さすが!と感動したあと、絶体絶命!ってエピソードです。
#5 あらすじ
「アンヘル警部補の意識が戻った」と報道を知った教授は、その真偽を確認するために、行動を起こす。
王立造幣局内では、アルトゥーロが脱出の隙を狙う。
相関図
まとめ
アンヘルの容体を確認する方法
教授は自らクラウン(ピエロ)になり、病院に侵入する。
しかし病院には次々とクラウンがやって来ていた。それは教授が、「クラウン募集」の告知をしていたからだった。
監視カメラでその状況を見ていた捜査本部は、まずはクラウン排除からはじめなければならなくなる。
その間、教授は小児病棟のプレイルームに行くと、「このウサギのぬいぐるみが欲しいのは誰かな?」と患児に声をかけるー。
アンヘル役と妻役が銃を構える中、ドアが開き、入って来たのは・・・患児だった。
教授はウサギのぬいぐるみに仕込んだビデオカメラで、”アンヘル警部補、意識回復”が警察の罠だと確認した。
今回も犯人に出し抜かれた捜査本部は、アンヘルが協力者を特定したと断定。
王立造幣局
11人の人質を解放した犯人たち。
報道では警察によるベルリンの犯罪歴操作も明らかになり、教授の読みどおり、国民は強盗団に共感を感じ始めていたー。
トーキョーは裁判所へと向かっていた。教授を信じて。
逮捕されたら、24時間以内に取引を申し出て、裁判官の前のみ証言すると言うこと。そうすれば、最高裁に回される。その間に、「私がなんとかする」と。
アルトゥーロの脱走計画 vol.2
ナイロビはホールに”残留を選んだ人質”を集め、「約束を守り11名を解放した。誰も騙していない。約束を守った。あなたたちにも約束どおり100万ユーロを送る」と宣言するが、「またウソか?」と反抗的な態度を見せるアルトゥーロ。
アルトゥーロは人質たちに、(デンバーがひとりになったら実行する)と脱出する時を伺う。
その時が来た。
アルトゥーロは指示を無視してエントランスに向かって歩きはじめる。少し距離を空けてそれに続く人質たち。
「勝手なことをするな!戻れ!」と苛立ち、注意するデンバーにアルトゥーロは銃口を向けた。
自分の銃をすり替えられていると知らないデンバーは、空砲でビビらそうと引き金を引くが、銃声は鳴らない。
アルトゥーロはすばやくデンバーを後ろ羽交い締めにし、首に銃口を当て、人質全員とエントランスに向かう。
その頃リオは、ベルリンとナイロビから教授の伝言【トーキョーを脱獄させる】を聞き、拘束を解かれた。
リオは、「人質が逃げる!」と言って走り出すとパソコンでシステムを変更、エントランスを施錠する。
それを知らないアルトゥーロはモニカにボタンを押せと指示。
モニカはボタンを押すが、エントランスドアは開かない(リオがシステムで施錠したから)
そこへ銃を構えた犯人たちが揃う。
「デンバーを解放しろ」と迫るが、アルトゥーロは解放しないどころか、「失うものはない。5つ数えたらコイツ(デンバー)を殺す」と叫ぶ。
その時、アルトゥーロの背後から、頭を殴打したのは、モニカだった。
「この女は共犯だ!」とアルトゥーロ。
モニカはこの行為で自分が共犯者になったことに気づくー。
モニカ
気がつけば犯人に加担していたモニカ。
「バカなことをしてしまった。逮捕されてしまう」と動揺するモニカにデンバーは、「一緒に行こう。オレが守る」と共に逃げようと言うがモニカは、「逃げ回るのも発砲するのもムリ。隠れて暮らすのもイヤなの」と言う。
ベルリン
ベルリンは今日もしっかり休憩時間を確保し、アリアドナの膝枕で眠っていた。
