王妃エルスウィズまでもが参加に賛成したため、許可を出す。
ウートレッドは、「ベアムフリオットに偵察を送り込み、王女が生きていることを確認した。兄弟は王女を人質にしたと触れ回り、富が手に入ると兵士を集めている」と報告。エルスウィズは娘の無事を知り涙を浮かべる。
アルフレッドは、「娘を取り返すためなら厭わない」と交渉すると言うが、マーシアの領主からは、「言いなりになるのか」と声があがる。交渉すると聞きウートレッドは、「陛下は交渉の場にでることを控えるべきです。より金額を釣り上げられ得る」と助言。
その言葉にアルフレッドはエセルレッドに交渉を命じるが、オダ、エゼルウォルド、ベオッカ、マーシアの領主、そして王妃エルスウィズまでもがウートレッドに交渉を任せたいと進言。アルフレッドは、エセルレッドに同行するよう命じ、ウートレッドは、「最善を尽す」と約束する。
オダ
その夜オダは、「この国の統一のためを思って陛下に話しがある。兄弟との取引は銀と戦いだけじゃない。身代金が高額で、兵士の犠牲が大きければ、ウェセックスが名誉や力を失うことになる。それを避けるには、王女の自決が最善です。あなたは父である前に王です」と厳しい進言をする。
苦しい気持ちを慰めるように酒を飲むオダは、通りかかったエゼルウォルドに、「身代金についてどう思う?」と意見を求めるが、「表立っては言えない」とエゼルウォルド。
オダは、「あなたの父上は立派な王で良き友でもあった。あなたが真実の息子なら手を貸してください」と言うが・・・。
ベアムフリオット(現ベンフリート) イーストアングリア王国 ②
心を奪われるエーリク
エーリクはエセルフリーダに惹かれ始めていた。
一方ヘステンは性欲を抑えられず、馬小屋へ立ち入ると、エセルフリーダに襲いかかる。
エセルフリーダは桶の水をぶっかけると、素早く背後に周り短剣を盗り、刺し殺そうとするが、それを止めたのはエーリクだった。
エーリクは、「人質なら犯しても構わねぇはずだ」と楯突くヘステンを痛めつけ、「大事な女なんだ、価値がある」と馬小屋から追い出すと、「二度とこんなことはないようにする、許してくれ」と謝罪する。
そのエーリクの紳士的な振る舞いと優しさに、「以前にも乱暴されたことがある」と告白してしまうエセルフリーダ。エーリクは、「あんたは貴重だ。ぐっすり眠ってくれ」と馬小屋を出ていくのだった。
その後エーリクは、”気分転換だ”と言いエセルフリーダを川辺の散歩に誘う。
「きれいな月を誰かと見たかった」と言うエーリクに、「誘ってくれてうれしかった」とエセルフリーダ。
「ダンナはあんたを妻にできて幸せだな」と言うエーリクにエセルフリーダは、「夫は私を見ないし、一緒にいたくない」と本音を漏らし・・・ふたりはひとつになる。
交渉に向かうエセルレッドとウートレッド
アルドヘルムはエセルレッドに、「交渉の目的は王女の解放だが、いずれにせよ戦争は起きる。アルフレッド王の望みは王女だが、我々の望みはマーシアとロンドンを統べること。王女救出に手を尽くしはするが、身を滅ぼす必要はない」と知恵を授ける。
交渉
ウートレッドとエセルレッドを迎えでたシークフリード&エーリク兄弟は、ひざまずけと言うが、「対等に交渉がしたい」とそれを拒否するウートレッド。
だが、「妻の無事を確認したい」と言うエセルレッドにエーリクは、敵意を剥き出しにし、「オレと戦うか?兄貴と戦うか?」と煽ると、力ずくでエセルレッドをひざまずかせるが、「非礼は許さん。交渉できないなら失礼する」とキレるエセルレッド。
その時、エセルフリーダが連れて来られた。
エセルレッドはエセルフリーダに近づくと、乱暴をされなかったことを確認すると、「これから解放について交渉するが、私が言うことはあくまでも交渉のためだ。必ずお前を助け、彼らに報いを受けさせる」と言うと、「100ポンドの銀で妻を解放しろ。それ以上は払えない」と交渉する。
その言葉に、「それはアルフレッドの言葉か?」とシークフリード。ウートレッドが、「違う」と答えると、シークフリードは、大男の兵士を呼び、エセルレッドを殴りつけて倒してしまう。
改めて交渉の席についたウートレッドは、「陛下から愛されていないからマーシアのあんな男のところに嫁に出された。だから高額は払えない。夫から銀100ポンド、王から200ポンド、合計300ポンドの銀で取引したい」と言うが、シークフリードは、「舐めるな、そんな少額なら今から全員であの娘をここで犯す。オレを侮辱するな」と罵声を浴びせると、【銀1万ポンド、金千ポンドを王自ら届けること】を提示、その額で交渉が成立する。
エーリクとエセルフリーダの思い
ウートレッドから、「エセルレッドに突っかかるお前を見て王女を愛していることに気づいたぞ」と図星を突かれたエーリクは、「彼女を手放すことができない。諦めきれない」と言い出す。
一方エセルフリーダも、「エーリクと一緒になりたい」と言い出したため、ウートレッドは、「異教徒と一緒にはなれません。ムリです。シークフリードも父上も決して認めない。家族を失う」と説得するが、「エーリクと家族を作る。あなたにしか頼めない。逃げるのを手伝って欲しい」と言い、「父上への誓いがある。手伝えば殺されてしまう」と言うウートレッドにエセルフリーダは、「生きる道を選ばせて欲しい。私の身代金で父を破滅させたくない。これはウェセックスとマーシアのため。どうか手を貸して欲しい」と懇願する・・・
感想
やっぱりエーリクとエセルフリーダはそういう関係になりましたかぁ~。
まぁエーリクはイケメンだし、粗野に見えてその実、エセルレッドより何倍も優しさのある人ですしねぇ~。
だけど、エセルフリーダとエーリクの脱走を手伝ってしまえば、もう完全にウートレッドはアルフレッド王を裏切った男になってしまう。
史実上、エセルレッドの出自は不明で、年齢、容姿共にトビー・レグボ演じるエセルレッドのような若くてイケメンではなく、エセルフリーダよりもかなり年上だったようです。
で、エセルフリーダがデーン人と結婚したと言う記録は出てこなかったので、エーリクとの恋は物語上のもの、もしくは、悲恋に終わったと言うことでしょう。
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