グレイズ・アナトミー 16 #15 儚き銀世界

様子のおかしいアンドリューは、無謀な行動に出る！
リチャードには異変が起き、不安のあまりテディは・・・

#15　儚き銀世界 Snowblind　あらすじ

シアトルが前例のない大雪に見舞われる。
５キロ先の病院から移植用肝臓が届かなくなり、アンドリューはメレディスたちの制止を振り切り、吹雪の中を歩いて取りに向かい…。

まとめ

ベイリーとジョーイ

ベイリーは空き時間にジョーイに勉強を教えるが、ジョーイは頭が良く、ベイリーは楽しい時間を過ごす。

しかし、ジョーイの退院が決まってしまう。
ジョーイはソーシャルワーカーとの話し合いを拒否し、「18才だ。自立する」と言い出す。
多くの可能性を持つジョーイに、良い人生を歩んで欲しいベイリーは、「良い里親が見つかれば高校を卒業し、大学にも行ける」と言うが、「大学？そんなのあり得ない。バーガーショップで働くよ」とジョーイ。
将来を諦めて欲しくないベイリーは、ジョーイを連れて院内見学し、いろんな職種も見せる。

事故に遭った妊婦レスリー

その時、「助けて！私の妻なの。私がクルマで轢いてしまった！」と女性が妊婦を担いでERへやって来た。
妊娠32週目のレスリーは、意識がなく、心停止してしまう。
オーウェンとテディ、マギーは、「母子共に助ける！」と賢明の処置をする。

ジョーイは、医師たちが、もうムリだと思われた状況の母子の命を助けた瞬間に立ち合い、「凄すぎる」と感動する。

ベイリーの決断

「ウチに来ない？里親の補助金のためじゃない。部屋もあるし食事もある。愛情もね。テレビゲームもあるし、同じ年頃の男の子もいる」ベイリーはジョーイに提案する。
「ほんとうに言ってるの？ウレシイ。そうしたい」とジョーイ。

ベンが自宅に帰ると、ジョーイがタックと楽しいそうに遊んでいたー。

リチャードとテス

居なくなった患者

シュミットは病室から忽然と消えた患者、テス・アンダーソンを必死で捜す。

インターン：テス・デズモンド

インターンを指導するリチャードだが、どのインターンにもやる気とセンスを感じず、ウンザリ気味。
そんな中、腹腔鏡オペ手技を練習するリチャードのスキルに興味を示したインターン、テス・デズモンドに、熱意とセンスを感じたリチャードは、指導する。

その後、患者の前でも、機転が利き、優しさを見せたテス。
リチャードは、助手予定のヘルムを外し、テスにその役目を与える。

デズモンドが術式を完璧に理解していると知ったリチャードは、執刀を許可するが、「私にはできません」とデズモンド。
「何でも初めてはある。私の指示でやればいい」と言うリチャードの励ましを受け、メスを握ったデズモンドー。
その時・・・・「待って！ダメだ！ストップ！」と叫ぶシュミットが！
シュミットが捜していたテス・アンダーソンこそ、インターンのテス・デズモンドだったのだ。

テス

副腎皮質ガンを患っているテスは、今回4度目の治療だった。
医師を目指しているテスだが、メディカルスクールで3度目のガン治療が必要になり1年かかり、学費を使い果たしたと言う。
「そして今はバリスタ。生まれ変わったつもりでせめて1日、夢に生きたいと思った」とインターンのフリをした理由を説明するテス。

「障害の多さなら私も負けない。キミは4度のガンを乗り越えてるんだ。そんなキミなら医学部を卒業できる」とリチャード。
そしてリチャードは震える手を見せる。
「キミに執刀をさせようとしたのは、手が震えるからだ。もう外科医はムリだ。外科医は私のすべてだったが、リングを降りる時かも知れない。もう私には必要ない」そう言うと聴診器をテスの首にかけ、「キミが使ってくれ」と言うのだった。

コーマック・ヘイズとメレディス

移植肝臓

電話口で怒鳴り散らすヘイズ。
苛立ちの原因は、輸送中の移植肝が、大雪のせいでグレイ＋スローンの届かないことだった。
深刻な容態のエリサを前に、「たった5キロなのに」と諦め切れない。
すると、「ボクが臓器を取りに行く」とアンドリューが言い出す。