ベルリンはアリアドナに、「数日のうちに航空券を取る。遠い国に一緒に行かないか?限られた時間を楽しもう。その代わり、オレが死んだら財産のすべてを譲る。本気でオレを愛してるなら最高の申し出だろ?最期までパートナーでいて欲しい」と気持ちを伝える。
崩壊の手前
立てこもりは5日目を迎えた。
犯人たちは、睡眠不足にストレスで疲労し、計画にないことの対処で疲弊、限界に達してた。
ナイロビは、脱出しようとした人質たちに、「親切にしたつもりよ、約束を守ろうと努力した。それを仇で返された。生きがいを失った私にはこの計画しかない。私は良い人間なのに世間から評価されず軽蔑される。敬ってもらうにはどうしたらいいの!」と怒り、本音をぶちまけてしまう。
その時、「オレが復帰する時だ」とベルリン。
ナイロビはすんなりリーダーを譲った。
ベルリンは人質を立たせると、「お前たちを守ると言ってきたが、気持ちが変わった。拷問する。トンネルを掘れ。休憩なしで作業してもらう。拒否すれば厳罰を科す。局長アルトゥーロのようにな」と言った時、皆の前に連れて来られたのは、身体中にプラスチック爆弾を巻かれたアルトゥーロだった。
ラケル
甘い関係
見事に罠を見破られてしまったラケルは、「時間があるなら話しを聞いて欲しい」とサルバをいつものカフェに呼び出す。
ラケルがカフェに入ると、店主はラケル宛ての赤い封筒を渡した。
その中には、美しいビーチの絵ハガキが何枚か入っていたー。
そこへ現れたサルバ。ふたりはキスをし、旅行について話しをするが、その時、サルバのスーツについていたオレンジ色の1本の髪の毛に気づいたラケルは凍りつくー。
ラケルはその瞬間、すべてがサルバに繋がっていることに気づいた。
カフェで偶然会ったこと、捜査本部に来たことも、トレドのアジトの捜索の時も側にいたことも・・
ラケルの行動
トイレでラケルはスアレスにクラウンの髪の色がオレンジであることを確認すると、ビクーニャ(元夫)に電話し、トレドのアジトの証拠品に重要なものがなかったか確認する。
残念ながら成果がなかった応えるビクーニャにラケルは、サルバと殴り合った経緯を聞く。
「殴り合ってない。侮辱され、挑発された。そして首を絞められ失神させられたんだ」とビクーニャ。
ラケルはサルバが犯人だと確信する。
トイレから戻ったラケルは、「トイレでしない?」とサルバをトイレに誘い出すと銃口を向け、手錠をはめさせ、強盗事件ほう助罪で逮捕した。
その後ラケルは、手錠をはめたままのサルバをトレドのアジトへ連れて行き、立ち入り禁止の屋敷内へと入って行く。
ビクーニャ警部
ラケルとの電話のあと、ビクーニャはラケルがサルバを疑っていることに気づき、
サルバがこの署内で触ったであろう所持品預かりのトレイすべての指紋採取、ビクーニャのクルマの助手席の指紋の採取と、それらをスプーンとパトカーから出た指紋と照合するよう指示する。
感想
さすが優秀な女性警部の本領発揮のラケル。
たった1本のピエロの髪の毛ですべてが繋がった!ってことですよね。
これって、女性が男性の浮気相手を見つけた瞬間に似てるな~と思いました。
でもラケルのショックは計り知れなかったと思います。
ラケルはかなり好きになってましたしね。
そしてそれは教授にとってもツラかったことかも。
ラケルとの安らかな時間をほんとうに楽しんでいるように見えたから。
さて一方の造幣局内は、睡眠不足と神経の使い過ぎでかなり限界に来ている犯人たち。
ナイロビじゃないけど、彼らなりに気を遣ってきた人質に2度も裏切られたら、怒りも湧くよね。
モニカはデンバーを助けたい気持ちになり、思わずやってしまったのかも知れませんね。
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