ファイナル・シーズンは全10話。
#6 不意打ち Surpreise あらすじ
上級司令官たちが自分をスケープ・ゴートにし、元のギレアドに戻すつもりだと知ったローレンスは、ペントハウスから逃げるのに失敗したジューンとモイラを見捨てられずトランクに入れてイゼベルの店から脱出するのを手伝うことに。一方、ニックは自分のやったことに追い込まれていく。
相関図
まとめ
ローレンス司令官
突然目の前に現れたジューンから、「私たちを逃がして欲しい」と懇願され、成り行きで助けることになったローレンスはふたりを自宅の地下室へと匿うことに。
だがジューンは助けたローレンスに感謝するどころか食って掛かる。ジューンはハンナ救出作戦でアメリカの戦闘機を撃墜したのはローレンスだと思っているからだ。そんなジューンにローレンスは、「私は戦闘機の件には関与していない。上級司令官たちがキミの動きを見越して阻止したんだ。むしろ私はこの地獄を作りエレノア(亡くなった妻)を閉じ込めた自分を許せないでいる。だがタカ派の連中は私の改革を潰し、私を壁に吊るすつもりらしい」言う。

それを聞いたジューンは、「来週、上級司令官たちが全員死ぬと言ったらどうする?そうなればあなたはボストンで最も力のある司令官になる」と一か八かの賭けに出る。

「やるならひとり残らず消さないと意味がない」と言うローレンスに、計画に加わるかと確認するジューン。ローレンスは、「吊るされる運命だ、イカれた計画に乗るしかない。すぐに国境まで送ろう」と言うが、「イゼベルの店に寄って欲しい。大事なものを置いてきた」とジューン。だがイゼベルの店は現在封鎖状態で、”目(eyes)”のコネがないと入れなかった。そこでジューンはニックを頼ることに。
ニック
結局入院中の守護者(詳細はココ)を葬ってしまったニックは自分のしたことに苦しんでいた。
そこへジューンからの電話が。(イゼベルの店の618号室のセキュリティボックスに入っているものを手に入れて持ってきて欲しい)と言うジューンの頼みに、「わかった。モイラはローレンスに任せ、キミはそこで待っててくれ。会いたいんだ」とニック。

618号室のセキュリティボックスから手紙の束を取り出したニックは室内で争った形跡を発見するが、そのまま部屋を立ち去る。だが運悪くジャニーンを連れたベル司令官と鉢合わせに。ベルはニックを見るなり、「ウォートンの許可は取ったのか?」などと絡みはじめるが、ジャニーンが機転を利かしニックの窮地をアシスト、なんとかその場を切り抜けた。
再会
ローレンス宅の地下室でニックから手紙を束を受け取ったジューンは、「すぐにモイラを追いかけたい」と言うが、「ローズと義父はD.Cに向かった。今夜はウチで過ごし明朝国境へ送る。その方が安全だ」と言い出すニック。ジューンはそれを受け入れるが、その直後、何も言わずジューンを抱きしめ、「キミはオレの人生の中で唯一の救いだ」と呟くニック。

義父とニック
だがニックの自宅にはウォートンがいた。予定外のことにニックは、「5分経ってもオレが戻らなければセリーナの家へ行け。57番の青い家だ。匿ってくれる」と言う。
帰ってきたニックを迎えたウォートンは、「空港でキミのことで連絡を受けた。イゼベルの店にいたな。娘を裏切ったのか」と尋問。ニックは、”目(eyes)”の任務だった。詳細は機密情報で言えないと説明するが、「中立地帯で撃たれた生き残った唯一の目撃者がキミの見舞いの直後に死んでる」とウォートン。ニックは、「ひどい偶然だった」と誤魔化そうとするが、「イゼベルで何をしてたんだ!」とデスクを叩き、声を荒げたウォートン。いつも冷静沈着なウォートンの豹変ぶりに驚くニックにウォートンは、「すまない」と冷静さを取り戻すと、「わからないか?ここでウソをつくことが処刑台へと繋がる。そうなればキミの息子は父親を失うことになる。私はキミを助けたい。そのためには正直になってもらわねばな、話せ」と迫る。

セリーナとジューン
ニックが戻らずセリーナを頼るしかなくなったジューンは、女中(マルタ)姿で訪ねてきたジューンに驚くセリーナに、「一緒にアラスカで暮らさないかとニックを誘いに来たけどローズがいるから行けないと断られた。一晩泊めて欲しい。明日ニックが国境まで送ってくれる」と言い、「逃亡者を匿えば重大な罪に問われる」と言うセリーナに、「(アラスカ行きの列車でセリーナを暴徒から守った)借りを返して」と頼む。