メレディスは、「外は猛吹雪の－13℃よ？状況を冷静に判断してない」とアンドリューの行動を心配するが、アンドリューは聞く耳を持たず、行ってしまう。

オペ室で

エリサの容態が急変、緊急手術となる。

応急処置をするヘイズとメレディスに、アンドリューが移植肝を受け取り、グレイ＋スローンへ向かったと連絡が入るが、1時間経過してもアンドリューは戻って来ない。

その間、応急処置を続けるふたりは、互いについて話しをする。
「なぜスイスへ？」メレディスが聞くと、「妻を亡くし、子どもを連れて逃げたくなった」とヘイズ。
メレディスは笑いながら、「私も同じことをした。サンディエゴへ当てもなく」と。
互いに愛するものを亡くした経験を持つふたり。
「本当にこのツラさはマシになるのか？」と問うヘイズに、「死別してから初めて経験することは何でもツライ」とメレディス。
同じ哀しみを背負っているふたりは、通じるものを感じあうー。

アンドリューの異変

そこへ、両手に酷い凍傷を負ったアンドリューが、移植肝を持って戻って来た。
移植肝を受け取ったヘイズとメレディスは、移植術を開始する。

明らかに治療が必要な状況にも関わらず、「大げさだ。治療の必要なんかない！」と拒否するアンドリュー。
「今、必要な治療をしないと両手を失う。外科医としての将来も失うんだぞ」
ジャクソンはアンドリューに言い聞かせるが、アンドリューには届かない。

ジャクソンから、「今から12時間が山だ」と言われても、ナゼか気にする素振りもないアンドリューは、心配してやってきたメレディスに、「見舞いは要らない」と拒否する。
「あなたのおかげで、エリサが助かった」と伝えるメレディスに、「オレがあなたの言うことを聞いて肝臓を取りに行かなかったらエリサを救えなかった。だから逆らったこと感謝して欲しいぐらいだ」とアンドリュー。
「私たちは心配してるだけよ」と言うカリーナに、「ボクは父さんじゃない。医師になってはじめて誰の力も借りないでひとりでやり遂げたのに、どうして認めてくれないんだ。どうしてボクを責める。病気じゃないかって！」と声を荒げるのだったー。

「デルーカはキミの何なんだ？」

長い1日が終わろうとしていた。
ヘイズは帰路に着こうとしているメレディスに、「デルーカはキミの何なんだ？」と聞く。
「夫の死後、初めて愛してると言ったひと」とメレディス。
「その言葉を言えて、良かったと思うか？」とヘイズ。
メレディスは、「良かったと思っている」と言う。
「オレはずっと独りだった。だが今は、友だちに救われている」とヘイズ。

それは、愛する配偶者を亡くし、それを抱えて生きているメレディスのことだった。

レヴィ・シュミットとニコ

両親にカミングアウトしていないとわかって以降、ニコはその話しを避けるかのようにレヴィを求めるようになっていた。
レヴィは、「セックスで黙らせようとしてるよね？ボクはちゃんと恋人でいたいんだ」と気持ちを伝えるが、「オレはただ会って楽しみたいんだ。オレを変えようとするな。コレがオレなんだ。それが不満なら、もういい」と苛立ち、出て行こうとするニコ。
「受け入れるよ。どんなニコでも愛してる」レヴィは、そう言うが、何とも言えない不安がレヴィに広がるのだった。

テディ

アメリアはあれ以来、仕事をずっと休んでいる。
リンクがマギーに、「彼女が心配でメールをしても1通の返事もない」と愚痴っているのを聞き、不安が増すテディ。

トムの愛

雪が止んだ。
外にいるテディを見つけたトムは珈琲を差し入れる。
トムの優しさにテディは思わず、「アメリアの妊娠を聞いた時から、お腹の赤ちゃんはオーウェンの子かもって不安が払拭できなかった。上手くいく気がしない。カレはまだアメリアを愛してる気がする」と心の内を吐露する。
トムはそんなテディに、「ずっとキミとオーウェンを見てきた。大丈夫だ。カレはキミを愛してる」と。
テディは自分の気持ちをよりテディを想うトムの優しさに、「いいひとね」と言うが、「俺は嫌われ者だ。ボクは輪には入れない。2年頑張ってもね」とトム。
「私はあなたが好きよ」と言うテディにトムはおどけて雪玉を投げてふざける。