バーナード・コーンウェル氏の小説「サクソン・シリーズ」原作の、デーン人(ヴァイキング)の支配下となる9~10世紀のイングランドを舞台にした史実ドラマです。
# 6 あらすじ
ウートレッドとレオフリックは富と独立を求めてウェセックス王国と和平を結んでいるコーンウォラムを襲撃、財宝を強奪しようとするが、ペレダー王から銀貨を渡す約束で、占拠された要塞を奪還して欲しいと依頼を受ける。
相関図
まとめ
領地リスカム
レオフリックからコーンウォラムのブリトン人襲撃を打診されたウートレッドは、べバンバーグ奪還のための資金を得るため、襲撃をOK、デーン人を装いブリトン人を襲撃する作戦を立てる。
険悪な夫婦
息子の洗礼にまつわる問題で険悪状態のウートレッドとミルドリス。その上、ウートレッドが従者オズワルドを惨殺してしまい、関係は増々悪化していた。
ミルドリスはオズワルドの家族に贖罪金を払うべきだと言うが、ウートレッドは、「泥棒を討伐したんだ。払う義務はない」と言い、息子に洗礼を受けさせると言うミルドリスに、「オレに酷い仕打ちをした神など認めない。洗礼を受けた息子は息子ではない」と言い切る。
出発の朝、ウートレッドは息子を抱きながら、「オレの行き先を聞かれたら、王国を守るために出かけたと言え。キミの望む男にはなれん。なりたくもない。だがキミを愛していた」と言い、コーンウォラムへと出発する。
ウィンチェスター ウェセックス王国 その1
ヤング・オダは今、カーヌイットにアバ討伐を記念し、黄金の祭壇を持つ教会を建立していた。
そこへアレウォルド司教から手紙が届く。
内容は、”ウートレッドがリスカムの従者オズワルドを殺したが、家族への贖罪金支払いを拒否している”と言うものだった。
アルフレッド王は真実を調べるようヤング・オダに指示する。
召喚状
アレウォルド司祭と共にリスカムへとやって来たヤング・オダに、「夫は王のために戦うと出発し不在です」とミルドリス。
ヤング・オダは不審に思いつつも、「王命で来た。領主が戻ったらこれを渡せ、オズワルドの贖罪金を払わねば土地は没収される」と審議会への召喚状を手渡す。
コーンウォラム襲撃
思わぬ参戦者
移動中、レオフリックは仲間に交じる不審者を発見、剣を向ける。
なんとその男は、エゼルウォルドだった。
レオフリックは、「王に話されたは困る、殺すしかない」と言うが、ウートレッドは、「カレには借りがある。オレが面倒を見る」と助け舟を出す。
コーンウォラムの貿易相手はウェールズ、アイルランド、フランク王国で王も数人存在
略奪
十字架を外し、デーン人になりすましたウートレッドたちは、コーンウォラムの村々で略奪を繰り返すが、銀どころか一切の財宝が見つからない。(自分たちより先に略奪したものがいるのでは?)と考えはじめるウートレッド。
すると次の村への移動中、眼の前に騎乗した男5人が待ち構えていた。
男はウートレッドに近づくと、修道士アッサーと名乗り、「ペレダー王の使いの者です。我々の要塞が同郷のブリトン人に占拠された。要塞を奪還できれば報酬をお渡しすると言っている」と言い出す。
ペレダー王
ウートレッドとレオフリックはアッサーの導きでペレダー王領地へと入る。
村は貧しく、王の住まいはみすぼらしかった。
アッサー修道士は、ペレダー王の敬意を払うよう言うが、「我々はデーン人だ。キリスト教徒には頭を下げない。要塞には何人の兵がいて、報酬はどれだけ払う?」とウートレッド。
ペレダー王は、「敵は40~50人、私の兵士は30人だ。報酬は銀100品」と言うが、「銀400品だ。交渉はしない」と強気のウートレッド。
すると突然ペレダー王は、「王妃イゾルトを呼ぶ」と言い出す。
なぜかアッサー修道士は慌てるが、それを無視してイゾルト王妃を呼ぶペレダー王。
すると奥から姿を現したのは、とても美しいペレダー王の2人目の妃だった。
イゾルトはウートレッドの前へと進み出ると、ウートレッドを見つめ、「あなたは誰?何ができるの?」と問う。
その姿に引き込まれるかのように、自分の名前を名乗り、「報酬次第だがキミの王のために戦う」とウートレッド。するとイゾルトはペレダー王に、「本物です」と一言言うと奥へと消えてしまう。
その言葉でペレダー王は、「銀400品を払おう」と言い、交渉は成立するが、レオフリックは、「名前を名乗っただろ?面倒なことになるぞ」と警告、アッサー修道士は、「イゾルト王妃は魔女だ」と言う。
要塞奪還の戦い
ウートレッドは自軍20名とブリトン人兵士30人を率いて要塞を襲撃しようとするが、立てこもっているはずのブリトン人が要塞から隊列を作り出てき始める。
彼らはブリトン人ではなく、デーン人だった。
