ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ 2 #4 理想の世界

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今回はステキなエピソードでした。

 

#4 理想の世界 The Denominator あらすじ

マックスは日課のランニング中、バスケを楽しむ黒人男性たちと知り合うが・・・。
腫瘍科共同チーフとなったカストロの治療方針に疑問を感じるシャープは、ある患者への対応を巡ってカストロと対決することになる。
フロムとカプールは、ある少年の症状から、市全体の環境問題を見つけてしまうことに。

 

まとめ

マックス

出会い

マックスはベビーカーを押しての日課のランニング中、バスケを楽しむ男たちを見ていると、「ひとり足りなくなった。入らないか?」と声がかかる。
ルナがいるからと断るマックスに、「赤ちゃんを見ていてあげる。得意なの」と少女。
マックスは、少女(ハーモニー)にルナを任せ、ゲームに加わる。

マックスはルナが泣き出したため、ゲームから抜けて帰ろうとした時、一緒にゲームを楽しんでいたマーキスが倒れる。
マーキスは心肺停止に。マックスはすぐさま蘇生を開始する。

マーキス 42才

心肺停止後、マックスが心配蘇生し、ERに搬送されたマーキス。
検査の結果、高血圧が原因で、心臓がダメージを受けていることがわかる。
マックスはマーキスとの会話から、ブロンクスの住民のほとんどが健診を受けていない現実を知る。

レイノルズから、除細動器の埋め込みか、損傷した心臓の切除術が必要だと説明を受けたマーキスは、「俺たちは父娘のふたりで生活してる。手術を受けることはできない」とオペを拒否して退院しようとする。
レイノルズは仕方なく、マーキスにホルター心電図を装着し、病院から監視することに。

しかし程なくして再び意識を失い倒れたマーキスは、監視システムによりレイノルズが駆けつけ、蘇生し、またまた命を助けられる。

再び入院したマーキスは、治療しなければならないと理解したが、それでも大きなオペはイヤだと譲らない。
しかしハーモニーから、「しっかり治療するべき」と言われ、オペを受ける決意をする。

 

レイノルズ

インターンのデュークはかなり勉強しているようで、知識はレイノルズ顔負けだった。

マーキスのオペで

レイノルズはデュークの見学を許可し、マーキスの執刀をする。
「今からドール術をはじめる」とメスを握ったレイノルズにデュークは、「いいんですか?マッカーシー術にするべきでは?」と言い出す。
オペ室の空気が凍った。
「オレの言うとおりにやれ。いいな」とレイノルズは言い、オペを開始する。

オペは難航する。
様子を見に来たマックスにレイノルズは、「もしもを想定してハーモニーに状況を伝えてくれ」と頼む。
ハーモニーはマックスの説明を冷静に聞き、「怖いだろ?話しを聞く」と言うマックスに、「平気」と言う。
マックスは、何も言わず、隣に座ってオペ終了まで一緒にいてやる。

レイノルズがやって来て、手術の成功を伝えると、感情を抑えていたハーモニーはレイノルズに抱きつき、安心と感謝を伝えた。

レイノルズの指導

オペ室にデュークを呼び出したレイノルズは、「オペ室では皆がオレのために動くべきだ。外の世界は民主主義でも、オペ室では独裁体制だ。いいな?」とデュークの態度を諫め、「マッカーシー術を解説してくれ」とデュークの知識を認める態度を見せる。

 

マックスの病院外クリニック

マックスは理容室を営むバスケのメンバー、ケニーを訪ね、「店に医者を置いてみないか?」と持ちかける。
週1回、1時間。希望する人の血圧を測り、必要に応じて薬も処方する無料医療相談所だと言う。
ケニーは半ばマックスに押し切られる形で、OKする。

賑わう理容室の一角に座るマックス。
しかし誰もマックスの診察を受けようとせず、それどころか、「医者は信用できない」「俺たちは健康だ」と茶化して取り合おうとしない。
彼らの発言を聞き、マックスは思わず、「黒人の高血圧率は高い。高血圧から脳卒中になることがあるし、糖尿病もリスクが高くて怖い病気だ」と話してしまう。

マックスを外へ連れ出したケニーは、「知らない男の説教なんか客が嫌がる。もう来るな!」と拒否する。

レイノルズの意見

「肌の色がちがうオレは認められなかった。キミなら受け入れられる」
マックスは、ケニーの理髪店の無料クリニックをレイノルズに引き継いで欲しいと打診するが、「問題はキミじゃない。過去に人体実験の対象にされていたことで、彼らは警戒してるんだ。黒人はよそ者には疑いの目を向けるんだ。だからオレが行っても同じことだ」と意見する。
その言葉でひらめいたマックス!

マックスの発案

マックスは再びケニーの理髪店へ行き、ある提案を持ちかける。
それは、ケニーが客の血圧を週1回測定、1か月連続で高血圧の場合、マックスの監督下でケニーが降圧剤を処方すると言うものだった。
既に7件の理髪店が賛同し、協力してくれることに。

この件を知ったブランドリーは、「あなたのやってることは医療の分散化と非専門職化を招くこと」と批判するが、マックスは、「リスクはあるが命を助けることができる。病院に患者が来なくなることが理想」と言う。

 

シャープとカストロ

患者:モリー

モリー・リチャーズが治験治療のため入院してきた。
これまでも他院でカストロの治療を受けてきたモリーは、今回で7回目の治験だと言うが、すっかり体力は落ち、痛みに苦しんでいた。

