シーズン1最終話、”エディントンの戦い”から約10年後
ウートレッドは父ラグナルの復讐を果たし、べバンバーグを奪還するためにノーサンブリアへ
# 2 あらすじ
聖カスバートのお告げでカンブラランドの王に即位したグスレッドはウートレッドを指揮官に任命、ウートレッドはグスレッド王に忠誠を誓う。一方、ウートレッドを疎ましく思うイードレッド修道院長は、排除しようと画策する。
相関図
まとめ
カンブラランド(現 カンバーランド) ノーサンブリア
キャルタンの部下テキル
カンブラランドの軍指揮官に就任したウートレッドは兵士に戦いの稽古をつける。
そこへ、「キャルタンを倒すなら加勢したい」と8人の男たちがやって来た。
グスレッド王は彼らを歓迎し、仲間に加える。
グスレッド王と妹ジゼラ
グスレッド王の問題は、決断力のないところだった。
ウートレッドは、シークフリードとエーリク兄弟がエフォウィックに戻る前に、行軍するべきだと進言するが、グスレッド王は、イードレッド修道院長に相談すると言い、即決しない。
一方レディ・ジゼラはウートレッドに惹かれている様子を見せるが、王の妹として政治的な役目があると思うと発言、ウートレッドは戸惑う。
キャルタンの策略
「馬の様子がおかしい」と子どもに呼ばれ、ひとり厩へ向かったウートレッドは、待ち伏せしていたテキルとその一味に捕まってしまう。「キャルタンがお前を待ってる。まずはお前の目を潰す」と迫るテキル。
しかし異変に気づいたハリグ、ヒルド、クラッパが助けに入り、”シトリック”以外の全員を始末、キャルタンの策略は失敗に終わった。
ウートレッドは、「始末した兵士の首をキャルタンへの土産にする」と殺した兵士の全員の斬首を指示する。
王の決断
グスレッド王はカンブラランドの領主を呼び寄せ、エフォウィックへの行軍を宣言するが、歓声があがらない。それどころか、「兵を差し出したのは遠征のためではなく、我が領地と近隣を守るためだ」と意見する。
イードレッド修道院長は何とか領主たちを理解させようとするが、納得できないと騒ぐ領主たち。見かねたウートレッドは、「エフォウィックは豊かな土地だ。戦で勝てば銀も馬も土地も手に入る」と行軍するメリットを説明すると、イードレッドはそれに乗っかり、「我らの軍でエフォウィックをはじめ、ノーサンブリア全土を統治しよう」と鼓舞、領主たちは、エフォウィック進軍を了承する。
ベオッカ司祭との別れ
役目を終えたベオッカがウェセックス王国へ戻るときが来た。
ウートレッドはノーサンブリアに居て、べバンバーグの司祭になって欲しいと言うが、「私はアルフレッド王に仕えている身なのだ」とベオッカ。
別れを前にベオッカは、「ジゼラ様には自分の望みや愛よりも重要な使命がある。グスレッド王の側近たちはお前を良く思っていない。用心するんだ」と忠告するのだった
エフォウィックへの進軍
聖カスバートの棺を先頭にエフォウィックへと進軍を開始するウートレッドたち。
兵士らに人気にあるウートレッドが疎ましいイードレッド修道院長。
捕虜シトリック
キャルタンに送り込まれシトリックは、捕虜として行軍させられていたが、「ウートレッド卿と話しがしたい」と希望、しかし相手にされなかったため、隙を突き反撃、ハリグを盾にする騒動を起こしてしまう。
イードレッド修道院長は、「異教徒を殺せ!」とシトリックの殺害を命じるが、ウートレッドはそれを制止、シトリックの話しを聞くことに。
シトリックは、「オレはキャルタンが奴隷女に産ませた子だ。キャルタンには忠誠は誓ってない。あなたに忠誠を尽くしたい」とひざまずく。
その態度にウートレッドはグスレッド王の許可を得て、「グスレッド王に仕えよ」と仲間にすることに。
イードレッド修道院長の策略
イードレッド修道院長はウートレッドが疎ましくて仕方ない。
シトリックの件では、「王気取りだ」とグスレッドに意見し、エフォウィックの安全を確かめるために斥候を数名先に送ると言うウートレッドの判断には、「聖カスバートが守っている。安全だ」と根拠なしの反論をする。
とうとうイードレッド修道院長はトゥルー修道士に、「べバンバーグのエルフリック卿はウートレッドにとって敵だがキリスト教徒だ。キャルタンたちデーン人と戦うには信心深い兵が必要だ。そこで兵を出す代わりに取引したいと書状に記した。その返事を持ち帰れ」と手紙を託し、エルフリック卿の元へと送ることに。
優柔不断王グスレッド
偵察に出たハリグたちが近くで野営するシークフリード&エーリク兄弟の集団を発見、野営地を確認したウートレッドは、「ヤツらは軍隊の体をなしていない。オレが助け、逃がした男がいる以上、エフォウィックが奪還されたことは知ってる。今夜、攻撃しましょう」と進言するが、なぜかグスレッド王は、「考えさせてくれ」と即断しない。その態度に苛立つウートレッド。
