グレイズ・アナトミー 15 #19 心の悲鳴

グレイズ・アナトミー
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今回のエピソードは、女性として考えさせられるものが多かったです。
素晴らしいエピソードでした。
今回のストーリーはジョーが主人公です。

 

#19 心の悲鳴 SILENT ALL THESE YEARS あらすじ

ジョーは遺伝子検査がきっかけで居場所を知った産みの親に会いにピッツバーグへ行く。
その1週間後、頬から血を流して院内をうろつく女性を見つけ、ジョーは声をかける。

 

まとめ & 感想

産みの母との再会

ピッツバーグにいる遺伝子上の母ヴィッキーに会いに行ったジョー。
アレックスはジョーを心配するが、話す気持ちになれないジョーはアレックスを避け続けていた。

ジョーが探し出したヴィッキーの自宅は、ジョーが想像したのと違い裕福そうだった。
玄関先に出て来たヴィッキー。
しかし彼女はジョーを、我が娘だと気づくことはなかった。

家の中からは子どもふたりの声が聞こえる。
ジョーは意を決して、消防署の前に私を捨てた母親はあなただと言う。
一気に顔色を変えたヴィッキーは、「何が望みか知らないけど、来られたら困る」と言う。
ジョーは、”一度話せば二度と連絡しない” と言って近くのダイナーで待っていると伝えた。

どれだけ待っても現れないヴィッキー。ジョーが諦めて席を立った時、ヴィッキーはダイナーに現れ、「仕事がある」と言う。
ジョーは、怒りと悲しみで「必死で生きてるんじゃないかと想像していたのに、幸せそうだ」と言ってしまう。
「それなら許せたの?」ヴィッキー。
ジョーの幸せな人生を願っていたと言うヴィッキーに、ジョーは怒りの余り、「そう言うと思っていた。陳腐なセリフだ」と言ってしまう。

ヴィッキーの今の暮らしは、子どもはふたり、市役所関係の仕事をしており、夫は弁護士だと言う。
しかし弁護士の夫はジョーの父親ではなかった。
ジョーの父親は、大学生の時に出会ったダニエルだと言う。

「私の人生はマシなじゃなかったわ。幸せじゃなかった。優しい里親に出会えず、家出をしてクルマで暮らした。愛してくれる男と出会ったけど、DV男だった。だから、あなたも酷い人生だったって言って!」
ジョーの心の叫びだった。
ヴィッキーは「私を懲らしめに来たの?」と聞く。
ジョーは「自分のルーツを知りたくて来た。父親はどこ?自分で探すわ」と言うが、父ダニエルは死んだと言う。
「10年前に事故で死んだわ。できればもっと惨い死に方をして欲しかった」
あまりにも酷いセリフを吐く母ヴィッキーにジョーは、たまらず席を立つ。
ヴィッキーは、「お願い。座って聞いてちょうだい」と。

ヴィッキーが大学1年の時に、教授助手だったダニエルにしつこくデートに誘われ、仕方なくOK。
初めてのデートの時に、レイプされ、生まれたのがジョー

衝撃の告白だった。

妊娠を誰にも言わず、ひた隠しにし、レイプのことも誰にも言わなかったと言う。
デートを同意し、クルマに乗ったのは自分だったから、ずっと自分を責めていたと言うヴィッキー。
随分経ってから、セラピーを受け、あれはレイプだと言う事実に向き合い、やっと前へ進めたと言う。
最低な男にレイプされ妊娠したけれど、赤ちゃんを見れば愛情が湧くと願っていた。
実際、ジョーを抱いた時、愛情が湧いたけれど、自分のことで精一杯だったと-。

ジョーは、ずっと人を信用できずに育った。今は、友だちに恵まれ、私を愛してくれる夫もいる。それでも心のどこかで待っていた。あなたが私を捜し出し、”悪かった”と言う日を。せめてあなたは、優しい里親を捜すべきだったわ、ゴミみたいに捨てずにね!
そう言われたヴィッキーは、「言うのは簡単よ。もっと良い方法があれば、賢くやれたらって。でも当時の私は正気を失っていた」と言い、ダニエルにされ、言われたあまりにも酷い行動と言葉は、私を打ちのめし、あなたを幸せにできる状況じゃなかったと言う。
ジョーはDV夫との生活。妊娠を隠して中絶したことを話し、母ヴィッキーの手を握ろうとするが、ヴィッキーは手を引く。
「ごめんなさい。最善を尽くした。これが私の限界なの」
その言葉を残し、母ヴィッキーは去って行った。