モリーは投資銀行の役員を務めた聡明な女性。
カストロは、「彼女は強い人よ。新療法への挑戦が彼女の闘病の支えになってる」と言うが、シャープは、「彼女は苦しんでる。治験をすることであなたはキャリアが築ける。治験は彼女のため?自分のため?」と疑問を投げかけるが、「彼女は私の患者よ」とシャープに釘を刺す。

モリーを放っておけないシャープは、点滴を持って病室へ向かう。
「主治医自らが点滴を持ってくるなんて」と驚くモリーにシャープは、治験を続ける理由を尋ねる。
モリーは、「カストロ医師が私のガン治療は、今後の医学研究に役立つと言うから」と言う。
たまらなくなったシャープは、カストロ医師からホスピスについて説明を受けたかと確認するが、モリーは、「ホスピスも治験も誰かに生き方を管理されてる。私がツラいのは、人生の最期を自分でコントロールできないこと」と言う。

シャープの決断

モリーを診察室へ呼んだシャープは、モリーが人生にもう何も望んでいないことを知ると、麻薬系の薬瓶を置き、「これは強力な痛み止ですが、過剰摂取すると呼吸抑制が起こり、死に至ります。あなたの決断です。他人じゃなくあなた自身が決めること」と言って診察室にモリーを残した。

カストロの怒り

モリーが勝手に退院した。
それを知ったカストロは、「彼女のために16か月も努力してきたのに、あなたが何かを言ったからじゃないの?モリーは私の患者よ」と苛立ちを隠さず責め始める。
シャープは、「モリーは、あなたの患者じゃなく、私たちの患者。私は治験の素晴らしさを伝えた上で、あまりにツラい時は断ることもできると話したの。あなたは医師として患者より治験を優先させるハズがない。モリーはあなたの努力は理解しているし感謝してるわ」と言うがカストロは、「次に私たちの患者に何かあれば私もあなたに協力してあげるわ」と半ば脅すように言い切るのだった。

ブルーム

足の痛みは一向に良くならない。
ブルームはリーゴンとのセックスを痛み止めだと言って利用することを続けていた。

ERにやってきたリーゴンを見つけたブルームは、「セックスは私の痛み止め。必要な時は私から会いに行く。その逆はなしだから」とハッキリ言ってしまう。

しかし自由に動かない足でERで仕事をするブルームは、患者が急変し、バタバタした時に、ワゴンに足を取られ転けてしまう。

その後、リーゴンの部屋へ行ったブルームは、リーゴンが休暇を取ったことを知る。

 

少年ザンダー

頭部外傷でERへやってきたザンダー。
母テッサから、「宿題をしていた途中でいきなり怒りだして、自分の頭を壁に打ちつけた」と聞き、フロムを呼ぶブルーム。

フロム

フロムの診察を受けたザンダーは、「ナゼ頭を打ちつけたのか分からない。でもヘンなんだ。ボクはいつも怒ってる。抑えきれないんだ」と言う。
ザンダーの手の震えに気づいたフロムは、「神経損傷の恐れがある」とカプールの診察を頼む。

検査の結果、ザンダーの血中鉛含有量が異常値を示していた。
カプールは、すぐにキレート療法を始めると説明、フロムは、「鉛が自宅にある可能性がある。市に調査を頼んだが、しばらく待つことになる。ザンダーのために、自宅に帰えらないで」と言うが、「どこへ行けばいいの?行く所なんてない」言うテッサ。

原因

フロムとカプールはテッサ親子を放っておけず、ふたりで自宅内の鉛を探すが、原因の鉛は見つからなかった。
しかしカプールが、高架橋の塗装工事が原因だと見つける。
「これが原因なら市がこの一帯が汚染したんだ」とフロム。

市の対応

市の副会計監査官ネイサンを病院へ呼んだカプールとフロム。

ネイサンは、高架橋の塗料が鉛入りであることは認識している。現在、古い塗料を剝がし、安全なものに塗り替え作業中と説明するが、フロムとカプールは、「その作業がずさんで、有害な粒子が飛び散り、一帯を汚染している。一帯の除染、住民の避難、賠償金も必要だ」とキレート療法中の大勢の患者を見せる。

しかし、実態を知ったネイサンは、「原因は不明だ。市には責任だと言う証拠はない」と逃げ腰の姿勢を見せる。

カプールとフロムは、市を訴えるため、テッサのスマホから工事中の動かぬ証拠写真を見つけ、市を訴えることに。

 

カプール

エラが妊娠したことをフロムに話し、喜ぶカプール。
驚くフロムに、「孫が生まれるんだ」と。
フロムは、「信じられない」と言いつつも、カプールにおめでとうを伝える。

仕事終わりのエラに会いに行ったカプールは、赤ん坊が産まれることが楽しみだと気持ちを伝えるが、エラは、「産むか決めてない」と言う。

感想

相変わらず上質な医療ドラマです。

【病院に患者が来ないことが理想】
うん、確かに。
アメリカは違うだろうけれど、日本が現状の誰もが医療費3割負担(高齢者、未就学児除く)を継続し続けようと思うと、この考えが1番大切になる。
いわゆる、予防医学が大切ってこと。
昔のように、ご老人が病院をハシゴする時代は終わりました。
アメリカの医療制度を見ていると、日本人で良かったと思う。

カストロ医師は、シャープとは合いませんねー。
問題だと思う。
シャープがガマンしてるのは、マックスの治療のためと思うけど、大きな何かが起きそうな気がする。

ブルームとリーゴンとの話しは続くようです。

 

 

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