同性として、私はジューンを尊敬します。
そして、ジューンを演じたエリザベス・モスにも敬意を称したい
#11 ホリー Holly あらすじ
屋敷にひとり残されてしまったオブフレッドは、なんとかしようと動き出す。
セリーナは、フレッドと一緒に屋敷にオブフレッドを捜しに来て、事実をフレッドに伝える。
相関図
まとめ
取り残されたジューン
ニックが守護者たちに連れ去られてしまいひとり邸宅に残されることになったジューンは、この状況を回避するために動き出す。クルマはあるがガレージは施錠されていて開けられない。キッチン戸棚やタンスなど片っ端から使えるものを捜していると、新しい母親と映るハンナの写真やハンナの絵を見つけてしまう。

覚悟
鍵の束とクルマをキーを見つけたジューン。クルマのエンジンはかかった。
カーラジオからは、アンカレッジのアメリカ政府にインドと中国が経済支援を約束、イギリスはギレアドに追加制裁を発動、カナダも難民の受け入れを拡大と言うニュースが。そして、「私たちは屈しない。星条旗は永遠に」と言うメッセージと共にブルース・スプリングスティーンの「ハングリー・ハート」が流れた。
それを聞きジューンは決心する。

屋敷に戻ったジューンは缶詰やタオル、救急セットなど必要なものをカバンに詰め込みトランクに入れると服を物色するが、クローゼットにはギレアドの服しかなかった。ジューンは司令官用のコートを羽織るが、その時、屋敷へ向かってくるクルマが!フレッドとセリーナだった。
ジューンを捜してやって来たセリーナ&フレッド
邸宅に入るなり、「オブフレッド!」と叫ぶセリーナ。フレッドは、「ニックからの連絡を待つべきだ」と言うが、戸棚が開いているのを見て、「ここに来てる」と邸宅内を探し回り、侍女服を見つけると、「二人で逃げたのよ、あなたのせいよ」と怒りをぶつける。だがフレッドは、「ニックは忠実だ。オブフレッドは娘に会えた。私に感謝している」と言う。セリーナは、「どうしてそんなに愚かなの?オブフレッドはあなたを憎んでいる。昨日あなたがレイプした」と責めるが、「キミが言い出したことだ。これはそれの罪滅ぼしだったんだ」とフレッド。セリーナから、「おなかの子の父親はニックよ、ふたりで娘に会いに来て戻って来るわけがない。あなたは救いようのない大馬鹿よ!妊娠した侍女が2度も失踪したなんて報告できるわけがない。絞首刑にされる。あなたのため、大義のためにすべてを諦めた。私が望んだのは赤ちゃんだけ。なのにあなたはあの侍女にのぼせ上がった」と暴露され、責め立てられたフレッドは、「それ以上言うな、黙れ」とセリーナの胸ぐらを掴む。

その頃、屋根裏に潜み、見つけた猟銃に弾を込め、セリーナに狙いを定めたジューンだが、「私には何もない。あなたが私からすべてを奪った。赤ちゃんを抱くことさえできない」と苦しみを吐露するセリーナを撃てなかった。

フレッドは地元の部隊にふたりを探させると約束、セリーナを説得して邸宅を後にした。
覚悟
ギレアド脱出
危機を脱し、安堵した途端、陣痛が始まってしまったジューン。それでもギレアドを脱出するためにクルマに乗り込むが、電気が通じていないため、ガレージの扉は開かなかった。
そこでジューンはクルマで扉に体当たりすることに。だが扉はびくともしなかった。
とうとうジューンは破水してしまう。
思い通りにならない状況にジューンは嘆くが、立ち上がると、ひとりで出産する覚悟を決める。
立ち向かう
暖炉で火を焚き、ひとり陣痛の苦しみに耐えるジューン。
余りに痛みに意識を失い、再び意識を取り戻したジューンは下半身から大出血をしていた。

母として
ジューンは決心する。
猟銃を持ちヨロヨロと暗闇の外へと歩いて出たジューンは、陣痛の痛みに耐えながら、空に向か空砲を4発撃つ。赤ん坊の命を救うために自分の居場所を教えたのだ。

そしてジューンはひとりで出産する。壮絶な痛みに耐えながら。
産声をあげ、可愛い元気な赤ちゃんが産まれた。ジューンはその子に「ホリー」と名前をつけた。

しばらくすると屋敷にクルマのヘッドライトが差し込む・・・
感想
ジューンは本当に素晴らしい。私は出産歴ありますけど(笑)絶対ひとりでなんて産めません
現代社会じゃ考えられないけど、昔の人はこんな風に産んだ人もあったんだろうな~と想像しました
出産ってやっぱり、壮絶ですね。そして、ほんとうに尊く、美しい
私なら、セリーナとフレッドが探しに来てくれた時に、演技して助けを求めたかも
そこまで信念の強いジューンが、子どものために母として、猟銃を空にぶっ放して助けを求めたシーンは、荘厳ささえ感じました。
ホリーって名前は、ジューンのママの名前ですね。
ジューンを演じているエリザベス・モスに改めて敬意を称したい。
素晴らしいエピソードでした。




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