#6 ウェクスラー&グッドマン Wexler vs Goodman
リッチ・シュワイカートに疑いの目を向けられたキムは、和解を決断、ジミーもそれを受け入れるが・・。
マイクはガス・フリングの仕事を手伝うことに。最初の仕事は目障りなラロを消すことだった。
相関図
まとめ
メサ・ヴェルデ vs アッカー案件
ジミーの作戦
ジミーはまたまたニュー・メキシコ大学の学生3人を雇い、創業者ドナルド・ワクテルが幼いケヴィンと出演した”メサ・ヴェルデ”のCMをパロディにして10本のCMを制作する。
しかし夜、撮影中のネイルサロンにやって来たキムは、「この件をもう終わらせたい。7万5000ドルで和解したい」と言い出す。ジミーは、不足分を自腹で払ってでも和解したいと言うキムに、「証拠もないし証明することもできない。心配ない。この作戦なら上手くいく」と説得するが、キムは、「リッチが疑ってる。あなたがアッカーの弁護士になった経緯も私の真意も疑ってて、続ければカレが真相に気づく。危険を冒したくない」と終結宣言する。ジミーは、「これはキミの計画だ。キミが止めると言うなら中止にする」と承諾した。
和解に向けて
翌日キムはペイジに電話し、”アッカーが和解に応じる。コールセンターは予定どおり建設できる”と報告、「ケヴィンがよろこぶ。キム、また見事にやって退けたわね!」と大喜びだ。
そしてキムはリッチに昨日の態度を謝罪する。
リッチは、「文句があれば言えばいい。キレても構わない。お互い完璧じゃない。だが、スタッフの前ではやるな。士気に影響する」と苦言を呈すると、ふたりの和解を示すため、ふたりでランチに行く。
マイク
ガス・フリングと手を組んだマイク
ナチョがガス・フリングに情報を流す日。ガスは手下のヴィクターとマイクを連れてやって来た。
ナチョはマイクがいることに驚きつつも、マイクを知らない程で、「ラロはドミンゴ(クレイジーエイト)を使いDEAに情報(取引日時、場所、売人)を流してる。他にもあんたのトラックやチキン店を襲撃し、食中毒を起こし、電気や配管を壊して上層部があんたを見限りまで営業妨害を続けるつもりだ」と報告する。
それを聞いたガスは、「今後はこの男(マイク)に報告しろ。カレに命じられたら躊躇わずに行動しろ」と言う。
ガスがヴィクターと去ったあと、何か言いたげなナチョを見て、「言いたいことがあるんだろ」とマイク。
ナチョは、「あんたは知ってて働いてるんだよな?アイツはクソ野郎だ。自分の計画のためにオレを撃ち、荒野に置き去りにした」と言うが、「ヘクター・サラマンカを狙いはじめたとき、忠告した」とマイク。しかしナチョの父親の命をガスが握っていると聞いたマイクは、「やるべきことをやれ、ラロの件を片付けろ。すべてはそれからだ」と言う。
マイクの策略
マイクは私立探偵クラークを名乗り、トラベルワイヤー殺人事件の目撃者である図書館秘書リリアンを訪ねると、「私は遺族に雇われた。遺族のために協力して欲しい」と心情に語りかけると、長身、黒髪、口ひげの男が犯人であり、【1970年式グレーのモンテカルロ】の写真を見せて、「犯人が乗っていたクルマはこれでは?」と誘導尋問。リリアンが警察に証言を加えるよう頼む。
次にマイクは、”フレッド殺害は【1970年式グレーのモンテカルロ】に乗っている男”と言う情報が担当刑事ロバーツに届くように細工する。
マイクはナチョからのラロの動きの報告を受けると、警察無線に侵入し、ラロのクルマの情報を流す。
その無線を聞いたパトカーはラロを包囲した。
思わぬ展開
出し抜かれたキム
シュワイカート&コークリー事務所で和解合意の話し合いが行われることになった。
「とにかくこの件を片付けてくれ」と言いケヴィンに、「必ず合意できます」とキム。
しかしアッカーの代理人ソウル・グッドマンは遅刻して来た上、メサ・ヴェルデの提示額4万5000ドルを蹴り、”400万ドル”なら合意すると言い出す。
ジミーのバカげた要求に目を見張り、「合意したでしょ?」とキム。
