かなり見応えのあるエピソードでした。 ゾクッとするような真実も・・・
#6 D.C. Household あらすじ
ニコールを取り戻そうとするウォーターフォード夫妻は、ワシントンD.C.での祈とう儀式をするため、ジューンを連れてワシントンへ向かう。
彼らの滞在先であるウィンズロー家は、セリーナが夢に描いたような家庭だった。
ジューンはワシントンで思わぬことを知り、思わぬ再会をするが・・・
相関図
まとめ
ニコールを取りもどすために
フレッドとセリーナの会見を受けギレアドではニコールのために毎日祈りが捧げられていた。
だがこの状況が続く限り、それはニコールがルークとカナダで安全に暮らしている証でもある。ジューンはそう考え、乗り越えようとしていた。

そんなある日ジューンはローレンスから、「ウォーターフォードがカナダと交渉するためにキミを同行させたいと言ってきた。荷造りしろ」と命じられる。
D.Cへはリディアおばが同行するが、D.C駅はすっかりギレアドに支配されその様子は一変していた。
ジューンは駅でフレッド、セリーナ、リタと合流するが、セリーナはジューンと目も合わそうとしない。
そしてリタも、「夫人はずっと耐えてる。ニコールが恋しいのだ」とセリーナの肩を持つような発言をする。

上級司令官ウィンズローと妻オリヴィア
幸せな子沢山一家

フレッドは、「我々にとって良い機会だ」と言いウィンズロー上級司令官宅に宿泊することを選択。
ウィンズロー夫妻には6人の子どもがいて、子どもたちの声と笑い声は幸せそのものであり、セリーナも笑顔を見せる。
フレッドは、「これほどの子どもに恵まれるなんて奇跡だ。いつか神の恵みでこれが普通のことになる。現状カナダからの連絡はないが、朝、収録すれば夜にはそれがカナダで放送される。結局メディア露出が多いほどカナダに圧力をかけられる。広報は得意分野だ。任せてくれ」と言うと、「印象は大切だ」と結婚指輪を置いて去る。セリーナはニコールの足形を握りしめ娘を思い、涙する。

衝撃
6人もの子どもに恵まれたウィンズロー家にはまだ侍女オブジョージがいた。侍女の部屋に泊まることになったジューンは、「オブジョセフ」と名のり話しかけるが、オブジョージは無言のまま。だが次の瞬間、振り返ったオブジョージを見て絶句する。オブジョージの口は金具で閉じられていた!

思わぬ再会
翌朝リディアおばは、翼の像にD.Cの侍女を集めるが、その人数の少なさにフレッドは不満気だ。
フレッドはジューンとセリーナに立ち位置指示、撮影を仕切る。この状況にジューンは、「こんなこと、いつまでやる気なの?」と言うが、ジューンと目を合わすことなく、「要求が通るまで」とセリーナ。

その時、撮影現場にニックがやって来た。思わぬ人物の登場にジューンの顔には笑みが。ニックはウィンズロー司令官から撮影のことを聞き、見学に来たのだと言う。
フレッドから構図確認を頼まれ、ジューンの隣に立ったニックはジューンとほんの数秒手を触れさせ、互いの気持ちを確認する。

フレッドのニコール奪還作戦
止めたいジューンとセリーナ
翌朝、ウィンズロー家のリビングで無邪気に遊ぶ子どもたちの側に座るセリーナにジューンは、「こんなこと望んでいないはず」と言うが、「ニコールに会って気持ちが変わった」とセリーナ。ジューンは、「あなたの気持ちが変わっても、この国が変わったワケじゃない。私たちの娘にこの国はそぐわない。あなたもそれが分かっているハズ」と言うが、セリーナは、「この家の子どもたちは幸せそうだ」と言う。ジューンは、「この家の侍女を見た?」と言うが、そこへフレッドが、「進展があった。カナダがスイスに仲介を頼んだ。わずかだが前進だ。スイス側は、家の者全員で面接に来るよう要求してる。侍女もだ」と言う。
スイスの仲介
フレッドとセリーナはスイス政府高官と面会、力添えを頼むが、スイスの高官たちは、「オブジョセフさんが了承されるなら個別に面談させて欲しい」と言い出す。当然フレッドは、「主人である私が同席することが望ましい」と抵抗するが、ジューンが面談をOKしたため、個別で行われることに。セリーナは、「愚かなマネはやめて」とジューンに釘を刺す。

「ここでの会話は他言しない」と言われたジューンは、「私が子どもの母親。ニコールにはカナダにいて欲しい。私への同情も、救う約束も要らないからニコールは連れ戻さないで。ウォーターフォードは父親ではない」と断言。するとスイスの高官たちは、「カセットがあると聞いている」と言う。その言葉にジューンは、ルークがテープを聞き、その情報をカナダに知らせたと理解、「両親が望めば娘はカナダに居られるはずだ」と訴えるが、「ギレアドは強大な力を持っている軍事大国。カナダは争いを避けたがっている。もっと有益な情報があれば打つ手も増える」と高官たち。そこでジューンは、娘の父親はニック・ブレイン司令官で、カレがギレアドの情報を渡せばニコールのカナダ滞留を約束して欲しいと交渉、スイス高官は、「ブレイン司令官を連れてくれば取引に応じる」と約束する。
フレッドの計画
ウィンズローはスイスを交渉のテーブルに引っ張り出したフレッドの行動力を褒め、キレ者だと称賛。
D.Cに留まるようオファーする。フレッドは狙っていたとおりの展開に気分を良くする。

