IMDb 9.2のエピソード
韓国ドラマ「怪物」は、全16話配信済み。
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#10 沈む
ナム・サンベ所長が逮捕された。ユヨンの遺体が自宅地下室から見つかったドンシクは、21年前のことをサンベに聞きたいと電話をするが、サンベはドンシクを避け続ける。
一方、サンベを尾行するジュウォン。
相関図
まとめ
【過去】2020年12月 カン・ジンムク自害のあと
釜山
休暇を取り釜山にいるジュウォンを訪ねてクォン・ヒョクがやって来た。
ヒョクは、興味が無いと言うジュウォンに事件の状況を報告するー。
●ミンジョン殺害事件は被疑者カン・ジンムク死亡により不起訴処分に。
●ジンムクに釣糸を渡した人物も特定されていない。
●自殺があった日、強行犯係のCCDカメラが停止していた時間帯がある。
●ユ・ジェイが行方不明となり釜山にいるらしい
そして、「イ・ドンシクが特進した。生まれつきお坊ちゃんのお前はあの変人(ドンシク)に利用され、すべてが上手くいかず、足掻いても結局食われてしまう」と言うが、その言葉にジュウォンはドンシクと対峙する方向性を見つける。
ユ・ジェイ
漁港で働いているジェイを見つけたジュウォンは会いに行こうとするが、そこでジェイを探すナム・サンベ所長を見る。ジェイを探すサンベに漁港の女性たちは、「見てない。知らない」とジェイを庇い、ジェイは身を隠し続けていた。
ナム・サンベ所長の自殺教唆、ほう助をリークしたのはジュウォンではない
【現在】逮捕されたナム・サンベ所長
ドンシクとサンベ所長
ナム・サンベが逮捕された。
捜査の結果、マニャン派出所の所長室金庫内から、”ユン・ミヘの死体案件書と釣糸”が発見されたが、ドンシクとジファ以外には何も話さないと供述を拒否するサンベ所長。
そこへ自宅捜査を終えたドンシクがやって来た。
「ユヨンが見つかった」と言うドンシクにサンベは、「良かった。21年この日を待ってたんだ。そばに居てやれ」と言うが、「21年間、生きてるユヨンを想像したり、もう死んでる、諦めなければと思ってきたが、地下室にいると想像したことがなかった。毎日生活し、あの壁を見てたのに。ユヨンが見つかれば終わると思ってたのに違った」と涙を流すドンシク。
サンベ所長は思わずドンシクの手を握りしめるが、ドンシクはその手をそっと外すと、カン・ジンムクに自殺教唆、ほう助をしたかと尋問する。
「してない。留置場には行ってない」とサンベ所長は否定した。
取り調べを終え、部屋を出ようとするドンシクにサンベ所長は、「ドンシク、すまなかった。21年前に私が全部・・・すまない。私が悪かった」と謝罪する。
その言葉にドンシクは、「ならナゼ逮捕されてる?何もするなと言ったのに」と言うが、サンベ所長は、「何もしてない。全部終わらせたらここを離れてゆっくり暮らす」と言う。
推理
サンベ所長は72時間勾留されることに。
ジファはマニャン派出所のCCDカメラ映像を見せ、「所長室にはカギがかかっていなかった。職員なら誰でも出入りでき、金庫に触れる状態だった」と言う。
問題は、【証拠を偽造し所長に罪をかぶせたのはナゼか?】だった。
いろんな意見が出る中ドンシクは、ミンジョンの指を縁台に置いて警察の注意を引いた自分の行為を思い出し、改めてCCDカメラを確認、所長室のドア前で、CCDカメラに向かって微笑むジュウォンに気づく。
ハン・ジュウォンとイ・ドンシク
対峙
翌日、ジュウォンのアパートを訪ねたドンシク。
ジュウォンは、ドンシクが訪ねてくることを想定していた様子を見せるが、ドンシクは、「釣糸と死体検案書をナゼ金庫に入れた?派出所のCCDカメラに笑顔の警部補が映ってた。ハン警部補以外にいない。ナゼですか?」と直球で切り込む。
だがジュウォンは「CCDカメラに映ってるのはボクだけじゃないのにナゼ、ボクだと思うんですか?なぜなのかがそんなに大事ですか?ボクはやっていません。映像に映ってたと言うその情報だけでここに来たんですか?」と切り返す。
自分の手法を使って挑んでくるジュウォンにドンシクは、「警部補、ベストを尽くすといい。期待してる」と席を立つが、「それはボクのセリフです。ユ・ジェイ、オ・ジファ、パク・ジョンジェ、ナム・サンベ。彼らはあなたに隠し事が1つもないのかな?」とジュウォン。
