ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ #21 終わりじゃない

ニュー・アムステルダム
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シーズン1も残り2話です。

日本の医療制度はほんとうに素晴らしいと再確認するエピソード

 

#21 終わりじゃない This is Not the End あらすじ

マックスはスタウトンの勧めで強力な化学療法を続けるが、副作用で日に日に衰弱していく。
そんな中、病院のERにホームレスの青年ルークが運び込まれる。マックスはルークを治療するうちに、無保険患者が早めに病院を受診しないことが問題なのだと気づき、行動を起こす。
一方、ドブス氏から調査依頼を出されたフロムは、内部調査を受ける

 

まとめ

家族のものがたり

シェン一族

発作で運ばれたファン・シエン少年を診察するため病室へ行ったカプールは驚く。
小さな病室に10人近い大人がいて、皆がファン少年を心配し、全員でカプールの質問に答えるからだ。
「返事は誰かひとりで」と言うと、祖母が代表となった。

検査の結果、ファン少年は、肺結核、結核性髄膜炎とわかる。
結核は感染疾患のため、濃厚接触者を調べる必要があった。
カプールはレイノルズに協力を頼む。
なぜなら、ファン少年と生活を共にしている人数は、30人超えだったからだ。

検査の結果、ファン少年とアンの感染が判明した。

「結核は治療可能な病気です。しかし時間を要します。3ヶ月~9ヶ月は彼らを隔離しなければなりません」
そう説明するカプールとレイノルズに一族はざわめく。
しかし祖母は一族を黙らせ、「最高の治療をふたりに」と頼んだ。

 

シエン家のために

カプールはレイノルズに自分の生い立ち(妻との結婚に反対だった親と完全に疎遠になってしまったこと)を話し、アンとファンを家族と離れ離れにさせたくないと言う。
ふたりは隔離室の隣の部屋を整備し、シエン一族が過ごせる場所を作った。

 

マックスの闘い

ケモ

マックスは、”ドーン・デンズ法” でケモを受け続ける。
しかしその治療は過酷だった。
それでもスタウトン医師は、「ガンが縮小してる。数値も改善し、効果が出てる」と言う。

ルーク・バウアー 17才

ERに搬送されて来たルークは、以下の症状を訴える

・左腕に力が入らず、よく物を落とす
・食べたらむせ、飲み込めみにくい
・視界も不良

隣のベッドで輸液を受けていたマックスは、ルークの症状を聞き、「ボツリヌス症だ」と診断をつけた。
マックスはルークの右足のケガを見つける。傷は既に蜂窩織炎を起こしていた。
「どうしてこんなになるまで病院に来なかったんだ?」マックスが聞くと、「保険がないからさ。受付に来ても健康保険証が出せと言われる。ないと言うと完全に無視。」とルークは言う。

 

加入できる保険を探せ

「無保険が元凶だ。ERの患者の半数が無保険だ。だから状態を悪化させてから来る。それぞれの患者が加入できる保険を見つけよう」とマックスは言い、その担当をカンデラリオに頼む。

事務スタッフだらけのER

カンデラリオは、保険に詳しい事務スタッフをERに呼び、無保険の患者に合う保険を探すよう指示した。
しかし社会保障番号がなければ保険に加入できないなどの問題でプロジェクトは上手く起動しない。

 

「ニュー・アムステルダム病院家族プラン」カード

ドラはマックスに、「患者全員を保険に加入させるってイカれた計画で病院中大混乱です」と言う。
「公立だから治療費は無料だ。問題は保険じゃない。保険がなくても治療を受けられることを知らない人が多すぎることだ」。
それに気づいたマックスは、「ニュー・アムステルダム病院家族プラン」と言うカードを作成し、患者負担はゼロだと周知させるために、まずは50万枚カードを発注するよう指示した。

ルークとマックス

ルークの足のケガは状態が悪化し、壊死性筋膜炎を起こしていた。
マックスは、感染性心内膜炎の疑いもあると判断、レイノルズに診察を頼む。
マックスの早めの対処で、レイノルズの治療を受けたルークは大事に至らなかったが、レイノルズは、「足のケガはヘロインを打ったせいだぞ」と言う。

ルークの経過は良く、退院できることに。
マックスは、「今後、この病院で治療を受けるときは、このカードを使って。これを見せれば診察は無料だ」とカードを渡す。
それを聞き、「マジで?」と喜びルークはカードを受け取るが、「関連病院でも使える。リハビリにも」とマックスが言った瞬間、「やっぱりかよ?やってねえのに決めつけやがって!こんなカード要らねーよ、もうここには来ない」と怒りを顕わにする。

しかしマックスは、受付で注射器を盗んだと警備員に止められているルークを見てしまう。
「事情があってカレにあげたんだ」とマックスは助け船を出すが、ルークは何も言わず、注射器を奪うようにして病院から去って行った。

 

理事長カレンとマックス

「この企みを説明して!」カレンは怒っていた。
マックスは、「ここは公立病院です。保険に入っていない人でも治療する。治療は無料だと知らない人はが多いから、それを宣伝するんです」と言うがカレンは、「無保険の人が押し寄せたら病院は破産する!」と言う。
マックスは言う、「我が国の多くが公立化されてる。軍も、公立学校、警察、消防署も。ナゼ病院だけちがうんですか?」と。

限界

マックスはふらつきながらもカードが入った段ボール箱を抱え、地域ケア事務所に届けようとしていた。
シャープはマックスを離れた場所から見ていたが、スロープさえ歩けなくなっているのを見て、たまらず声をかける。

