グッド・ドクター 3 #10 帰郷

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海外ドラマグッド・ドクター

言わなきゃそれで解決できることってある。
なのになんで言葉にしちゃうんだろうね、と、言うストーリーです

#10 帰郷 Friends and Family あらすじ

グラスマンから、父親が膵臓ガンで余命数日と聞かされショーン。ショーンは帰られないと言うが、グラスマンは、最期に会話をするべきだと助言する。
ショーンは、リアとグラスマンと共に、故郷シャイアンを訪れる-。

 

まとめ

NFLプレーヤー:アート・ケルマン

ジムで

ジムでトレーニングをするアートは、300キロ近い無謀な重さのバーベルを持ち上げた拍子に、「痛い!」と叫び倒れてしまう。
ちょうど居合わせたメレンデスとクレアにアートは、「脚の感覚がない!」と言う。

治療

アートは、T3,T4(胸椎)の破裂骨折と脱臼を起こしており、手術は必要だったが、幸い、脊椎に離断はなかった。
執刀するつもりでやって来たNFLの整形外科医は、モーガンが勧める”低体温療法”に反対し、今後の治療は引き継ぐと言い出すが、「決めるのはアートだ」とメレンデス。
アートはメレンデスを選んだ。

大勢のNFL関係者が見守る中オペは始まる。
メレンデスたちは、低体温療法を使うが、アートは徐脈から心停止してしまう。
しかし脱臼が悪化するため心臓マッサージが使えない。
メレンデスは、エピネフィリンを心注し、血圧と心拍を安定させた。

アートの本音

意識が戻ったアートにクレアたちは、「数時間後に手術をします。またプレーできるようになる」と説明するが、「メレンデス先生を選んだのは、プレーにこだわって治療をしないからだ。アメフトは嫌いだ。昔から」と言い出すアート。
「人生を捧げてきたのに?」と言う問いに、中学生の頃から身体が大きく、必然的にアメフト部に誘われた。でも最初からイヤで、辞めたかったが、大学のコーチが母親を説得。”選手になるのが神の意思だ”と母に言われたと言う。
「皆が俺をアテにしてる。弟、いとこ、友だちも。辞めれば憎まれる。わざと危険なプレーをしたこともあるが、不思議と無傷だった。だから無茶なトレーニングをしたんだ」と言う。

オペ後クレアは、「皆に話せば分かってくれる。辞めても誰も責めない」と言うが、「母親は最低賃金で家族全員を支えた。フットボールが好きじゃないから、楽しくないから辞めたいなんて言えるもんか」とアート。
するとクレアは、「私も母の期待に応えようと必死だった。でも母は、上手く行けば、”運が良かった”。失敗したら毎回、”それがあなたよ。しょせんダメなの”と言われた」と打ち明ける。

アートは母親にフットボールを辞めたいと打ち明ける-。

 

クレア

クレアの様子がおかしいことに気づいているアレックスは、「誰かに助けを求めるべきだ。そうじゃないと潰れてしまうぞ」とアドバイスする。

クレアは、自分の気持ちをアートに話したことで、セラピーを受ける決心をする。

 

ショーンの帰郷

グラスマンはショーンの父親が膵臓ガンの末期で余命数日だと伝え、「たったひとりの父親だ。言っておきたいことがあるなら今しかない」と言うが、「ボクには言っておきたいことはない。でも死ぬ前に、向こうが話したいのなら、それは聞く」とショーン。
ショーンはリアとグラスマンと一緒なら行くと言う。

出発の朝。
グラスマンとリアは、「カーリーに行き先とその理由、誰と行くかを伝えるべき」と言うが、「カーリーは心配しない」とショーン。
それでもふたりは、連絡し、会えなくて淋しいと言葉で伝えるべきだとアドバイスする。

最初の反応

実家に到着したショーンだったが、クルマから降りることができないどころか、「気が変わった。父さんの話しは聞きたくない。ここはイヤだ!」と言い出す。
しばらくクルマの中にいようとリアは提案するが、その時、家の中から母親が出て来た。
母親はショーンに気づき、手を振るが、それを見たショーンは、「今すぐクルマを出して!もう帰りたい!早くクルマを出して!」とパニックになる。

落ち着くためにモーテルにチェックインしたショーンは、「もう帰りたい」と言い出す。
リアは、「もうすぐ死ぬからって許す必要はない。ショーンが話しを聞く前に死んでも、悪いのはカレでショーンじゃない」と言う。
ショーンは会いたい人がいると言いだす。

弟スティーブで

それはスティーブのお墓だった。
「あれは事故だ、ショーン。キミがツラいのは分かる。だけどお父さんもツラい。子どもを亡くすのはツラいことだ。お父さんは会いたがってる。キミはどうしたい?」とグラスマン。
黙ったままのショーンにリアは、「イヤなら会う必要はない。自分の心に素直に従うのが1番だ」と言う。