キムはリッチとグッドマン3人でもう一度話し合うとケヴィンとペイジを退席させようとするが、ジミーは、「これを見て欲しい。あなたのお父上が出てくる」と言ってDVDを見せ始める。
それはジミーが大学生とメサ・ヴェルデの古いCMをパロディにして制作した【如何にメサ・ヴェルデが悪徳信託銀行であるかの告発DVD】だった。
ケヴィンとペイジは、「ふざけやがって、名誉毀損だ」と憤慨するが、ジミーは、「これはアッカーの件とは別件だ」と前置きし、写真家オリヴィア・ヴィッツが撮った”馬に乗る男”の写真と、メサ・ヴェルデの公式ロゴが酷似しており、著作権の侵害、オリヴィアの知的財産を侵害してると主張しはじめたのだ。
ケヴィンは、父ドナルドが写真家オリヴィア・ヴィッツから正式に買い取ったもので、我が家のものだと主張するが、ジミーは、「差し止め命令を請求したから示談が成立するまで馬のロゴをすべて取り外すか隠してもらう」と言う。
ケヴィンとジミーの交渉
キムは、「私たちが解決する。早まったことはしないで」とケヴィンを落ち着かせるが、ケヴィンはトイレに行くと部屋を出ると、ジミーと会い、「どうすればいいんだ?」とジミーの要求を聞く。
ジミーは、
●アッカーがあの家に留まったまま4万5000ドルを受け取る。ケヴィンは公に謝罪すること
●ネイティブ・アメリカンの写真家オリヴィア・ヴィッツに賠償金20万ドル。
加えて彼女の創造性を認めた上で公に謝罪
その条件をすべて飲むなら、DVDは永遠に葬られ、ロゴ差止め請求も下げると交渉した。
結局ケヴィンは、ジミーの条件をすべて飲むことで、コールセンター建設にまつわる問題にケリをつけた。
キムの気持ち
キムの帰宅を待っていたジミーは、「だまし討ちしたことは悪かったが、キミが激昂したから成功した。演技じゃリッチにバレる。キミのリアルな怒りが疑いを晴らし、キミを守る盾になった」と言い、すべては2人の作戦を成功させるためだったと説明するが、キムは、「あなたが勝った。あなたを信用できない。私をカモ扱いして操った。私はこれ以上ムリ。あなたは私たち対銀行の闘いを、あなた対私の闘いにした。今回だけじゃない、いつも同じ、繰り返してる」と怒りをあらわにする。
ジミーは、「裁判になった時、反証できるようにキミを守るためだった。二度とやらない」と必死に説明するが、「後ろから刺しておいて良く言えるわね?二度とやらないなんてウソなの。信用できない。こんな生き方続けられない。限界よ。今すぐ終わりにして別々の道を進むか、結婚するのはどう?」とキム。
母親はアルコール依存症だったのだー。
感想
えぇぇ~?あの状況下で、「別々の道を進むか、結婚するか」ってそんな発言出る?
見終わった直後はそう思ったけど、レビューをまとめようとして、冒頭のキムの子ども時代のエピソードが、ラストのキムの発言と繋がってるのか?って気づいた。
大切に愛され育つべき子ども時代をキムは、お酒に溺れる母親に何度も約束を破られて生活してた様子。曲がったことが嫌いなのはその頃かららしく、飲酒運転する母親を許せなかったキム。だけど、子どもだもんね、結局、母親を許してしまう。おんなじことがループのように続く生活だったんだと思う。
それはジミーとの関係と同じ。
利用され、裏切られても、「キムにためだった」ってジミーの言葉でキムはずっと許してきてる。どこかで信じられないとクセに、ジミーが好きで離れられないキムの苦しさが伝わるようで、なんか切なかった。
ジミーにはキムしかないと思う。
キムはもしかしたらもっと素敵な男性がいるかも?だけど、刺激的なものをくれるのはジミーだけだと思う。
これこそオトナの恋愛ドラマだわ。
ひとつわからないのは、ジミーがハワードに嫌がらせを続けていること。
今回もクリフと高級レストランでランチ会合するハワードの元に娼婦をふたり送り込んで、嫌がらせ。
それを遠くから見て、ケラケラ笑ってるけど・・・何の意味なのかな
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