今回は久しぶりにヘレンとノアのエピソード。
グランドフィナーレに向けて、メインの事件が動き出したかも
#8 あらすじ
エディをクルマに乗せ、事故を起こしたシエラ。
数週間後、児童相談所のソーシャルワーカー、マリエルからシエラの様子を聞かれたヘレンは、シエラが追い詰められていることを知る・・・。
一方、娘ホイットニーの結婚式準備でニューヨークを訪れたノアは、大学時代の友人から、自分に関する寝耳に水のウワサ話しを聞き、驚く。
ノアは、対処について専門家らにアドバイスを求めるが、聞く耳を持たないノアは、勝手に行動し、どんどん深みにはまっていくー。
まとめ
ヘレン エピソード
面接
インテリアデザインスタジオのデザイナーの面接を受けるヘレン。
採用は難しいかと思われたが、オーナーのエミリーが、「カロリーナがあなたのデザインを高く評価してた」と言うことが決め手になり、見事採用が決まる。
ホイットニーの結婚式
ヘレンはホイットニーからの電話を受け、「仕事が決まった。これで家を売らずに済みそう。大切な面接だったからついて行けずに悪かったわ」とヘレン。
しかしホイットニーは、「パパの協力ですべての準備が出来た。ドレスはママのを着る。パパの発案」と明るい声で伝えた。
シエラ ⑴
ヘレンが自宅に帰ると、児童相談所のソーシャルワーカー(SW)マリエル・ロドリゲスが、シエラについて2,3質問させて欲しいと言う。
ヘレンは答えながら、調査の理由を尋ねるが、「それは言えない規則なので」とマリエル。
心配になったヘレンが様子を見に行くと、部屋は荒れ放題で、エディの泣き声が響いている中でソファに寝ているシエラの姿が。
「エディは?」と聞くヘレンに、「2Fでずっと泣かせっぱなしにしてる。ストレスで参っちゃってムリ」とシエラ。
ヘレンが児童相談所がシエラを調査してると言うと、「数週間前、クルマで事故を起こした。単独事故だったけどクルマは大破。エディもクルマに乗ってた」とシエラ。
「え・・下手したらエディを取り上げられる!」と言うヘレンに、「分かってる。大丈夫だから」とシエラ。
ヘレンはあまりの状況にたまらず、「子育てしてるのはあなただけじゃない。オトナなんだから、ちゃんとエディの世話をしないと」と注意すると、「今は気にするの?事故の日。助けを頼んだのに忙しいって助けてくれなかった。今更なに?」とシエラはふてくされたように言うが、「立ち上がって。エディをあやすのよ!」とヘレンは怯まなかった。
クリスティアーナ
ヘレンのSNSにメッセージが届く。
クリスティアーナからだった。「会って話がしたい」と言われ、断れずカフェに行くヘレン。
そこはクリスティアーナのバイト先だった。
「呼び出してごめんなさい。話しがしたかったの。あなたはサーシャの過去の恋人と違う。セレブに群がる人じゃない。それにカレはあなたに本気みたい」
そう言ったあとに
●母は薬物依存症だったが、ドラッグを教えたのはサーシャ
●サーシャの下積み時代の10年間の生活を支えたのは母
●母はクリスティアーナに財産を残して死んだ
●その財産は信託の形でサーシャが管理
●毎月小切手を送ってくれるハズが全然送ってくれない。
どの話しもヘレンには少し衝撃だったが、先日クリスティアーナがサーシャに要求していたのは、彼女自身のお金だったと言う。
「ママが死んだ後、2年ほど荒れた生活をしてた。だけど今は立ち直った。仕事を2つ掛け持ちして、本も書いてる。もうじき21才になる。信託を終わりにしたい。サーシャが分かってくれるようあなたから説得して欲しい」と言う。
「カレには必要ないお金なのに、ナゼ渡さないの?」とヘレンが疑問をぶつけると、「カレがこだわってるのは私を支配すること。私を支配すれば、私が言うことを支配できる。カレにとって大事なのは自分のイメージだけ。カレに話して欲しい。力を貸して」とクリスティアーナ。
「どうかしら・・考えみる」とヘレンは答える。
シエラ ⑵
シエラのことが気になるヘレンが様子を見に行くと、家の中にはSWマリエルが。