両親との再会

ショーンは両親と再会する。
しかしショーンは、母親のハグを断る。

ベッドの横に座ったショーンに、「ショーン、悪かった。俺はただ息子が欲しかったんだ。息子に釣りを教えてやって、キャッチボールしたり、ビールを飲んだり。幼い息子を肩車してやりたいと思ってた。だから頭にきたんだ。お前じゃなく自分に。息子の力になれなくて。どんなに頑張っても俺はいつもしくじった。だがお前は良い子だった。立派な大人になったな。誇りに思うよ。お前を愛してる。それはわかって欲しい」と父。
しかしショーンは、「あなたは良い人間だとは言えない。あなたはいつも酒臭かったし、暴力ばかり振るっていた。それにボクのウサギを殺した。そして弟も殺した。だからあなたが死んでも構わない。ボクはちっとも構わない」そう激高すると、部屋を出て行く。

グラスマンのアドバイス、リアのアドバイス

グラスマンは、「もう一度父親と会うべきだ。明日の朝、パンケーキを食べて考えよう」と提案するが、リアは、「せっかく来たのだから楽しまないと」と湖に行こうと誘う。
グラスマンは、湖は半分凍ってるぞと言うが、ショーンはリアと一緒に湖へ出かける。

湖に着いたリアとショーン。
しかしショーンは、足の指の間に泥が入るのがイヤで湖に入るのを拒否する。
それがキッカケで、子どもの頃の父とのやりとりを思い出したショーンは、(けして、酷いだけの父親じゃなかった)と気づく。

グラスマンとリア

グラスマンはリアに、「あのショーンが怒るなんて。時に不安定で頑固だが、怒りを表すことなどなかった。あれが父親との最期なら、私はカレの古傷を広げただけだ」と言う。
リアは、「父親は最悪だし、母親もショーンを守らなかった。ムリに許さなくていいと思う」と言うが、「キミもいつか親になるだろう。親も間違いを犯す。償うチャンスがないのは酷だ。ショーンの父親は慈悲を求めてる」とグラスマン。
そう言われてリアは、納得する。

母の本音

翌朝。
ショーンのお気に入りの店でパンケーキの朝食を食べていると、母がやって来た。
「ここだと思った。昔からこの店が好きよね」と。

母親からふたりで話したいと言われ、ショーンはテーブル出向き合う。
「わだかまりを解きたかった」と言う母にショーンは、「なぜ離婚しなかったの?」と問う。
母親は、あの人を愛しているからだと言うが、「ボクやスティーブよりも愛してたの?」と聞くショーンに母親は、「あなたには憎まれても仕方ない。でも、あの頃の私たちは若かくて愚かだった。あなたを理解できなくて途方に暮れた。でも会いたかったわ、とっても。ハグしてもいい?」と。
ショーンは黙って母親の前に立った。それはOKと言う意味。
母親は息子を抱きしめた。

父との決別

ショーンは、もう一度父親と会い、話そうと決める。

「もう帰ったと思ってた」と言う父親にショーンは、「ボクは拒んだ。肩車もハグも。あなたを幸せにできなかった」と気持ちを伝えると、「お前は息子だ。大事なショーン」と父親。
その言葉にショーンは、「あなたを許す。それにこれ以上あなたを罰したくない」と言う。
すると父親は、「俺もだ。お前は皆と違う。賢い子だ。・・・・だが弱い。まるで甘やかされた赤ん坊だ。スティーブの死は俺のせいじゃなく、お前のせいだ」と突然言い出す。
驚いた母親は、「モルヒネのせいよ」と言うが、ショーンは表情を強ばらせ、パニック状態になる。
それでも父親は、「とっとと出て行け!また逃げればいい!」と言うのだった。

「お父さんが30分前に亡くなった」
グラスマンはショーンに伝え、葬儀まで残るかと聞くが、ショーンは、「もう帰りたい」と言う。
グラスマンはショーンを放って置けず、「話しを聞こうか?散歩に出てもいい」と言うが、「ボクは疲れた。もう寝たい」とショーン。

しかし、モーテルの部屋でひとりになったショーンは、いろんな感情に押しつぶされそうになり、パニックに襲われる。
様子を見に来たリアは、そんなショーンを見つけ、後ろから抱き寄せる。
リアに抱かれながらショーンは、泣くー。

 

感想

ん~・・・人間ってフクザツだよなぁ@

ショーンの父親の最後の言葉は、ほんとうの気持ちだったのかな・・。
モルヒネのせいだってお母さんは言ってたけど、あれが父親の最期の言葉だとしたら、ショーンにとってこんな残酷なことはないと思う。
父親が亡くなった以上、直接怒ることも、謝ってもらうこともできないんだもん。
センシティブなショーンにまた新しい苦悩が加わった気がして仕方ない。

グラスマンも娘を亡くしてるから、ショーンにも父親にも後悔のない別れがして欲しかったんだろうな。
その思いは分かるけど、余計にフクザツなものを抱え込ませることになったと思う。

 

 

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