だが、「オレの真似をして動揺させたくて仕方ないんですね。オレはあなたに借りがある」と言うドンシクにジュウォンは、「借りじゃない、正義です」と言い切る。
ジュウォンのアパートを出たドンシクは、元同僚(広域捜査隊)に電話し、「IPアドレスの位置と添付ファイルの解析」を依頼する。
ジュウォンの裏工作
「IPアドレスの位置と添付ファイルの解析」の結果、ジェイに脅迫メールを送ったのはジュウォンとわかった。「どうしてこんなことをしたんだろ?」と言うジェイにドンシクは、「ジェイが裏門で何を見たかを知りたかったんだろ。何を見たのか教えてくれ」と言う。
しかし言いよどむジェイ。
ドンシクは、ジェイが見た人物が”ナム・サンベ”だと確信する。
様子のおかしいジョンジェ
ユヨンの遺体が発見されて以降、日に日に様子がおかしくなるジョンジェ。
息子の様子がおかしいと気づいたト・ヘウォンは、デスクの引き出しの大量の鹿のイラストに気づき、イ・チャンジンに処方箋なしの精神安定剤を手に入れて欲しいと頼む。
ナム・サンベ所長
釈放
72時間の勾留が終わった。
ジュウォンは留置場へサンベ所長を迎えに行くフリをし、財布にGPS発信機、ポケットにペン型レコーダーを仕込む。
追跡
ジュウォンは尾行を開始する。
サンベはタクシーで自宅へと帰るが、自宅前で待つドンシクに気づくと、踵を返す。
サンベはそのままタクシーに乗ると、警視庁へ。
だが警視庁にナゼかファン警部補とチョ巡査部長がいた。ふたりは「友だちと会いに来た」と説明する。
そこへハン・ギファンがやって来た。
ギファンはジュウォンを引き止めると、「終わった事件を探るのは止めるんだ。このとおりだ、頼む」と言い出す。だがジュウォンは、「今更父親面しないでください。あなたの思い通りに生き、死んだ母と違う」と言う。
ユヨンの死因
ユヨンの鑑定結果は、多発骨折だった。首を締められた痕跡(舌骨骨折なし)はなく、高所からの転落、または交通事故と思われた。
衝撃の事実にドンシクはサンベ所長に電話をかけ、「聞きたいことがたくさんある。あの時、何をしたんだ?何を隠してる?所長が本当にカン・ジンムクを殺したのか?」と矢継ぎ早に質問するが、電話は無言のまま切られてしまう。
何か不穏な空気を感じたドンシクはジファにサンベ所長のケータイGPSの追跡を依頼する。
その直後、走り去るクルマを見たジュウォンは、追跡を開始する。
ジュウォンから電話がかかった。
ジュウォンは、「サンベ所長に問題発生。血溜まりがあり拉致されたようです。走り去るシルバーのSUVを見ました。ナンバーに”ホ”があり数字はわからない。今、発信機を追ってトンムン方面へ移動中。必ず捕まえます」と言う。
ドンシクはパートナーのサンヨプを思い出し・・・、「オレも向かってる。それまで気をつけて」と言うと、警察の応援要請をかける。
港に着いたジュウォンは、「動きがない。暗くて状況を把握できないので、歩いて近づきます」と言うがその直後、何かが海に落ちた音を聞き、走り出すー。
ドンシクが港に着いた時、既にたくさんのパトカーが駆けつけていたが、サンベ所長は、ずぶ濡れのジュウォンの横に変わり果てた姿で横たわっていた・・・・。
「所長、起きてくれよ、所長!」と泣き叫び崩れ落ちるドンシクを抱きかかえるジュウォン・・・。
感想
このドラマ、ほんとにすごいと思う。毎エピソードの内容が、想像をはるかに越えてくる。
10話目を見て、私の予想が変化しました。
ドンシクの妹ユヨンは交通事故で亡くなった。轢いたのはジュウォンの父ハン・ギファン。
その隠蔽にナム・サンベは加担したのかも?と。
ただし、ジンムクはどう関わっていたのか不明。
ジンムクは、「ユヨンはオレじゃない」と言いつつも、埋めている場所は知っていたらしい発言をしていたので、何かしらに加担している可能性がある。
ジンムクの自殺は、ユヨンの真実を明らかにしないための完全なる口封じだと思う。ユン・ミヘ(妻)の死亡検案書を見せる代わりに、自殺教唆したのだと。
問題はそれを誰がしたのか・・・。
1番怪しいのはナム・サンベだけど、サンベ所長は最後まで、「してない」と否定してた。
この否定がほんとうなら、誰が自殺教唆、ほう助したのかは不明。
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