片づけられた部屋でエディを抱っこしながら、<良きママ>を必死に演じようとするシエラ。
しかし、泣き出したエディを調理台に座らせ、目を離してしまうシエラ。
ヘレンは調理台の包丁を触ろうとしたエディを寸前で抱き上げ、事なきを得るが、しっかりソレをチェックしたマリエルは、「調査は十分です」と帰って行く。
ヘレンはマリエルを追いかけるが、「何も話せない」とマリエル。
それでも意見を求めるヘレンに、「一般的に、不適任者と判断すれば、お子さんは1番近い身内に預けることになる」と言う。
家ではシエラが、「こんなんじゃ私、エディを殺してしまう。深刻なの、毎朝自殺を考える」そう言って泣き崩れる。
ヘレンは、「あなたには助けが必要よ。しばらくウチに来ない?力になる」と言う。
ワガママなサーシャ
シエラを連れて自宅に戻ってきたヘレンを玄関前で出迎えたのはサーシャ。
「サハラで撮影中だったが、ヘレンの誕生日のためにジェット機で抜け出して来た。レストランを予約している。今すぐ出かけよう」と言い出す。
「悪いけどサンフランシスコへは行けない」と断るヘレンにサーシャは、「チャーター機で15時間もかけて飛んで来たんだぞ!」とワガママを言うが、ヘレンはハッキリと、「行けない」と断り、逆に、「オシャレなフレンチじゃないし、子どもたちもいるけど、ウチで食事するのはどう?」と誘うと、意外にもサーシャは、「よろこんで」と言う。
サーシャは、「パパのレシピなの」と料理するステイシーに、なんだかんだ口出しし、挙げ句、ステイシーの話にチャチャを入れて適当に聞く。
子どもがやっと眠ったと言うシエラには、「ゆっくり眠れないのがイヤでオレは子どもを作らない」と言う。
突然の訪問者
その時、ドアを叩く音が。
シエラの母アデラインだった。
アデラインは、SWマリエルから電話を受けてシエラの様子を見に来たと言う。
「エディをベビーシッターに預けてあなたは入院よ」とアデライン。
その時、「アデラインじゃないか」とサーシャが声をかける。
ふたりは俳優同士の知り合いだった。
「母は私を精神科の施設に入れたがってる」
シエラがそれをイヤがっているのに気づいたヘレンは、「シエラは産後ウツだと思う。育児のサポートとセラピーは必要だけど、施設は要らない」と言うが、「良い施設よ」と引く気のないアデライン。
「ボクたちには関係ないことだ。ふたりに任せよう」サーシャも口を出すが、「あなたこそ余計な口を出さないで!」とピシャリと言うヘレン。
アデラインは娘とふたりで話しをすると言う。
疑い
サーシャは、「人助けをしようとすることがキミの弱点だ。他人のことは任せればいいんだ」とヘレンに忠告するが、「シエラには助けが必要だからよ。私のヴィックと寝た女よ、恨もうともしたわ。でも出来なかった。彼女があんまりにも惨めで・・・」とヘレン。
ヘレンは、「今日、クリスチアーナに会った」と告げる。
驚き、会った理由を聞くサーシャにヘレンは、クリスティアーナの気持ちを伝える。
しかしサーシャは、「本を書いてるって聞いたか?オレの暴露本だ。そんなもの発表されたらキャリアが全部台無しだ。諦めさせないと」と言う。
ヘレンは、(サーシャがリリーにドラッグを勧めた)についても聞くが、「そんなワケないだろ?オレを信用できなきゃもう何を言っていいかわからない」と言い帰って行く。
シエラの反抗、ヘレンの覚悟
話し合いを終えたアデラインは、最初の予定どおりにシエラを施設へ入れると言う。
それを聞きヘレンは、「私がエディをみるわ。そしてシエラをここに置く。母と子を離すべきじゃない」と言い出す。
しかしアデラインは、「この娘は自分を助けたがる人を捜す天才で、あなたもそのひとり。あなたが助けようとしてもシエラの依存症も怠けクセも直らない。この娘は壊れてるの。善意の取り巻きは不要よ」と言い切る。
すると突然シエラは、「私が壊れた理由がわかる?ヘレンに会うまで子どもをただ愛する親を知らなかった。子どもがヘマをしてもバカを言ってもただ愛してる。だけどママは私の顔のニキビさえイヤがり、太った娘は要らないと言うから食事も食べなかった。私が欲しかったのはただの人形よ。キレイに着飾って撮影所に連れて行きたかっただけよ!」と感情をぶちまける。
