久しぶりにベルの義息子ジェイクが養女サミーと登場です。
#11 彼女の心臓 Her Heart あらすじ
意識消失でERへ搬送されて来たハンナは3年前の9月に心臓移植をしていた。AJはハンナの心臓はニックがドナーになった心臓だと気づく。
免疫不全となり肺がんの免疫療法ができなくなったAJの母キャロル。確実にガンが悪化している状況にAJはデヴィンの治験に参加させてほしいと言うが・・・
相関図
まとめ
ERの新メンバー
ERで働くことになったサリヴァンは、素晴らしいリーダーシップでインターンを指導し、アーヴィングやハドリーたちとも上手くやるが、付き合いが悪く、彼女のプライベートは謎めいたまま。
リーラ
練習室でサットンから脳外オペの指導を受けるリーラ。
サットンは、「あなたをスカウトしたいけど、脳外を専門にすれば仕事中心の生活になるしプレッシャーも大きい。子どもを産むことは難しくなるかも知れない」と言う。だがリーラは、「前向きに検討する」と言う。
ベル
診断結果
検査の結果、多発性硬化症と判断したコンラッド。
それは不治の病だったため、ベルの衝撃は深かった。
告白
町は旧正月のフェスティバルで盛り上がっていた。
息子のジェイクがサミーを連れてやって来た。
再会をよろこんだの束の間、ベルはヴォスとジェイクに話しがあると言う。
ジェイクはベルの元妻の連れ子。
離婚後、疎遠だったベルだが、幼いジェイクを可愛がっていたベルは気持ちを押さえきれず、会いに行く。最初は拒絶したジェイクだったが形成外科医としてチャスティンを助けてくれたことがきっかけで、ヴォスのアシストもあり気持ちが軟化。ジェイクとグレッグが養女を希望していることを知り、ベルが協力したことで良い関係に。
サミーはグレッグとジェイクの養女。
元々はアッカーマン家の養子だったが、引き取ってすぐ”炎症性筋線維芽細胞腫”が判明、アッカーマン夫妻はサミーに寄り添いずっと治療をしてきたが、難病を持つサミーの医療費が嵩み、これから先の経済力に問題があったため手放すことに。
サミーの主治医だったグレッグはジェイクとサミーを養女にすることに。
「今朝、多発性硬化症の診断が出た。正直動揺してる」と告白するベルに、ジェイクもヴォスも言葉を失うが、ジェイクはサポートすると言い、「希望はある」とヴォス。
ベルの覚悟
介護される老人を見て、複雑な気持ちを感じるベル。だがその直後、目の痛み、かすみの視神経症状が現れてしまう。
リサーチしたヴォスとジェイクは治療法と専門医を見つけたと言い、「1つの治療がダメでも色々試せばいい。多くの患者が寛解してる」とジェイクはコネを使い専門医の診察予約をしたと言う。
だがベルはヴォスに、「チャスティンは辞める。治療は試すが二度とオペはしない。さっき視神経炎があった。急速に進行してる。いずれ歩けなくなる。話すことも不自由になり食事も取れなくなり寝たきりになる。キミを愛してる。負担になりたくない。荷物をまとめる」と別れを告げる。
ヴォスの覚悟
荷物をまとめるベルにヴォスは、「逃げてもムダよ、見つける。どこまでもついていく。必ず良くなる。またオペをして患者の命を救うのよ。ふたりで困難に立ち向かうの。あなたは私の最愛の人だから。私もあなたの最愛の人でしょう」と覚悟を見せるヴォスを抱きしめるベル。
ハンナ 29才
ニックの心臓
ジムでエアロバイク中、失神し搬送されて来たハンナは、心臓移植患者だった。
AJはハンナのカルテを見て、彼女の心臓がニックのものだと確信、コンラッドに伝える。
コンラッドは3年ぶりに聞いたニックの心音に幸せを感じるが、その心臓は十分に心臓が機能しておらず、ハンナは心不全を起こしかけていた。
治療を試みてもハンナの容態は悪化、心原性ショックを起こしてしまう。
「これは拒絶反応だ。彼女の身体が心臓を拒絶してる」とコンラッド。
AJは大動脈にバルーンカテーテルを挿入し心臓の動きを助ける処置と、心筋生検を行う。
だがハンナは発作を起こしてしまう。
抗凝固剤のせいで脳出血を起こしたのだ。
CTの結果、脳出血は経過観察できる程度だった。