「スタウトン先生は3ヶ月やれば良いって。数値も良くなってるんだ」とマックスは言うが、「3ヶ月どころか3週間もムリだわ。ガンが治っても死んでしまう」とシャープ。
それでも仕事を続けようとしたマックスは、よろけて倒れてしまう。
シャープは決断する。
「またあなたの主治医をするわ。ケモも放射線治療も止めましょう。他の方法を見つける。でもまず家に帰すわ。家に帰って生き続けるのよ。これで終わりじゃない」と伝えた。

精神科医イギー・フロム

内部調査

ドブスが調査依頼した件で、医療ディレクター補佐のシャープとドブスから調査を受けることになったフロム。
シャープから、これまでに、患者にギフトを贈ったこと、食べ物を送ったこと、ハグやキスをしたことはないか?と問われ、フロムはすべてに「YES」と答えるしかなかった。
「ボクは最高のケアを心がけてる」フロムは言うが、「その考えに問題はない。問題はやり方。治療の範囲を越えていることを理解している?」とシャープは言う。

アヴィーへの聴取

シャープとドブスは、アヴィーの母立ち会いで、アヴィーからも話を聞く。
シャープから、フロム先生が膝や肩に手を置いたことがあるか?と聞かれ、アヴィーは「答えたくない」と言う。
「これまでにフロム先生か他の誰かに、不適切な接触をされた経験はある?」と言うシャープの質問にアヴィーは、「今まで言えなかった。フロム先生と話したい」とアヴィー。

 

精神科医として

アヴィーが話したがっていると聞き、フロムはアヴィーの元へと急ぐ。
シャープは、「アヴィーはもうあなたの患者じゃない。アヴィーと話せば詮索され、不利になってしまう」とフロムを止めるが、「患者が私を必要としている時に何もしないなら、精神科医をやってる価値がない」とフロムは言う。

 

アヴィーの告白

シャープとドブスが見守る中、フロムはアヴィーと向き合う。
戸惑い、不安を見せるアヴィーを落ち着かせようと、膝に手を置きかけたフロムは・・・は躊躇し、手を引っ込めた。
(それを不服そうに見守るドブス)

「話してくれ」とフロムから言われアヴィーは、「聞かれた。先生が触ったかって。時々触るだろ?それは良いんだ。だって愛を感じるから。でもわからないことが・・・わからない・・」

アヴィーは混乱しながらも5才の頃ミズーリで、叔母から性的虐待を受けていたと告白した。
「怖かったろ?」と思いやるフロムにアヴィーは、「ううん、叔母は優しかった。だから楽しみだった。俺は病気だよ、最低なヤツだ」と涙を流すアヴィーにフロムは、「それはちがうぞ。優位にいる大人の女性が子どものキミを食いものにしたんだ。悪いのは女性だ。キミじゃない」と言う。

 

なりたい医師ではなく、なるべき医師に

ドブスはフロムに謝罪した。しかしフロムは言う、「ボクがどれだけの子どもをハグし、どれだけの子どもに服や本を買ってやったか。ボクは必死だった。安心感を与えて、足りなかった愛情を補いたかった」と。
ドブスは、「今ならわかります。そしてアヴィーの心を開かせた。カレはフロム先生だから心を許したんです」と言うが、フロムは、「それが問題なんだ。なぜならカレは私以外には真実を話せない。カレに世間との接し方を教えなかったのは、ボクに言わせれば治療ではない行為です。規則には理由がある。それを破った。何回も。ボクは変わるべきなんです。ボクがなりたい医師じゃなく、なるべき医師に」と言う。

 

ローレン・ブルーム

レイノルズはローレンから声をかけられ驚く。
「いつから復帰?」と聞くレイノルズにローレンは、マックスに休暇延長をもらうために来たのだと言う。
まだ復帰には時間がかかると聞かされ、レイノルズは味方だからと伝えた。

マックスの病状が良くないと聞いたローレンは、電話をしても出ないマックスを気にして自宅を訪ねる。
しかし玄関ドアを開けたマックスは、真っ青な顔で震え、お腹のあたりは血だらけだった

 

なかまたち

ヘレン・シャープの決断

TVでがん治療について公開討論をするなどシャープとパンタキはビジネスパートナーとしても良い関係を築いていた。
パンタキは、ブリュッセルでの学会に一緒に行こうとシャープを誘う。
しかしシャープは同行できないと伝えた。

「今は、ケモを擁護する討論はできない。今日、ケモが惨敗したのを目の当たりにした。マックスのおかげで私は医療への愛を再確認した。私だけじゃなく、他の医師も看護師、スタッフも同じ。みんなカレに助けられた。今度は私たちがカレを助ける」と。

 

配布する「ニュー・アムステルダム病院家族カード」

カプール、レイノルズ、フロム、そしてシャープは、街中でカードを配った。
みんなマックスの医療への熱意と愛情に協力したかったのだ。
そしてマックスが求めていたように、病院にそのカードを持って訪れる人が徐々に増えはじめる。
ルークもカードをもって、”依存症更正センター” にいた。

感想

このドラマは見応えありますね~。
マックスの理想の医療はそう簡単じゃないけれど、こうして一歩ずつ進むことで、アメリカの医療制度は変わると思います。
日本人はみんな気づいてないけど、日本の医療制度はほんとうに素晴らしいんですよ!

「アムステルダム病院家族プラン」カードって素敵ですね。
医療費をタダにするって、ほんとうに簡単なことじゃないです。
でも、できれば、命に値段は、価値は、差はあって欲しくないと思います。

マックスがケモで衰弱していくのを見るのはツラいですね
生まれ来る娘ルナのために、がんばれ!マックス!

シャープはまたマックスの主治医に戻るようですね。
エピソード16,17話で、シャープとマックスが恋愛関係か?みたいなエピソードがありましたが、違いますね、ふたりはそれ以上に、人として互いに惹かれあってるんですよね。

次回がシーズン1最終話になります

 

 

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