アデラインは、「私はがんばって育てた」と説明するが、シエラは、「私がこの世界中で怖いと思ったのはあなたよ」と言い切る。
ノア
アデラインが帰り、シエラが眠った後、やって来たのはノア。
「お誕生日おめでとう」とラザニアにロウソクを1本立てて・・・
(それはソロウェイ家のヘレンの誕生日の祝い方だった)
ノア エピソード
旧友アリエル
ノアは、ニューヨークに来たついでに、新刊の推薦文を書いてくれたアリエルと会う。
礼を伝えるノアに、「最近はどう?」と聞くアリエル。
ノアは、気心の知れたアリエルに、心配事を話しはじめるー・・・
「2日前、ボクの記事を書いてる雑誌記者から電話があって、ある女性にセックスを強要したんじゃないかって。不意を突かれたから、思わず、”事実じゃない”と言ったが、実際は逆なんだ。彼女がボクの気を引こうとしてた。でも問題はないハズだ。でっちあげは通らないだろ?」とノア。
しかしアリエルは、「出版業界のあなたの評判は、”危ない男だ”って言われてる。服役経験があることも原因だけど、大学のゼミにいた”オードリー・ネルソン”にツラく当たったでしょ?彼女、回想禄を書いて出版したの。その中で、男性教授のモラハラについて書かれてるんだけど、オードリーは、そのモデルがあなただって言って回ってる。ウワサになってるわ」と言う。
寝耳に水の話しに、不当な扱いだ。地道に働き、子育てもしてるし、いい人間になろうとしてると反論するノア。
担当出版社で
ノアから相談を受けた担当者のハリーは、「ジョイスに任せよう」と紹介する。
ジョイスに状況を確認されたノアは、
●セックスの強要はしてないない
●イーデンの方が積極的だった
●キスはしたが合意の上
●時期はアリソンと婚姻中だった
と言う。
ノアは自分でペトラに電話をして、誤解を解くと言い出すが、「この手の話題は、世間に裁かれる。今は、”Me too運動”で女性が告発するべき風潮。ペトラに電話をするなら、”ミズ・エラリーが声をあげたことを称賛してる。女性に敬意を持ってるし、”Me too運動”も支持している。ミズ・エラリーとの関係は、合意の上だったと思っていたが、彼女の気持ちを読み間違えたのなら、心から謝罪する”と言うのよ。私も同席する」とジョイスは提案する。
しかしノアは、「謝罪なんてしない。事実はイチャついただけだ。軽率な答え方をしたからそれを正したいんだ。ペトラに会って来る」と意見を聞こうとしない。
しかしジョイスは、「今の時代、あなたのような男が標的になる。こっちに任せて」と説得、ノアは頷く。
ペトラ vs ノア
あれだけジョイスに釘を刺されたにも関わらず、ノアはペトラの職場を訪ね、「先日話したことについて、補足したい」と言う。
ノアは、「エラリーとは少しイチャついたが、それだけだ。セックスはしてない。一度も。彼女には敬意を持ってる。強要もしていない。あの夜は、アリソンの陣痛が始まった日だから覚えてるんだ」と言う。
ペトラの、「分かったわ」と言葉に納得し、帰ろうとしたノア。
しかしペトラは、「もう少し話しを聞かせて」と呼び止める。
ペトラは録音を始め、”オードリー・ネルソン”の名前を口に出すと、彼女の処女作、「女子を壊す方法」を目の前に置き、「良く書けてる。この中で、ゼミの教授との関係が書かれてる。”内面のないキミは作家にはなれない”、”女性は合意の上でなくてもセックスを楽しめる”・・彼女を言葉で虐待した白人の熟年作家はあなたのことでは?オードリーはあなたを、”女性差別主義者”だと言ってるわ」と直球で切り込んできた。
「あの時はまだ出所したばかりで不安定だった。自殺未遂も起こしたし精神状態は最悪だった。彼女は、今の風潮に乗り自分の本を売り込もうとしてるんだ」
ノアはそう言うが、「オードリーは、”転落”は自伝的要素が強い。この本の中でアリソンを描写したことと、彼女の自殺は因果関係があるのでは?」とペトラ。
ノアは、言葉を一言も言わず、部屋を出て行く。