あらゆる側面から検査した結果、免疫抑制剤の数値が低いことが気になるとコンラッド。
だがハンナは、移植後医師の指示を守り診察も欠かさず受けていたと言っていた。
するとAJが、「患者の言葉を疑ってかかるべき時もある」と言う。
コンラッドが時々頭痛があり、痙攣を起こし、指を心音と同時に動かしているハンナを見て、硬膜動静脈瘻を疑う。その時脳神経的症状がハンナに現れた。
サットンが執刀、ハンナの心臓をAJが監視でハンナのオペは無事終わる。
ニックの心臓、ママの心臓
ハンナは回復に向かっていた。
原因を見つけ、治療してくれたコンラッドに感謝するハンナにコンラッドは、「妻は臓器ドナーだった。キミを含めて多くの人を救った」と告げる。
コンラッドはハンナに娘ジジにも心音を聞かせてやって欲しいと頼み、ジジは聴診器でハンナの心音を聞きながら、「ママ、ジジだよ」と話しかけるー。
デヴォンと治験
AJの頼み
ガン治療の臨床試験をはじめるデヴォンは被験者の選定に入る。
免疫不全になりガンの免疫療法を止めるしかなかったAJの母キャロル。やはり治療をストップしたため、肺がんは悪化、肝臓転移まで見つかってしまった。
まだ母親の治療を諦めたくないAJは、デヴォンの治験に母を参加させて欲しいと頼む。
キャロルの病状
治験はリスクも高かった。だがキャロルは、副作用があることも理解しており、「人のためになり医学の進歩に貢献できるならがんばる」と覚悟を示すが、基準となる肺活量がなく被験者から漏れてしまう。
デヴォンから被験者にはなれなかったと報告を受けたAJは、「治験の数値を守るために健康な患者だけを選ぶのか?オレの母親だ。可能性が低くてもやってくれ」と言い出すが、デヴォンは、「これはキャロルを守るためです。治験薬が効く可能性が低いのに、副作用で参ってしまう。治験に基準があるのは理由がある」と譲らないが、「母の最後の望みを奪うデータ男か!」とAJはデヴォンを怒鳴りつける。
コンラッドとデヴォン
AJから話を聞いたコンラッドは、「わずかに数値が足りないだけでキャロルを落としたのか?お前の父親だったら同じ判断をするか?」とデヴォンの判断に異を唱えるが、「キャロルを入れるべきか1日考えた。でも入れません。治験を受ければ、彼女は透析患者になり肺水腫を起こし呼吸もできず苦しむことになる」とデヴォン。それでもコンラッドは、「キャロルは耐えるかも知れない」と言うが、デヴォンは、「そうは思えない。キャロルは勇敢に医学のために治験に参加すると言ってくれたが、基準を曲げればそれも叶えられなくなる。免疫不全になっている彼女をこれ以上苦しめたくない」と言いきる。
正しい決断
コンラッドはデヴォンと一緒に、キャロルは被験者になれないと告げる。
デヴォンに寝返ったとAJはコンラッドを責めるが、「ニックを救えなかったオレは、奇跡を起こせないツラさが誰よりもわかります。でも治験でキャロルは救えない。でもまだやれることはある」と説得する。
被験者になれなかったと聞き、「正直、ホッとした。参加すれば全力を尽くしたけどもう疲れたの。治験参加はAJのためだった」とキャロル。
AJは母親の本心を聞き、無理をさせていたことを悔み、緩和ケアを受けることに。
痛みを押さえ、QOLをあげて、いろんなことをしよう言うAJに、「私もその方がいい」とキャロルは笑顔を見せる。
感想
ハンナの心臓がニックのものだとわかった瞬間の、コンラッドのうれしそうな顔にジーンとしちゃった。
アーヴィングが言うとおりほんとうに素敵なカップルだっただけにニックが亡くなったことはやっぱり悔やまれます。
ハンナがジジにニックの心臓音を聞かせられるほど元気になってくれて良かった。
ベルが大変な病気に冒されてしまいましたね
まさか降板ってことはないでしょうけれど、この先心配だな。
ジェイクがサミーちゃんを養子にしたエピソードを覚えていたので、彼女の成長っぷりに月日だ経ったことを実感しました。
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