ウィンズロー家は子どもたちの声と笑顔に溢れていた。
セリーナはフレッドが子どもたちと楽しそうに遊ぶ姿を見て、心が満たされるのを感じる。

ニック
ジューンとニック
その夜、「あなたに会いに人が来てる」とウィンズロー家の女中(マルタ)に言われ、外に出たジューンは、そこにいるニックと抱き合いキスする。ニックは隠密にジューンに会いに来たのだ。ジューンはニックに、「スイス高官と取引した。ニコールのためにギレアドの情報をスイス側に渡して欲しい」と頼むが、ニックは「ダメだ、騙されてる。政治家には魂胆があるし政治に関わったら抜け出せない」と拒否するが、ジューンは、「これはまたとないチャンスよ。あなたがあの子の父親になれるかけがえのないチャンスなの。取引は明日の朝」と説得。ニックは行くと約束する。

ニックの正体
スイス高官たちが報告のためにウィンズロー家へとやって来た。隙を見て状況を確認したジューンに高官は、ニコールはギレアドへ返す予定だと言われてしまう。ジューンは驚き、「ニックとの面会は?私との取引は?」と詰めるが、「あなたは本当のブレイン司令官を知らない。私たちの調べてカレは信用できないと判断した。カレはシカゴへ発った」と言われてしまう。
ニックはギレアド建国のために戦った兵士だった。

ジューンとリディアおば
午後の「祈とうの儀式」のためにジューンを迎えに来たリディアおばは、「これを」とD.Cの侍女がつけるマスクをジューンに手渡すが、それを受け取ったジューンは、「私たちを黙らせておきたいですか」と声を震わせ尋ねる。「いいえ、求めない」とリディア。リディアもまた、「この旅はほんとうに疲れる。神の御国でたったひとりでも魂を救えたなら・・。あなたを救いたい」とジューンを抱きしめると、マスクをつけてやる。

ナショナル・モール
女の戦い
祈とうの儀式のため、侍女の正装にマスクをつけたジューンは無残に壊されたリンカーン像の前に立つ。そこへやって来たセリーナは、D.C侍女コスチュームを見て、「沈黙が似合うわ」と。ジューンは、「貸しを返して」と言い返すが、「もう止めましょう。あなたは配属先に戻り、私たちはD.Cに残る。それでお互い縁が切れる」とセリーナ。だがジューンは、「私は二人の娘の安全を確信できるまであなたを解放しない。信じてたのに。あの娘のために正しいことをしてくれるって。それなのにどうして?」と責めるが、「愛しているのよ!」とセリーナ。だがジューンは、「それは愛じゃない。あなたは愛し方を知らない。あなたはちっぽけで、非情で、空っぽよ」と言い切る。セリーナは、「出会ったその日に金具で口を閉じるんだった」と言うが、ジューンは、「炎の中に置き去りにすべきだった」と言い返した。

祈祷儀式
祈とう儀式が始まった。ナショナル・モールに集められた侍女たちの前に立つフレッドとセリーナ。
ジューンは生き延びるために、娘たちのために、そこに立ち、フレッドの指示どおり儀式を遂行した・・。

感想
見応えのあるエピソードだったので 入り込んで見てしまいました。
D.Cの侍女の口は全員金具で留められてるようですね、もうあまりにも残酷で
さすがのリディアも、苦しいようでした。それと対照的なのは、6人の子どもと幸せそうに暮らすウィンズロー家。口を金具で留められ、ただの出産マシーンのように扱われる侍女たちが生んだ子どもであの幸せそうな家庭ができると言うこの矛盾が怖い。まさに表裏。ウィンズロー家の幸せそうな暮らしを見てフレッドとセリーナはそれが理想だと思ったのでしょうけれど、6人の子どもたちを持つためにウィンズローは最低6人以上のハンニバル状態の侍女を何度も犯し、子どもを奪い取ってるってことですよね。こんな残酷なことをやっておいて、”幸せなの~私たち”ってやってるウィンズロー夫妻も恐ろしすぎる。
一度は女性として幸せに暮らして欲しいとニコールをカナダへ脱出させたのに、自分の気持ちだけでギレアドに戻そうとするセリーナは子どもをモノ、ペットのように扱う身勝手な女でしかありません。だからこそジューンはセリーナに失望したと思います。
リディアおばも複雑なんだなと今回は思いました。 ハンニバル侍女を見て、彼女もかなりショックを受けたようだし。 そしてニックは、もうひとつ理解できないけど、過去のことが影響しているだけで、信用できない男ってワケじゃないですよね? もしも信用できない男だとしたら、愛した自分をジューンを責めることになるような気がします。 これから先、どうなるんかな。 ニコールはカナダにいて欲しい。 そして、ハンナを奪還してカナダへ逃げることができる日が来るのかな。 どんどん、協力者は殺されたり、コロニー送りにされたり、脱出したりして、選択肢、方法がなくなっているような気がします。




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