ウソがバレたペレダー王は、「早く戦え!銀のためだ。王妃はお前の勝利を予知している」とウートレッドをけしかけるが、ウートレッドはこっちに向かって歩いてくるデーンの主将と交渉することに。
デーン人の主将は、”白馬のスコルパ”と名乗り、いくらの報酬で要塞奪還を引き受けたのかと問う。
「要塞に銀を隠していると聞いた」と言うウートレッドにスコルパは、「それはウソだ。すべて破壊したがなかった。だがヤツらはどこかに財宝を隠している。双方にとって良いのは戦わぬこと。手を組もう。王の手下を殺害し、王から財宝のありか聞き出そう。財宝は半々だ」と提案する。
ウートレッドは王を裏切ると決断、スコルパの作戦に加担し、ブリトン兵士を全滅させると、ペレダー王を囲み、「財宝と王妃を渡せ」と迫る。
スコルパは、”広間の玉座の下に埋めた”と白状したペレダー王を容赦なく殺害する。
スコルパの裏切り
領地に戻ったスコルパとウートレッドは玉座の下から財宝を掘り出すが、財宝が見つかった途端、イゾルト王妃の首に剣をあてがい、「財宝はすべていただく」とスコルパ。
王妃を盾にされ、財宝を渡すしかなくなったウートレッド。
スコルパはイゾルトに何か耳打ちをすると、王妃を解放、領地から去ってしまう。
ウートレッドはスコルパを追いかけようとするが、「やめろ。銀ごときでデーン人と戦うつもりはない」とレオフリック。
するとイゾルトは、「銀は私が用意する」と言い出す。
イゾルトが連れて行ったのは土が盛られた場所だった。
ウートレッドは掘り出した財宝から、銀製の十字架を見つけると、レオフリックらとは別行動をすると言う。
エクセター ウェセックス王国
イゾルトを連れエクセターのアレウォルド司教を訪ねたウートレッドは、銀製の十字架を手渡すと、「この十字架で領地リスカムの借財帳消しにし、オズワルドへの贖罪金も免責にして欲しい」と交渉、アレウォルド司教は承諾する。
領地リスカム
イゾルトを連れ領地へと戻ってきたウートレッド。
すでに息子は洗礼を終えていた。
ウートレッドは、「お前はオレの意思に背き息子に洗礼を受けさせたが、オレは司教に会い、借財を精算し、お前の土地を守った。オズワルドへの贖罪金は支払わないが、その問題も解決済みだ」と言うが、ミルドリスは、「それなら国政審議会に出て説明して。王から召喚状が来てる。私は異教徒のアバズレをこの家に入れる気はない、家畜と寝るがいい」と言い放つ。
ウートレッドはイゾルトと家畜小屋で一夜を過ごすことに。
「オレはキミを選んだ。離縁するなら息子を忘れなければならない」と言うウートレッドにイゾルトは、「あなたと共にいる。アルフレッド王が導いてくれる。運命に身を任せて。審議会に出るのよ」と説得する。
仲睦まじい夫とイゾルトを見たミルドリスは、領地リスカムを捨て、オダ卿の領地へと行くことを決める。
ウィンチェスター ウェセックス王国 その2
”オズワルド殺害による贖罪金支払い拒否についての裁き”で召喚されたウートレッドは、審議会に出るため、イゾルトと共にウィンチェスターへと入る。
だが出迎えたベオッカ司祭は、「敬意を示し、許しを請うんだ」と何かを知っている様子・・・。
教会に入るなりアルフレッド王の御前に連れ出されたウートレッドは、”王の許可なく王の兵を率いて和平関係にあるコーンウォラムのブリトン人を襲撃した罪、及び、デーン人スコルパに加勢した罪”に問われ、「この罪の償いは死罪である」と宣言を受ける。
この罪を神に誓って証言したのは、コーンウォラムの修道士アッサーだった。
アッサーは更に、「アバ討伐を記念して建立されたカーヌイットの教会を破壊、聖職者15人以上を殺戮したのは”デーン人スコルパとウートレッド」と証言してしまう。
もちろんデマだった。
ウートレッドは、「それはウソだ。アバを討伐したのは自分であり、カーヌイットの教会破壊、殺害には関わっていない。ペレダー王殺害は、カレの王妃が真実を証言する」と訴えるが、もうひとり証人として連行されたのはレオフリックだった。
レオフリックは、コーンウォラム襲撃の真偽を問われ、「すべてを認めるが、ウートレッドに従ったのではない。自ら赴いた」と主張。だがアルフレッド王は、「命で償わねばならない」と言う。
レオフリックは、「ウートレッドが死刑になるなら私の剣でカレを葬りたい。1対1で戦う。神が味方すれば私が勝者だ」と説得、アルフレッド王はレオフリックの説得に応じ、「明日、どちらかが死ぬまで戦え。神が勝者を決めてくださる」と決闘裁判を宣言する。
感想
シーズン1は全8話。
良い相棒だったウートレッドとレオフリックが、どちらかが死ぬまで戦う決闘をすることに。
ドラマの都合上、ウートレッドが勝つんだろうけれど・・・。
ヤング・オダは策士ですよね?
いろんなことを上手く操って自分に有利にしている。
父親オダのような男気もない嫌な男です。
コメント