 

患者アビーとジョー

頬から血を流し病院をうろつく女性を見つけたジョーは声をかけ、手当をするためERへと連れて行く。
処置をしようとしたジョーの手を突然、強く握りしめたアビー。
ジョーはアビーに ”何かただならない事” はあったことを察知し、カーテンを閉めふたりになる。
ジョーを信頼できる人と信じたアビーは、絞首跡、腹部の打撲傷など、身体中の負傷を見せた。

ジョーは、信頼できる医師をもうひとり治療に加えたいとテディを呼んだ。
アビーは決してジョーの手を離さず、ずっとそばにいて欲しいと言う。
ジョーはアビーの望むように寄り添った。

アビーは、腹部の強い圧迫による横隔膜ヘルニアで、手術が必要だと説明され、「とにかく手術して、早く家に帰して!」と言う。
何があったかを話そうとしないアビーに、ジョーは性的暴行なら検査キットで証拠を残さなければ・・と言う。
アビーは、キットで証拠を採取しても、どうせ裁判では正当に裁かれない。すべてを話せば夫もみんなも信じてくれるの?と言う。
ジョーは、自分の過去(DV夫)を話し、「いつか気持ちが変わって、裁きを求めたくなるかも知れない。その時のために証拠は残して!」と説得する。
夫には知られたくないと言うアビーに、「言う必要はない」とテディとジョー。
アビーは、ハードな性的暴行の証拠採取をやり抜いた。

アビーの状態が悪化し、すぐにでも手術しなければならなくなった。
しかしアビーは、「まだムリ」と言う。
この部屋を出るのも意識を失う(麻酔)のも怖い。男の人がみんなあの男に見える。ここを出たくないとパニックを起こす。
ジョーは「見なくていい!」と言う。

ジョーはアビーのために、病室から手術室までの廊下、そして手術室スタッフのすべてを女性だけにして対応した。
テディは、その対応を正しかったと称賛するのだった。

無事、手術を終えたアビー。
テディは、夫以外で良いから誰かと話しをするべきだと言う。
アビーは、もっと注意を払っていればこんなことに(レイプ)ならなかったと言うが、テディは、「あなたのせいでこれが起きたんじゃない。こんな目に遭うのは間違っている」と言う。
しかしアビーは「そうは思えない。夫が事実を知れば、私を見る目が変わってしまう」と恐れるが、ジョーは「あなたはあなた。夫に話そうが、秘密にしようがあなたはサバイバー。生き延びたのよ。私もずっと夫に暴力を振るわれ、自分が悪いと思っていたけど・・・」と言うとアビーは「あなたは悪くない」と言う。
勇気を持てたアビーは夫に電話し、病院に駆けつけた夫と共に、警察に通報するのだった。

仕事終わりのジョーを見つけたアレックスは、ふたりでディナーへ行こう。ゆっくり話そうと言うが、「今はただ早く家に帰ってゆっくり眠りたい」と言うのだった。

 

息子の成長と母親

ベイリーは息子タックに彼女が出来たことを知る。
タックの幸せを願い、ステキな恋愛をして欲しいと思う一方で大人になっていく息子に複雑な気持ちを抱くベイリー。
ベイリーは、女性に対する敬意、共感そして同意が必要であること、コンドームのことも話さなければ・・・と困惑する。
ベンは、もし良ければ俺が・・と言う。

ベンはタックとふたりでハンバーガーを食べに行き、女の子と付き合うことについて話した。
そして、「ケイリーのことを聞かせて」と言う。
タックは笑顔になるのだった。

 

ジョーと産みの母親との再会は、ほんとうにツラい話でした。
もちろん、ヴィッキーがしたことは最低だし、(何、今幸せやねん!)と怒りさえ湧くけれど、ヴィッキーの立場に立てば、母親になりたかったワケじゃなく、レイプ被害者だったワケですもんね・・。
性被害はほんとうにダメです。
そう簡単に立ち直れないものです。

そしてアビーの話し-。
ジョーを愛するアレックスのためにも、早く話す準備ができて、アレックスに話せれば良いなと思いますね。

ベイリーの息子タックもそんな年齢になったんですね~
母親としての困惑が伝わるエピソードでした。
ベンは、継父だけどタックを大切に思ってることが伝わりました。

 

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