セリーナはジューンにウォートンと結婚すると笑顔で報告、「フレッドとは違う。一緒にギレアドを変える」と言うが、「フレッドも最初は違ったはず。あなたは変わると言ったのに、結局力を持つ男に付き従いギレアドに尽くそうとしてる」とジューン。セリーナは、「新ベツレヘムはギレアドじゃない」と反論するが、「あなたにとって住みやすくなっただけ。ギレアドはギレアドよ」とジューン。
それでもセリーナは、「すぐには変われない。昔はひどいことをした。でも私はずっと償おうとしてる。何度も何度も歩みよろうとしているのに受け入れない、許そうとしない」と言うが、「私はあなたの命を救い、ノアの出産も手伝った。許せない、どうしても。許せたらどんなに楽か!」とジューン。

リタ
翌朝、セリーナは自宅にリタを呼んでいた。思わぬ再会によろこびあうふたり。
ジューンはリタが妹と再会、今は新ベツレヘムで暮らしてること、セリーナの口添えでベーカリーで仕事をしていると聞く。そこでノアが泣いたため、席を外したセリーナ。

ジューンは、「メーデーの任務で来た。ここにいるなら協力して欲しい」と本当の目的を話すが、「家族を守りたい。協力できない。あなたはどうしてそんなに勇敢なの」とリタ。ジューンは、「ハンナを取り戻すため。妹さんと再会できて良かった。平穏に暮らして欲しい」とリタの状況を理解する。
裏切り
リタが帰ったあとセリーナの家にやって来たニックは、「メーデーは忘れて一緒にパリへ行こう。書類もパスポートも揃えた。愛してる」と情熱的なキスをするが、「みんなを置いてはいけない。あなたの家族はどうするの」とジューン。それでもニックは、「お母さんとホリーを連れて来ればいい。ローズにオレは必要ない。愛しているのはキミだけだ。ずっとすべてだった。ジューン頼む、一緒に行こう」とこれまでにない情熱を見せる。

その時セリーナ宅のドアをノックする人物が! ウォートンだった。
セリーナはふたりを隣の部屋に隠すと、一緒にノアの散歩へ行かないかと誘うが、ウォートンは、「長らく悲願だった悪名高いイゼベルの店を閉鎖できた。レジスタンスの情報を掴んだんだ。近く店にいる司令官を一掃する計画があったようだ。だが主の恵みで計画が露呈した。私の義理の息子がその計画を突き止めたんだ。今までカレを疑っていたが忠誠を示してくれた」と。この事実に言葉を失うジューン・・・

リディアおばとジャニーン
再びイゼベルの店へとやって来たリディアは、手作りクッキーを差し入れ、「神の恵みでじきにここを出られる。審議会に務めを終えた侍女が新ベツレヘムセンターで働けるよう提案した。そこなら自由な女として敬意を持って迎えられる」と言うが、鼻で笑いお礼の一言もないジャニーン。
リディアはジャニーンの態度に声を荒げ、「私はあなたを助けるために危険を冒し、あなたに出口を用意しようとしているのよ!」と言うが、その恩着せがましいリディアに、「出口なんてない。司令官たちは私を解放しない。諂わせたいのよ、そんなこともわからないの?」とジャニーン。その言葉にカッとなったリディアはジャニーンの頬を叩いてしまうが、すぐに我に返り許しを請う。

そんなリディアにジャニーンは、「許して欲しいなら娘を返して。私の子を連れてきて。あの子はアンジェラじゃない、シャーロットよ。ローレンスだってわかってる。だから絵を持ってきてくれた。あなたも心のどこかではわかってるはず」と言うが、「それだけはできない」とリディア。ジャニーンは、「あなたが私の腕からあの子を奪ったのよ」と言うとリディアを部屋に追い出してしまう。
感想
ニックがウォートンにメーデーの計画を白状したのは、どうしようもないことだったのだけど。
ジューンはハンナを救出、ギレアドを潰したいわけで、ニックの行為を許せるわけはないだろうと。でも、ニックはこれまで危険を顧みずジューンを助けて来たわけで、それがギレアドでどれだけ危険なことだったかジューンはわかるはずで・・・。
ジューンとニックのカップルが好きな私としてはほんとうにキツイ展開です。
ずっと自分の感情を表に出して来なかったニックが、「愛しているのはキミだけだ」とジューンに激しいキスをするシーン、良かったわ。
最終エピソードまで残り4話。望むはハンナの奪還とギレアドの崩壊なんだけど叶うのかな。



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