弁護士ジョン
このままではマズイと思ったノアは、弁護士のジョンを会うが、「マズイぞ。なんでこんな事態になった?」とジョン。
どうしたらいいと聞くノアに、「通常、告発者のアラを捜す。イーデンの弱みを見つけ(ノア以外のクライアントと関係がなかったかなど)、イーデンの信用を落とし、ヴァニティ・フェア出版社も、名誉毀損で訴えると脅す。あとは、本人を説得して撤回させる」とジョン。
するとノアは、「直接会って狙いが何か聞いて見る」と言い出す。
ジョンはすぐさま、「何があっても絶対に接触するな!”Me too運動”で革命の嵐が起きてる時だ。探偵を雇い調べさせるのが妥当だ」と強く言うが、「探偵を雇う金はない。キミやイーデンに払う金も。娘の結婚式でカネが要る。新作と映画をアテにしてるんだ」と本音を打ち明ける。
ジョンは、「明日話し合おう。最悪の事態に備え、何か手を考える。頼むから余計なことはするな。守りを固めろ。家族に話せ」と口酸っぱく忠告する。
イーデンとの接触
ジョンに、【余計なことはするな】と釘を刺されたにも関わらず、空港でロス行きの飛行機を待つ間、ネットでイーデンを検索したノアは、今夜、エラリーの会社が、文学賞受賞レセプションを開くことを知り、webサイトのメールから、「イーデン、ノアだ。話せるか?」とメッセージを送ってしまう。
ロスに着いたノアはその足で会場の本屋へ。
イーデンはノアを見るなり、表情を変える。
「イーデン、話がしたい」と近づくノアに、「広報のプロとして助言する。今すぐ出て行って」とイーデン。
それでもノアは、「ペトラに話しただろ?だけど、その内容はボクの記憶と違う。友人同士で楽しんだ」と言うが、「私は要求に応えて仕事をしただけ。気分良くさせるのが私の仕事。あなたにホテルの部屋に呼ばれ、ドラッグとセックスをさせられた」と言う。
ノアは、「違う、誘ったのはキミの方だ」と言うが、イーデンは、「仕事に戻る」と会場の真ん中へと進み出す。
もう感情を止められないノアはイーデンを追いかけ、腕を掴むと、「キミはやりたがったがボクは帰った。それに腹を立て復讐しようとしてるのか?頼むから人生をぶち壊さないでくれ!」と大声を出す。
ゲストは皆、ふたりに注目していた。
イーデンは凛とした態度で、「もう今はあなたのことは怖くない。今回のことは私からじゃない。ペトラから連絡が来たから話すことにした。帰らないとみんなが知ることになるわよ」と言う。
ヘレン
勝手な行動をした結果、益々最悪の状況を作ってしまったノアは、弁護士ジョンのアドバイスに従い、この状況を話そうとヘレンを訪ねる。
「お誕生日おめでとう」と言って紙袋(ラザニア)を手渡すノアを気持ち良く迎え入れたヘレン。
子どもたち(トレヴァーとステイシー)も久しぶりの再会を喜ぶ。
ヘレンはホイットニーの結婚準備について礼を言った後、「誕生日恒例のラザニア、ありがとう」と言う。
穏やかな雰囲気だったその時、ヘレンのケータイが鳴ったー。
電話の相手は、ペトラだった。
焦ったノアは電話を渡すように言うが、「2分待って」とご機嫌にヘレンはインタビューを受け始めた・・・。
感想
このドラマを見てきて思うことのひとつに、”こんなにひとによって記憶や感じ方って違うもの?”
とって。
例えば今回のエピソードで言うと、ヘレン宅に訪れるノアの状況は、ヘレンエピソードと、ノアエピソードじゃまったく違う。
こういうの見ると、私が考えて行動してることは、思ってるまんま伝わってないのかもなぁって思う。
スマートでステキなミドルとしてヘレンの前に現れたサーシャだけど、自己満足のワガママ男の感じが見え隠れしてきました。
どうやら、”Me too運動”を悪用し、ノアを陥れようとしたのは、サーシャのようです。
それを知ったヘレンはノアを守るのかな。
全11話なので、残るところ3話ですね。
ほんとうのファイナルがどうなるか気になってきました。
(ジョーニーのエピソードはいらんわ)
コメント
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