偵察後、領主らを集めたグスレッド王にウートレッドは、「あれは軍隊ではない。我々の方が人数も多く倒せる」と言い、領主ウルフも、「殺すべきだ」と意見するが、「殺さない。キャルタン、エルフリックと今後戦うのだから交渉し、仲間に加える」と言い出すグスレッド王。ウートレッドとウルフは、「考え直すべきだ」と改めて意見するが、グスレッド王は、「もう決めたのだ。兄弟との交渉は私がする」と言いきる。
シークフリード&エーリク兄弟との交渉
グスレッド王は交渉の場についたシークフリード&エーリク兄弟に、「エフォウィックをいただき、和平を結ぶ代わりに、ダンホルムの砦を与える。共に攻めて奪おう」と提案、だがダンホルムがキャルタンの領地だと知っている兄弟は、「ダンホルムは簡単に奪えない。キャルタンに勝つには兵糧攻めしかない」と言う。
ウートレッドは、「兵糧攻めは時間も兵も必要です。簡単に決断するべきじゃない」とグスレッド王に忠告するが、グスレッド王は兄弟と和平を結んでしまう。
エフォウィック (現ヨーク) ノーサンブリア王国
エフォウィックの町に到着したグスレッド王一行。その中には和平を結んだシークフリード&エーリク兄弟とその仲間もいた。
グスレッド王をコントロールするイードレッド修道院長
イードレッドは、「ウートレッドは陛下の王座を脅かす。王と対等に振る舞い、勝手な行動が過ぎる。カレはべバンバーグの領主にふさわしくない。領主には叔父エルフリックこそふさわしい。ウートレッドさえいなければ、我々がエルフリックと争う必要などない。むしろ味方にしてキャルタンを襲撃するための兵士を用意してもらうべきだ」と進言、グスレッドをコントロールする。
べバンバーグ ノーサンブリア
トゥルー修道士はイードレッド修道院長の使者として領主エルフリックに手紙を渡す。
書簡の中身は以下
◉ウートレッドはべバンバーグ奪還とエルフリックの命を狙っている
◉修道院長はべバンバーグと和平を結ぶべきだと思っているが、ウートレッドが軍勢の指揮官であることが問題であること
エルフリックは、【同盟を結ぶことに同意。兵士を200派遣。キャルタンを倒すなら軍にも加勢する】と約束、その見返りにオズバート(ウートレッドの幼い頃の名前)の首を要求する。
ダンホルム(現ダラム) ノーサンブリア
砦の門前に、杭打ちされた斬首を発見したキャルタンは、手下フィスケに斬首を確認させる。
「7つともカンブラランドへ送った仲間のもの」とフィスケが確認したその時、突然現れた”騎士の亡霊”に首を斬られ殺されてしまう。
息子スヴェンは、「騎士の亡霊だ!」と慄くが、「お前の正体はわかってる。ウートレッドだ!堂々とかかって来い」とキャルタン。だが騎士の亡霊は、「お前の魂を奪ってやる」と言うと消え去る。
カンブラランド ノーサンブリア その2
ウートレッドは改めて、「王は恐れられる存在であるべきで、あの兄弟は葬るべきだった」と意見すると、シークフリードと同じように私とも和平を結んで欲しいとジゼラを妻に娶りたいと言う。
グスレッド王の裏切り
翌朝、イードレッド修道院長に寝込みを襲われ、拘束されたウートレッドとハリグにグスレッドは、「お前を奴隷として売る。お前の価値はべバンバーグの兵200人分だ。エルフリックからお前の首を求められたが、奴隷として売れば十分だ」と言うと背中を向ける。ウートレッドとハリグは売られてしまった。
ウィンチェスター ウェセックス王国
ウートレッドを助けるため、アルフレッド王を頼るヒルド。
奴隷として売られたと聞きベオッカ司祭は、「見つかるまで私が探し続ける」と言うが、オダはその役目をラグナルに任せてはどうかと提案する。
アルフレッド王は人質(捕虜)のラグナルを呼ぶと、ウートレッド捜索の任を命じる。
感想
このドラマの翻訳、和訳ともに登場人物の名前がコロコロ変わる~
シーズン1の冒頭では、べバンバーグの領主ウートレッド(ウートレッドの父親)の弟(ウートレッドの叔父)の名前は、”エルフリック”でしたが、シーズン2以降、べバンバーグ領主は”アルフェリッチ”に。
私、エルフリックとアルフェリッチを別者と思ってましたけど、同一人物でした!
吹替では、”アルフリック”と言っていましたが、英語表記では「Aelfric」”エルフリック”になると思うので、私のサイトではシーズン1のつながりを重視し、【ウートレッドの叔父はエルフリック】で統一します。
で、冷静になって考えれば、カンブラランドはキリスト教徒であるべバンバーグと同盟を結び、キャルタンを攻めるのがベターだと思うし、同盟を結べない原因は、ウートレッドが叔父エルフリックからべバンバーグを奪還したいからに過ぎないわけで・・・。
ウートレッドの個人的恨みを優先するわけにはいかないよね、とも思います。
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