三体 #1 カウントダウン (相関図あり)

海外ドラマ
海外ドラマ三体

Netflixドラマ「三体」は劉慈欣(リュウ・ツーシン)のベストセラー小説のドラマ化で、ゲーム・オブ・スローンズの製作総指揮デヴィッド・ベニオフ、D.B.ワイスが製作総指揮、脚本を手掛けたことでも話題です。
ゲースロ(GOT)と言えば、私がオススメする海外ドラマ第一位作品。これだけ海外ドラマを見ていても、不動の1位作品を制作したクリエイターたちが、「三体」を制作!と聞けば、SFに興味がなくても一応観ようとは思うわけです。このレビューは、小説を読んでいない、中国制作ドラマ(WOWOW)も見ていない、Netflixのみの視聴レビュー記事です。

ざっくりしたあらすじは、
【天才科学者たちが型破りな捜査官と手を組んで、異星人の侵略による人類存亡の危機に立ち向かうSFもの】
今回のシーズンは8話。(シーズン更新のニュースは現在はなし)

 

#1 カウントダウン Countdown あらすじ

1966年、文化大革命のさなかの中国。葉文潔(イエ・ウェンジエ)は物理学教授の父:葉哲泰(イエ・ジョウタイ)を反革命分子として民衆の眼の前で撲殺されてしまう。その後、中国内モンゴルで建設兵団として任務に就かされた葉文潔(イエ・ウェンジエ)は、ある秘密プロジェクトに関わることに・・。
時代は代わり2024年のロンドン。オックスフォード大学で物理学者:ヴェラ・葉が自殺。彼女の教え子、ソール、オギー、ジン、ジャック、ウィルは葬儀で顔を合わせる

相関図

まとめ

1966年文化大革命(北京)

文化大革命の混乱の中、清華大学では紅衛兵に捕らえられた反革命派の者たちが公開裁判を受けていた。
”ビッグバン理論”を唱えた物理学者:葉哲泰(イエ・ジョータイ)は妻にも裏切られ、毛沢東支持者たちの前で紅衛兵5人から暴行され死んでしまう。
娘の葉文潔(イエ・ウェンジエ)は父の亡骸を抱きしめながら、紅衛兵を睨みつけるー。

【文化大革命とは】
1966~1976年、中国の共産党中央委員会首席:毛沢東が起こした思想革命運動。
毛沢東は実権派の劉少奇(リュウ・シャオチー)、鄧小平(トウ・ショウヘイ)らを資本主義復活を図る裏切り者として批判。プロレタリア文化大革命とも言う。
毛沢東を支持する学生たちは、「紅衛兵」を結成、全国各地で暴動を起こした。
1967年、中国内モンゴル

その後、建設兵団で強制労働に就かされた葉文潔(イエ・ウェンジエ)。
彼らの仕事は山の木々すべて伐採だった。
そんなある日ウェンジェは、白淋霖(バイ・ムーリン)と出会う。
「この破壊の影響を考えたことがある?」と聞くムーリンにウェンジェは、「危険な思想だ」と忠告するが、「同志として聞いた。この本には自然破壊を続けた先の未来について書いてる。貸す。見つからないよう用心して」と、西洋書”沈黙の春”を渡す。

真夜中、”沈黙の春”を貪り読むウェンジェ。

それがきっかけとなりウェンジェとムーリンは惹かれ合い、恋人同志となるが、”沈黙の春”が連隊長に見つかってしまい、ウェンジェだけが本部送りとなる。

ウェンジェは、「誰から手に入れた?」と聞かれてもムーリンの名前は言わなかった。だがムーリンはウェンジェを裏切ったらしい

ウェンジェは極悪環境の拘置所に入れられ、中級裁判所チョン・リーファから、父親が反革命派であると署名しろと迫られるが拒否、ひどい扱いを受ける。
だが肺炎で意識を失ったウェンジェは、そのまま巨大パラボラアンテナのある紅岸基地へと連行されることに。

紅岸計画

ウェンジェを出迎えたのは、政治委員:雷志成(レイ・ジーチョン)と最高技術責任者:楊衛寧(ヤン・ウェイニン)。ウェンジェの論文を読んだ委員会が、その専門性が必要だと判断、軍事基地で一生働く条件付きで加入させると言う。ウェンジェは承諾する。

投射電波の実験を見たウェンジェは、それが兵器でないことに気づく
レイとヤンは兵器ではないことを認め、遂行中の”紅岸計画”は遥か彼方の誰かと接触するためのものだと告白する

 

2024年 ロンドン

オックスフォード大学

中止になったプロジェクト

長年、精力を注いできた粒子加速器研究プロジェクトの中止が決まった。
諦めきれず研究室に残っているソール・デュランド。そこへヴェラ・葉教授がやってきた。

「実験では理論はすべて誤りだった。過去60年の理論が1つ残らずです。科学は壊れた」と言うソールに、ヴェラは、「この謎はあなたにしか解けない。諦めないで欲しい」と言うが、突然、「神を信じる?」とヴェラ。

「信じません。物理法則に反してるが神は関係ない」と言うソールにヴェラは、だったらこの結果は何なのかと言う言葉を残し、その後実験施設内で自殺してしまう。

1ヶ月前突然、粒子加速器の実験結果がどれもおかしくなった。
大量のソフトコードを確認したが異常はなく、すべての計器を4回以上チェックしたが異常はなかった。
しかもその異常は全世界で起こっていた。
ジンとオギー

オックスフォード大学の同期ジンと久しぶりに会ったオギーは、ジンから粒子加速器プロジェクトが中止になった話しを聞く。

そこへソールから電話が。ヴェラ・葉教授の自殺を知らせる連絡だった。
だがその夜からオギーは突然、カウントダウンの文字が見えるようになる。

 

ダー・シー

サディク・モハメド博士の死亡

MIT(マサチューセッツ工科大)で宇宙論、理論物理学を専攻、ノーベル物理学賞の最有力候補と注目されるモハメド博士が自殺した。現場に駆けつけたダー・シーは壁に書かれた血文字数字を見て、「またカウントダウンか」と呟く。壁には、「I still see it(まだ見える)」の文字も。モハメド教授は自分の目をくり抜き死んでいた。

捜査

実は最近、優秀な科学者が自殺すると言う事件が何十件も起こっていた。
イギリス戦略情報局に勤務する捜査官ダー・シーは、その死の真相を探るため、モハメド博士だけじゃなく、ヴェラ・葉教授、そしてオックスフォード大学研究員のソール・デュランド、ジン・チェン、その友人であるウィル・ダウニング、ジャック・ルーニーについても調べていた。

 

葬儀

ヴェラ・葉教授の葬儀が行われ、久しぶり同期が集まった。それぞれの道に進みながらも今でも良い関係を続けている5人。
(カウントダウンが見えるようになった)オギーはジンの勧めもあり神経科を受診したが、原因はわからず、見え続けるカウントダウン数字に苦しんでした。

ジンは今、ラジと付き合っている。高校の物理教師ウィルはジンに片思い中。

お悔やみのやって来た老紳士は、誰とも言葉を交わすことなく会場をあとにする。

ダーシー

ダーシーは、ヴェラ・葉教授の葬儀に参列した関係者写真を撮るが、

老紳士を見つけると尾行。
老紳士は近くに用意していたヘリ(EVANS ENERGY)に乗ると飛び立つ。

 

葬儀のあと

ソールからヴェラ教授の最期の言葉が、「神を信じるか?」と言う質問だったと聞いたジンは、「妙な質問だ」と言うが、やはり自殺理由はプロジェクトの中止ではないかと推測する。

謎の女性

カウントダウンの文字が見え続け、気分がすぐれないオギーは喫煙を理由にひとり外へ出る。しかしライターが点かず困っていると、「どうぞ」と火を差し出す女性。

女性は突然、「カウントダウンはどれだけ進んだ?残り時間はどれだけ?2日未満?簡単に止められる。仕事をやめるの。ナノ繊維は終り。ラボは閉鎖。簡単よ」と言い出す。「あなたは誰なの?」と言うオギーに女性は、「聞いて。明日の真夜中きっかりに外で空を見上げて。宇宙にウィンクされた経験は?ゼロはマズイよ、いいことは起きない」と言うと、タバコ置いて去る。タバコの中には、”シリアルのおまけ”が。

 

ジンとヴェラの母:ウェンジェ

ヴェラの母:葉文潔(イエ・ウェンジエ)と中国方式で葉教授を弔ったジン。
「教授が自殺するとは思えない」と言うジンに、「研究が行き詰まっていたから」と母ウェンジェ。
ウェンジェは、ヴェラが最近ビデオゲームにのめり込んでいたと言うと、”VRヘッドセット”をジンを譲ることに。

ヴェラの母:葉文潔(イエ・ウェンジエ)は、葉哲泰(イエ・ジョータイ)の娘のウェンジェ

自宅に帰ったジンがその”VRヘッドセット”を被ると・・・

”レベル1”と言う文字のあと誘われたのは、ゲームの世界とは思えないクオリティのヴァーチャル世界で、ジンはそこで古い服を着た過去の時代にいる自分と、建造物、そしてその背後から猛スピードで昇る太陽、強い風、白骨死体・・・を見てしまう

慌ててヘルメットを脱いだジンのいる場所は自宅だった。

 

ロンドン、戦略諜報機関本部”黒い宮殿”

英国の戦略情報局に勤務する捜査官クラレンス・“ダ”・シーがその死の真相に迫るべく奔走していた。トマス・ウェイドの部下として、科学者たちを捜査しているダー・シー。

ダーシーは、元警視庁MI:5、テロ対策局をクビになり、最後のチャンスだった

ウェイドは”VRヘッドセット”が重要なカギだと思っているらしいが、まだイギリスでは見つかっていなかった
ダー・シーは大富豪の”マイク・エヴァンス”、カウントダウンを見て自殺したモハメド博士、自殺したヴェラ・葉をカギだと考えているが、まだ全容は掴めていなかった。

 

星空のウィンク

謎の女の言葉どおり約束の時間にソールを誘い星空が見える場所へとやって来たオギーは、「科学のために来てもらった」と言うと”シリアルのおまけ”を見せ、「1963年以降作られていない」と説明。ソールはそのおまけをモールス信号に似てると言う・・・。
0時になった。その途端、美しい星空が点滅しはじめる・・・
ソールは、「宇宙がウィンクしはじめた、あり得ない」と言うが、その点滅がモールス信号だと気づく。
「数字だ。10.34.03.5.4.3.2.1」と。

その星空の点滅に気づいたダーシーは、「何事だ?」と言うが、ウェイドは、「あれこそが我々の敵だ」と言うのだった。

感想

とりあえず1話を見た感想は、むずかしい(笑)
登場人物も中国名前だし、1967年前後の中国から一気に2024年のロンドンに飛ぶし、SFが苦手、物理が苦手・・・とマイナスポイントを挙げてしまったが、小説をコンパクトに説明しているとしたらまとまりはあるのかも?
とりあえず2話は挫折せずに観ようと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました